教訓:浦和 2-1 FC東京
アナザーワールドと茂庭ンダーランドを見に行ったような試合で、内容はイマイチ釈然としなかったが終わりよければすべて良し。今日も「自分の持てる力を十分に発揮していなかった選手」が1名いたような気がしますが、憎き瓦斯野郎を苦心惨憺の上なんとか葬り去ってファーストステージ3位を確保。レッズ各位にはまずはお疲れ様と言いたい。
ガンバ戦終了後にギドが示唆したような血の粛清はなく、アレックスが1.5列目に入ったのと山瀬がやや下がり目の位置に入って長谷部と2ボランチを組んだのが目に付いたくらい。またもや酒井が先発から外れたが、MDPの本人談では調子を落としているらしい。
前半30分くらいまでは瓦斯の左サイドのスペースに達也を走らせるくらいで全くいい形が出来なかったが、平川や闘莉王が頻繁に攻撃参加し始めるようになってから一転レッズペース。得点は茂庭のオウンゴール(正確には茂庭のクリアが藤山に当たったらしい)と長谷部→アレックスの2点(相手ボールを奪ってからの長谷部のドリブル&パスには痺れた)に留まったが、山瀬の突破あり、達也&永井のドリブルあり、アレックスの鋭いクロスあり、闘莉王のセットプレーありといろいろな形で得点機が出来た。山瀬や長谷部が何度も絶好機をフイにしてしまったのは誠に残念で、1つでも決まっていればもうちょっと楽なゲームになったはずだ。
守備陣も健闘。今日もセットプレーで失点を喫したのは残念だが、瓦斯に攻撃の形はほとんど作らせず。ひょっとするとセットプレー以外で瓦斯に枠内シュートを打たせていないのでは?このところ調子を上げているルーカスも元のでくの坊に戻ってしまったようだし。
2点先行後、達也の退場でまたもや10人になり不穏な空気が漂ったが、今日のレッズは前線で落ち着いてボールをキープ。アレ&永井が前線で孤立する場面もあったけれども、極力ゲームを落ち着かせようとする意図が感じられた。このあたりはガンバ戦の教訓が生きているようだ。そうこうしているうちに茂庭も長谷部へ蹴りを入れて退場になってしまい、レッズは事なきを得る。
瓦斯は「攻撃サッカー」を掲げながらレッズ戦ではそれらしいサッカーをほとんどして来ない。まさに羊頭狗肉。瓦斯の攻撃が最も冴え渡ったのは昨年の味スタでのナビスコ準決勝で、それ以外の試合はどちらかといえばレッズ戦では守備的に戦ってくる。おそらくレッズと殴り合いになるのを避けているのだろうが、全然強いチームとは思えないのに、終わってみればなぜか負けているゲームが長く続いたが、その歴史も今日で終わり。今日の瓦斯は攻守とも良いところがなかった。
振り返ってみればレッズの完勝ともいえるゲームなのだが、それでもなんか釈然としないのは主審のゲームコントロールの拙さゆえだろう。穴沢はカードを乱発する主審だということは有名なのだから、選手のほうも何とか手を打てないものなのだろうか?
P.S.
MDPの選手コメント。ガンバ戦の後でどういうことを言うかなと注意してみていました。単に「反省して」とか「次は修正して」とかいうだけだったらほとんど何も考えていないに等しいなと思っていたのですが、平川が良いことを言ってくれました。
「これで前節みたいな試合をするようじゃ、ただのバカですからね。」
ロングインタビューならではの発言でしょうが、負けた悔しさがにじみ出た魂のこもった発言だと思いました。
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