2023.12.04

一福@出雲市 ~ 五宝割子

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 出雲大社周辺の蕎麦屋は15時頃には閉まってしまうようで、参詣後の「ちょっと小腹が空いたなぁ」というニーズには応えてくれないため、JR出雲市駅まで転進。駅前の「ツインリーブスホテル」にある「一福」を往訪。先客5、後客1。
 
 出雲で蕎麦と言えば一にも二にも割子蕎麦。卓上のメニューを見て「五宝割子(1870円)」を注文。割子蕎麦ってデフォルトはだいたい三枚で、それだとちょっと物足りないのでいつも一、二枚追加してるのを思い出して五枚にしてみました。

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 「五宝割子」の具は舞茸天ぷら、玉子、とろろ、山菜・おろし、刻み揚げといった構成。そして薬味は海苔、刻みネギ、もみじおろし、鰹節といったところ。

 舞茸天ぷら以下の乗せものは薬味とは別の皿に盛られて出てくるものと思い込んでいたら、なんと蕎麦の上に乗って登場!!蕎麦の器が縦に積み重ねられた格好で出てくるものと思っていただけに、完全に意表を突かれました。いつもは乗せものがない、プレーンな割子蕎麦ばかり食ってたからなあ(苦笑)

 五つもあると食べる順番や薬味との組み合わせも考えざるを得ません。天ぷらは冷めないうちに真っ先に食べるのは当然として、その次にとろろは失敗だったかも。そこでつゆを全部吸ってしまうので。また刻み揚げはかなり甘目の味付けで個人的にはハズレ。

 蕎麦自体は細めの割には硬めの仕上がりでまずまず。ただまだ新蕎麦の時期ではないせいか、風味はもう一つかな?でも超駅近で、いかにも出張族や電車やバス待ち客が相手っぽい店で本格的な割子蕎麦を賞味出来たからまあええか。

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【DAZN観戦記】23年第34節:札幌 0-2 浦和 ~ 札幌にダブル達成で伸二引退に花を添えるの巻

 過密日程が祟って浦和の選手達の動きは芳しくありませんでしたが、それでも負けないサッカーに徹したのが奏功して毎度お馴染みのPKゲット。数少ないチャンスを活かして守り勝つ今季の浦和らしい試合でした。

《スタメン》

 武漢戦から中3日の浦和は荻原→関根、大畑→明本、安居→伊藤、中島→エカニット、髙橋→大久保、リンセン→カンテとスタメン6名入れ替え。
 
 荻原は出場停止、大畑&髙橋は武漢戦で負傷したのでこの3名の入れ替えは当然ですが、神戸戦で負傷し、今年一杯絶望の可能性すら伝えられた伊藤がいきなりスタメンに復帰したのがビッグサプライズ。
 
 札幌は菅野→高木、岡村→中村、菅→馬場、福森→小野とスタメン4名入れ替え。小野は現役ラストゲームの「さよなら運転」。CB岡村は前節FC東京戦で負傷した模様で、本職CH宮澤がCB中央に下がった関係で、日程スカスカの割には玉突き的にスタメンを入れ替えたのかも。

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《試合展開》

 浦和は2分ショートカウンターから最後は右サイドから関根クロス→ファーで伊藤ボレーの決定機を作りましたが、序盤良かったのはこれだけ。
 
 どちらも相手の厳しい前プレを嫌ってロングボールを多用していましたが、ロングボール攻撃がより有効だったのは札幌。特に左サイドから右WG浅野へ大きく展開する攻撃が効き、浦和は前半を通じてシュートブロックで札幌の攻勢をなんとか凌ぐ場面が目立ちました。日程が厳しい浦和はおしなべて動きが悪く、ガツガツ系の札幌相手に球際での競り負けも目立ちました。
 
 前半浦和が最も危なかったのは35分マリウスのクリアミスを青木に拾われた場面でしょうか。37分田中スルーパス→浅野が裏抜けしてシュートを流し込んだ場面は浅野がVARの確認が要らないはっきりしたオフサイド。

 浦和も18分ショルツ縦パス→関根シュート、24分大久保スルーパス→カンテ、33分高い位置でのボール奪取からカンテシュートとショートカウンター主体に反撃の姿勢を見せてはいましたが、シュートブロックされたのはまだしも、24分の好機でカンテがシュートモーションに入ったところで切れ味鋭いコケ芸を披露!!またこの場面のみならず、浦和は前半なぜか滑り芸を披露する選手が続出して参りました。
 
 「さよなら運転」の小野は22分にスパチョークと交代。浦和は特に小野に対して遠慮している感じはしませんでしたが、そうは言っても「伸二を怪我させてはいけない」とか多少心理的な縛りはあったでしょうなぁ。小野がピッチを去った時点で「さあここからやで!!」とばかりに気合を入れ直していた気も。
 
 浦和は前半全くいいところなしだったエカニットに代えて後半頭から中島、さらに伊藤→安居と交代。伊藤は故障明けで無理使いを避けての交代でしょう。

 53分関根のパスを受けてボックス内に大久保が突入してCB宮澤を交わそうとしたところ、宮澤の脚に当たったボールが高々と上げている自分の右手に当たってしまい、笠原主審は全く躊躇することなくハンド=PKを宣告。OFRでも判定は変わらず。不運だとは思いますが割とはっきりしたハンド(笠原主審も宮澤へハンドと判定した理由を説明している)なので、なんで試合後ミシャがダラダラと文句を言っているのかさっぱり判りませんが(苦笑)。
 
 58分ショルツがGKの逆を突いて浦和先制。
 
 その直後荒野ロングフィード→青木ヘッドが枠内を襲うも西川が難なくセーブ。札幌は前半とは一転して関根を狙い撃ちしてきた感がありましたが関根は特に破綻をみせず。66分CH馬場がバイタルエリアで強引にミドルを放つも僅かに枠外。69分後方から駆け上がったCB中村がボックス内で転倒。僅かに関根の手がかかっているようにも見えますが、笠原主審は「勝手にこけたに近い」と判断したのかノーファウル。
 
 72分自陣深い位置からのショルツFK→カンテが競り勝ってのこぼれ玉をボックス内で拾った中島は馬場を背負っての反転&股抜きシュートで追加点!!中島はこれが浦和移籍後初ゴール。「お待たせしました!いやお待たせし過ぎたかもしれません」と言わんばかりのファインゴール。中島の巧さが浦和で初めて結果に繋がった場面でした。
 
 そしてこのゴールの基点となったFKは中村の大久保への悪質な、なんでイエローが出ないのか不可解なレベルのファウルによるものだったというのが因縁めいた何かを感じました。

 その後は自陣深くに守備ブロックを敷く浦和相手に札幌は手も足も出ず、決定機どころか満足にシュートすら撃てず。選手交代も全く奏功せず、特にキムゴンヒのようなあまり動かない電柱系FWの投入はショルツ&マリウスがいる浦和相手には最大級の悪手でしょう。
 
 浦和は中2日で控えるハノイ戦を睨んでお疲れの選手を順次代え、最後はちょっと傷んだ関根に代えて岩波を入れてショルツを右SBに出す奇策も演じながら楽々逃げ切り勝ち。

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《総評》

 リーグ戦最終節が小野伸二現役引退に伴うラストゲームになったため札幌ドームは珍しく満員御礼。ただ札幌は純然たる消化試合だったのに対して、浦和は3位入り=ACL2出場権がかかった試合で多少モチベーションの差があるとはいえ、如何せん連戦また連戦で浦和の選手達の動きは鈍く、キレもなく、面白い試合なんて望むべくもありませんでした。
 
 それでもとにかく負けないことを重視して我慢に我慢を重ねた結果、ちょっとしかない決定機を掴んでクリーンシートで逃げ切り勝ち。しかもそのうちの一つはPKだという、完全に今季の浦和の勝ちパターンでの勝利でした。浦和の決定機は僅少でしたが、札幌の決定機も59分青木ヘッドくらいなので札幌がゲームをコントロールしていた訳でもありません。小野伸二ラストゲームだったので誰も文句は言いませんが、内容的にはどう見ても塩試合で、塩試合はだいたい浦和ペースです(苦笑)。
 
 浦和は最終節に勝つには勝ちましたが、3位を争っていた広島が試合終了直前のゴールで福岡を下したため4位止まりに。直接的には「3位には意味がない」と考えて監督の指示を無視したあの独善的なプレーで神戸戦で負けたのが響いた格好になってしまい、そんな心構えでプレーしているようでは3位にもなれないのは仕方ないでしょう。
 
 長いリーグ戦の中で、あのシュートが!とか、あのミスが!!とかあの判定が!!とかで最終結果を論じるのは一般論としては全く意味がないと思いますが、監督への造反はかなり別格でしょう。その造反に対して監督がどういう処分を下すかはまさに監督マターなので、そこはとやかく言いませんが。
 
 まぁそんなモヤモヤ感はさておき、ACL優勝後も続く超過密日程で、しかもロクな補強もないまま連戦また連戦を強いられたスコルジャ監督が最終的に4位を確保したのは高く評価されて然るべきでしょう。
 
 ACL決勝で僅かな勝ち目をつかみ取るためにとにかく試合は守備から入り、その結果ACL優勝というビッグタイトルを得たものの、その後は超過密日程&しょぼい2列目が祟って攻撃面での積み上げに乏しく、とうとう「PKか理不尽ゴール以外で点が取れない」というあんまりな得点力不足からは脱しきれませんでした。その結果がスコアレスドローの山。これでは優勝争いどころか3位に入るのもフツーは無理ゲーに近いでしょうに。でもスコルジャは優勝争いを演じたとは言い難いものの、ACL圏入りの可能性が最後まで残るくらいの闘いを見せてくれました。
 
 リーグ戦3位での24-25年ACL2出場権確保はなりませんでしたが、ACL武漢戦に続いて札幌戦にも勝って疲労困憊だがチーム状態やメンタル面までどん底でハノイへ向かう訳ではなくなったのが救いでしょう。もっともACLグループステージ確保も他力本願寺で極めて厳しい道のりですが。

 一方傍目には完全に行き詰まり、もはや袋小路に陥っていて降格の心配はないが上がり目もない、そして守備は絶対に上手くならないし、そもそも選手として汎用性がなくなってしまうミシャサッカーを札幌が来年も続けることを試合後高々と宣言していてびっくり。試合後の会見で浅野も高木も「あらためて引いた相手をどう崩していくかという部分」「結局、相手陣に押し込んだあとにシュートなどをなかなか打たせてもらえなかったし、相手にブロックを作られた中で崩し切れなかった感じもあった。」と同じ話をしており、来年も同じ話をしていると思いますよ、たぶん。
 
 あれでは「ここにいても成長はない」と見限って出てゆく選手も多くなるでしょうし、あのサッカーに惹かれてやってくる選手も少なくなるでしょうなぁ。

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《選手評等》

・関根はSBとして急成長。特に守備が非常に良くなっていて、ハイボールで関根を狙い撃ちするような単純な攻撃ではやられにくくなっていました。明本がいない&大畑故障のハノイ戦も関根を無理使いするしかないかなぁ。

・さすがに今日の敦樹はまさに出ただけでした。試合後の会見によると、「しっかりと動けたのはここ3~4日くらい。前に出るスプリントをした後に戻ることが以前と比べてきつかったし、体力面でまだまだだと思った」ので「(交代は)プラン通り。スコルジャ監督から『できるところまでやってほしい』と言われてて、前半途中に自分から前半で代えてほしいと伝えた」とのこと。札幌戦出場はハノイ戦ないしCWCで出場を睨んでの「体力面やコンディション面、試合勘などを含めてプラン」の一環だったようです。とにかく来季に響くような大怪我ではなくて何より。

・小泉は琉球でお世話になった小野に対してなぜかスーツ姿で挨拶。浦和は即座にハノイへ移動だからもうスーツ姿なのか!!言い換えればクールダウンしてそのままトレーニングウェア姿では移動しないと(笑)何も知らない大泉洋の移動とは違う!!

・エカニットはスパチョーク先輩との共演が叶いましたが、残念ながら全くいいところなく前半だけでお役御免。ガツガツ系の札幌相手では強度不足が目立ちました。

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-----カンテ----
小泉---エカニット--大久保
---岩尾--伊藤---
明本-マリウス--ショルツ-関根
-----西川-----

(得点)
58分 ショルツ(PK)
72分 中島

(交代)
HT 伊藤→安居
HT エカニット→中島
79分 大久保→シャルク
88分 カンテ→リンセン
90分 関根→岩波

-----小柏-----
--小野----駒井--
青木-荒野--馬場-浅野
-中村--宮澤--田中-
-----高木-----

(交代)
22分 小野→スパチョーク
74分 馬場→菅
79分 中村→キム ゴンヒ

※写真は試合には全く関係ありません

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2023.12.03

チゲ定食@やよい軒

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 やよい軒が2023年11月21日から発売中のの冬の定番メニュー「チゲ定食(950円)」を試食。年々値上がりしてやよい軒の客層には目が痛い域に入ってきたせいか、今年も副食のから揚げが付かない廉価版(840円)付き。
 
 やよい軒が「チゲ定食」を売り始めた頃はから揚げではなく、小さなチヂミとめっちゃ小さな冷奴が付いていましたが、2015年からから揚げが付く形に変更されました。鶏の唐揚げはチヂミと違って他のメニューから転用できるからたいして追加コストもかかりませんし、チヂミは正直まずかったのでその変更は前向きに受け止めましたが、チゲ鍋に鶏のから揚げはいくらなんでも重すぎと思う方も少なくないでしょう。オプションにしたのは大正解と思います。

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 なぜか唐辛子ではなくコショウが付いてきますが、これはから揚げ用なのかな???
 
 「やよい軒」のチゲは、「コクのある信州味噌と本醸造醤油をベースに、唐辛子、コチュジャンの辛さを加え、魚醤、ほたて、えびなどの魚介の風味と旨味を効かせた“まろやか”な辛さに仕上げた。」というのがウリ文句。冬の定番の座を長年維持しているだけあって、何も言うことがない安心、安定の旨さ。ごちそうさまでした。

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2023.12.02

黒豚三昧弁当@出水・松栄軒(京都駅南北自由通路「駅弁にぎわい京都店」にて購入)

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 新大阪や京都の駅弁売り場では、東京駅では見かけない西日本の駅弁を買うことにしています。今回購入したのは鹿児島「松栄軒」の「黒豚三昧弁当(1380円)」。

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 パッケージに「黒豚たれ焼き・黒豚そぼろ・黒豚炭火焼き・黒豚とんかつ・黒豚角煮」と大書されていて、しかも駅弁売り場の見本を見ても、いかにもおかずのバリエーションが豊富でビールのアテ向きと思って買ったのですが、結構駅弁が重いので不審に思ったところ、実は4区画のうちとんかつや筑前煮などが入っている区画以外は下にご飯が敷き詰められていて意外にボリュームがありました。
 
 またそぼろの区画はおかずが少々力不足でしたが、角煮やたれ焼きの区画は肉の味がしっかりしているので、ご飯を平らげてもなお豚肉が余り、それらは格好のビールのアテになります。そしてやはり角煮が突出して美味い!やたらタレなりソースなりの味を濃くして何とか食わせようとする外食チェーン店とは完全に一線を画していました。

 大満足の一品でしたが、強いて言えばとんかつが少々味気なくて改善の余地大かな?

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2023.12.01

帆立弁当@厚岸駅前氏家待合所(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

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 東京駅構内「駅弁屋 祭」で、「かきめし」で有名な厚岸駅前氏家待合所が「帆立弁当」を出しているのに気づいて購入。

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 白米ではなく、ひじき入り炊き込みご飯がベースのため、福神漬とたくあんがわずかに彩りを添えるだけで、ビジュアルはほぼまっ茶色!!

 炊き込みご飯自体はやや甘めで、しかも秋の深まりを示すかのように冷えて固くなってしましたが、炊き込みご飯の上にあさり煮、つぶ貝煮、椎茸煮、ふき煮などを乗せてあれこれ変化をつけているせいか、全く飽きずにいただけました。

 そして肝心の帆立も北海道らしくデカい!!

 この内容で1080円というのは今時の駅弁としては破格に安い気も。

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【DAZN観戦記】ACL2023/24 GS MD5:浦和 2-1 武漢三鎮 ~ とにかく理不尽!理不尽!

 またしても怪我人続出で苦しい試合になってしまいましたが、最後の最後で理不尽砲が咆哮!!浦和は文字通り首の皮一枚でグループステージ突破の可能性を残しました。

《スタメン》

 福岡戦中3日の浦和は関根→荻原、明本→大畑、柴戸→岩尾、大久保→髙橋、カンテ→リンセンと5名スタメン入れ替え。明本はこの試合出場停止なので大畑を入れ、岩尾は福岡戦出場停止明けなので柴戸の代わりにスタメンに入るのは当然ですが、他は福岡戦で出場時間が長かった選手をベンチスタートにしたものと目されます。
 
 ただ福岡戦で全く良いところがなかった中島が引き続きスタメンで、エカニットがベンチスタートになったのは傍目には少々不可解。
 
 ACLはベンチ入りの人数がやたら多いので、怪我でもないのにここでベンチ入り出来なかった選手は事実上戦力外と見られても仕方ないのですが、興梠がベンチ外だったのが気になりました。

 なおACL浦項戦で謎の一発レッドを食らったスコルジャ監督に代わってラファル ジャナスコーチが指揮を執ることに。

《試合展開》

 浦和の立ち上がりは上々で、6分荻原スルーパス→後方から飛び出した小泉が中へ折り返してファーに突っ込んだ髙橋ゴールが決まったと思われましたが、VAR判定で小泉が僅かにオフサイド。
 
 10分岩尾縦ポン→髙橋裏抜けもシュートはバーの上。ただこの2度の決定機に見られるように序盤の浦和の攻撃は相手の最終ラインの浦和狙いという意図が非常にはっきり見て取れました。

 武漢の初めての反撃は19分CKからの流れで枠内シュートを放ったもの。しかしここま西川が好セーブ。

 その後双方一進一退というか少々グダグダになりかったところで、34分右サイドから荻原クロス→リンセンが#25ドゥン ハンウェンと競り合った際に相手の肘がリンセンの顔に入ったのがVARでもしっかり咎められてPKゲット。37分ショルツはGKがシュートコースを読んで同方向に飛んだところで絶対に取れないコースにきっちりPKを決めて浦和先制。

 しかし、好事魔多し。40分に左SB大畑が相手と交錯も無いもない状況下で突然故障。ジャナスコーチはなぜか交代に手間取った末に43分になってようやく関根を投入。
 
 さらに44分髙橋が顔面に#21ハ チャオの肘打ちを食らって脳震盪を起こし、浦和の選手達はもちろん武漢の#15ですらすぐさま担架を要請する非常事態に。残念ながら髙橋はそのまま担架で退場に。ジャナスコーチはハーフタイムを待たずに45+2分に大久保を投入。
 
 マジェド アルシャムラニ主審は#21にイエローカードを提示しましたが、どう見ても極めて悪質なファウルだったにも関わらず、VARが「レッドカードの可能性」と判断して介入しなかったのが謎でした。
 
 またJリーグでは脳震盪による交代は交代人数&交代回数とも別枠扱い。このルールはてっきり万国共通だと思い込んでいたら、ACLにはこのルールは適用されないことがDAZNの中継で判明。埼スタではこの辺の説明がなかったようで、現地ではかなり混乱があったようです。試合後浦和のコーチ陣がよくこれを間違えなかったものだと感心しました。審判団も勘違いしたまま脳震盪枠の活用を認めていたら再試合ものでしょうし。
 
 そして前半のうちにアクシデントで交代カードを二枚も切らざるを得なかったのは大誤算。浦和はフィジカルが強くて運動量が多くて、相手にプレッシャーをかけまくっていた髙橋(それに釣られるかのようにリンセンですら献身的に守備に走りまくる!!)が退場したのが響いたのか、あるいは単に前半守備にエネルギー使い過ぎて前目の運動量が落ちたためか、50分あたりから一転して武漢ペースに。
 
 58分右サイドからのクロス→アジズヘッドの決定機は小さい関根が相手に自由を与えず。67分ダビジソンのシュートは僅かに枠を逸れて難を逃れましたが、68分#15ジャン チーポンからダビジソンへ縦パスが入ったところで対峙していたショルツがまさかの転倒!!弘法も筆の誤り。神も転ぶ。まさかすぎる事態を受けてマリウスも驚くほど軽い対応でダビジソンにあっさり交わされて同点ゴールを許してしまいました。
 
 ジャナスコーチは危険な香りを嗅ぎつけて3枚替えを用意していましたがわずかに間に合わず、リンセン→カンテ、中島→エカニット、小泉→シャルクの3枚替えを敢行したのは同点に追いつかれた直後。

 残り時間が20分以上あるにも関わらず交代枠を全て使い切っての乾坤一擲の大勝負に出たにも拘らず、浦和はボールを持っている割にはシュートが撃てない時間が長く続いて嫌な気配が漂い出しましたが、84分になって荻原左サイドからクロス→逆サイドからどフリーで関根が突っ込んで久しぶりに決定機らしい決定機。
 
 関根のシュートは惜しくもバーの上に飛びましたが、この決定機を契機に浦和が大攻勢。。

 87分シャルクの横パスを受けてカンテがアーク手前から得意のミドルシュートを放ったものの、これはシュートコースが甘くてGKセーブ→こぼれ玉に大久保詰め切れず。しかし90分ショルツがあたかも大魔神のように持ち運んだのを契機に、大久保浮き玉縦パス→シャルクと競り合った相手DFの跳ね返りを拾ったカンテの理不尽シュートが炸裂!!! 4分もあったATには共に何事も起こらず、そのまま試合終了

Kante

《総評》

 福岡戦の残念過ぎる試合内容での逆転負けを見て、残り試合は勝つどころかそもそも試合になるのかどうかと個人的には案じていましたが、結果は悪くはない内容で武漢相手に勝利。しかもショルツのPKとカンテの理不尽砲による得点で勝つという今季終盤の定番とも言える勝ち方で。
 
 JリーグからACLへと舞台が変わったこと、そして今年埼スタでの正真正銘のラストゲームになることが多少選手達の心境に変化をもたらしたのかもしれません。そして11月に入ってルヴァン杯決勝以降全く勝てていないどころか全敗で意気消沈していたであろう浦和もこの勝利でちょっとだけ顔を上げて前へ進む気持ちを取り戻せたかもしれません。

 ただ浦項戦での連敗が響いて浦和は既にグループステージ首位通過の目はなし。武漢戦に勝ったところで、さらに最終節アウェーハノイ戦に勝って勝ち点10に積み上げて他グループの2位同士の比較で勝ち抜けるかどうかと立場には全く変わりありません。他グループの状況はややこしいのでここでは省きますが、端的に言えば「浦和のグループステージ突破は絶望的というほどではないが、かなり難しい」ようです。
 
 このグループ最弱のハノイ相手とはいえ、札幌戦からわずか中2日。しかも既に厳冬期に突入した札幌から亜熱帯のハノイへという気候が違い過ぎるところへの遠距離移動付き。おまけに大畑が故障して、明本が引き続き出場停止でSBが再び不足するという非常事態。東南アジアのチームは往々にしてホームでは別の顔を見せがちなだけに苦戦もあり得ましょう。
 
 おまけに札幌戦を捨てたくても、こちらは3位広島の結果次第ながら浦和が再逆転で3位に滑り込む(=24-25シーズンのACL2出場権獲得)可能性を十分残しているというなんとももどかしい状況。
 
 ハノイ相手に引き分け以下なら他グループの結果に関係なく浦和の今季のACLは終了。勝ったところで他グループの結果待ち。浦和がCWCに出る関係で浦和のグループだけ先に全日程を終え、赤者は12~13日に開催される他グループの試合にせっせと他力本館寺に詣でることになりましょうが、詣でるところが複数なのでめんどくさいの何の・・・

《選手評等》

・またしても理不尽砲に救われた浦和。なんでこのレベルの選手がいきなり引退なんなのかなぁ。一方生きながらにして引退してるような選手もおったけど。

・リンセンは浦和に来てから最高の出来。こんなに献身的なリンセンは初めてかも。点取り屋として獲得したはずのリンセンが今や守備貢献度の高さで評価されてしまうとはなあ。ビルドアップが下手になった浦和ではリンセン得意のボックス内でのお仕事は少ない。だからボックスの外から撃てるカンテが重宝される。リンセン冬の時代。

・この試合の大久保は良くありませんでした。故障明けで連戦に耐えらえる状態ではなく、この試合は本来45分出来るコンディションではないのに髙橋負傷で投入せざるを得なかったものと思われます。それにしてもボックス内に入るまでは凄みがあるのに、そこから急速にへなへなになるのがこの試合は一段と際立っていました。

・この試合の審判団は丸ごとJリーグレベルで参りました。小泉のVARでのオフサイドの判定がやたら速いのだけは感心しましたが、結局良かったのはそれだけ。主審はOFRどころかそもそもVARと全然交信しない系だったとは!!そのためハンド見逃しっぽいのが双方にあり、武漢はラフプレー三昧。まともな審判団なら武漢に退場者出てたと思ったけどなあ・・・

-----リンセン-----
髙橋---中島---小泉
---岩尾--安居---
大畑-マリウス--ショルツ-荻原
-----西川-----

(得点)
37分 ショルツ(PK)
68分 ダビジソン(武漢)
90分 カンテ


(交代)
43分 大畑→関根(故障による交代。関根右SB、荻原左SBへ)
45+2分 髙橋→大久保(負傷による交代。小泉左SH、大久保右SHへ)
69分 小泉→シャルク
69分 リンセン→カンテ
69分 中島→エカニット

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2023.11.30

のりや食堂@大井町 ~ Aセット(中華そば+半カレー)

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 京浜東北線大井町駅東口にある巨大なヤマダ電機の裏辺り。ほぼ2年ぶりの再訪。先客1、後客7~8。大昔に都内で「和歌山ラーメン」が流行っていた頃からの生き残りです。相変わらず店内どころか店外にまで強烈な豚骨臭が漂っており、正直食べ手を選ぶかと思います。

 券売機で中華そばに半チャーハンor半カレーが付いた「Aセット(980円)」を注文。和歌山ラーメンは概して量が少ないので何かちょっと足したくなります。前回はチャーハンだったので、今回はカレーで。なお中華そば単体だと780円と安め。

 メニューは基本的に中華そばとつけそばのみ。昔はサイドメニューとして「ブタメシ」を推していたと思いますが、今はAセットでチャーハンを頼む方が目立ちました。
 
 店内は縦長カウンター7席と4人卓×2。コロナ禍対応で減らしていたカウンターの座席を一つ増やした模様。卓上にはラー油、酢、醤油、ホワイトペッパー、おろしニンニク。また頼めば生姜も出してくれるとのこと。水セルフ。

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 表面に脂が浮き、かつややとろみがあるスープはかえしの効いた濃厚豚骨醤油味。見た目ほどは醤油はきつくなく、むしろ甘めに感じられるくらいなので臭みさえ気にならなければ豚骨の旨味を十二分に堪能できます。

 麺は中細ストレートタイプで心持ち柔らかめの茹で上がり。麺量は若干少な目な気がしますが、それ以上にスープが少なめで丼の中で麺があまり泳がずに食べ始めは麺とスープの絡みがイマイチ。でも食べ進むにつれてその問題は解消してゆきます。

 バラ肉チャーシューは値段相応にやや小さめ。他にナルト、メンマ、刻み青ネギ。

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 半カレーはとろみが強めであまり辛くなく、旨味で押しまくる昭和の家庭的なカレーっぽい感じでした。中華そばとの相性も良く、個人的にはチャーハンよりカレーの方がずっと好み。

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2023.11.29

牛豆腐キムチチゲセット@松屋

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 松屋が2023年11月21日より期間限定で発売中の「牛豆腐キムチチゲセット(690円)」を試食。生玉子か半熟玉子かを選べるので半熟玉子をチョイス。生卵をどっぷりつけてすき焼き風に楽しめるほど「牛豆腐キムチチゲ」には牛肉の量は多くないので、半熟玉子をご飯にのせて楽しむほうが正解だと個人的には思っています。
 
 「牛豆腐キムチチゲ」の登場は1年ぶり。昨年15年ぶりに復活販売した「海鮮豆腐キムチチゲ(890円)」はコスパが悪すぎて売れ行きも良くなかったのか、結局元のさやに。

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 「牛肉の旨味がぎゅぎゅっと凝縮され、身体も心もホッとするこだわり海鮮だしが効いたピリ辛チゲスープに、自社製"なめらか富士山豆腐"と"松屋特製キムチ"の最強タッグが、冷えた身体を温める逸品です。」というのが松屋のウリ文句。中身にさしたる変化はなく器の中には絹ごし豆腐を主体に牛肉とキムチ、青ネギが少々。そして松屋のウリ文句通りファストフードにしては少々飛びぬけた感のある海鮮系の出汁が良く効いた旨辛さもなんら変わりなし。
 
 牛丼各社で簡易コンロ付きの「なんとか膳」みたいな鍋物に力を入れ出してから松屋の「牛豆腐キムチチゲ」はだんだんしょぼさが目立つようになってきましたが、松屋はひと頃出していた「鍋物」は完全に諦めたのかなぁ。でも簡易コンロ付きが付かない「牛豆腐キムチチゲ」はその分安いのが魅力です。

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2023.11.28

ホセ カンテ選手 現役引退

 昨日(11/27)ホセ カンテ選手の現役引退が公表されました。
 
 カンテはまだ33歳で引退するには若すぎるような気がしてなりませんが、11/26日付の日刊スポーツによると「家族との時間を大切にしたい気持ちが強く、第2の人生を送ることを決断」したのが引退理由だそうです。Jリーグで大活躍している割には急にギニア代表に呼ばれなくなったのを見ると、その筋の方には早めに引退を意向を漏らしていたのかもしれません。

Kante
 
 カンテは今年3月に加入したばかり。カンテの前所属は中国スーパーリーグの滄州雄獅ですが、クラブの公式発表で「滄州雄獅より完全移籍加入」と書かれていなかったのは、滄州雄獅が2ヶ月以上給与未払い状態に陥っているため、ホセ・カンテはFIFAの規定上フリーになったためと推察されます。
 
 ギアクマキス獲得が夢幻と終わり、そうこうしているうちに欧州主要リーグの移籍ウィンドウもクローズしてしまうという非常事態だったにも関わらず、浦和フットボール本部のリカバリーショットが意外に早かったのは高く評価されて然るべきでしょう。
 
 クラブの釣り書きでは「足下のテクニックがあり、攻撃の起点にもなれ、自らゴールを決めることも、アシストをして貢献することもできるマルチなストライカー。前線での守備的な貢献にも期待できる、経験豊かで、コンビネーションプレーも抜群の選手。」とあって、逆に「何が苦手なん???」と訝しくなるレベル。
 
 カンテは4/5ルヴァン杯川崎戦での途中投入で浦和での公式戦デビューを飾り、その後も後半途中投入の形で試運転を重ねた結果、ACL決勝では先任のリンセンやモーベルグを押しのけて3人の外国人枠を一角を得るまでスコルジャの信頼を勝ち取りました。
 
 ただシーズン開幕後の加入かつ過密日程が災いしてコンディションを上げるのが大変だったのか、カンテがコンスタントにリーグ戦でスタメン出場するようになったのは8月に入ってから。要するにリーグ戦も半分以上消化してからで、稼働期間が案外短かった(リーグ戦出場時間は興梠より短い!)のは惜しまれます。しかし、実質4ケ月程度の稼働期間の中でカンテが赤者に与えた印象は強烈でした。
 
 カンテと言えばとにかく「理不尽」。「まさか撃ってはこないだろう」という位置&タイミングでカンテが放つミドルシュートに一歩も動けなかったGKは数知れず。一応CFなもののボックス内でデンと構えるタイプではなく、結構サイドに流れがちなので相手DFも掴まえづらかったでしょう。
 
 またDFを背負ってポストプレーやハイボールでの競り合いはそんなに得意では無さげでしたが、半身で構えながらボールをキープするのは非常に得意(倒れているのにボールを奪われない謎芸も!)で、かつ周りもちゃんと使い(早川ですら「こいつは使える!!」と思ったら使い倒す柔軟さ)、さらに広範囲が見えているのでカウンターの中継点としても非常に役立ちました。おまけにスコルジャの求めに応じて2列目と連動しながらの前プレもさぼらずに敢行。実に有難いプレーヤーでした。クラブの釣り書きもあながち誇大表示ではなかったようです。

 カンテの最大の謎はたまに変なスイッチが入ってしまうこと。ぱっと見も言動も非常に温厚なのに、なぜか変なスイッチが入って一発レッドが2回。しかもその判定に対して主審に激昂するどころか一転して「賢者タイム」に入って主審に挨拶したり握手を求めたりする謎っぷり。まるで「北関東とは違うのだよ、北関東とは!!」と言わんばかり。
 
 そして何の予兆も、何の前触れもない、唐突の現役引退。別れ方まである意味「理不尽」でした。カンテが引退を決めた真相はおいおい各種媒体で報じられるでしょう。カンテの晩年のキャリアは「カイラト アルマトイ(カザフスタン)→滄州雄獅足球倶楽部(中国)→浦和レッズ(日本)」とどんどん地元スペインから遠ざかる一方だったので、ここで一区切りをつけて家族を大切にする道を選んだのかもしれません。
 
 短い間でしたが浦和のために全身全霊全力を尽くしていただきありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

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アレックス シャルク選手 契約満了

 昨日(11/27)アレックス シャルク選手の契約満了が公表されました。
 
 シャルクは2022年3月にセルヴェットFC(スイス1部)から完全移籍加入。
 
 2022年シーズンを迎える前の浦和は縦横斜め、どこからどう見てもFWの頭数が不足しており、おまけに頼みのユンカーがグロインペイン症候群を患っていて2021年終盤から長期離脱。よってFWの補強は急務と目されていたものの、コロナ禍で新外国人選手の入国は長らく規制されていたので慌てて話をまとめても意味がないという難しい状況に置かれていました。
 
 そして3月になってFW獲得話がようやく話がまとまったのがシャルク。浦和の公式発表では「前線から献身的な守備もでき、得点能力も高い、左ワイドとトップが主戦場のストライカー。相手ディフェンスライン裏への飛び出し、ボックス内でのチャンスメークも期待。」というのがシャルクのウリ文句でした。

Schalk
 
 4/10FC東京戦終盤投入で浦和での公式戦デビューを飾ったのを皮切りに、その後に集中開催されたACLグループステージでリカはシャルクの最適な使い方を試行錯誤しまくり、6月初の天皇杯までスタメン出場を重ねていましたが、その後はめっきり出番が減ってしまいました。
 
 リカの試行錯誤過程ではっきりしたのはどう見てもCFタイプではないこと。かといってSHを任せるには守備が緩慢すぎ。正直リカが最適な使い方を見つけられずに時が流れたような印象を受けました。悪く言えばFB本部がリカの意向と擦り合わせないままパニックバイ的に採ってしまったようにも伺えました。
 
 そしてシャルクの難儀だったのは怪我がちなこと。ようやく怪我が癒えて柏戦でリーグ戦初ゴール後に熱い、熱いすぎる咆哮を見せたかと思うとまた故障。ちょっと調子が良くなって出番が与えられるとまた故障してしまう傾向は翌年も変わりませんでした。またスコルジャはリカよりさらに守備を重視するタイプなので、怪我とは関係なくシャルクの出番は限定的になってしまったのかもしれません。
 
 シャルクはなかなか出番が回って来なくても笑顔を絶やさず、リンセンとは舎弟関係にあるかのようにじゃれ合いながらも真面目に練習に取り組んでいたようで、誰からも「ナイスガイ」と評されました。ただ如何せんこの稼働率では今季限りでの契約満了は仕方ないでしょう。
 
 今季ホーム最終戦福岡戦で突然出番が回って来て、しかもゴールまで決めたシャルク。あのゴールがお別れの挨拶代わりになるのかどうか。まだまだ続くであろうシャルクのサッカー人生に幸あれ。
 

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2023.11.27

【短感】23-24年第4節:浦和L 2-0 千葉L

 共に前節から中2日という、日程スカスカのWEリーグでは珍しい厳しい日程での連戦。ただ浦和はタイでACL3試合を中2日でこなした後に、さらにリーグ戦での連戦をこなす羽目になっているのでコンディション面では浦和のほうがだいぶきついかと。
 
 そこで浦和は前節ベレーザ戦から長嶋→石川、栗島→角田とスタメン2名入れ替え。代表から戻って長らくコンディション不良に悩まされていた石川がついにスタメンに戻ってきたのはともかく、若い角田がとうとうリーグ戦でスタメン起用されるまで監督の信頼を得るようになるとは!
 
 試合は前半半ばから浦和が千葉のビルドアップを寸断してボールを持つ時間帯が長くなったものの、決定機は31分ショートコーナーの跳ね返りを伊藤ボレーと42分遠藤縦パスを島田が収めて清家横パス→伊藤シュートがバーを直撃した場面くらい。タイ遠征からの連戦で体が重そうな選手が目立ち(特に島田)、押している割には決定機が作れないもどかしい展開に。
 
 後半頭からの選手交代もなく、戦況も目立った変化がない中で54分ボックス内で猶本が#23に突き飛ばされているにも関わらず、主審はPKを取らず。おそらく主審から見えていなかったのでしょうが、前半から31分の伊藤のシュートをGKが触っているのを見逃したり、千葉のファウルを流すべきところで笛を吹いたりと怪しい場面がチラホラしていただけに、WEリーグの審判の残念さを象徴する形に。
 
 膠着した戦況を打破すべく、64分になってようやく島田に代えて菅澤投入。これが絶大な威力を発揮して67分伊藤が高い位置でボールを奪回し、清家クロス→菅澤倒れ込みながらのダイレクトボレーが炸裂!!投入されて5分も立たないうちに結果を出す。これぞ大エース!!
 
 71分に左サイドから伊藤クロス→菅澤ヘッドの決定機があり、75分にその伊藤に代えて塩越投入。83分塩越FK→菅澤頭で落として清家が追加点を取って事実上勝負あり。清家のシュートはディフレクトしてループ気味になったのが幸い(苦笑)。
 
 温泉賞は文句なしに菅澤。菅澤は年齢的にもフル出場はキツくなってきたんでしょうし、ベレーザ戦&千葉戦のように後半途中投入で決定的な仕事をする形が今季は多くなるのでしょう。ただその結果、無理使いの連続でコンディションを崩した昨季より得点はかえって増えるかもしれません。

 千葉はスペインからコーチを連れてきて後方から丁寧にビルドアップする形に芸風を変更している最中のように伺えましたが、今はビルドアップ自体が自己目的化してる段階かも。今季初戦で見せた「カウンター一発!」という怖さはすっかりなくなっていました。

 しかも肝心のビルドアップも次第に怪しげになって流れの中からシュートは撃てず、セットプレー絡みでシュートというかボールに触ったのがシュート2本と記録されるに留まりました。また守備が後手に回りがちなのか、後方からのファウルがやたら多くて正直なんだかなぁなチームに。

-----島田-----
伊藤---猶本---清家
---角田--柴田---
水谷-安藤--石川-遠藤
-----池田-----

(得点)
67分 菅澤
83分 清家

(交代)
64分 島田→菅澤
75分 伊藤→塩越
90+1分 水谷→長嶋
90+1分 猶本→佐々木

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肉と葱@西武新宿 ~ 中華そば・塩

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 西武新宿駅から職安通りを東へ。アパホテルの向かい辺り。昔ながらのバーが集まったようなビルの1F、しかもその奥まったところに立地。先客、後客ともゼロ。
 
 店内の券売機ボタンを見て「中華そば・塩(900円)」を注文。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に中華そば(醤油)、油そば(醤油・塩)など。
 
 店内は縦長カウンター6席と3人卓×1。店の内装から察するにこの店も元々はバーだったのかも。卓上にはミル入り粒黒胡椒、七味、自家製ラー油。店は全くラーメン屋らしくない若いねーちゃんが一人で切り盛り。

Nikutonegi2310002

 透明度の高い塩スープは店のインスタによると「国産の豚骨・鶏・鶏肉・野菜・昆布・鰹節を使用し、長時間旨味を抽出したスープに粟国の塩を合わせ塩本来の旨味を引き出した」ものとのこと。超あっさり味ですが、優しいと取るかなんだか物足りないと取るか微妙なところ。スープをケチっているのが丸わかりなのがそもそも残念で、個人的には物足りないに近いかな。よって早い段階で黒胡椒をゴリゴリ。。

 麺は中細ごく緩い縮れ入り。見た目の割には案外噛み応えが強くて気に入りました。
 
 チャーシューはしっとり系で、これまた意外に厚みがあってまずまず。他に刻みネギが多め。
 
 周りはホストクラブだらけで、こんなところで昼間から営業しているのが不思議でしたが、出てきた一杯も飲んだ後の〆向きみたいで。

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2023.11.26

タレカツ定食@かつや

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 「かつや」が2023年11月17日から期間限定で発売中の「タレカツ定食(979円)」を試食。「タレカツ丼」も併売されていますが、どう見ても丼だとタレカツがかさばり過ぎて食べにくいように見えるので定食を注文しました。
 
 「これまでも、期間限定メニューで販売するたびにご好評いただいている『タレカツ』を、今期最高のボリューム感となる"ヒレ・海老・ささみ"の3種を一度に味わう『かつや』らしさ溢れる一品に仕立てました。」というのがかつやのウリ文句。悪い意味で実にかつやらしいボリュームを目一杯重視した一品です。

Tarekatu2311001

 「"ヒレ・海老・ささみ"の3種」とは正確にはヒレカツ1枚、海老2尾、鶏ささみのチキンカツ2枚。しかも鶏ささみのチキンカツがやたらデカいの何の!
 
 そしてタレカツは例によってこれらを甘じょっぱい醤油だれにくぐらせただけの超シンプルなもの。超淡白なチキンカツに合わせているのか、タレは「甘じょっぱい」のしょっぱいのほうにかなり振ったような、しかもかなり濃い目の味。チキンカツならこれでも差し支えありませんし、ヒレカツもギリギリセーフだと思いましたが、海老は完全にアウト。海老本体の味を打ち消してしまって残念無念。一番ダメな奴に合わせて、エース格を殺してしまう「護送船団方式」の失敗例でしょう。どう考えても。
 
 かつやの「タレカツ」は好みに合わないみたいなので、タレカツ系定食はもうパスで良いかなぁ・・・

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【観戦記】23年第33節:浦和 2-3 福岡 ~ 毎度毎度の残念なホーム最終戦

 今季限りで退任が決まってる監督の下で、3位維持という中途半端な目標を掲げるだけではモチベーションを維持するのは難しかったようで、毎度毎度の残念なホーム最終戦に。

《スタメン》

 浦和は出場停止の岩尾&前節神戸戦で負傷した伊藤に代わって柴戸&安居をスタメン起用した他、大畑→明本、岩波→関根、エカニット→中島とスタメン5名入れ替え。
 
 故障明けの荻原はベンチスタート止まりとなったため、関根右SBの奇策ふたたび。他に平野とシャルクがベンチ入りしたのが目を惹きました。エカニットはタイ代表帰りでコンディションが良くないのかベンチスタートで、U-22代表帰りの大畑に至ってはベンチにすら入れず。
 
 福岡のスタメンは前節G大阪戦と全く同じ。

Fukuoka2311002

《試合展開》

 立ち上がりから浦和がボールを持たされて、5-4-1で引いて守る福岡守備陣を攻め倦む展開になりかかったところで、13分明本が中島との壁パスでボックス内に突入して転倒。上田主審の判定はノーファウルで浦和が抗議する様子もなくそのまま何事もなく試合が進むと思われたところで唐突に西村VARが介入。
 
 長々と交信した末にOFRとなり、明本の足にCB奈良の足がかかっているのがはっきりと映し出されてPKに。18分GK永石はショルツがゴール右側へ蹴ると読んでいたようですが、ショルツはそんなGKの動きを見切ったかのように中央上方へ蹴り込んで浦和先制。
 
 しかし、その後プレス強度を上げてきた福岡に対して浦和は前進もままならなくなり、福岡がボールを持つ時間も長くなってきたところで32分GK西川からのロングボールが福岡CBに跳ね返されたところで柴戸の対応がいかにも緩慢。ワンバウンドしたボールがそのまま山岸に渡ってしまう失態を犯し、山岸のスルーパスを受けて紺野が裏抜けに成功。しかも西川が中途半端に前に出てしまって紺野のループシュートが決まって同点に。

 その後の戦況も芳しくなく、浦和のチャンスらしいチャンスは44分中島のミドルシュートが枠を捉えたくらい。逆に45分右サイドからカットインしてきた紺野が際どい一発も放つ場面がある等、やや福岡が押し気味の展開となったところで前半終了。

 ところがスコルジャが放った一手は後半頭から小泉→荻原という傍目に謎すぎる交代。スコルジャは試合後「後半に入ってからは、左サイドからもより相手の背後に抜け出す動きを増やそうと思い、佳穂を交代して明本を前に置きました。」と説明していましたが、明本を前に出すなら何の役に立っていない中島を下げたほうがまだマシだったのではないかと。
 
 前半攻撃をほぼ一人で支えていた小泉を下げたので戦況は好転する訳がなく、54分左からカットインしてきた金森のクロスを後半頭から投入された右WB小田にどフリーで叩きこまれてしまいました。
 
 副審は毅然としてオフサイドの旗を上げているので九死に一生を得たとばかりに安堵していたところ、またしても西村VARが介入。小田へのクロスではなく、その前の金森へボールが渡ったところがオフサイド臭かったようですが、荻原がいるオフサイドラインを金森は越えていなかったようでゴール認定。ここでの荻原は責められませんが、小田をどフリーにした罪は免れません。ルヴァン杯決勝に続けて福岡に狙われる荻原。スコルジャの采配はものの見事に裏目に。
 
 スコルジャはすぐに中島に代えてエカニットを投入して反撃に転じたものの、62分西川のパスを受けて柴戸がボックス内で無理に前を向こうとしたところでCH前に絡まれてボールを失う大失態。またしても紺野のゴールを許して決定的な3点目を奪われてしまいました。

 たまらずスコルジャは65分リンセン、シャルクを投入して2トップ気味に布陣を変更。70分には岩波を投入してショルツを右SBへ配転してリスクコントロールも何もないバンザイ突撃級の反撃に。75分岩波の縦パスを契機とする一連の攻撃でリンセンはディフレクトしてバーにバーに弾かれたものの、シャルクが詰めて1点差に迫ったものの、まさに反撃もここまで。
 
 リスク無視で攻めている割には決定機は作れず。ハイボールには強い福岡守備陣に対して単調なクロス攻撃を試みるばかり。特にセットプレーに何の工夫も見られないのが残念無念。岩尾も大久保もおらず、しかも故障明けの荻原はセットプレーのキッカーを務めるのは無理なようでシャルクが蹴っていたのが絶望感に拍車をかけ、試合終了間際にリンセンが放ったバイシクルシュートがスタジアムを沸かせただけで試合終了。

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《総評》

 前節神戸戦での敗戦で優勝どころか2位になる可能性も消滅して、24-25ACLE出場の目はなくなり、3位を確保して24-25ACL2の出場を目指すしか具体的な目標がなくなった浦和。しかし「優勝しか意味がない」とばかりに監督の指示を公然と無視して攻撃参加するGKがいるようなチームですから3位という中途半端な目標ではモチベーションが維持できないのか、非常に残念なプレーの連続でルヴァン杯決勝に続いて福岡に完敗。今季限りで監督の退任が決まっているのもモチベーション低下に拍車をかけた感も少々。
 
 スコルジャは試合後の会見で「2失点目もシンプルなミスからでした。今シーズンはしっかりとペナルティーエリア内をコントロールしながらそのようなミスをずっと避けてきたのですが、この終盤で出てくるようになってしまいました。」「立ち上がりのパフォーマンスを、失点の後は戻すことができませんでした。それがなぜだったのかは、非常に答えにくい質問だと思います。」「失点の後、我々のアイデアや信念の部分を失ってしまってはいけないと思いますが、本日はそこの低下があったと思います。」と不可解かつ残念過ぎるプレーがあまりにも多かったのを認めざるを得なかったようです。
 
 選手達もさることながら、スコルジャの迷采配、特に真っ先に小泉を下げた謎は責められても仕方ないでしょう。当然ながら試合後質問が飛んで「ゲームの流れやチームの機能のところで、私の読みのミスだったと思います」とスコルジャらしく、珍妙な言い訳はせず、選手に責任を押し付けずに自らのミスを認めています。
 
 10/20のホーム柏戦を最後に全く勝てなくなり、11月のルヴァン杯決勝に始まるビッグマッチ3連戦は全敗。そしてこの試合も負けて4連敗。夏に補強した選手はたいして役に立たず、主力に怪我人が続出し、故障明けの選手も調子が上がらず、代表招集でコンディションを崩す選手までいる中で、シーズン最終盤に諸々のツケが回ってきたのでしょう。
 
 ボロ雑巾状態の浦和にはまだACL2試合、アウェー札幌戦、そしてCWCが残っていますが、もはや試合になるのかどうか。

《選手評等》

・柴戸の浦和でのキャリアはもう終わったかもしれません。岩尾出場停止&敦樹故障を受けて柴戸にスタメンでの出番が巡ってきましたが、大失態の連続で65分に懲罰的な交代を食らってしまいました。そもそも頭数が足りないSH/WGと違ってCHは頭数はいるのものの、結局使い物になるのは岩尾と敦樹だけだったのが超過密日程をこなす上で無理があり、控え選手との落差がこんなところで顕わになるとは!

・前節神戸戦で監督の指示を公然と無視した挙句に敗戦の主犯格となった西川は規律違反の咎でしばらくベンチ外になっても何の不思議もないはずですが、きっちりスタメン維持。監督が決める問題なのでとやかく言うべき話ではないのでしょうが、これでは今季限りで監督の退任が決まっているので今更規律もへったくれもないと見られても仕方ありません。GK練習開始時に西川へのコールがなかったのが今の西川への大方の見方を如実に表していました。

・中島の補強は今のところ完全にハズレ。守備に汗をかくタイプではないこともあって、ボールを持っていない時はほぼ行方不明。しかもボールを持ったところで俄然輝くというほどの仕事も出来ない。なんでこの出来の中島より先に小泉を下げたのか謎過ぎました。

・荻原は判定に不満でボールを地面に叩きつけてイエロー→イエロー累積で次節出場停止。SBは頭数が足りないのに愚行を繰り返す北関東コンビ・・・

・どんなに悲惨な最終戦でも、最後はショル子投入でほっこりさせる反則技!!

Fukuoka2311001

-----カンテ----
小泉---中島--大久保
---柴戸--安居---
明本-マリウス--ショルツ-関根
-----西川-----

(得点)
18分 ショルツ(PK)
75分 シャルク

(交代)
HT 小泉→荻原
57分 中島→エカニット
65分 大久保→シャルク
65分 柴戸→リンセン
70分 関根→岩波

-----山岸-----
--金森----紺野--
前嶋-前--井手口-湯澤
--宮--奈良-田代--
-----永石-----

(得点)
32分 紺野
54分 小田
62分 紺野

(交代)
HT 湯澤→小田
68分 紺野→ルキアン
76分 宮→三國
90分 金森→ウェリントン

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2023.11.25

天下一品@川西池田 ~ こってり

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 天下一品を約3年半ぶりに往訪。訪れたのは福知山線川西池田駅近くの川西店。先客2、後客3。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て定番の「こってり・並(920円)」を注文。うーーーん、しばらく来ないうちにめっちゃ値上がりしとる!!!前回往訪時より150円も値上がり。また前回はニンニクの要否を聞かれましたが、今回は聞かれず。デフォルトで「ニンニク薬味」が入っており、さらに客が申し出れば別皿で「ニンニク薬味」を無料で出す方式に変えたようです。

 店内は郊外のロードサイド立地にしてはやや手狭で、4人掛け島式カウンター×3、4人掛けボックス席×5。卓上にはラー油、ラーメンのたれ、胡椒、酢、餃子のタレ。

Tenichi2309001

 スープはいつもの超ドロドロ&わずかにざらつきを感じるタイプ。鶏がらや野菜類をベースにした、もはやスープとは言いがたい「どろどろの何か」と呼んで然るべきでしょうか。でも、このどろどろ感の割には食べている最中にはくどさ、胃もたれ感は全くなく、中細麺を絡めながらぐいぐいと食べ進められるのは天一の不思議なところ。

 関西で食べる天下一品は概して東京で食べる天下一品の「3割美味い!」ような気がしてなりませんが、如何せん地域差以上に店舗による差がでかいのが良くも悪くも天下一品。川西店は麺がやや硬めでしっかりしているのが嬉しい反面、醤油がちょっときつめかなぁ? でも十分美味しく頂ける範囲内。

 そして調子に乗って食べていると、個人的には翌日どころかその日のうちにお腹がゆるくなってしまうのが天下一品の泣き所なのも相変わらず。

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2023.11.24

漬けはまち丼@なか卯

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 「なか卯」で2023年11月22日から期間限定で発売中の「漬けはまち丼(690円)」を試食。
 
 「脂のりが良い九州産はまちを味わえる『漬けはまち丼』がなか卯に登場です。なか卯特製タレに漬けた上品な甘さのはまちは、さっぱりとした酢飯と相性抜群。とろけるような味わいのはまちに、やみつきになること間違いありません。」というのがなか卯のウリ文句。

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 テカテカ光っている「なか卯特製タレ」が曲者で、魚なのに妙な甘さがあり、それゆえはまち自体の「脂のり」が判り辛くなっているのがいやはや何とも。また切り身の出来に結構個体差があって、脂のりが良くてトロッとした味わいのものもあれば、少々筋っぽいのもあるという具合。
 
 それでも値段を考えれば決してハズレではありません。漁港が近い観光地の飲食店で値段の割に残念極まりない海鮮丼がままあることを考えれば大満足といっても差し支えないくらい。さすが丼ものチェーン店の中では海鮮系の丼ものに強みをもつ「なか卯」ならではといったところでしょうか。

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マチェイ スコルジャ監督 退任

 先日(11/21)、マチェイ スコルジャ監督が2023シーズン限りで退任することが浦和から公式発表されました。
 
 わずか1年での退任については11/13にスポーツ各紙から一斉に報じられていたので今更サプライズでも何でもありませんが、スコルジャがたった1年で浦和を去るのは誠に残念でなりません。個人的には30年に及ぶ浦和史上でぶっちぎりに優秀な監督だと評価していただけに。
 
 スコルジャが1年で退任する理由については、11/23の定例会見でも「仕事ではなく家族を優先」するためだと改めて強調されました。「家庭の事情」というのは本当の理由を明らかにしたくない際に良く用いられるタームですが、スコルジャは「シーズンが終わったところで、数ヵ月は家族と共に過ごしたいと思っています。数ヵ月が5ヵ月なのか6ヵ月なのかはまだ分かりませんが、それが終わったところで、もう一度仕事をしたいと思っています」とまで語っているので、巷で噂されるポーランド代表監督等具体的なオファーを受けて退任するわけではなさそうです。母国ポーランドから遠く離れた極東の地で家族と離れ離れになるのはスコルジャには思った以上に大きなストレスだったのかもしれません。

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 スコルジャが成し遂げた仕事の最たるものがACL2022優勝。監督就任からACL決勝まで準備期間が半年もない上に、オフにユンカー・江坂・松尾と前目の流出が目立ったにも関わらずギアクマキス獲得に失敗して戦力的には前年比マイナスと思われる状況下での快挙だったのでもうこれは絶賛する以外ないでしょう。ACL決勝まではスタメンをほぼ固定して「とにかく負けないことを優先する」戦術の浸透を優先し、それまではルヴァン杯どころかリーグ戦すらテストの場として活用。そして10回やって1回勝てるかどうかと思われるくらい実力差があった相手に僅かな勝ち筋を見出して、その勝ち筋を見事に引き出す強運ぶり!!いやはやこれには恐れ入りました。
 
 ショルツ&マリウスというJリーグでは突き抜けたレベルのCBを有し、おまけに最後尾にはミレッコーチの下で再成長を遂げた西川が控えている守備陣は極めて強固で、ACL決勝後も浦和が昨年より早いペースで勝ち点を積み上げる基盤となりました。
 
 ただACL優勝によりプレーオフを経てACL23-24への出場がきまったこともあって、今季の浦和は超過密日程に。スコルジャが「私が今シーズンまだ満足がいっていないところは、ビルドアップからの攻撃の面です。もう少し時間があればという側面もあると思います」とぼやくように、監督&スタッフは超過密日程の中でとにかくコンディション調整に明け暮れ、攻撃面での積み上げに乏しいどころかリカ時代よりもビルドアップが下手になっているような感すらありました。従って勝ち切れないどころかやたらスコアレスドローの試合が多く、これが優勝に届かない主因になってしまいました。
 
 またシーズン序盤のメンバー固定→控えとの実力差拡大→ACL後もスタメン固定に近くなってしまうという悪循環に陥ったせいか、シーズン後半には大久保・関根・明本そして酒井と主力に怪我人が相次いだのも優勝に届かない原因にあげて良いでしょう。
 
 さらに言えばACL優勝に伴ってシーズン後半は超過密日程になることが判り切っていたにも関わらず、補強が立ち遅れたのはスコルジャには極めて気の毒でした。「安部裕葵や中島翔哉に関しては、もっと早い段階でプレーできるように準備したかったですが、それが少し遅くなってしまいました」と実名を出してぼやくのも道理。
 
 「このサマーブレイクのない中で約60試合を闘っている」「世界中どこを探してもここまでタイトなスケジュールは見つけにくい」とスコルジャに苦言を呈される残念なリーグでスコルジャも「マネジメントの中でも、暑い夏のところでミスを犯してきた」にも関わらず、リーグ戦は2試合を残して3位、ルヴァン杯準優勝、天皇杯ベスト16という戦績を残すとは、もう文句のつけようがありません。
 
 スコルジャが面白いは監督としてはどちらかというとマネージャータイプで、卓越した戦術家ではないこと。戦術の仕込みはどちらかというとコーチ任せのように伺えました。よってスコルジャの凄腕が垣間見られたのは戦術面ではなくマネージャーとしての人心掌握面。開幕時からスタメン固定で、ACLが終わってもスタメンで出る選手、ベンチスタートだが試合に出られる選手、ベンチ入りに留まる選手、ノーチャンスの選手と割とはっきり分かれていたにも関わらず、出番のない選手のモチベーションが下がっている感じが全然しなかったこと。その結果主力に怪我人が相次いだリーグ戦後半で、前半全然出番がなかったリンセンや髙橋が輝きを見せてくれました。
 
 スコルジャ退任により浦和のオフは監督探しから始まることに。浦和は従来の「監督丸投げ」を止めて、「FB本部のポリシーにあった人物を監督に据える方針にしている」ので、その理念通りに事が進んでいるのであれば監督交代でまた一から土台作りにはならないはず。
 
 でも残念ながら昨冬のオフ辺りからFB本部への信頼度がガタ落ちなので、何の連続性も感じられない人事でも特に驚きはないかと。土田SDが「成長のプロセスとしては方向性をいかに継続していけるかが重要だと認識しており、今回の監督交代によって継続が断たれることは決してありません」と言っている後任選びがどこまで真剣なのかが見ものですが、早速スポーツ紙に「Jリーグ経験のある外国人指揮官」という文言が躍っているのを見ると、名前の「ス」や「ジ」が継続している!という可能性もあるからなぁ(苦笑)

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2023.11.23

角打 鍋島@山口宇部空港 ~ 晩酌セット

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 ローカル空港にありがちなことですが、山口宇部空港もターミナルビル内の飲食店の閉店時間が早いのが難。その中で最も遅くまで開いているのが国内線ターミナルビル2階の「角打 鍋島」。
 
 「角打」なので当然ながらお酒主体の店ですが、うどんも売っていて最終便に乗る前に軽く腹を満たすこともできます。ただ「角打」なのに立ち飲みスペースは無いに等しく、店先のテーブルでいただく格好。

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 この店で気に入ったのが「晩酌セット(1100円)」。お好きなお飲みものにおつまみ4種盛りの構成で、往訪時のおつまみのラインアップは「いわしの炙り・イカと雲丹の酒盗・宇部かまぼこ・イカの梅ジュレ」でした。
 
 また飲み物は日本酒(獺祭など9種)、焼酎(長州芋)、ビール(ちょんまげ麦酒)から選べます。今回はビールを注文。いかにもクラフトビールらしいフルーティーな一杯でした。
 
 なお屋号の「鍋島」は佐賀藩とは何の関係もなく、宇部市の沖合にあった海の守り神が祭られていた鍋島という無人島から来ているんだとか。鍋島は山口宇部空港の滑走路拡張の際に消滅して、祠は他所へ移転したようです。

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2023.11.22

一久@宇部新川 ~ チャーハンセット

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 宇部線宇部新川駅の駅前ロータリーを挟んでほぼ真向い。「一久」は宇部市を拠点に数店舗を展開する人気ラーメン店で、「エヴァンゲリオン」にも店ではなく、カップラーメンと言う形でちょこっと登場したそうです。

 券売機はなく、前回往訪時は基本と思しき「ラーメン」を注文したので、今回はちょっと奇をてらって「チャーハンセット(880円)」を注文。チャーハンセットに餃子が付くのはともかく、ラーメンは付いてこず、中華スープの代わりにラーメンスープが付くだけなので予め店員から注意喚起がありました。他にキャベツの千切りも少々。
 
 店内は4人掛けボックス席×4と、島式カウンター8席、カウンター3席。卓上には紅生姜、ラー油、醤油、コショウ、酢。店内はきつい豚骨臭が漂っています。

Ikkyu2310002

 チャーハンは文字通りパラパラ系で好みのタイプ。餃子はやや小ぶり、肉と野菜のバランスがよく、結構ジューシー。そして「豚骨のみを使用し、エキスを出し尽くすため手間と時間をかけて煮込んだ秘伝のこってりスープ」は若干とろみがかっている上にざらつきがあるのが特徴。かえしの自己主張も強めで味が濃いものの、かろうじてしょっぱくは感じず。でもさすがに中華スープ代わりと考えると終盤くどさは否めないかな?

 メニューには多種多様なセットものが並んでいますが、ミニラーメン&ミニチャーハンとか、ラーメン&半ライスだけとか、個人的に欲しいセットがないのが残念。また5か月ぶりの再訪でしたが、その間にラーメンが650円→750円と値上がりしてコスパがガタ落ちしたのも気になりました。でも宇部新川駅の周辺って空洞化の最終形みたいな感じでランチに使える店が少ないんだよあなぁ・・・

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2023.11.21

松どり@大山 ~ 鶏白湯塩らーめん

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 東武東上線大山駅から「遊座大山」の商店街を東へ。山手通りと交わる商店街の東端近く。先客ゼロ、後客1。

 券売機は無く卓上のメニューを見て「鶏白湯塩らーめん(850円)」を注文。ランチタイムはライス無料サービス(大・中・小とも)があり、さらにトッピング(味玉・玉ねぎ・メンマ・海苔・キャベツ・キクラゲ・辛みねぎ)一品が無料サービスという太っ腹で、ライス小&味玉をつけてもらいました。
 
 メニューは他に鶏白湯醤油らーめん、鶏白湯担々麺など。

 店内はL字型カウンター8席のみ。卓上にはブラックペッパー、ブラック&ホワイトペッパー、白ごま。

Matudori2309002

 若干とろみがかったスープは「濃厚でコクがある鶏白湯と特製塩だれとの組み合わせでスッキリとした仕上がりのらーめん」というのが店のウリ文句。鶏の旨味は非常にしっかりしていますが、残念ながらそれ以上に特製塩だれが出しゃばりすぎて味が濃くなりすぎというか、しょっぱく感じるくらいになってしまい、飲み進む気は起らず。途中で別添えのレモンを絞ってみましたが、さしたる効果はなし。
 
 麺は細麺ストレートタイプ。いかにも麺の密度が高そうな噛み応えのある麺で、濃すぎるスープにも負けず相性は文句なし。
 
 鶏チャーシューはちょっと崩れやすいタイプ。他に刻み青ネギ、きくらげ、フライドオニオン、そして食べ終わる頃に底に刻み玉ねぎがたくさん沈んでいることに気づきました。味玉は半熟で程よい煮込み加減。
 
 店では残ったスープにご飯を入れて食べることを想定しているようですが、それはどう考えても体に悪いので鶏チャーシューや底に沈んだ玉ねぎ、きくらげなどをおかずにしてフィニッシュ。
 
 「遊座大山」はラーメン屋だけでなくやたら外食店が多い商店街で、コモディティ化著しい鶏白湯がウリの店はどうなることやら。すぐ近くにも鶏白湯がウリのラーメン屋があるのですが・・・

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2023.11.20

野中家@大塚 ~ (家系)ラーメン

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 山手線大塚駅から新大塚駅方面へ向かう緩い坂を登る。餃子の王将や福しんなど外食チェーン店が並ぶ一角。屋号通り家系の店です。結構な人気店のようで、11時の開店10分前に到着したところ先客2、開店までに後客8。開店直後に満席になり、退店時外待ち8。客層は見事なまでにオッサンだらけ。
 
 券売機ボタンを見て「ラーメン・並(800円)」を麺硬めで注文。店先の自販機に「ライス食べ放題」と大書してありますが、ここはライス無料サービスはなく、100円で食べ放題(ジャーからセルフ)という方式。よってライスも付けて見ました。着席すると空の茶碗を渡されます。
 
 またメニューはラーメン一本でトッピングでバリエーションを出しているだけ。
 
 店内はL字型カウンター9席と4人卓×1。卓上にはブラックペッパー、おろしニンニク、豆板醤、煮干酢、マヨネーズ、にんにく醤油、極にんにく、極しょうがといったところ。「武蔵家」と違ってキュウリの漬物は見当たらず。

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 「野中家のスープは濃く作ってますので濃い時はスタッフに言ってください」との貼り紙があったので恐れをなしたのですが、とろみがかったスープは確かに濃いことは濃いものの、心持ちざらつきを覚えるくらい豚骨の旨味がぎっしり詰まっているだけで辛うじてしょっぱくは感じないくらいにまとまっていて気に入りました。デフォルトの完成度が極めて高いので、下手に豆板醤とかおろしニンニクとかいれない方が良さげ。
 
 麺は家系定番のやたら短い酒井製麺製で、やや平たい感じの中太タイプで緩い縮れ入り。
 
 チャーシューは薄くてところどころスモーキーな味が。他にほうれん草、海苔3枚。
 
 チャーシューや海苔でご飯を半分くらい片付けて、残りは極にんにくとマヨネーズというジャンキー丸出し風味でフィニッシュ。
 
 正直家系ラーメンって良くも悪くもそれほど差は付かない(強いて言えば味が濃すぎてしょっぱすぎるハードパンチャーが個人的には苦手)と思っていましたが、ここはちょっと上に突き抜けた印象を受けました。

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2023.11.19

【短感】23-24年第2節:浦和L 2-1 ちふれAS

 チョンブリ(タイ)で集中開催されたAFC Women's Club Championshipで中2日で3試合をこなして帰国した浦女。初戦でかなり力の差があることが判明したためか、2戦目以降は若手の実験場と化した感がありました。
 
 その裏返しとしてレギュラー陣の出場時間を慎重にコントロールしている様子でしたが、それでも長距離移動&蒸し暑いタイから冬の訪れが感じられる埼玉へ戻った寒暖差もあって選手達の負荷はかなり高かった模様で、WEリーグ初戦であるこの試合は石川&はなのレギュラーCBが揃って欠場する非常事態!!よって今年度もまた安藤老師がCBで出場。また島田もベンチスタートとなって1トップに清家、右SH佐々木というあまり見慣れない布陣でスタートする羽目に。
 
 石川や菅澤はチョンブリで全く試合に出ていないところを見るとよほどコンディションが良くないのでしょうし、中4日でベレーザ戦が控えているので代表遠征からチョンブリへ直行したはなはコンディション面を考慮して無理に出さなかったのかもしれません。全く同じ立場の猶本や清家がタフすぎて恐れ入りますが。

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 試合は立ち上がりから浦女がボールを保持して相手を押し込み、シュートもそれなり撃っていたものの、16分佐々木のスルーパスで裏抜けした清家がGKとの一対一を決められなかったのが祟ってその後は決定機を作れずじまいで前半終了。
 
 出場している選手たちはおしなべてコンディションが良くないのか、さらにはチョンブリで力量差がありすぎる相手に温い試合を3試合もやった悪影響が出て、スピードやプレー強度が段違いのWEリーグのプレーレベルに戸惑っているのか、ボール奪回にかかる浦女のプレスは甘くてちふれにいとも簡単に交わされがちでしたし、球際でも往々にして競り負け。攻めてはパスがやたら緩かったり、パス精度がやたらアバウトだったりして、露骨にカウンターを狙っているちふれの餌食になりかかる場面も散見されました。
 
 また前半伊藤のポジションはあってないようなもので、極端に中へ入ってくるのででサイドアタッカー適性皆無の佐々木がバランスを取って大外に張る羽目になり、遠藤が上がるスペースを潰してしまう悪影響がデカいように伺えました。佐々木も中へ絞って大外を遠藤に使わせるほうが活きるタイプですし。まぁ、それ以前の問題として佐々木個人の出来が酷すぎましたが。

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 佐々木に代えて島田を投入してからが勝負だろうと思っていたのですが、案の定後半頭からその形に。ボールが収まるCF&生粋のサイドアタッカーと適材適所を得た上に、伊藤が動きすぎる問題も修正が入ったようで右サイドまでお出かけすることはなくなり、また伊藤が空けたスペースに左SB水谷が全然入ってこないという謎も解消して浦女のボールの巡りは格段に良くなりました。
 
 そして52分水谷クロスのクリアし損ねを猶本が叩き込んで先制!! さらに55分猶本スルーパスで裏抜けした清家をちふれCBが後方から引っかけてしまい、DOGSOで一発レッド!! その後は清家の右サイド攻撃が猛威を奮って決定機を量産しましたがクロスがなかなか合わず、60分ボックス内で猶本折り返し→清家シュートが惜しかったくらいで追加点ならず。
 
 そして77分CKから二次攻撃からまさかの失点。ここはレギュラーCBを2枚とも欠いた浦女守備陣の高さ&強度不足が露呈しちゃったかなあ・・・またGK池田はこの試合ミドルシュートをキャッチしきれずにCKにしたり、パンチングが小さかったりと、ベテランにしてはかなり怪しいプレーがチラホラ。試合勘がないのかなあ?故障中の福田との差はもはや力量差はそんなにないかも。
 
  しかし試合を優勢に進めていた浦女は特に慌てることなく、83分敵陣左サイド深い位置でのスローインから島田ポスト→途中投入の塩越が中へ少し運んでボックス内にどフリーで突入してきた遠藤へ展開→遠藤はしっかりシュートコースを見定めてファインゴール!!塩越&遠藤の仲良し同期コンビによるゴールでしたが、そもそも遠藤がどフリーで突っ込んできたのは清家がアーク付近で相手DFを複数人惹き付けていたから。遠藤と清家の相性の良さが伺われる場面でもありました。その後は何事もなく試合終了。

 チョンブリ帰りでコンディション面、試合勘等々難しい試合になるだろうと予想しましたが、やはり戦前懸念した通りの展開になってしまい、この試合は「勝てば良かろう」でしょう。次節ベレーザ戦で今季の浦女の真価が問われます。
 
 なお主審のイサベラ ブラエス氏は豪州から審判交流プログラムで招聘された方。DOGSOで躊躇なく一発レッドを出す主審って女子ではなかなかおらんでしょうし、それ以外のイエローカード提示も非常に妥当。ハンド見逃し等怪しい場面も全くなく、もう残念な審判だらけのJリーグで笛吹いて欲しいくらいの良い主審でした!

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-----清家-----
伊藤---猶本--佐々木
---栗島--柴田---
水谷-安藤--長嶋-遠藤
-----池田-----

(得点)
52分 猶本
77分 瀬野(ちふれ)
83分 遠藤

(交代)
HT 佐々木→島田(島田がCF、清家右SHへ)
68分 水谷→塩越(塩越左SH、伊藤CH、栗島左SBへ)
84分 栗島→角田(角田CH、伊藤左SBへ)
89分 清家→菅澤(菅澤CF、島田右SHへ)

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かにと海老の冬天丼@てんや

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 「てんや」が2023年11月16日から期間限定メニューとして販売中の「かにと海老の冬天丼(920円)」を試食。

 「冬が旬の『ずわい蟹』と人気の『海老』、ふっくらとした『赤魚』、シャキシャキ食感の『れんこん』、『春菊と紅芯大根のつまみ揚げ』で、華やかで彩り鮮やかな一杯に仕上げ、爽やかな『赤かぶの酢漬け』を添えました。というのがてんやの「かにと海老の冬天丼」のウリ文句。

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 「ずわい蟹」は2019年以来4年ぶりに登場なんだとか。でもずわい蟹の身は実に細くて少々がっかり。しかも爪までしっかり付いているので見た目以上に食べるところが少ないの何の。
 
 目玉商品はかなり期待ハズレでしたが、トータルの出来は悪くありません。赤魚・れんこん・春菊と紅芯大根のつまみ揚げといった辺りはいずれも淡白な味わいで、往々にして胃もたれ感が生じがちな「てんや」の天丼の割には終盤まで全く飽きることなく楽しめました。作り手のブレなのかもしれませんが、必要以上にタレがかかっていなかったのも好印象。
 
 ただ「てんや」の天丼ってデフォルトでたくあんが付いてくるので、赤かぶの酢漬けは正直不要かと。彩りを添えたつもりなのでしょうが、おもっきし蛇足でした。

 なお本商品は2024 年1月中旬まで販売予定とのこと。

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2023.11.18

縁@要町 ~ 醤油ラーメン

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 山手通りの北を東西に走る「中丸中央通り」沿い。東京メトロ有楽町線要町駅が最寄りですが、千川駅からのほうがわかりやすいかと。住宅地のど真ん中にあるラーメン屋ですが結構な人気店のようで、11時の開店5分前に到着したところ先客1。開店後すぐに満席になり、退店時外待ち1。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て一番人気の「醤油ラーメン(850円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に背脂醤油ラーメン、油そば、昔ながらの中華そば、濃厚ラーメン、濃厚つけ麺など。

 店内は横長なカウンターたった4席のみ。小さい店なのに店長ワンオペではなく、アシスタントを一人付けていました。卓上には酢、ブラックペッパー、ラー油、一味、醤油。

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 店の案内によるとスープは「国産放し飼い地鶏のみを使用し、24時間以上低温で煮出した当然自慢の清湯スープを使用」とのこと。心持ち甘目ながらもかえしが無意味にでしゃばらず、鶏出汁の旨味をじっくり堪能できる優れもの。ひとしきりスープを楽しんだ後はこの手のスープにはなぜか良く合うブラックペッパーを途中から投入。
 
 麺は中細ストレートタイプ。つるつるした口当たりでのど越しがよく、それでいて噛み応えも意外にしっかりしていて、スープとの相性や絡み具合も文句なく、全く非の打ち所がありません。
 
 具はチャーシュー、メンマ、水菜、刻みネギ、海苔といったところ。あえて難を上げればメンマがちょっと筋っぽいかな。
 
 古典的な醤油ラーメンをブラッシュアップしたような一杯ですが、これとは別に「昔ながらの中華そば」があるのが不思議で、次はそれにチャレンジかな?

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2023.11.17

鶏とだし@南千住 ~ (鶏&煮干し系)つけ麺

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 常磐線南千住駅の西側を走るコツ通り~吉野通りを1km弱南へ。東浅草2丁目交差点を西へ入ってすぐ。店の周囲は簡易宿泊所だらけ。先客ゼロ、後客4。
 
 券売機ボタンを見るとどう見てもつけ麺推しの店っぽいので「つけ麺(980円)」を注文。麺大盛無料サービス(麺量は店内に表示されず)でしたが、夏太りが一向に解消しないことに鑑みて並盛で我慢。
 
 なお券売機本体は店内にあるものの、開いた窓越しに店外から買うという変わった方式を採用しているのは店内があまり広くないことと立地上の諸事情ゆえでしょう。

 メニューは他に辛つけ麺、中華そば、わんたん麺など。

 店内はコの字型カウンター9席のみ。卓上にはニンニク酢、だし酢、黒七味、ハラペーニョ。割りスープは予めポットでカウンターに用意。

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 この店の最大の特徴はつけ汁をぐつぐつ煮立った状態で提供すること。提供直前にコンロで温めている様子が丸見えでした。若干とろみがかったつけ汁は鶏&煮干しの、まぁ有体に言ってふた昔前の「またお前か」系ですが、魚粉のざらつきはほとんど感じられず。また鶏ベースなので豚骨魚介よりはくどさ、そして食後の胃もたれを感じずに済むのは助かります。
 
 ただ残念ながらかえしがきつくて味濃すぎ。最後に割りスープを大量に入れたところ結構美味かっただけにちょっと惜しい気が。なお食べ終わることになってつけ汁の底にわずかにみじん切りの玉ねぎが沈殿していることに気づきました。
 
 麺は菅野製麺所製のちょっと平たい感じの中太ストレートタイプ。典型的なつるつる&もっちり系で、つけ汁との相性は文句なし。

 メンマは自家製だそうですが、大ぶりなのはともかくちょっと節っぽいのが残念。他にしっとりチャーシュー、大葉。

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2023.11.16

麺処神田@神田 ~ 味噌

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 神田駅北口を出て、北へ線路沿いに歩いてすぐ。かつて「花田 神田店」があった跡。先客ゼロ、後客1。ラーメン屋がやたら多いこのエリアで何のひねりもない屋号をつけるセンスが謎過ぎ。

 店内の券売機で基本と思しき「味噌(900円)」を注文。野菜大盛無料、にんにく増し無料、小ライス無料、さらに麺大盛りサービスとあって、「野菜増し&にんにく増し&小ライス付き」にしてもらいました。また紙エプロンの要否も聞いてきました。
 
 メニューは他に辛味噌、味噌つけ麺、辛味噌つけ麺と完全に味噌専門店の様相。
 
 店内は縦長カウンター9席のみ。卓上には一味、ミル入り粒黒胡椒、酢。カウンターと厨房との仕切りが高くて結構圧迫感があるのはともかく、その仕切り越しに配膳されるのはあまり気持ちいいものではありません。

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 うーーーん、野菜増しの割には寂しいビジュアル・・・ ニンニク増しは別皿で登場。
 
  店の案内によるとスープは「豚足と鶏の骨、玉ねぎ、キャベツを長時間煮込み、白みそ、赤みそを使用して濃いめに仕上げました」とのこと。かなりとろみが強い濃厚ドロドロ系で、いかにも「花田」の影響を強く受けた感じですが、花田ほど脂っこくないせいか食後の胃もたれ感はあまりない反面、動物系出汁も弱めで味噌味が前面に出まくったような味わい。
 
 麺は中太ほぼストレート。心持ちざらつきのある口当たりで、濃厚ドロドロスープに全く負けないくらいコシもしっかり。麺量は並で160g、大盛りで240gとのことですが、スープの中にもやし主体に玉ねぎ、ニラ等の炒め物が結構沈んでいるのでボリュームは十分すぎるくらい。
 
 麺の上には後乗せの笹切りネギ、メンマ、海苔。そしてバラロールチャーシューは薄くてグダグダに崩れやすいタイプ。

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2023.11.15

すき焼き定食@やよい軒

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 「やよい軒」が2023年11月7日から期間限定発売中の「すき焼き定食(950円)」を試食。「すき焼き定食」は毎年秋冬恒例となっている鍋メニューの第1弾ですが昨年から30円値上がり。

 「たっぷりの牛肉、体にも嬉しいヘルシーな野菜、うどんを3種の本醸造醤油と本みりんをブレンドした旨味豊かなたれでじっくりと煮込みました。しっかり味のしみ込んだ肉や野菜を、『やよい軒』こだわりの炊き立てごはんとご一緒にお召し上がりください。また、たれの味がしっかりしみ込んだ具材は、生たまごに絡めることでまろやかな味わいもお楽しみいただけます。」というのがやよい軒のウリ文句。

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 昨年のウリ文句と比べると「甘めの味に仕上げました」という文言がなくなっていますが、味が特に変わった様子はなく、相変わらずかなり甘くて、かつご飯が進むようにやたら濃い目の味付け。増量剤うどんの始末に困るくらいの味の濃さ。
 
 また「牛肉も野菜も存分に楽しめる仕立てになっており、冬に旬を迎える、旨みがぎゅっと詰まった野菜を、1日に必要な量の1/2摂ることができます。」と野菜の量を誇るような文言もなくなりましたが、これは「豪語している割には野菜が多くないのが残念」という昨年の個人的感想を反映した結果かと。
 
 昔は吉野家の「牛すき鍋膳」等牛丼チェーン店が出す牛鍋メニューも値上げが顕著な上に、やよい軒はご飯おかわり自由かつ味噌汁付き、かつWebクーポンを使えば30円引きになること、さらに牛丼チェーン店よりは落ち着いた環境で食えることを考えれば牛丼チェーン店比のコスパはそんなに悪くないと思いますが、肝心のクォリティーで優位を失いつつあるのはいかがなものかと。

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2023.11.14

マイントピア別子

 住友のルーツ「別子銅山」跡を活用したテーマパーク「マイントピア別子」を往訪。テーマパークなのに車がないと行きづらく、バスは新居浜駅からあるにはあるという程度。必然的にバスの時刻に行動が制約され、たっぷり半日かけて施設を堪能することに。

 マイントピア別子はざっくり最後の採鉱本部が置かれていた端出場(はでば)地区を開発した端出場ゾーンと、最盛期の拠点であった東平(とうなる)地区を開発した東平ゾーンに分かれています。

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 端出場ゾーンの主な見どころはトロッコ列車で行った先にある「観光坑道」。江戸時代と近代の別子銅山の様子が再現されています。

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 観光坑道から少し離れたところある旧端出場水力発電所も見どころ。時間はたっぷりあるので各施設にあるビデオをじっくり見ていると住友家と別子銅山及びその関連産業との関係が頭に入ってきます。

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 東平ゾーンはガイド付きの観光ツアーで回りました。マイントピア別子本館からマイクロバスに揺られて狭隘すぎる山道(運転が下手だと間違いなくすれ違いで行き詰る!!)を30分ほど。重厚な花崗岩造りの貯鉱庫や、関連施設である東平選鉱場や東平と黒石を結ぶ東黒索道などの遺構が見せ場。

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 マイントピア別子併設のレストランで、この手の施設にありがちな残念なランチを平らげてもなお時間が余ったので、館内にある「天空の湯」でひと風呂。内湯の湯舟一つだけですが、四国では珍しい温泉(ナトリウム・カルシウム一塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉)が愉しめる上に、風呂はマイントピア別子の入場料金が要らないせいか、風呂はどう見ても観光客ではなくお風呂グッズ完備の地元客だらけというテーマパークらしくない珍光景でした。

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2023.11.13

肉味噌牛担々鍋定食@すき家

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 すき家が2023年11月7日から発売中の「肉味噌牛担々鍋定食(890円)」を試食。「肉味噌牛担々鍋定食」はすき家冬の定番「牛すき鍋定食」の姉妹品で今回初登場ですが、店外には「牛すき鍋定食」しか掲げられていませんでした。
 
 「胡麻の旨みあふれる担々スープと、唐辛子をきかせたピリ辛な肉味噌がやみつきになる商品です。肉味噌は、生姜、おろしにんにくで炒めたひき肉に、コクのある辛さの朝天唐辛子や味噌を合わせることで、深みのある辛さに仕上げました。」というのがすき家のウリ文句。

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 肉味噌は非常に良く効いていて、辛さはピリ辛を完全に突き抜けているので辛さ耐性が低い方は要注意。肉味噌の味に「胡麻の旨みあふれる担々スープ」はかき消されがちで、ごまだれっぽい要素は時折感じられる程度。食後に余ったスープを蓮華で掬って飲んでみると確かにごまだれの味がするのですが、鍋スープとしては完成度がイマイチなのかも。
 
 「牛すき鍋定食」と違って卵が付かない分牛肉がちょっと多いように感じましたが気のせいかな?野菜は白菜主体にわずかにニンジン、笹切りネギなど。しらたきも一つ混じっていました。また白菜の下にはかさ上げ材料=うどんが結構入っていて、終盤はうどんだらけに。

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【観戦記】23年第32節:浦和 1-2 神戸 ~ 西川の愚行で全てを失うとは・・・

 終始劣勢の試合展開ながら土壇場で同点に追いついたところまでは良かったのですが、まさか西川の暴走でとどめを刺されるとはなあ・・・そして11月のビッグマッチ3戦全敗は堪えるのう・・・
 
《スタメン》

 ACL浦項とのアウェーゲームから中3日の浦和は浦項戦から荻原→大畑、明本→ショルツ、安居→大久保とスタメン3枚入れ替え。故障明けの中島がようやくベンチ入りしたものの、関根はまたも間に合わず。
 
 安居と荻原はコンディションが良くないのか共にベンチ外に。試合後の岩波の話によると、何かアクシデントがあって岩波が当日になって急遽スタメンに入ったようなので、おそらく荻原に何かあったのでしょう。

 浦和とは対照的に日程スカスカの神戸は前節から飯野→トゥーレルの入れ替えのみ。山口蛍は前節に続いて欠場。

《試合展開》

 怪我人だらけ&明本が出場停止の浦和はついに「右SBショルツ」という奥の手を披露。

 神戸は前節湘南戦からスタメンこそ1名しか変わっていませんが、初瀬が右SB、本多が左SB、酒井がIHないしCHっぽいポジションとなぜか本職ではない位置に配される選手が複数いるのが不思議でした。

 浦和の試合の入りは悪くなく、大久保が2度ボックス内に突入したものの、簡単に倒れすぎてPKは取ってもらえず。そして浦和は良かったのは10分も続かず、その後はほぼ一方的な神戸ペース。浦和は神戸の厳しい前プレに対してロクにビルドアップ出来ず。コンディションに差がありすぎて球際でも終始劣勢を強いられました。。

 その結果20分カウンターを喰らって大迫スルーパス→佐々木の単騎ボックス内突入を許してしまいましたが、ここはなんとかマリウスがシュートブロック。37分にはマリウスの縦パスを目の前の佐々木にカットされてしまう大失態から大迫に決定機を許すもシュートは岩波がブロックしてバーの上へ。

 大迫にはこの場面以外何もさせていない一方、大畑が対面の佐々木に苦戦気味で、裏を取られてサイドを深々と抉られる大畑お馴染みの場面も。また岩波はシュートブロック等の見せ場がある一方パスミスも目立ってカウンターの基点になってしまうことも。

 守備は盤石とは言い難いながらも「最後の最後で相手にやらせない」という浦和らしい粘り腰を発揮していた反面、攻撃はカンテの一発に頼るしかない惨状で前半終了。

 後半に入った直後の46分大久保スルーパス→エカニットの決定機が生まれましたが、ここはGK前川セーブ。51分やや距離があるところからの岩波FKは前川の正面。ともあれ、これで多少流れが変わると思っていた矢先、53分酒井の足払いを食らった伊藤が故障。
 
 スコルジャはやむなく柴戸を投入するも柴戸は空回り気味で流れは再び神戸へ。ところが57分岩波の横パスを佐々木にカットされるというかほぼプレゼントパスという大失態を犯すも佐々木のシュートは枠を捉えきれず。64分武藤のカットインから始まる神戸の猛攻もゴール前でのシュートブロックの連続で浦和はなんとか防戦。
 
 しかし浦和の粘りもここまで。72分FKからの流れで左サイドから井出クロス→ファーで初瀬が拾ってクロス→ファーで大迫ヘッドで折り返し→前残りしていたCBトゥーレルヘッドと見事なまでに浦和守備陣を左右に振り回しての攻撃でついに神戸が先制。
 
 この試合敗戦はもちろん、引き分けでも優勝の可能性が消滅する浦和は77分小泉→髙橋、77分エカニット→中島と代えるも特段戦況に変化なし。そこでスコルジャは84分岩尾に代えてリンセンを投入する大博打を敢行。

 この大博打は少なからず効果があって87分中島のクロスにファーで大久保が飛び込んでボレーシュートを放つ決定機を掴むもここも前川がセーブ。ところが90+1分西川のロングフィードを守備固めで投入されたはずの右SB飯野がヘッドで弾き切れずにカンテに裏を取られる失態。ボックス内に突入したカンテはリンセンとのパス交換から同点ゴール!!

 しかし、一気に逆転を狙った浦和は90+5分敵陣かなり距離のある位置からのFKで西川を攻撃参加させたのが仇に。中島FKはなんと前川にキャッチされてそこから神戸のカウンターを浴び、大迫が無人のゴールに流し込んで試合終了。

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《総評》

 浦和はこの試合に負ければ当然、引き分けでも優勝の可能性が消滅するという立場。ゆえに最後の最後でスコルジャが大博打を打って、その結果がものの見事に裏目に出たというのであればまだ納得がいきます。たとえ中島のFKの質が予想だにしない低質なもの(GKに直接キャッチされるという最悪パターン)であったとしても。
 
 ところが西川が上がったのはスコルジャの指示ではなく、西川の独断だったというのが試合後判明して開いた口が塞がりませんでした。ATは6分もあって、まだラストプレーでもない時間帯でGKが独断で上がるとは!!
 
 しかも、試合後の会見でスコルジャは西川を批判しないどころか、「この試合でどうしても勝ちたいという、強い気持ちが表れた状況でした。この大事な試合をどうしても勝ちたいという強い気持ちが全員にあった中で、かなり大きなリスクを冒しながら前線に上がったという場面でした」と誰の判断で西川が上がったのかぼやかした言い回しをしているのに、西川はわざわざ試合後マスコミに向けて「独断で上がった」ことを公言する始末。ついでに監督からは「言ってほしかった。上がるときに確認してほしかった」と怒られたことまで明るみに。

 監督の指示を公然と無視し、しかも無視したことを試合後マスコミに向かってベラベラ喋る。どう考えても規律違反の重罪。西川は今季一杯出番なしでも何の不思議もないでしょう。彩艶がいなくなってどう転んでも正GKの座は安泰という驕りが出たと言われても仕方ないレベルの愚行でした。酒井や岩尾がいたら西川の暴走を止められたかもしれませんが・・・
 
 また監督の指示で西川が上がったわけではないのだからチーム内に意思統一なんであろうはずがなく、大畑に「カード覚悟で大迫止めろ!」というのは酷と思います。意思統一されてないチームの末路とはそういうもの。中島のへっぽこFKだけは言い訳できませんが。

 また大迫の得点は「実はオフサイドだった」という後日談まで飛び出して何がなんやら。西川が上がっているのでオフライドラインは最後尾の大畑ではなくハーフライン。「大迫の上半身がハーフラインを超えているのでオフサイド」だというもの。誤審で浦和が不利を被るだけならJリーグはいつものようにシカトなのでしょうけど、今回は神戸と優勝争いしている横浜Mも被害者なので、Jリーグの対応が見ものです。

Kobe2311001  

《選手評等》

 VARが無い時「 」
 VARがある時「 」

 結局なんも変わらん。

 551との違いは何なのか???

・明本といい西川といい、愚行がなぜかホーム神戸戦で発生。あのチームには浦和を狂わせる何かがあるのか??

・敦樹の故障の程度は全く判りませんが、直近の日本代表試合はまず無理。下手すると今季一杯お休みかも。敦樹本人は代表に定着できるかどうかという立場なのでこのタイミングでの離脱はさぞかし無念でしょうが、個人的にはアジアカップまで代表で酷使されて休みなしになりかねなかった敦樹が、この故障でオフにしっかり休めて「塞翁が馬」と思っています。

・大畑といい岩波といい柴戸といい、普段使われないのがよくわかる出来で、実に切ないのなんの。

・中島は最後のFKが残念極まりなかったけど、それ以外は特攻要員としての仕事はしてたと思いました。でも所詮特攻要員でしかなく、エカニットに優先順位で抜かれるのも仕方ないあんまりな軽さがチラホラ。

・チケット総発券枚数は当日午前の時点で54,000枚超という話があったにも関わらず、実際の入場者数は48,144人どまり。悪天候でもないのにノーショーが非常に多かったのが不思議。

Kobe2311003
-----カンテ----
小泉---エカニット--大久保
---岩尾--伊藤---
大畑-マリウス--岩波-ショルツ
-----西川-----

(得点)
90+1分 カンテ

(交代)
54分 伊藤→柴戸(負傷による交代)
77分 小泉→髙橋
77分 エカニット→中島
84分 岩尾→リンセン(中島がCHに下がって、リンセン&カンテの2トップ気味に)

Kobe2311022
武藤---大迫--佐々木
--酒井---ー井出--
-----扇原-----
本多-トゥレル--山川-初瀬
-----前川-----

(得点)
72分 トゥーレル
90+6分 大迫

(交代)
77分 井出→パトリッキ
89分 初瀬→飯野

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