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2004.04.29

漂流 ~ 清水 2-0 浦和

 ギドよ、ここは耐える時ではなかったのか・・・・

 A代表組(坪井、三都主)を欠き、U-23組(達也、山瀬、啓太)もコンディション不良。さらにエメは腸炎、永井は負傷というアクシデントも重なって苦しい布陣を強いられたレッズ。かたや清水は市川が長期離脱しているくらいでほぼフルメンバー。いくら清水が不振に喘いでいるといっても、このアウェーゲームはドローで凌ぎにゆくのが定石ではないのか???

 トップに梅ツァ。その下に長谷部、山瀬。ロングボールを梅ツァに当てて2列目に拾わせ、右WBの岡野を走らせる算段。メンバーが不十分な中、図上演習としては考えられなくもないパターンではある。だが、いかんせん実戦は初めて。先の日本平での4バックもそうだが、ギドななぜ練習で満足にやっていないことをいきなり本番でやろうとするのか??? 

 もっともキャップでは梅ツァの1トップを試しているのでまるっきりやったことがないわけではないが、この布陣は所詮引かれた相手に対するスクランブルでしかないだろう。梅ツァがことごとく空中戦を制し、ボールキープに長けているなら問題ないのだが、残念ながら梅ツァはそこまでの選手ではない。たまたまうまく2列目にボールが渡っても岡野はスペースを消されて全く見せ場なし。

 梅ツァ作戦は全くの不発に終わったが、それでも意図が感じられた前半はまだマシなほう。立て続けに2点を失い、あわてて達也を投入しては見たものの、そこに戦術というものは全く感じられなかった。交代で投入された選手達に指示らしい指示があったのだろうか??? 狭い局面でのパス回しはことごとく清水の網にかかってシュートまで持ち込めず。個々の選手はそれなりに必死なのだが、方向性のない闘いが繰り広げられるばかり。まさに漂流という表現がぴったりくる有様だった。

 

 相手との力関係からいえば、今日は引分け狙いで引いて守って、あわよくば長谷部→岡野のカウンター、後半半ば以降ではさらに達也投入での一発を狙うというのが妥当と思うのだが、今日の戦い方は中途半端に攻めに行っては全く形にならず、その一方でいつものごとく守備の脆さを曝け出すという最悪のものだったと思う。「攻撃的に行く」という看板を掲げるのは結構。でもそれも時と場合によりけりで、ここまでメンバーを欠く中で、暢久をボランチ、岡野をWBに置いて攻撃に重心を置くのはあまりにも無謀ではなかろうか。今日も2失点。DF陣はそれなりにがんばっていたし、酒井や山瀬の奮闘ぶりには敬意を表したいが、両サイドと暢久がちょっと脆すぎた。

 久々登場のサテライト組の不振、暢久の絶不調等、選手個人に文句を言いたいのもヤマヤマだが、それ以前にギドの監督としての手腕に強く疑問を感じた試合であった。


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