サッカー選手は辛いよ-ラグビー初観戦
生まれて初めてラグビーを生観戦しました。もともとはサッカーと兄弟のはずですが、初めて生で見てサッカーとのあまりの違いに新鮮な感動を覚えました。
観客はオッサン(しかも私よりも年長)が多いとか、親企業の動員客が多いとかいうのは日本リーグ時代の日本サッカーと大差ないかもしれません(さすがに私も日本リーグ時代を語れるほど古いサッカーファンではない)。
ラグビーにも「ハンド」の反則があるとか、線審はウインドブレーカー着用可だとか、プレーオン中でも医療スタッフがピッチに乱入できるとか、まぁそういう細かいことはどうでもいいでしょう。
生観戦して何が驚いたかというと観客がいたって静かなこと。ラグビーというのはどうもテニスとかゴルフみたいに静かに観戦するもののようです。観客にも贔屓のチームはあるようですが、ゲーム中まとまって声援を送るのは動員客くらい。それも思い出したように声を出すくらいで、いたって静かなもの。鳴り物も禁止のようです。
当然「野次」なんかご法度みたいで、相手FKの時に味方チームの応援をしていた動員客はベテランファンに怒られていました。凡ミスをした選手も概して温かく見守られているようです。さすがは紳士のスポーツ。下賎なサッカーファンとは人種が違うといっても差し支えないでしょう。
サッカー選手は大変です。敵サポから野次られるのは当たり前。人によっては「今はもう動けない、ヴェルディーの武田ぁ・・・」とか「りんか、りんかぁ・・・(→柳沢)」とか節つきで野次られるわけです。今ならさしづめ「キャバクラ・セブン」でしょうか。セレッソの大久保のように野次られるとテキ面にプレーが荒くなる選手もいたりするので、野次るほうにも野次り甲斐があったりするというもの。
それどころか、しょぼいプレーを繰り返すと味方サポからも野次られたりします。どフリーでシュートをふかすFW。へっぽこクロスを送るSB。パスミスを繰り返すMF。かぶるDF。キックミスを犯すGK。どいつもこいつも格好の野次の対象。しかもただただ野次りに来ているのではないかと思われる観客もいるので始末に負えません。
「代えろ!!」て言われるのはまだましなほうで、柄の悪い観客に「ボケ!」とか「カス!」とか「氏ね!」とかしょっちゅう言われるわけです。GKなんか少なくとも45分、駒場のようにほぼ180度サポに囲まれるばあいは90分以上後ろから野次られ続け、しかもポジション柄常に前を向いていないといけないのでどのボケが野次っているのかもわからないという悲惨な状況に立たされているわけです。
ラグビーファンには怒られるでしょうが、「ラグビー選手ってプレッシャーなくって楽やねぇ・・・」と思いました。
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