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2004.05.03

曙光 ~ 広島 0-0 浦和

 ついに闘莉王が復帰し、ほぼベストメンバーを揃えて広島戦に臨んだが、その内容はやはり芳しいものではなかった。代表遠征帰りの坪井は凡ミスを繰り返し、病み上がりのエメに切れはなく、おまけに達也と啓太は負傷交代。残念ながら負けなくて良かったと思わざるを得ない。

 前半は無残だった。出場メンバーの差を考えれば、完敗を喫した先の清水戦よりも悪いといっても差し支えない。

 攻めては広島の分厚い中盤のプレスの前に全くボールが繋げず、オフト時代を髣髴させるかのような安易な横パスに終始。エメが個人技でなんとかしようとするが、この日はいかんせん切れがなくて終始不発。たまに縦パスを入れれば一発で広島に拾われて逆襲を浴びる。パスは足元へのパスばかり。動かないのか、動けないのか。チームとしての意思統一ができていないので、恐くて走れない、後ろからパスが来ることを信じて走れないのだろう。

 「攻撃的に行く」とか「激しいポジションチェンジ」とか、ギドが当初掲げた方針は完全に崩壊し、全く動かない選手たちがこわごわパスを回しているだけ。

 広島の攻撃は至極単純で、ボールを奪ったらWBが一気に敵サイドへダッシュ。そこへ一気に展開し、1トップのチアゴへ折り返すというもの。前半はこのサイドへ開いた選手への対応が不十分で何度も危険なクロスを上げられた。

 全くどうしようもない前半だったが、後半は何か監督からなにがしか激があったのか、はたまた単に広島が疲れただけなのか、なんとか中盤でボールが回せるようになる。平川が何度もスペースへ走りこむ動きが出始める。相変わらず走らない三都主には困ったものだが、それでもドリブルで相手を交わしてチャンスメーク。左右からのサイド攻撃で何度か見せ場を作る。ちょっと前がかりになってカウンターを浴びる場面もあったが、今日は室井がよく防いだ。

 具体的な根拠は何もない。だが後に振り返ってみれば、「第7節広島戦の前半45分」が今季最悪の時間帯だったと思えるような気がしてならない。長いトンネルに入ってしまったレッズに少しだけ明かりが差してきたように思える試合だったのではないか。

<補足>

・暢久ベンチからも外れる。当方予想以上の厳罰で、ギドの怒りが目に浮かぶ。暢久のことだからちょっと立ち直りに時間がかかると思うが・・・

・長谷部もスタメン落ち。好調長谷部を外したことに批判も多いようだが、長谷部は山瀬と比べると守備意識が薄いのが問題。おそらくギドは守備の立て直しを第一義にする方針にしたのだろう。

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いろいろと興味深い試合&結果です。 (詳細&監督コメントは公式サイト参照) 今回も映像を見ていないのでネット上の情報から書いてみます。(こんなんばっかだ... [続きを読む]

受信: 2004.05.03 21:09

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