2025.03.27

浦和レッズレディース、驚天動地の監督人事

 昨日(3/26)楠瀬直木監督の三菱重工浦和レッズレディース契約解除及び堀孝史氏の監督就任という驚くべき人事が公表されました。同日に行われた工藤SDへの囲み取材によると「試合後すぐというわけではないですが、AWCLで敗退した後、その日の夜に伝えました。」とのこと。

 これほど訳が分からない監督人事もなかなかないでしょう。個人的な評価としては「新しいことを始めるけど監督は変わりません」という不可解極まりない道を突き進んだ2020年(大槻監督2年目)と良い勝負かと。

 それ以来「3年計画(及びその惰性的な延長)」の名のもとに迷走を続けるだメンズを尻目に、レディースは2019年森監督就任&2021年楠瀬監督へのバトンタッチで6年に渡って継続性が感じられるチーム強化を敢行したのが実ってコンスタントにタイトルが取れるチームへと成長しました。しかし、今回の馬鹿げた人事はせっかく積み上げたものを雲散霧消しかねない、極めて危ういものに感じられてなりません。

 「だメンズとは違うのだよ、だメンズとは!」と思っていたレディースですが、レディースも所詮浦和レッズの一員でしかないことを思い知らされた監督人事でした。
 

Genbaneko2

 楠瀬監督はハイプレス&ハイライン、とにかく高い位置にコンパクトな守備ブロックを敷き、さらに素早い攻守の切り替えで高い位置でボールを即時奪回。相手が苦し紛れにロングボール蹴ってきたら優秀なCBが跳ね返す。とにかく相手に何もやらせないサッカーを築いただけで個人的には非常に高く評価していました。

 その反面、点を取ることについては「猶本全権委任システム」とか「戦術兵器清家」とか、WEリーグレベルでは頭二つくらい抜けてる選手に頼りがちだったのは否めず、両者がいない今季は得点力不足が顕に感は否めませんでした。ボールを保持している時間が長い割には点が入らない、ゴール前での精度を欠きまくる傾向は改善される様子がなく、その難点が先日の「まさかのAWCL準々決勝敗退」という形で露呈したようにも思えます。

 従って「楠瀬監督ではもう伸びしろがないから監督を代えよう」という判断自体はあっても不思議はないと思います。ただそれをシーズン終了時ではなく、シーズンの真っ最中、しかも今季のリーグ優勝を左右する大一番=アウェーINAC戦の直前にやるかね、フツー??? しかも今季のリーグ戦が芳しくないのならともかく、INAC戦に勝てば逆転優勝が狙える好位置にいるにも関わらず。

Sansi_20250327081201

 そして楠瀬監督の後任が堀さんという報にもずっこけました。2011年には残留争いにどっぷり浸かったゼリコの後を受けてなんとかJ1に踏みとどまり、2017年にはミシャの後を受けてACL優勝を成し遂げた大恩がある堀さんを悪く言うのは忍びないのですが、いくらなんでも「80点で頭打ちになっているところを90点にしたい」がために呼ぶべき監督じゃないでしょう・・・

 監督の力量はカップ戦ではなくリーグ戦で見定めるべきもの。堀さんは2017年ACL優勝という偉業を成し遂げたもののリーグ戦は良いところなし。よってACL優勝を餞とばかりに翌年は新監督を招聘しても何の不思議もなかったのですが、そこは考えがいかにもアマチュアな浦和フロント。ACL優勝の御礼とばかりに堀続投を決め、案の定2018年は開幕当初から成績不振。リーグ戦たった5試合で解任の憂き目に合っています。こんな馬鹿げた人事をやらかすクラブって浦和くらいしかないでしょう。This is URAWA!!

 その後堀さんは東京Vでシーズン途中での監督就任&翌年早い時点での監督解任という浦和と全く同じ道を歩み、2023年には仙台でシーズン途中で監督就任。もっとも仙台ではその年一杯で見切られました。

 要するに堀さんは「一度も成功したことがない監督」です。そんなお方を「少々物足りない点もあったが合格レベルは優に超えている監督」の後に連れてくるかね、フツー・・・ しかも「一度も成功したことがない」上に「女子サッカーの指導は初めて」という監督を!!

 工藤SDは堀新監督に得点力向上を期待しているようですがそう、まあ上手くはいかんでしょう。「多少点は取れるようになった代わりに守備が全面崩壊して差し引きマイナスになる未来」がうっすら見える気が・・・なんかそんな絵面を昨年だメンズで見たばかりですし・・・

 言い換えると工藤SDはまともに楠瀬監督の後任を探していたのかどうか??? 邪推になりますが、仲良しの堀さんを昨年12月に強化担当という形でレディースに潜り込ませた時点で工藤SDは楠瀬監督の寝首を掻く腹を固めてた、その機会を虎視眈々をうかがっていたとしか思えないのですが・・・

 メンズだと移籍が多いこともあって、キャリアのどこかしらで訳の分からない監督人事に振り回された経験がある選手は少なくないでしょう。ところがレディースは移籍が少ない、おまけに「それはそれ、これはこれ」と割り切って練習や試合に取り組めるだけのプロ意識を持った選手がどれだけいるか些か心配です。

 個人的には「さすが浦和としか言いようがない愚行」としか思えませんが、そんな状況下で浦和の選手たちはどんな戦いぶりを見せてくれるのか。それを見届けに今週末神戸へ行ってきます。

|

2025.03.26

炙り牛たんとA5仙台牛弁当@仙台・こばやし(盛岡駅2F新幹線改札内「いわてのお弁当」で購入)

Gyutansendai2501001

 盛岡駅くらいの規模だと17時にもなると駅弁は極端に品薄になり、残っていたものからビールのアテになりそうなものをチョイス。地元盛岡でも岩手県内ですらない、仙台の老舗駅弁業者「こばやし」のものでしたが(苦笑)。

Gyutansendai2501002

 「炙り牛たん」と「A5仙台牛弁当」と併称していますが、量は牛たんが圧倒的。

 仙台牛はすき焼き風の甘辛い濃いめの味付け。仙台牛でご飯を平らげて、牛たんはなるべくビールのアテに転用したいところだが、いかんせん仙台牛は量が少ないのが難。

 宮城県内で飼育生産されている黒毛和牛の中で最高ランクのものを「A5」と呼んでいるそうですが、どうせ駅弁向けに濃い味付けになるのだから高級肉を使う意味はあまりないんじゃないかなぁ・・・A5よりランク落としてもいいから牛肉の量を増やした方がいいんじゃないかと・・・

 牛たんは塩味で駅弁にしては割と薄味。別添の七味が良いアクセントに。なおご飯は牛たんに合わせて麦飯でした。笹かまぼこ、大根塩漬、南蛮味噌煮、人参煮は全てビールのアテに転用。

 夜だと量的に不満もなく、アテになるものが多いので満足度かなり高めでしたが、パッケージに記されている通り、電子レンジでチンした方が明らかに旨そう。この手のは加熱式駅弁を買ったほうが良いのかも。

|

2025.03.25

白龍 フェザン分店@盛岡 ~ じゃじゃ麺

Pairon2501002

 盛岡名物「じゃじゃ麺」の発祥店とされる老舗の人気店「白龍」を1年ぶりに再訪。本店は盛岡城址近くにあって駅から距離があるのが難点でしたが、駅ビルリニューアルに伴って「おでんせ館」1Fに白龍の分店が出来て非常に便利になりました。

Pairon2501003

 平日の夕方の往訪だったので先客6、後客8~9といった客入りでしたが、場所柄&時間帯的に出張帰り風が目立ち、中にはガッツリ飲んでるグループも!。

 メニューは非常にシンプルでじゃじゃ麺と餃子しかなく「じゃじゃ麺・中(700円)」を注文。今回は「ちいたんたん(50円)」は割愛。カウンターには「13分茹で時間をいただきます」と注意書きが貼ってあって、実際そのくらいしっかり待たされます。また頼むと紙エプロンがもらえます。

 店内はL字型カウンター10席と4人卓×4、2人卓×2。

Pairon2501001

 麺が結構熱を持っているため、皿が思いのほか熱いので注意。さほど量がないようにも見受けられますが、皿中央がへこんでいるので中でも十分な量があります。

 うどんと良く似たもちもちの麺の上に、肉味噌とネギとキュウリ、それに紅生姜を添えただけのシンプルな構成。肉味噌は「味噌をベースにひき肉、胡麻、椎茸 その他十数種類の材料を混ぜ込んで炒め寝かせた」ものだそうで、肉味噌が均一に麺に行き渡るようにぐちゃっぐちゃにかき混ぜて食べるのがおいしく食べるコツ。

 ただ麺の量に比べて肉味噌が少なく、せっせとまぜまぜしても案外薄味。やむなく卓上のにんにくやラー油、さらに味噌までぶち込んで味を調える羽目に。油そば同様、最初から客が自分で味を調整することを前提に薄味にしているのかも??

 麺はうどんに似ていますが水気が多くてかなり柔らかめ。でも肉味噌+にんにくの「しつこい2トップ」をしっかり受け止めるにはこういう麺がかえって相応しいのかも。また終盤になるときゅうりが箸休めとして効いてきます。また味の単調さを避けるべく、終盤に酢を投入するのも吉。

 「じゃじゃ麺」は少々しつこく、かつ最後は単調になりがちなのは否めないので連食には向きませんが、盛岡に来たら欠かせない味であることは間違いありません。

|

2025.03.24

若松食堂@臼田(佐久市) ~ 三代目のオムライス

Wakamatu2501002

 JR小海線・臼田駅からすぐ。昔ながらの「駅前食堂」の生き残りみたいな佇まいですが、町の中心は千曲川を挟んだ国道や高速道路沿いに移って久しいのか、駅周辺は寂しいのなんの。先客3、後客4。いかにも地元の常連さんに支えられた感じの店です。

 店内のメニュー先頭の「三代目のオムライス(900円)」を注文。

Wakamatu2501003

 駅前食堂らしい和・洋・中なんでもありの店ですが、メニューをよく見ると「じいちゃんのラーメン」「おやじのカツ丼」というメニューがあって、初代はラーメン中心だったのが、二代目が和食を充実させる方向に走り、三代目が洋食を追加したのかもしれません。なお今の店は二代目と三代目が切り盛りしているようでした。また出前もやっている模様。

 店内はカウンター3席+2席と4人卓×2、2人卓×1と割と手狭。卓上はコショウのみ。

Wakamatu2501001

 配膳されてびっくり、卵がケチャップライスを包んでおらず、ケチャップライス丸出しの一品が出てくるとは!!昭和脳の「オムライス」の概念を完全にぶち破る一品です。

 卵が薄皮ではなくふわとろタイプなオムライスは今時の主流なのでしょうが、ここまでケチャップライス丸出しなのは結構珍しいかも。そして卵にもライスにもケチャップがドバドバ。ちょっとバターっぽい味も。ケチャップライスの具はタマネギが多く、コーンが少々。

 このオムライスを井之頭五郎氏が「こういうのでいいんだよ」と言ってくれるかどうか判りませんが、店の立地や外観からは意表を突かれた面白い店でした。

|

【短感】AWCL24-25準々決勝:浦和L 0-0(PK5-6)武漢江大

 浦和のアジアでの挑戦、そして世界の強豪たちとガチンコで闘う夢はPK戦負けという形で砕け散りました。

 120分を通じて浦和が敵陣内でボールを支配する試合展開で、シュート数12対2という公式記録通り武漢にしてみれば「10回やって1回勝てるかどうか」と言っても過言ではないくらい力の差はあったと感じました。

 ゆえに武漢は立ち上がりから5-4の守備ブロックを自陣深くに作る「ドン引き」の構え。そして前に33番のCFをポツンと残してあわよくばカウンターで1点をもぎ取る狙いもはっきりしていました。

 浦和が後半頭から対人守備に無類の強さを誇る石川を投入したためカウンターでの得点の可能性も潰えると、今度はPK戦までもつれこませるべく露骨にちょこちょこ時間稼ぎをし始め、最後はPK戦のスペシャリストGKまで投入して武漢の目論み通りにPK戦に突入。

 こうなると120分劣勢だった武漢のほうが明らかにメンタル的に気楽。浦和は監督が自信を持って送り出したであろう5人目までに決着を付けられず、既にヘロヘロの伊藤や遠藤が蹴る羽目になった(遠藤は公式戦で初めてPK蹴ったらしい)時点で辛いものがあったかと。

Bukan2503001

 「10回やって1回勝てるかどうか」という相手になんとか勝ち筋を見出して、その勝ち筋通りに「1回の勝ち」を引き当てるってこの試合の武漢は浦和ACL2023決勝と非常によく似ていた気も。ダーティーなプレーも少なく(その一方審判団の残念さには泣かされましたが)、武漢は統制の取れた良いチームだったと感じました。

 一方浦和はPKに失敗した選手を責めても仕方なく(PK戦は運ではないので、それはそれとして練習はすべきだとは思いますが)、90分どころか120分でも1点も取れなかった不甲斐なさこそ責められてしかるべきでしょう。まぁ「ボールを握って攻めている割には点が入らない」というのは今季の浦和がずっと抱えている宿痾で、それがこの大一番でまた顔を覗かせたと言ってしまえばそれまでですが。

 ただこの試合に関して言えば点が入らない要因はいくつもあったような気も。まず5-4の守備ブロックを敷いてドン引きするチームはWEリーグでもままありますが、守備陣が揃いも揃ってフィジカル的に屈強だというのはWEリーグでは体験できません。これがACLの怖さ。一方浦和はフィジカルが強い猶本が大宮戦に続いて欠場し、菅澤・安藤・水谷の復帰も遅れていて、そんないかにも「フィジカル的にACL向きな選手」をごっそり欠いた状態で武漢と闘う羽目になったのは痛手でした。

 天山山脈とヒマラヤ山脈が並んでいるようなところにハイクロス(おまけに精度も笑えるくらい低い)攻撃はあまり意味がなく、セットプレーも全くチャンスになりませんでした。よって浦和の攻撃は必然的に地上戦頼みになりましたが、なんとかボックス内に突入してもそこからが武漢は粘り強くてなかなかシュートまで持ち込ませてもらえず。ドン引きを崩す常套手段=ミドルシュートを撃てる猶本の不在がここでも痛手に。

 延長戦に入ってようやく生粋のドリブラー藤﨑が武漢ゴールを脅かすようになりましたが、「パスワークで綺麗に崩したがる選手」を前に並べるだけではなかなか点は取れませんでした。そしてパスワークが生命線のチームにとって不慣れな熊谷での試合は結構難儀だったようで、この試合ではパスミスが続出。こんな形で熊谷が浦和の前に立ちふさがるとは・・・

 元々「ボールを握って攻めている割には点が入らない」という難点を抱えているチーム。WEリーグでこそ「戦術兵器はな」でなんとか誤魔化してきたものの、ACLを勝ち抜くには色々と足りないものが多すぎた。そんなところでしょうか。

 こんな負け方ではメンタルを立て直すのも大変でしょうが、次節アウェーINAC戦に勝って、さらにリーグ戦3連覇を果たしてまたアジアの舞台へ戻って来ましょう!!

Bukan2503002

-----高橋-----
伊藤---塩越---島田
---柴田--角田---
栗島-長嶋--後藤-遠藤
-----池田-----

(交代)
HT 長嶋→石川
73分 角田→藤﨑(藤﨑左SH、伊藤CHへ)
延長前半頭 島田→高塚

 

|

2025.03.23

みどり@新宿 ~ (家系)ラーメン

Midori2502002

 新宿駅西口から小滝橋通りを北へ。龍の家の隣。「リンダ軒」や「麦ゑ紋」などの跡地で、それらと同じく「はやし田」「くろ渦」「鳳仙花」「鈴蘭」等のブランドで新宿を中心に多店舗展開しているグループの傘下のようです。遠目には大行列が出来ていてびびったのですが、それは龍の家の行列でした。でもこちらも先客4、後客4と早い時間帯からそこそこの客入り。

 店内の券売機ボタン先頭の「ラーメン(900円)」を麺硬めで注文。店頭に大書してある通り横浜家系がウリの店で、メニューはラーメンにトッピングでバリエーションをつけているだけと思ったのですが、つけ麺がありました。

 店内はくの字型カウンター15席。卓上調味料は酢、胡椒、ショウガ、豆板醤、おろしにんにく。水セルフ。

Midori2502001

 とろみがかったスープは個人的には嬉しいことに醤油がやたらでしゃばらないタイプで豚骨の旨味を十二分に楽しめ、ご飯をつけなくても十分美味しくいただけるどころか、ついついスープを飲み進んでしまうくらい。

 麺は中太ほぼストレートタイプ。菅野製麺所製のようですが、やはりやたら短い家系でお馴染みのタイプ。

 チャーシューはやや小さめですが肉の旨味をしっかり保っている辺りが気に入りました。他にほうれん草、海苔。

 ライスが有料(100円)な上に米価高騰のためかおかわり自由ですらないので、とにかく量を食べたい方には向きませんが、家系ラーメンのクォリティーとしては新宿では個人的には一番のお気に入りかも。

|

2025.03.22

松浦の松阪牛焼肉弁当@名古屋・松浦商店

Matusakagyu2502001

 名古屋駅の駅弁は新幹線改札内だけではなく、改札外の売店でもJR東海の子会社「JR東海リテイリング・プラス」が「車窓食堂」のブランドで展開している駅弁が幅を利かせています。またやたら味噌カツ系の駅弁が多く、それ以外でも味噌がべっとりついた駅弁が多くていかにも塩分が高そうなのが難儀。

 山のように並んだ駅弁からそれらを除いて選んだのが「松浦の松阪牛焼肉弁当(1530円)」。名古屋の老舗駅弁業者「松浦商店」の製造です。

Matusakagyu2502002

 「日本三大和牛の松阪牛をにんにくの効いたスタミナ満点の特製ダレが包みこむ」のが松浦商店のウリ文句。牛肉が柔らかい上に変に脂っぽくないのが気に入りました。そして濃い味好きな名古屋にしては特製タレが必要以上に濃くないのが嬉しいのなんの。そのためか塩分1.8gと駅弁にしては破格の低さ!!

 また入荷してからそんなに時間が経っていないのか、厳冬期なのにご飯が駅弁にしてはコチコチになってなかったので嬉しさ倍増。冷えてもそれなりに美味しくいただけるのが駅弁ですが、やはりコンディションの良否は味を左右します。

 副食のひじき煮とこんにゃくの梅和えはビールのアテに。大満足の逸品でした。

|

2025.03.21

牛たん味くらべ@ウェルネス伯養軒仙台支店(東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入)

Gyutan4syu2502001

 大昔は東北一円で事業展開していた巨大駅弁業者「伯養軒」。現在は「新宿さぼてん」で有名なフードサービス会社「グリーンハウス」の100%子会社「ウェルネス伯養軒」としてかなり規模を縮小して駅弁事業を継続しています。
 
 今回東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入した「牛たん味くらべ(1350円)」。製造は伯養軒の仙台支店。

Gyutan4syu2502002

 牛たんの定番「塩味」に甘辛い「仙台味噌焼き」、そして牛たんの「つくね照り焼き」と甘じょっぱく煮込んだ「そぼろ煮」と、4種の牛たんを詰め合わせたもの。つくねとそぼろ煮は味が濃い上に食感が牛たんらしくないので、牛たん入りかどうかは正直言われないとわかりません。よって実質塩味と味噌味の味比べでしかないと思います。

 牛たんが薄い割にはやたら硬くて噛み切るのに苦労するのは駅弁仕様だから仕方ないかなぁ・・・また弁当に厚みがなくて量的にちょい物足りない気も。

 副食に蓮根きんぴら、しば漬、ふき煮、人参煮、生姜甘酢漬。漬物が概してしょっぱいのは東北仕様かな?

|

2025.03.20

天津飯@餃子の王将 ビエラ姫路駅東口店

Tensinhan2501002

 天津飯は東西で味が違うものの代表格。まぁ個人的には天津飯なんて町中華で頼むことなんてまずないので、東西の違いについてあれこれお話できる立場ではないのですが、思い返すとひょっとすると関西風の天津飯って食べたことがないかもしれん。大阪時代は家族で外食するなんてことはほとんどなかったし、自分の稼ぎで外食しだした頃にはずっと首都圏だからなぁ・・・

 という訳で、餃子の王将で関西風の「天津飯(627円)」にチャレンジしてみました。往訪したのはビエラ姫路駅東口店。18きっぷの旅で度々お世話になる店です。

Tensinhan2501001

 天津飯は驚くほど早く登場!!生姜が効いた卵スープ付き。

 ここの天津飯はご飯をふわとろ卵が優しく包んでいるだけで、具らしいものはカニカマがひとつ転がっているのと、刻みネギがわずかに混じっている程度。ただふわとろ卵は案外厚みがありました。

 醤油ベースの飴は出汁が良く効いていて、卵と混然一体となりながら卵の旨みを引き出しています。飴が妙な自己主張をせずに食材の旨さを活かす趣向なのはいかにも関西。これなら個人的には酸味がうるさい関東風の天津飯よりはずっと好み。

 とはいえ、今後も餃子の王将で好んで天津飯を食べるなことはないと思いますが、天津飯が関西で人気があるのはよくわかりました。

|

2025.03.19

めんちゃんこ亭 天神店 ~ もつ鍋めんちゃんこ

Menchanko2502002

 福岡で大人気のチェーン店「めんちゃんこ亭」。本店は福岡でも西はずれの藤崎にあるようですが、ずっと行きやすい天神店を往訪。西鉄福岡駅の南端、警固神社のある通りを西へ。飲みに繰り出すにはまだ早い夕方でしたが、それでもぽつぽつと客が入っていました。

 「めんちゃんこ亭」は初体験だったのでプレーンな「元祖めんちゃんこ(902円)」でも良かったのですが、厳寒期の福岡らしい「もつ鍋めんちゃんこ(1078円)」をチョイス。醤油味or味噌味が選べるので醤油味で。

Menchanko2502001

 店の案内によると「今から約四十数年前、店主と親交の深かった五十三代横綱『琴桜』の稽古場でご馳走になった『ちゃんこ』の味に感動しこの美味しさをもっと広めたいと誕生したのが『麺』を『ちゃんこ』のスープで丁寧に煮込んだ」のが「めんちゃんこ」のこと。それゆえめんちゃんこは鉄鍋で出てきます。

 主役のもつに加えてにら、キャベツ、ごぼう、焼き豆腐、にんにく、唐辛子、ごまともつ鍋にありがちな具は一通り入っているのでぱっと見はもつ鍋そのもの。もつ鍋だと〆に麺を入れたりしますが、「もつ鍋めんちゃんこ」だと予め麺が入っている感じでしょうか。

 麺は中太ストレートタイプ。つるつるした口当たりで噛み応えもしっかり。デロデロの博多うどんとは全く違います。

 途中で卓上の「赤ゆずこしょう」を試してみましたが、注意書きがある通り少量でも結構辛い!!でも食後は体がポカポカして厳寒期にはありがたい味変アイテムでした。

 福岡で激安もつ鍋といえば「うどんウエスト」の居酒屋メニューの独壇場と思っていたのですが、めんちゃんこ亭のもつ鍋めんちゃんこもなかなかの出来。これなら再訪の価値大。

|

2025.03.18

海街丼@唐津 ~ 海宝丼

Kaigaidon2502002

 筑肥線唐津駅北口から市役所へと続く大通りを進んですぐ。先客ゼロ、後客2。

 各種海鮮丼がウリの店で、メニュー先頭の「並(990円)」を注文。ご飯大盛り無料とのことなので大盛にしてもらいました。ただ味噌汁は別料金(+200円)とのこと。また予めわさびの要否を確認されました。後払い。

 店内はL字型横長カウンター7席のみで店は店主一人で切り盛り。卓上には甘めの唐津の醤油とキリっとすっきりな関東の醤油、そしてしば漬けを用意。

Kaigaidon2502001

 海宝丼はまぐろ・たこ・煮あなご・ほたて・ミル貝・いか・とび子を盛り合わせた海鮮丼。小皿できんぴらごぼうが付いてきました。

 この店の面白いところは海鮮丼だがご飯は白飯なこと。別途ジェル状になった酢を添えてあるので、酢飯が好きな方はそれを混ぜてくれとの話。丼にはゴマ油の香り漂うタレがわずかにかかっていますが、デフォルトではさすがに味が薄すぎて食べづらいので、地元唐津の甘めの醤油で補強。

 ご飯大盛りでも量的にそんなに多くはないせいか、特段ネタに不足感なし。〆に出汁茶漬けも出来るそうですが、それを忘れるくらい一気に食べ進んでしまいました(苦笑)。しば漬けでお口直ししてフィニッシュ。大満足の一杯でした。

Kaigaidon2502003

Kaigaidon2502004

 唐津は江戸時代は城下町で、明治以降は炭鉱で栄えたせいか、さほど広くもない街中に散策スポットが点在しています。

|

2025.03.17

とり天合盛り定食@からやま

Toriten2503002

 2025年3月14日から期間限定発売中の「とり天合盛り定食(913円)」を試食。これは新商品ではなく2023年9月新発売。昨年も再販されてからやまの期間限定メニュー年間販売数第1位の人気商品を再度販売に踏み切ったものです。ただ今回はゴロッとしたたまご感とダイスカットの玉ねぎの食感が楽しめるからやま特製の自家製タルタルソースと共に堪能する「タルタルとり天丼」を用意したのが目新しいところ。

 「合い盛り」がとり天4個・カリッともも2個・ご飯・みそ汁という構成、そしてつけだれが「たまごとたまねぎの具材感を楽しむ"自家製タルタルソース"、かぼすの酸味で味わい深くさっぱりとした"酢醤油"、キリっと引き締める"からし"」の3種類を用意してあるのも前回と同じ。

Toriten2503001

 「ザンギ」と「唐揚げ」は未だにどう違うのかさっぱり判りませんが、「とり天」と「唐揚げ」とは全くの別物なことは一目瞭然。とり天と比べると唐揚げはかなり油臭くてこってりした感じ。食感も含めて重たい感じです。逆にとり天はあっさり軽めな反面、何か調味料をつけないと食べづらいかと。そこでからやまが3種類ものつけだれを用意したのは目の付け所としては実に良い感じ。
 
 個人的には「タルタル」は味が濃すぎて鶏の旨味をかき消し勝ち、「からし」は刺激が強すぎ、よって消去法的に「酢醤油」が一番気に入りました。でも個人的にはとり天は天つゆとか、さらには超シンプルに塩だけつけて食べるのが好み。

 ただいずれのつけだれも「とり天」向けであって、「カリッともも」にはあまり向いてないような・・・「カリッともも」は下味が付いているのでそのまま食ってくれということなのかな???
 
 細かい難点はあるにせよ、相変わらず大満足の逸品でした。

|

【BS観戦記】25年第6節:鹿島 1-1 浦和 ~ 勝てる試合を勝ち切れない弱さ

 試合内容はかなり良く、とにかく後半何度かあった決定機の一つを決めていれば完勝だったはず。岡山戦同様終盤の逃げ切り方に課題が残った、もったいない引き分けでした。

《スタメン》

 浦和のスタメンは前節岡山戦と全く同じ。スコルジャは岡山戦でようやく渡邊不在時の最適スタメンを見出した感があったので、続く鹿島戦も同じスタメンなのも当然でしょう。

 但しサブを大久保→二田、長倉→髙橋と入れ替え。前者は故障明けの大久保のコンディションを考えてのことかもしれませんが、後者はやや意外な入れ替え。

 個人的には岡山戦で完全にヘロヘロのサンタナをセットプレーの守備のことを考えて交代を躊躇っていたところ、当然ながら前プレがかけられなくなって最終ラインが下がってしまって岡山の猛攻を浴びたのを反省して、高さがあって守備でも無理が効く髙橋を入れたものと妄想しましたが・・・

 鹿島のスタメンも前節柏戦と全く同じ。こちらは第2節以降ほぼ固定スタメンで結果も出ているので当然といえば当然。

《試合展開》

 浦和の試合の入りは上々。久しぶりに4バック相手ということも手伝ってか前プレもハマり、それ以上に「多少プレスをかけられていても、無理目な体勢からでもとにかく捌けるグスタフソン」の使い方が非常に上手くなっていて浦和のビルドアップも見違えるように安定して立ち上がりから鹿島を自陣に押し込む時間帯が続き、早くも6分にはCKからの流れで安居が枠内シュート。

 9分にはサヴィオ→右サイドから関根クロス→金子シュートの良い形、その直後にはバイタルエリアからサンタナのミドルシュートが枠内を襲う場面を作りました。しかし鹿島を押し込みながらも肝心な場面で往々にして荻原が残念で高精度のクロスを送る訳でもなく、カットインして自ら強襲する訳でもなく、ただただ攻撃の終点になり続けてしまって鹿島守備陣を崩しきれず。

 そうこうしているうちに鹿島がラフプレーを流しがちな主審の傾向を上手く使って攻勢に転じ始め、ロングボールを多用しながら右サイドからファーへのクロス攻撃(=要するに関根狙い)やCKを数多くとることで反撃。しかし鹿島の攻撃はパワフルだが単純すぎて決定機は作れずじまい。

 そのままスコアレスで折り返し濃厚でしたが、前半終了間際に西川のロングキックに金子が競り勝ち、こぼれ玉を拾った関根が右サイドからクロス→ファーに走り込んだ松本に通って浦和先制。

 後半も浦和が優勢。55分カウンターからサヴィオが独力で左サイドを突破したのを契機に荻原→サンタナの絶好機を作りましたが、どフリーのサンタナはボールコントロールにもたついた挙句にまさかの決定機逸。絶対に決まると思っていただけにこのまさかの決定機逸にはずっこけました。

Sansi

 芳しくない戦況の前に鬼木監督は56分に早くも柴崎→知念、松村→師岡、小池→チャヴリッチの3枚替えを敢行したものの浦和優勢の流れは変わらず。浦和は62分に金子→サンタナの決定機を作りましたが、ここはGK早川が辛うじてセーブ。

 スコルジャは72分に何度か足を傷めていたサヴィオに代えて松尾を投入。さらに鹿島が鈴木を左SHに配して左サイドに基点を作ってからのクロス攻撃に活路を見出したのを見て、スコルジャは82分松本→原口、関根→井上と交代。

 試合後会見によると井上右SB投入は「1対1での守備と、空中戦での強さを発揮してもらうためです。このゲームに向けて、そういった準備も進めていました。試合の終盤でリードしていれば黎生人が右サイドバックとして入る、というのは我々のシナリオにも含まれていました」とのことでこの交代はそれなりに理にはかなっていましたが、松本に代えて原口を入れたのは終わってみれば大悪手でした。

 続いて二田&髙橋の投入を用意していたにも関わらず、スコルジャはなぜか交代を躊躇。セットプレーの守備要員として完全にヘロヘロのサンタナを引っ張り続けるという岡山戦と同じ展開になってしまい、90分セットプレーからの流れで鈴木のパスを受けた植田が左サイドからクロス→知念ヘッドを食らって逃げ切り失敗。しかも知念のヘッドはサンタナに当たってわずかに軌道が変わってしまったゆえに西川がセーブできなかったという不運付き。

 昨年のホームゲームでは終盤まで2点ビハインドで敗色濃厚だった試合を武田の大活躍で辛うじて同点に持ち込みましたが、この試合はそれと真逆。絶対に勝てる試合を追いつかれて、鹿島戦はなんと7試合連続のドローゲームで幕を閉じました。

Shika003_20250317082801

《総評》

 浦和の先制後、最後の最後まで鹿島に決定機らしい決定機はたいして与えておらず、スコルジャお得意の「ウノゼロ」勝利は目前でした。それだけに逃げ切り策の稚拙さ、そしてそれ以前の決定機逸がぶっ叩かれるのは致し方ありません。

 逃げ切り策の稚拙さについては切り口が複数あります。一つ目はセットプレーを警戒していたにも関わらず結局セットプレーでやられてしまいましたが、そのセットプレーの守備要員としてサンタナをひっぱり続けたことで岡山戦と同じ失敗を繰り返したように思えてなりません。岡山戦ではルカオのヘッドがわずかに枠を逸れ、鹿島戦ではサンタナに当たって軌道が変わってしまったのが仇となって西川が及ばない。結果は雲泥の差ですがやられるに至った原因は非常に似ているように思いました。端的に言えばヘロヘロのサンタナに代えて髙橋を入れるべきではなかったのか?実際高橋を準備していたのに投入を躊躇ったのは何故なのか?試合後の会見ではその点について誰も突っ込まなかったのが残念でなりません。

 そしてそれ以上の大悪手は終盤の原口投入でしょう。原口が決定的なミスを犯したのが直接の敗因ではありませんが、途中投入なのに強度マシマシのプレスをかける訳でもなく、ボールをキープして時間を稼ぎながら味方が陣形を整えるのを待つでもなく、悲しいくらいに何の役にも立っていませんでした。これなら「肺が三つある」と言われる「とにかくバテない松本」を続投したほうがマシでしょうし、松本に代えて髙橋投入でも良かったでしょう。さらに言えば自由人すぎてビハインド時以外使い道がないと目される中島のほうがボールをキープできるだけマシかもしれません。この出来では原口は今後ベンチ入りすら難しくなるかも。柏戦の不出来であっさり見切られた前田との扱いの差は何なんだろう???

 決定機が何度があったにも関わらず追加点が取れなかったのも痛恨でした。サンタナのまさかの決定機逸は多分に個人的な問題なのであまり突っ込んでも仕方がなく、スコルジャがもうちょっと視野の広い話、具体的には「ファイナルサードに押し込んでから、もっと忍耐強くプレーすることも必要」「ファイナルサードに入ってからもう少し焦れずにサイドチェンジをしながらプレーすることが必要だったと思います。サイドチェンジをしたときに裏に抜けてギャップを突くとか、そういったプレーが必要だったと思います」と攻め方が一本調子というか縦に急ぎ過ぎた点を反省しているのが目を惹きました。

 この点終盤に投入された松尾も「もう少し落ち着いてボールを動かせればよかった」とスコルジャと同趣旨の話、言い換えれば一般的な松尾のイメージ(=カウンターで独力で縦に速く運んでそのままフィニッシュにまで持ってゆく)とは真逆の話をしており、監督と選手間で意見の齟齬がある訳ではない=時間が解決してくれるかもしれないという辺りは安心材料です。

 絶対に勝てた試合を土壇場で追いつかれてしまったが残念でなりませんが、個人的な心境としてはほぼ負けていた試合を敵失で辛うじて引き分けに持って行った京都戦の後よりは遥かに晴れ晴れとしたものでした。「現時点でのチームの出来の差を考えればアウェーで勝ち点1をもぎ取れれば御の字」という戦前予想が少なくなかった鹿島戦で、勝ち点1を持ち帰るどころか終始優勢でゲームを進め、勝利寸前のところまで持って行っただけで今は十分。柏戦を底に岡山戦、鹿島戦と内容がどんどん良くなっている、チームの成長が感じられるのが何より嬉しく、それが土壇場で追いつかれた悔しさを上回ったのかもしれません。

 試合後会見でスコルジャが触れた「レオ セアラ選手と鈴木優磨選手をコントロールすること」「柴崎選手と樋口選手に対する中央での戦い」というタスクを浦和はいずれも完遂し、鈴木以外の3選手は途中交代を余儀なくされました。今季の鹿島の試合を見るのは初めてでしたが、鬼木鹿島って驚くほど川崎色がなくて、伝統的な鹿島スタイルそのまんまのように見えました。今の鬼木さんは「選手に出来もしないことを押し付けない」のが早めに勝ち点を積めている理由なのかもしれませんが、このスタイルは案外スコルジャには組みしやすかったのかも。

 端的に言えば鹿島が強いのは鈴木&レオセアラに対峙しうるCBを有しているチームがJ1には少ないだけであって、そのレベルのCBを有しているチームならそんなに苦にならないのかも。

 PKか理不尽でしか点が取れなかったスコルジャ2023を思えば、鹿島の前プレなんて楽々交わした上で流れの中で何度も決定機を作れるようになったのは破格の進歩。おまけに中断明け後は渡邊の復帰が見込める。順位は17位に落ちてしまいましたが、それでも順風満帆とばかりに前を向く吉宗であった。

Yosimune_20250317083801

《選手評等》

・サンタナは絶好機逸だけはいただけなかったものの、概して収めて良し、展開して良し、前プレ要員としても機能とCFとしては上出来でした。それだけに最後は不運がががが・・・

・荻原が良かったのは結局サンタナの決定機逸に繋がった場面。サヴィオがいつも「なんでワシの相方はこんなんしかおらんねん?」と言わんばかりの悲しそうな顔をしているのが辛いのなんの。でも長沼に多くを期待できないのも確かでなぁ・・・グスタフソン&安居のコンビが熟成しつつあるので故障明けの渡邊がいきなり左SBに投入されても不思議はないかも。

・ただ試合後の会見だと荻原もいかんせん故障明けでコンディションを上げる途中だとのこと。それゆえスコルジャも荻原が不出来なのに目を瞑っているのでしょう。

・試合後の会見でスコルジャがサヴィオについて「彼のプライベートでも、いろいろな出来事のあった1週間でした。」と語っていたのが気になりました。何度も鹿島のラフプレーを受けて傷んでしまったサヴィオが少々心配。

・失点後の松本が「これが弱いチームなのか・・・」と言わんばかりに口ポカーーーーンだったのが印象的でした。

Shika001_20250317082801


-----サンタナ-----
サヴィオ---松本---金子
---グスタフ--安居---
荻原-マリウス--ボザ-関根
-----西川-----

(得点)
45+4分 松本

(交代)
72分 サヴィオ→松尾
82分 松本→原口
82分 関根→井上
90+3分 金子→二田


---鈴木--レオセアラ---
松村--------小池
---柴崎--樋口---
安西-関川--植田-濃野
-----早川-----

(得点)
90分 知念

(交代)
56分 柴崎→知念
56分 松村→師岡
56分 小池→チャヴリッチ
76分 樋口→舩橋
81分 レオセアラ→徳田


※写真は試合とは全く関係ありません。

 

|

2025.03.16

中央軒@鳥栖(5・6番ホーム) ~ ごぼう天うどん

Tyuouken2502002

 3年半ぶりに鳥栖駅5・6番ホームの「中央軒」で「ごぼう天うどん(460円)を賞味。立ち食いうどん屋も値上がり著しく、プレーンな「かしわうどん」で比較すると3年の間に390円→460円と70円値上がり。それでもファストフードとしては依然安上がりなのは変わりありません。

 なお鳥栖駅の立ち食いうどん屋はここ5・6番ホームと改札口脇の2店だけの営業になったようで、1・2番ホーム売店と3・4番ホーム売店は閉まっていました。

Tyuouken2502001

 博多のうどんはコシがなくてヘナヘナなのが個人的にはどうにも苦手ですが、ここのはホーム売店という性格上、麺にちゃちゃっと湯を通すだけなのが幸いしてかかなりマシなほう。こうなると立ち食いうどんとは思えなくレベルの出汁の美味さが際立ちます。中央軒のサイトによると「煮干し、昆布、二種類の醤油、酒、味醂でつくった薄味のスープ」とのこと。

 福岡ではうどんのトッピングとして非常にポピュラーなごぼう天。ここのごぼう天は短めに刻まれていますが太さは案外あって、しっかりした噛み応えが楽しめます。

 心持ち甘目に煮込まれたかしわ(鶏肉)も名脇役。底に溜まったかしわをサルベージしているうちに、汁までついつい飲み進んでしまいますが、うどんは塩分が高いのでなんとか我慢(苦笑)

Tyuouken2502003

 5・6番ホーム売店では駅弁も売っていました。もはや鳥栖駅から特急で長距離移動する方なんでほとんどないと思うのですが、それでも売れるから置いてあるんだろうなぁ・・・中央軒の駅弁は早朝の東京駅「祭」ではみかけないのでなかなか食べる機会がなくて残念。またサガン鳥栖がJ2に降格してしまったので、次に鳥栖駅に来るのはいつになることやら。

|

【短感】24-25年第14節:大宮V 0-3 浦和L

 浦和のスタメンは前節広島戦から猶本→塩越、島田→高塚と2枚入れ替え。猶本は前節前半限りでお役御免となっており、如何せん大怪我明けなので無理使いを避けたものと思われます。

 試合は立ち上がりから浦和が一方的にボールを支配し、2分には早くも池田のロングフィードを最前線で高橋が収めて塩越→伊藤のシュートがポストを叩く決定機。12分にはカウンターから塩越→高橋のシュートはGKセーブと良い形を作りましたが、その後は次第にぐだぐだに。

 大宮は浦和最終ラインまでプレスには来ないものの、高めの位置に4-4-2のコンパクトな守備ブロックを作っており、浦和はこれを突破するのに四苦八苦。高橋のポストプレーを上手く使えば楽なのですが、この試合では概して高橋へのフォローが遅いように見受けられました。

 そしてその主因は塩越の不調でしょう。塩越は中断明けの千葉戦ではなぜかベンチ外。前節広島戦は後半途中からの出場でしたが、この試合の後の監督会見によるとどうも小破していた模様。この試合でもプレースキックは全く蹴っていませんでしたし、流れの中でもボールはそれなりにタッチしているものの、肝心なところでプレー席度を欠いたり、キレがなかったりする場面が多いように感じられました。監督からは試合後「彼女も少し足を気にして大事にやり過ぎたところがあったと思います」というコメントも。

 しかし33分高橋が高い位置でのボールを奪ったことを契機に自ら豪快なミドルシュートを決めて浦和先制。乗松が無理にビルドアップしようとしたのを高橋が咎めたもので、乗松のディレイが成功して高橋はそのままシュートには至らなかったものの、伊藤のサポートを受けてボックス内で再び前を向いて見事なコントロールショット!!高橋の目の前には大宮DFがいることはいたのですが、寄せが甘いというかなんというか・・・

Omiya2503001

 浦和後半頭から高塚→藤﨑と交代。後半の早い時間帯には大宮が何度か良い形を作り、64分には左サイドからのクロスにファーで合わせる場面もありましたが、そこは栗島が身体を寄せて自由には撃たせず。

 浦和は65分不調の塩越に代えて島田を投入し、2トップ気味にシフトしてから大攻勢。しかし、クロスに詰め切れない、撃ち切れない場面の連続でもどかしいのなんの。クロスに対して四人も飛び込む浦和ってすげー!と思いますが、肝心のクロス精度がイマイチなのも今季の浦和あるある。攻めている割には点が入らない。おまけに主審がボックス内での大宮のハンド=PKを見逃した臭い場面が2度あって苛立ちに拍車をかけた感も。

 それでも77分左サイドやや距離のあるところから角田FK→ファーで石川が折り返して中で島田が詰めるという、いかにも練習通りの形で浦和追加点。

 浦和の守備が恐ろしく堅く、大宮の攻撃がほとんど体をなしていないことを考えると浦和が2点目を取った時点で事実上勝負あり。楠瀬監督は82分から若手に経験を積ませるモードに突入したものの、体力が尽きた大宮は浦和のプレッシングに耐え切れずにミス連発。しかし、浦和も浦和でそのミスに乗じきれないというこれまたなんだかなぁな時間帯に。

 88分高橋の横パスを受けた藤﨑がボックス内で後方から大宮DFに足を引っかけられ、さすがにアンポンタンな主審もこれは見逃しきれずにPKを宣告。高橋に「お前が蹴れ!」とばかりに背中を押された藤﨑のシュートコースはやや甘く、GKもシュート方向に反応したものの、シュートスピードが勝って浦和3点目。

 終わってみれば実力差通りの点差は付きましたが、個人的には「もうちょい点取れたよね?なんか肝心なところで雑だったよね?」という印象が強くて、試合内容はそんなに褒められたようなものではなかったかと。監督が試合後「もう少し崩しの部分ができたらと思います」「やはりフィニッシュワークのところは、もう少し形ができていってほしいです」と毎試合同じ課題を口にするのも道理でしょう。

Omiya2503002

-----高橋-----
伊藤---塩越---高塚
---柴田--角田---
栗島-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----

SUB 福田、後藤、岡村、櫻井、平川、島田、藤﨑

(得点)
33分 高橋
77分 島田
88分 藤﨑(PK)

(交代)
HT 高塚→藤﨑
65分 塩越→島田
82分 柴田→平川
82分 栗島→櫻井
90+2分 遠藤→岡村

・ディフレクトなど偶発的な形で中盤に穴が開きそうになったら、角田がボールボルダーに全力で詰め寄ってボール奪取。あれには随分助けられました。ハナエスタとは真逆なタイプのCHで良い補完関係

・開いたCBの間に入ってビルドアップに加わるというメンズではあんまり見られない技を池田は知らん間に会得しとるのう!!

・高橋がやたら中盤に降りてくるな?と思ったらそれは陽菜だったのにはビビった!!陽菜はめっちゃデカい!! 最後は島田をSHに下げて陽菜がFWに入ってましたが、前原大怪我&菅澤合流が遅れてるので、陽菜の魔改造が始まったのかな?

・大宮には乗松・高橋美紀・西尾(レンタル中)・齊藤と元浦和の選手が4名在籍。齊藤選手は浦和在籍時の「齊藤あかね」選手だったとは!!

 

|

2025.03.15

佑ちゃん@北池袋 ~ まぜ麺

Yuchan2502001

 山手通りと川越街道が交わる熊野町交差点の北角。先客ゼロ、後客は常連らしきテイクアウト客1。非常に判りやすい場所ですが、どの駅からも遠いのが難。

 昭和臭漂うホーロー看板をベタベタ張り付けた外観もさることながら、店内にも昭和の映画のポスターやレコードジャケットなどがやたら貼られている変わった店です。

 まぜ麺専門店のようで、プレーンな「まぜ麺・並(900円)」を注文。並の麺量は200g(茹で上がり後340g)とのこと。大(+100円)だと300g。

 店内は6人卓×2と4人卓×1。卓上には調味料どころか箸すらなく、店の片隅に一味、コショウ、魚粉、レモン汁、酢、割りスープ、追加用かえしなどと並んで割りばしとレンゲが置いてありました。当然水セルフ。

Yuchan2502002

「魚節と鶏油が香るタレでもっちりとした太麺が絡む無化調汁なしまぜ麺」というのが店のウリ文句。

 麺は太麺緩い縮れ入りで、心持ちざらつきのある口当たり。そしてウリ文句通りもっちりした食感が楽しめます。なおワンオペかつ茹で時間がかかるせいか、提供に時間がかかるのが難で、後客にもその旨断っていました。

 タレは水気少なめ。ウリ文句ほど魚節の味は強くなく、当然そのざらつきも感じられず、醤油ベースのタレがかなり前に出た感じ。当然味も濃いめしょっぱめであまり無化調の意味はなさげ。魚粉は自分の好みに応じて適宜振りかけてくれということなのかも。

 具はピンクカラーのチャーシューと鶏チャーシュー2枚、メンマ、水菜、刻み玉ねぎ、糸唐辛子。まぜ麺なのでチャーシューは予め刻んであると嬉しいのですが。

|

2025.03.14

鶏の竜田揚げ定食@松のや

Toritatuta2503001

 「松のや」が2025年3月5日より発売中の「鶏の竜田揚げ定食(850円)」を試食。

 「生姜が効いた醤油ベースの下味がついた鶏もも肉に特製の粉をまぶしてサクッと揚げ、さっぱり鬼おろしと、甘味のある醤油ダレをたっぷりかけました。濃いめに仕上げたとろ~り甘辛いタレと大根おろしの相性は抜群。お酒もご飯も進むひと品です。」というのが松のやのウリ文句。

 一応揚げ物仲間ではあるものの本業の「かつ」からはかなり距離があるような気がする「竜田揚げ」を松のやが出すのは初めてなのかな?

Toritatuta2503002

 松屋系列の鶏肉といえば概して味が淡白すぎて残念ですが、竜田揚げはウリ文句にあるように下味がちゃんと付いています。従ってそれをそのまんま活かせば良さそうなのに、松のやはなぜか「醤油ダレ」を盛大にぶっかけて台無しに。

 いつもの松屋系列の残念な鶏肉ならソースを効かせまくらないとどうにもなりませんが、その思考から抜け出せなかったのでしょうなぁ・・・

 しかもわざわざ鬼おろしを添えながらやたら味が濃い醤油ダレを採用した意図がよく判らず。鬼おろしを活かすならポン酢とかあっさり目の醤油ダレとか、ベターな選択があったように思いますが・・・少なくとも「甘味」は絶対にいらんかと・・・

 松のやは「出来る子」と思っているので、今回はあえて苦言多めで。

|

2025.03.13

なおじ@御茶ノ水 ~ 背脂中華そば

Naoji2502002

 御茶ノ水駅聖橋口を右へ出てすぐ。7年半ぶりの再訪。隣のカレー屋と一軒の2階建て店舗を無理やり縦に分割して借りているような非常に妙な店で、当然ながら物凄く狭いのですが、意外に長続きしています。先客1、後客3。

 入口脇の券売機で基本と思しき「背脂中華そば(880円)」を注文。大昔は1Fの立ち食いを選ぶと味玉か半ライス無料サービスだったのですが、もはやそのサービスがないどころか1Fはあまり使っていない感じでした。

 メニューは多彩で、他に生姜醤油、油そば、煮干し醤油、なおじろう等。

 急な階段を登った2Fは狭くて縦長のスペースにカウンター4席と2人卓×3、4人卓×1。卓上にはブラックペッパー、醤油、酢。ラー油。

Naoji2502001

 デフォルトでは岩海苔が乗っていないのでビジュアルは貧相。スープは片口鰯、ウルメニボシを水だしし、そこにゲンコツ&肉の清湯スープを合わせたWスープだそうですが、煮干は万人受けする範囲内での効かせ具合で、動物系出汁とのバランスが崩れないように気を使ってる感じ。背脂はあまり多くはなく、見た目と違ってさほどこってり感はありません。

 麺は緩くねじれの入った太麺で、やや硬くて噛み応えが強いタイプで、これは大のお気に入り。

 バラ肉チャーシューはとろけて崩れる寸前までしっかり煮込まれた感じ。刻みタマネギは多少辛味が残った状態でたっぷりと。他に穂先メンマ。

 「割と安くてそこそこ美味い」という意味でのコスパが結構良く、学生向けの外食店だらけのこの界隈で長続きしているのも納得。

|

2025.03.12

麒麟菜館@赤羽 ~ Aセット(麻婆丼+焼売)

Kirin2502001

 赤羽駅西口正面に建つ「BIVIO」の地下1階。100席ほどある大箱の店で、ほぼ2年ぶりの再訪。11時開店直後の入店だったので先客ゼロでしたが、後客ゾロゾロと早い時間帯から賑わっていました。客層も幅広く、外観・内装とも小奇麗なせいか若い女性のグループ客もちらほら。
 
 卓上のメニューを見て10種類もの麺類・丼ものからなるメインメニュー+14種類のハーフサイズメニューからなる「Aセット(950円)」の中から、「麻婆丼+焼売1個炒飯」の組み合わせで注文。後払い。Aセットは前回から60円値上がりしたので割安感は薄れました。
 
 ランチメニューは多彩で、酢豚や八宝菜等のメインメニューに麻婆豆腐が付いた何とかランチセットも色々と。
 
 本格的な中華ダイニングなので客席はテーブル席のみ。2人卓は数が少ない上に小さいせいか、4人卓を一人で使っている方も結構いました。

Kirin2502002

 そしてこの店の最大の特徴はところどころにマネキンが置かれていること。もともとソーシャルディスタンスを確保する狙いだったそうですが、バラエティー番組で格好のネタになった上に、コロナ禍も遠くなりにけりということなのか、マネキンの数は激減していました。

Kirin2502003

 麻婆丼は辛さ、痺れともかなり強め。水を飲みながらじゃないと食べづらいほどではありませんが、バーミヤンやぎょうざの満州の麻婆飯に慣れてしまうとはるかに刺激的です。台湾料理がウリの店なので癖の強い香草が入っていたら個人的には即死でしたが、幸いにも杞憂に終わりました。なお麻婆の下にご飯がないエリアが結構広いので、麻婆の味の濃さから慎重に食べていると最後は麻婆だけ余ってしまいがちなので注意。

 焼売は1個で麺類ないし丼もののハーフサイズ相当の扱いなので結構大きなのが出てくるのかな?と思っていたのですが、サイズは若干大きい程度で拍子抜け。ただ中は肉がみっしり詰まっていて旨味十分、かつ見た目より食べ応えがありました。

 玉子スープはとろみが強く、かつやや甘め。他に小さな杏仁豆腐付き。

 前回Aセットで「台湾やきそば+炒飯」を試食した際は台湾やきそば単品でも結構量が多く、さらに炒飯をつけると明らかに食いすぎなことが判りましたが、今回の組み合わせだと量的に過不足なく実に良い感じ。

 次回はメインメニューに麻婆豆腐が付いた何とかランチセットを試してみます。

|

2025.03.11

牛プルコギ丼@吉野家

Purukogi2503001

 吉野家が2025年3月7日から期間限定販売中の「牛プルコギ丼(674円)」を試食。「牛プルコギ定食」も併売中。

 「旨みたっぷりの牛肉に、シャキッと食感が楽しい3色ピーマンを加え、甘辛い特製たれで焼き上げた商品です。牛肉のジューシーな味わいと、ピーマンの爽やかな風味が絶妙に絡み合い、ご飯との相性も抜群です。」というのが吉野家のウリ文句。

Purukogi2503002

 3色ピーマン(パプリカとは別物なのか!)が多めに添えられているせいか、概して茶一色になりがちな吉野家のメニューにしては異例なくらいルックスが華やか。ただ玉ねぎと合わせて野菜類が多すぎるせいか全体に薄味になってしまい、なんかプルコギを食べている気がイマイチせず。

 それでも牛丼よりかなり甘めな味付けで確かにプルコギ丼といえばプルコギ丼なのですが、もともと牛丼も甘めなせいか、牛丼ではなくわざわざプルコギ丼を食べたくなるような差別化が出来ている気もせず。ハズレとは思いませんが、端的に言えば牛丼比でただコスパが良くない一品を作ってしまったのではないか?というのが率直な感想です。

|

2025.03.10

煮込みトマトチキン定食@松屋

Tomatochikin2503002

 松屋が2025年2月13日より期間限定販売中の「煮込みトマトチキン定食(950円)」を試食。「煮込みトマト」絡みの商品を松屋はしょっちゅう出している気がしますが、「煮込みトマトチキン定食」は意外にも新商品。

Tomatochikin2503001

 「鉄板でジューシーに焼き上げたチキンに、にんにくの旨味とトマトの酸味がクセになる特製トマトソースを絡めた逸品です。付け合わせは松屋流のじゃがいものグラタン『ドフィノワーズ』を。松屋流にアレンジしたフランスの郷土料理とトマトソース、肉汁が相まって、間違いなく美味しい組み合わせに仕上げております。」というのが松屋のウリ文句。

 ウリ文句は実に流麗ですが、残念ながら多少トマトソースの酸味がアクセントになっているとはいえにんにくを効かせまくったのが仇となって「いつもの松屋の味」になってしまったような・・・ただ松屋のチキンは概して淡白すぎる嫌いがあるので、新味はないけれども信頼と実績の「いつもの松屋の味」でなんとか美味しくいただけるレベルに強引に持って行った感も。松屋の残念なチキンも「カレーなら結構美味い」のと似た解法です。

 なお「ドフィノワーズ」はウリ文句に書いてなかったら「崩れかかったポテサラ」と思っていたかと。

|

2025.03.09

かねつき堂@行田市 ~ ゼリーフライ&フライ焼きそば

Kanetuki2412001

 埼玉県北部というか行田市のご当地グルメと言われる「ゼリーフライ」と「フライ」。どちらも大昔に食べた記憶がうっすらありますが、どんなものだったかほぼ忘れてしまったので超久しぶりに試食にでかけました。

 往訪したのは忍城@行田市の近くにある「かねつき堂」。マスメディアに頻出する人気店のようで、先客2,後客10人強。もっとも客はテイクアウトのほうが多い感じでした。

 早速「ゼリーフライ(220円)」と店長お勧めの「フライ焼きそば卵入り・大(750円)」を注文。先払い。

 店はいかにも粉モンの屋台に毛が生えたような感じで、入り口脇に4人卓×2。さらに左奥に客席がある模様。

Kanetuki2412003

 団子状の「ゼリーフライ」は店の案内によると「おからにじゃがいも・人参・刻み長葱を混ぜ、植物油で素揚げにしたもの」とのこと。見た目はコロッケに似ていますが、じゃがいもよりおからのウェイトのほうが高いせいか食感が全然違っていてかなりねっとりしており、ホクホク感皆無、青臭さも皆無。ソースはやや辛め。人参・刻み長葱はあるのかないのか判らない程度の混ざり具合なので単調さは免れませんが、おやつには最適の一品でした。

Kanetuki2412004

 一方フライは店の案内によると「小麦粉を水で溶き鉄板の上で豚肉やねぎを入れて薄く焼き、ソースなどで食べる薄めのお好み焼きのような食べ物」とのこと。焼きそば入りだと「具が非常に少ない広島焼」みたいなもんと思って注文しましたが、これが悪い意味で全くの別物!!

 広島焼と違って皮がえらく分厚いんですなぁ・・・そしてその皮がやたらもっちりしていて、これに焼きそばを合わせるって、焼きそばをおかずにご飯を食べる関西人もびっくりな炭水化物の盛り合わせ攻撃!!具は案の定少なくて味わいはいたって単調。卵はフライに混ざっていましたが、味に変化を付ける上ではいかにも実力不足。ゼリーフライを付けたのは量的にも大失敗で、フライは「小」で十分だったと思うも時すでに遅し。

Kanetuki2412002

 明らかに食いすぎだったので、食後は忍城の回りをしばし散策。

|

【観戦記】25年第5節:浦和 1-0 岡山 ~ 厳寒の中で見えた一筋の光明

 勝っている試合の締め方は非常に稚拙でしたが、後半半ばまでの出来は前節とは一変だったのも確か。浦和もようやく今季リーグ戦初勝利を掴みました。

《スタメン》

 浦和のスタメンは前節から原口→グスタフソン、前田→金子と二枚入れ替え。サブに大久保が戻って、前田は一気にベンチ外に。

 スコルジャが試合前の記者会見で「渡邊を失ってから最適なスタメンを探しあぐねている」とか「選手に出来もしないことを求めてしまった」とか色々とぶっちゃけていました。

 さらに「選手に出来もしないことを求めてしまった」件については今後やり方は変えずに選手を代えるか、選手に合わせてやり方を変えるか決めかねている。」とも話していたので、この試合のスタメンが楽しみでしたが、蓋を開けてみると「出来もしないことを求めてしまった選手」が原口と前田であることが丸わかり。前田は柏戦でせめて1点取っていれば守備の難に目を瞑ってくれたかもしれませんが、あの決定機逸は高くつきました。

 「柏戦と全く同じ先発メンバーにはなりません」と断言していたので大幅なスタメン入れ替えを予想した向きもあったようですが、サブも含めて割と穏当なところに落ち着いたようです。

 一方岡山のスタメンは前節から柳→加藤の入れ替えのみ。

Okayama2503001

《試合展開》

 試合開始早々、金子のクロスをクリアし損ねたボールが右サイドに流れていた松本の前にコロコロと。松本クロス→サヴィオの決定機が生まれましたが、右WB松本が必死にプレスバックしてきたためサヴィオはシュートを撃ち切れず。

 岡山の3バックに対する浦和のプレススタイルは試合後の関根の話によると「FWとウイングが後ろの3枚に対してはめに行く形」だったようです。そして岡山は細かい繋ぎに拘るチームではなく、ともすれば前三人にロングボールをバンバン蹴ってしまうチームなせいもあってか、浦和のハイプレスはそれなりに有効だったように見受けられました。

 ただこの試合で良かったのはハイプレスよりも、スコルジャの言い方を借りれば「スタートから高い強度でプレーでき、攻から守への切り替えも高いレベルで対応できた」こと。それゆえ浦和は中盤での球際での競り合いで概して優勢に立てました。さらに岡山のプレス強度がそんなに高くないのにも助けられてビルドアップに特段の支障もありませんでした。

 そのため浦和がボールを支配し、かつ中盤で良い形で前を向ける場面が頻出。サイドチェンジを交えながらのシンプルな縦パス攻撃で松本やサンタナが岡山最終ライン裏へ走り抜ける場面が数多くみられました。ただ残念ながら出し手と受け手の呼吸が合わず、手数の割には決定機は作れずじまい。

 21分ショートコーナーから関根クロス→マリウスヘッドといかにも事前に仕込んだっぽい妙手もありましたが、ここはGKブローダーセンが難なくセーブ。

 時間の経過と共に岡山は最終ライン裏を取られるのを嫌ってか、次第に5-3-2気味で自陣にドン引きに。こうなってしまうとファイナルサードでの崩しに難がある浦和は手も足も出ず。41分ようやく関根→荻原→サンタナとパスを繋いだ中央突破が決まったとと思いきやVARでオフサイドの判定となりノーゴールに。

 とはいえ後半も引き続き浦和優勢。47分サヴィオが左サイドを疾走して中央でフリーの安居に折り返す良い形を作りましたが、安居のシュートは仕様通り枠の外。しかし続く49分に金子の縦パスを受けて右サイドを爆走する安居の折り返しは対面のDFにちょっと当たってしまいましたが運よくサンタナのもとへ。サンタナがきっちり股抜きシュートを決めてついに浦和先制。

 ビハインドとなった岡山は58分に早くも切り札のルカオと木村を投入して3-4-1-2に布陣を変更しましたが、すぐには戦況は好転せず。浦和は64分にサヴィオがボックス内に突入してシュートを放つ絶好機を得たものの、サヴィオのシュートはまさかの枠外。

 スコルジャは63分に金子→松尾と代えたのはまだしも、77分にサヴィオ→大久保、グスタフソン→原口と代えたのは残念ながら相当の悪手でした。中盤でボールを持てる選手がいなくなり、さらにはプレスもまた個々人バラバラの様相を呈し始めて浦和最終ラインは下がりがちに。

 試合後スコルジャはグスタフソンを代えたことについて「イエローカードが出ていて、少し疲れが見え始めるような時間帯でした。疲れている中で、遅れて相手に行って2枚目のイエローカードが出そうな場面を避けようと思いました。それが交代の理由です。」と説明していました。また大久保や松尾も長期離脱明けでコンディションが十分ではなく、選手交代で流れが悪くなったことは認めざるを得ないようです。

 そのため終盤は岡山のクロス攻撃を浴びがちになって、ATには右サイドから木村クロス→ルカオの決定的なヘッドを食らってしまいましたが、幸いにもシュートはぎりぎり枠を逸れて浦和がなんとか逃げ切り勝ち。

Okayama2503004

《総評》

 とにもかくにも今季初勝利。ここまで2分2敗、しかも開幕戦から試合を重ねるごとに試合内容も低調になるという惨状からようやく抜け出して掴んだ初勝利。この試合はそれに尽きましょう。ボールを支配している割には決定機が少ないとか、終盤の選手交代が残念過ぎるとか、粗を探せばキリがありませんが、昨年13位で終わり、今季もスタートダッシュに失敗したチームが急に何もかもよくなる訳がありません。

 もはや常勝チームではないんだし、ましてや勝った試合の内容を問えるようなチームでもないんだから、たまに勝った時くらい提灯行列で踊り狂えばいいんじゃないかなぁ。「良かった探し」に注力する方が精神衛生上遥かに良いと思っています。

 「スタメン」の項でも少し触れましたが、スコルジャが岡山戦前の記者会見であれこれぶっちゃけているのが非常に面白くて、この試合はその答え合わせのような感覚で見ていました。

 スコルジャが柏戦後の会見で「まずは守備の安定」を言い出し、岡山戦前の記者会見で「ハイプレス継続宣言」をしたのはめっちゃ心強く感じました。質疑応答でちょっと誘導尋問っぽくなっていましたが、ショルツも酒井も明本もいないのにローブロック中心の守備をしても全然守り切れない上に、相手ゴールまでの距離が遠くなるだけ。そもそもスコルジャはビルドアップの仕込みが上手くはないのでその道は捨てて「もうハイプレスで行く!!」と腹を括ったのでしょう。

 スコルジャと言えば強固な守備ブロック形成が持ち味というイメージがこびりついていますが、それはACL決勝でどう見ても格上の相手に勝ち筋を見出す闘い方から生み出されたもの。長いリーグ戦で上位を狙う戦い方が違うのは当たり前で、スコルジャがここでブレない方針を打ち出したのは頼もしいのなんの。

 そして「出来もしないことを求めてしまった選手」をスタメンから外し、おまけに「求められた仕事がちゃんとできる選手」に対してプレスのやり方を変えたのがこの試合ではそれなりに奏功しました。ハイプレスがかかり始めると攻守の切り替えも速くなり、球際でも強度が出せるという好循環に。岡山に後半半ばまでは全く何もやらせなかったことを思えば「守備の安定」という目先の目標はクリアといって差支えないでしょう。そして「渡邊を失ってから最適なスタメンを探しあぐねている」問題はとりあえず解決。

 「選手に合わせてやり方を変える」点については安居とグスタフソンの左右の入れ替えが眼を惹きました。これが直接の原因がどうか判りませんが、結果として安居が前、グスタフソンが後ろになる場面が多く、この陣形から決勝点に繋がった安居の飛び出しが生まれました。グスタフソンも後方でビルドアップに寄与しまくりで広範囲にボールを配給して実に生き生き。

 スコルジャもグスタフソンを「私のサッカーに一生懸命合わせてくれようとしています。数か月前のサミュエルと本日のサミュエルを比較すると、特に守備でのパフォーマンスに大きな違いがあると思います。」とべた褒め。グスタフソンがボールホルダーにガッーっと強く寄せるタイプではないのをスコルジャも不満に感じていたのでしょう。そこを自分なりに修正できたグスタフソンはやはりたいしたもの。

 まぁボールを持たされた時の攻め手のしょぼさ=理不尽じゃないと点が入らないのは2023年と同じ課題ですし、「勝っている試合のクロージングが下手」なのはそもそもほとんど勝ってないんだから仕方ないような気もします。何もかもが一遍に良くなるわけがないので、今はとりあえず守備の安定に目途が付いたことを前向きに評価して小躍りしようと思います。

Okayama2503002

《選手評等》

・今日も今日とてクソ主審。後方からのファウル、特にサンタナへのファウルは全く取らない。かと思えば割と軽めのファウルを取ったりする基準ブレまくり系で、サンタナがブチ切れてボールを地面に叩きつけ(当然イエロー)ていたのも心情としては十分理解できます。

・その反面、サンタナのオフサイドはバックスタンドから見ても「オフサイド臭くね?」と思ってゴールのアナウンスがあっても腰を上げなかったのですが、その割にオフサイドの判定にやたら時間がかかる始末。しかもハンドとか違ってオフサイドの映像は大型ビジョンには流れないので観客置いてきぼり感が半端ありません。

・松尾とユニフォームを交換してた岩渕は仙台大の同期だったのか!!!それにしても松尾は寒くなかったのかなぁ・・・とにかく3月とは思えない厳寒下での試合。帰りこそ雨になったものの、試合中に雪が降らなかったのは幸いでした。

 

Okayama2503003
-----サンタナ-----
サヴィオ---松本---金子
---グスタフ--安居---
荻原-マリウス--ボザ-関根
-----西川-----

(得点)
49分 サンタナ

(交代)
63分 金子→松尾(松尾左SH、サヴィオ右SHへ)
77分 サヴィオ→大久保
77分 グスタフソン→原口(原口トップ下、松本CHへ)
90+1分 サンタナ→長倉


-----一美-----
--岩渕----江坂--
加藤-神谷--藤田-松本
-鈴木--田上--立田-
----ブローダセン----

(交代)
58分 一美→ルカオ
58分 岩渕→木村
66分 藤田→佐藤
80分 神谷→輪笠
80分 松本→嵯峨

 

|

2025.03.08

あかくろたんたん@川口 ~ 汁あり赤担々

Akakurotantan2501001

 川口駅西口からオリンピック通りを西へ進んだ「ララガーデン川口店」のフードコート内。「100時間カレー」の跡地に入った四川担々麺専門店です。

 店先のメニューを見て無難そうな「汁あり赤担々(968円)」を注文。辛さや味の濃さを選べるので「少し辛い」「少し濃い」にしてもらいました。ブザーを渡されてしばし待機。

 メニューは赤担々と黒担々の2本立てで、それぞれについて汁あり/汁なしを用意。

Akakurotantan2501002

 「少し辛い」「少し濃い」にしてもらいましたが、辛さはピリ辛を通り越してはいるものの、万人受けする程度の辛さ。しびれはあまり感じませんでした。配膳口にラー油とホワジャンが置いてあったので、物足りない方はそれで調整してくれということなのでしょう。

 またゴマだれのようなものが別皿でついてきましたが、全部入れてもゴマだれのききはさほどではなく、むしろ酸味が前に出た感じ。担々麺では珍しく無化調がウリの店ですが、悪い意味で無化調がウリの店にありがちな「物足りなさ」は全く感じず、その辺は良く出来ています。

 麺は中太縮れ入りで、「つるつるもっちり」という形容がしっくりきます。

 肉味噌は案外多め。他に具は青菜、刻みネギ、粗挽きのナッツ、そしてわずかに小エビといった内容。担々麺専門店なのに穴あきレンゲは見当たらず。


 フードコート内の店なので事前の期待値は非常に低かったのですが、その低い期待値を大きく上回る出来だったので、次回は汁なしにチャレンジしてみます。

 ただ隣にフードコートにありがちな汎用型中華料理店があるのに、担々麺専門という間口の狭い店が成り立つのかどうか。またララガーデンといい、アリオといい、川口のフードコートではカレーのチェーン店が長続きしないのも謎ですが・・・

|

2025.03.07

住よし JR名古屋駅3・4番ホーム店 ~ ワンコインきしめん

Sumiyosi2411002

 超久しぶりに名古屋駅できしめんを賞味。18きっぷの旅でほぼ確実に乗り換えを余儀なくされる豊橋駅できしめんを食べる機会は多いのですが、名古屋は他に食べるべきものが山ほどあるので案外きしめんはスルーしがち。

 往訪したのは名古屋駅在来線3・4番ホーム店。新幹線ホームを含めて名古屋駅構内に数多あるきしめん店の中でここが一番美味いという都市伝説があるようですが、その理由はこの店は揚げたての天ぷらを載せてもらえるからで、他店はこの店で揚げたものを使っているようです。確かに店先には「当店の天ぷらは揚げたてを提供させていただいております」との貼り紙がありました。

 また3・4番ホームは上りの普通列車が主に使用するホームで、新快速の発着するホームよりは明らかに空いています。おまけに店は短い普通車両が止まる位置からかなり離れているので、概して店は空いているのも利点に上げていいかも。店内は10人くらい入れるL字型カウンターだけ。

Sumiyosi2411001

 注文したのは券売機ボタン先頭の「ワンコインきしめん(500円)」。具は海老天・煮あげ(小さなきつね?)・鰹節・刻みネギとシンプル。なお券売機には「玉子→煮あげに変更になりました」との貼り紙がありました。

 つゆに節系の出汁が強く効いている上にさらに鰹節を乗せているので、その香りが食欲をそそります。正直かえしが強すぎる豊橋駅のきしめんとはつゆの出来が段違い。

 きしめんはつるつるした口当たりで、ぺらぺらの見た目の割にはコシもそれなりにしっかり。ちょっと小腹が空いたとか、夜に軽く一食というニーズを満たすには最適の一杯です。

|

2025.03.06

天外天 熊本駅店 ~ ラーメン

Tengaiten2501001

 熊本の有名ラーメン屋「天外天」。老舗百貨店「鶴屋」の裏辺りにあった本店はビル建て替えのためにいったん熊本空港の近くに移転したようですが、いかんせんTSMC進出でバブっているエリアなせいか人出不足で閉店を余儀なくされ、現在は熊本駅に併設された商業施設内にに出店した熊本駅店だけが残っているようです。3年ぶりの再訪。先客3、後客6。場所柄なのか、先客・後客とも全員中華系の小グループ・・・

 券売機はなく、卓上のメニューを見て「ラーメン(930円)」を注文。メニューは相変わらず辛口ラーメンとの二本建て。後払い。

 店内はカウンター11席のみ。卓上には替え玉のたれ、餃子のたれ、コショウ、ふりかけ。前回は本店にあった「ニンニクの醤油漬け」は見当りませんでしたが、今回は紅生姜共々卓上に用意。

Tengaiten2501002

 「天外天」の最大の特徴はスープにこれでもかこれでもかと振りかけられた焦がしニンニク。香りといい、味わいといい焦がしニンニクのパワーが圧倒的すぎます。ややとろみがかったスープは豚&鶏ガラベースのようですが、見た目ほどこってりした印象は受けず、旨味十分。ただ食べ終わるとそれなりに胃にずっしり来ました(苦笑)。
 
 麺は細麺ストレートながら、スープに負けない程度の硬さ。量が少ないので替玉もありますが、この日は自粛。

 バラ肉チャーシューは程よく脂が差したとろける旨さ。キクラゲやメンマの歯ごたえも嬉しい。他に刻み青ネギ。

|

2025.03.05

黒亭@熊本・花畑町電停 ~ ラーメン

Kokutei2501001

 熊本随一の繁華街「下通」の中ほど、銀座通りとの交差点付近に立地。先客4、後客ゼロ。8ヶ月前ぶりの往訪でしたが、前回来た時には地下にあったはずなのに、いつの間にか同ビル内の1Fに店舗を拡張していてびっくり!!

 店内の券売機で基本の「ラーメン(890円)」を注文。店では「玉子入ラーメン」を勧めていましたが、玉子を入れてスープがぬるくなるのがあまり好きではないので。

 店内は縦長カウンター7+5席と4人卓×1、2人卓×4。テーブル席のみだった地下と違ってカウンター席主体に。卓上には一味、胡椒、ラー油、餃子タレ。

Kokutei2501002

 「豚頭骨のみから丁寧にとったスープ、じっくり火を通した香ばしい焦がしにんにく油、特製中太ストレート麺、自家特製ダレで炊いたチャーシュー、ねぎ・きくらげ・海苔。これぞ黒亭伝統の熊本ラーメン。」というのが店のウリ文句。

 ここのスープは豚骨ベースながら、焦がしにんにく油を多めに効かせて独特の渋みと香ばしさを出しているのが特徴。もっともスープ自体はビジュアルに反して意外にあっさり目。見た目ほど味は濃くありませんが、それでも飲み進むにはちょっと重いかな。

 麺は中太ストレートタイプ。水気の少なそうな麺のせいか心持ちざらつきのある口当たりで、若干硬めの仕上がり。スープの絡みは文句なし。

 チャーシュー小ぶりですが、案外厚みがあって噛み応えも強め。他に刻みネギ、海苔、きくらげ。

 熊本も地方都市の通弊として美味いラーメン店が郊外に散在しがちになってしまいましたが、味は文句ない上に熊本駅近くの本店同様車がなくても気軽に行けるこの店は非常にありがたい存在です。

|

2025.03.04

満留賀@川口上青木 ~ カレーライスセット

Maruga2412002

 「上青木交番」交差点の南すぐ。外観通りかなり年季の入った蕎麦屋さんですが、扉を開けるとあまりにも雑然とした光景が広がってびっくり!!もっとも入口の左側に客席があって、そちらはちゃんと整理&清掃されていました、先客ゼロ、後客4。

 壁にベタベタ貼られたセットものの中から「カレーライスセット(850円)」を注文。かけ/もりが選べるので「かけそば」で。後払い。

 丼もの+蕎麦といったセットものが充実していて値段は850~1100円といったところ。

 店内は4人卓×7と2人卓×1。卓上には一味のみ。

Maruga2412001

 カレーライスセットは「カレーライスにミニかけそば」でも「かけそばに半カレー」でもなく、かけそばもカレーライスもどちらもハーフサイズより少し大きな0.7人前みたいな感じで出てきたのには意表を突かれました。

 カレーは和風だしが効きまくった蕎麦屋らしいカレーではなく、膜が張ったルックスでわかるように粘り気がかなり強い家庭的なタイプ。総じてかなり甘めですが、あとからじんわりを辛さが襲ってきます。肉も野菜類も全て煮込まれているうちに崩れてルーに溶け込んでいる模様。

 蕎麦はつゆ・麺とも首都圏の蕎麦屋にありがちなタイプで、昔の残念な駅の立ち食い蕎麦屋よりはずっとマシだが、それ以上もでそれ以下でもないかな?ただセットものだと結構ボリュームはあって「安くて、しかもとりあえずお腹いっぱいになる」というニーズにはちゃんと応えています。

|

2025.03.03

【短感】24-25年第12節:浦和L 2-0 千葉L

《スタメン》

 代表帰りの高橋はコンディションが良くないのかベンチスタートで島田がCF。猶本がついにスタメンに復帰した代わりに塩越がなぜかベンチ外に。

 また冬にニッパツから獲得したばかりの櫻井とトップ昇格したばかりの平川がいきなりベンチ入りしたのが目を惹いた。

《試合展開》

 試合前に大雪が降り、スタッフが必死に雪かきしてなんとか試合を成立させたものの、ところどころに雪が残るピッチ状態が災いしてか、序盤は双方パスミスだらけのぐだぐだ模様。

 しかし25分くらいからようやく浦和が千葉を自陣深くに押し込みだす展開に。何度もクロス攻撃の形を作りながらその精度が酷すぎるのは参ったが、35分CKからの流れで伊藤が右サイドから豪快なミドルシュートを決めて浦和先制。その後も何度も千葉ゴールに迫る形を作るものの決定機には至らず。

 千葉は長身CFオネイルにバンバンロングボールを放り込んでくると思いきや、割としっかり繋ぐ場面が多い。こちらも浦和ゴールに迫る場面が何回かあったが、浦和最終ラインがしぶとく壁を作って決定機を作らせず。

 浦和は後半頭から藤﨑に代えて高橋を投入。高橋のポストプレーが猛威を奮い、52分千葉のクリアボールを拾った猶本が高橋のポストを使ってボックス内に突入するもシュートは僅かに枠外。

 試合が再びぐだぐだになりかかったところで63分高塚に代えて角田を投入し、伊藤を左SHに配するもぐだぐだ模様はすぐには解消せず。

 しかし終盤ようやく浦和が再び千葉を圧倒しだして78分ボックス内で千葉のクリアし損ねを拾った猶本が反転シュートを放つものの、これも僅かに枠外。

 楠瀬監督はここを勝負所を見たのか、81分島田に代えて後藤を投入し、後藤左SB&栗島右SHという見慣れない布陣に。

 そして84分左サイドでの伊藤FKからの流れで猶本が対峙した相手の股を抜いてボックス内突入→クロスに前残りしていた後藤が豪快に頭で合わせて追加点。

 千葉は何とかボールを繋ごうとするものの浦和のプレス網に寸断されてシュートどころか良い形すら作らせてもらえず、一か八か的なミドルシュートで池田を脅かすのが精一杯だったので、浦和が2点目を取ったことで事実上勝負あり。

 最後は竹内や平川に場数を踏ませる余裕を見せて楽々逃げ切り勝ち。

 中断期間を経たとはいえ「点はあんまり取れないが守備は恐ろしく堅い」という浦女の基本仕様にはなんら変化なし。ただ猶本の復調は実に頼もしかった。

Urawal2_202503

-----島田-----
高塚---猶本---藤﨑
---柴田--伊藤---
栗島-長嶋--石川-遠藤
-----池田-----

SUB:福田、後藤、高橋、角田、竹内、櫻井、平川

|

【観戦記】25年第4節:浦和 0-2 柏 ~ リカにあっという間に追い抜かれる成熟度

 監督就任後たった2ケ月しか経っていないリカ柏にチームの成熟度で大差をつけられるとはスコルジャの手腕に疑問符つきまくりでしたが、それでも選手達は個々人でなんとかしようともがいているのがはっきりと判った分、京都戦や湘南戦よりはマシという印象を受けました。

《スタメン》

 浦和は前節から長沼→荻原、グスタフソン→原口、金子→前田とスタメン3枚入れ替え。荻原が前節ベンチ外だったのはどうやら小破したためだった模様。荻原スタメン復帰のあおりを受けて大久保がベンチ外に。

 柏は前節から渡井→木下の入れ替えのみ。

Kashiwa2503001

《試合展開》

 浦和はサンタナ、原口、サヴィオで柏の3バックに果敢にプレス。相手の守備陣内で浮いている選手にトントンと繋ぎながらビルドアップするのがとにかく上手いリカのチームに中途半端に前に出るのは自殺行為と思われましたが、湘南戦と違って全く無意味でもなかったようで12分には左サイドでボールを奪ってサヴィオ→前田の決定機を作りましたが、前田はしっかりミートできずに枠外へコロコロと・・・

 一方柏は試合開始直後からロングボールで関根の裏を執拗に狙っていましたが、14分に小泉のサイドチェンジを受けて関根と一対一になった左WB小屋松があっさり関根を交わしてからのミドルシュートが決まって先制。現地ではゴラッソと思ったのですが、DAZNで見直すと西川がセーブして然るべきシュートですなぁ、どう見ても。

 23分には垣田のプレスを受けながらなんとかボールを繋ごうとした関根が結果的に小屋松にプレゼントパスする格好になってしまい、小屋松のパスを受けて木下がシュートを放つもわずかに枠外。柏の狙い=関根狙い撃ちがここまでハマってしまうとはなぁ・・・

 そして31分にはリカらしい攻撃が炸裂。浦和のなんとも中途半端なプレスを柏がいとも簡単に剥がし、原川が右サイドでどフリーになっていた小泉に展開。小泉クロス→垣田ヘッドで柏が追加点。浦和のダメっぷりと柏の良さを凝縮したようなシーンでした。

 今日も今日とて劣勢の浦和。それでも浦和は破れかぶれのように怒涛の攻めに出て、前半終了間際には原口スルーパス→前田の決定機を作りましたが、ここは小島がかろうじてセーブ。

 芳しくない戦況を受けてスコルジャは後半頭から松本→グスタフソン、前田→金子と2枚代え、かつグスタフソンをはっきり前に出して4-1-4-1気味の布陣で総員突撃態勢に。

 リスクかけまくりの布陣は一定の効果があって、47分CKからの流れで金子が枠内ミドル、56分西川のロングフィード一発で柏最終ライン裏に飛び出した関根に決定機。さらにCKからの流れで立て続けにチャンスを掴み、69分には柏のビルドアップのミスに乗じてグスタフソン→サンタナのシュートがポストを叩く場面も。

 ただプレッシングは個々人の勢い任せでしかないので選手の消耗も凄まじく、70分原口→長倉、サヴィオ→松尾と早めに代えて4-1-3-2気味にシフト。

 しかし78分に松尾に好機があった以降はサンタナの消耗が著しく、安居はとうとう足を攣ってしまって攻勢も頓挫。柏がそのまま逃げ切り勝ち。

Kashiwa2503002

《総評》

 DAZNのスタッツでではシュート数浦和14対柏4、うち枠内7対3。ゴール期待値1.17対0.34と浦和が柏を圧倒したかのような数値が並んでいますが、これほど試合内容と乖離した数値もなかなかないでしょう。「ゴール期待値はやたら高いのに点が入る気はあんまりしなかった」というのは皮肉なことにリカ浦和時代によく見た光景ですが(苦笑)。

 案の定DAZN解説の林さんに90分間ボロクソに言われた残念極まりない試合内容でしたが、それでも個人的にはなすすべなく敗れた湘南戦や運よく引き分けたに過ぎない京都戦よりは選手個々人が自分でなんとかしようと走り回っている姿が観られた分マシという印象を受けました。また前田が2回あった決定機のどちらかを決めていたら、ここまでクソミソに言われなかった試合だったかもしれません。

 もっとも選手がいくら頑張ってもその間の意思疎通に欠けていたり、それ以前に攻守ともに選手間で狙いが定まっていなかったりして「総員空回り」状態に陥っているようにも見受けられました。またお気持ち全開で走り回るのは、往々にして適切なポジションからの逸脱に繋がって逆効果なのかもしれません。いずれにせよ「スコルジャはいったい何をやっているのか?」と訝しくもなりました。

 柏の監督に就任してからたった2ケ月しか経っていないリカに組織としての成熟度であっという間に大差をつけられるとはスコルジャも、さらには堀之内SDも自省するところ大でしょうなぁ、さすがに。監督が優秀で、かつ選手編成に間違いがなければそれなりのチームを作り上げるのにそんなに時間はかからないことの実例をこんな形で見せつけられるとはなぁ・・・浦和は少なくとも選手編成の間違いがでかいからなぁ・・・

 湘南戦の敗戦に続いて、ようやく巡ってきたホーム開幕戦でも負けてさすがにスコルジャも元気なさそう。試合後の会見ではとにかく「守備の安定」からやり直すことを何度も口にしています。

 2023年は低い位置に守備ブロックを敷いて構えるのを基本にしていたので当然ボールを奪う位置が低くてゴールが遠く、「PKか理不尽でないと点が入らない」と揶揄されました。そこでボールを奪う位置を高くするのをヘグモもスコルジャも目標の一つに掲げていますがどちらもうまく行きませんでした。

 スコルジャが「守備の安定」を繰り返し言い出したのは、とりあえずゾーンディフェンスの再建からやり直すという趣旨でしょう。すると「お気持ち全開系」で勝手に適切なポジションを離れがちな選手、具体的には原口や関根の居場所はなくなるのかも。またショルツも酒井も明本もいなくなった最終ラインで2023年ほどの堅さは望めないでしょうから、その手当をどうするのかも気になります。

 さらに「私が新加入選手たちに与えているタスクが彼らに合っているのか、彼らにできるのかどうか、というところです。彼らに合っていないのであれば、そこをより選手たちに合わせることで、より資源である選手をうまく活用することができると思います」と語っているのは、とりあえず理想を捨てて手駒に見合った戦術に展開するという趣旨でしょう。そしてその解は何なのか、次節岡山戦で垣間見ることが出来ると思います。

 京都戦から残念極まりない試合が続いて巷では早くもスコルジャ解任論が吹き荒れているようですが、昨季の無理やりな招聘の経緯を考えれば、いくらなんでも今季のスコルジャ早期解任なんて堀之内SDの自己否定でしかないのでまず無いと思います。そして万一早期解任なら「昨季の内容でなんで続投したんやろ?」という意味で堀監督と同じコース。いやはや何度も愚行を繰り返す浦和らしいと言えば浦和らしい判断ですが(苦笑)。

 一方「なんでリカを続投させなかったんだ!!」とばかりに負けが混むと死んだ子の年を数えだすのも赤者らしさ。リカ浦和が不幸だったのはコロナ禍直撃で浦和に金がなく、補強は「J2オールスターズ」で我慢せざるを得なかったことに尽きると思います。2列目のしょぼさは最後まで解消されず、ボール持たされた時の詰みっぷりが酷かったからなぁ・・・ゆえにリカを続投させていたらACL優勝はなかったと思います。

 しかしその代償はでかかった。浦和は監督を代えてACL優勝に全振りしたことが結局中長期的なチーム熟成を阻んでしまいました。というか、この年に限らず伝統的に浦和がぶれまくる主因は極端なまでのACL重視でしょう。こんなチームはJリーグでは浦和だけかと。

 そして今季はCWCにそんなに重きを置いてないのが救いといえば救い。フォーマットが変わってリーグ戦で上位に行かないとACLEに行けなくなったのは浦和の将来には幸いしていると思います。

Kashiwa2503004


《選手評等》

・とにかく収まらないサンタナは批判されがちですが、この試合の出来はかなりマシでした。そして後半投入されたグスタフソンがめっちゃ頼もしいのなんの。湘南戦のアレはなんだったのか・・・だが相方の安居がアンカーの適性皆無のようで実に辛い。

・最後に出てきた石原の元気そうな姿を見ると、関根がポジションを奪われるのは時間の問題かも。そしてそんな関根にキャプテンを託したスコルジャの眼は節穴なのか???

・ビルドアップへの寄与についてはとにかく評価が低い西川ですが、それを補って余りあるセービング能力が怪しくなってきたとなるとそろそろ潮時かもなあ。

・ネイサン フェルボーメン主審はベルギーリーグで活躍されている方で審判交流プログラムとして来日。金子は見覚えがあるのか試合前に軽く挨拶。柏はラフプレーというか汚いファウルが少ないチームのせいか、今季初めてストレスなしに観戦できました。

・今年の浦和の選手紹介は基本「厨房で良い汗かいてるラーメン屋の大将」でした。でも汗を拭かない大将もいるのが不思議。

・バックスタンド・ロアー上段のトイレが新しくなっていました!!もっとも2月の埼スタホームゲームを止めて工事をしたのはそれが主眼ではなく、大型ビジョン更新が主目的だったようですが、そちらはどう変わったのか判然とせず。

・ホーム開幕戦&好天に恵まれたおかげでこの試合の観客はなんと51,009人!!前日までにチケットが5万枚以上売れたという話が出ており、近年の浦和には珍しい「ノーショーが非常に少ない」試合だったようです。そして当然ながら試合後は「こんな試合を続けていたら客は減るぞ!!!」という一見もっともらしい話も出てきますが、残念な試合を30年近く続けていても今なおダントツで観客数が多いのが浦和だからなぁ(苦笑)

Kashiwa2503003  

-----サンタナ-----
サヴィオ---原口---前田
---安居--松本---
荻原-マリウス--ボザ-関根
-----西川-----

(交代)
HT 前田→金子
HT 松本→グスタフソン
70分 サヴィオ→松尾
70分 原口→長倉
80分 関根→石原


---垣田--木下---
---原川--小泉---
小屋松--熊坂---久保
-杉岡--古賀--原田-
-----小島-----

(得点)
14分 小屋松
31分 垣田

(交代)
43分 杉岡→田中(負傷による交代)
HT 木下→渡井
74分 小屋松→ジエゴ
74分 垣田→細谷
90分 原田→犬飼

 

|

«牛カルビ焼肉丼@すき家