ごらんアウェー:松本アルウィン
アクセス:☆☆
松本駅からシャトルバスで30分とのふれこみだったが、行きは夕方のラッシュに重なって松本駅を跨線橋で越えるのに時間がかかったのと、スタジアムを目前にして車でやってきた地元客の渋滞に巻き込まれて40分強かかりました。ルートは結構変わったところを通っていて、2両編成の松本電鉄が見えたかと思うと、長野道の側道みたいなところをズルズルと南下したりします。普通空港へ向かう道路ってきっちり整備しそうなものですが、長野五輪の恩恵をほとんど受けなかった松本はこういうところでも割を食っているのかも。
帰りはメールをぷちぷちやりながらだったのでほとんど行路は観察していませんが、夜になってスタジアムとは関係のない車が少なくなったせいか、30分足らずで着きました。帰りのバスは往々にして駐車場から出る車の渋滞に巻き込まれがち(例:馬鹿島スタジアム)ですが、アルウィンはきっちりとバスの出る道を確保していたようです。
もっともオッサンはスタジアムをさっさと出るタイプなので、「そりゃ違うぜよ!」というツッコミがあればなんなりとお願いします。
片道500円也。距離相応の値段だと思いますが、アルピコグループのバスはいかんせんボロい。冷房なんて微妙な風がちょろちょろでるだけで、入っているのか入っていないのかわからんくらい。でもバスにやたら詰め込んだりせず、人数をきっちりカウントして補助席がいっぱいになる程度で逐次発車させる手際の良さは誉めていいと思います。
見やすさ:☆☆☆☆
球技専用。隣に空港があるので、試合中に飛行機の離発着(というか轟音か)が堪能できることで名が知られているが、残念ながらこの日はナイターで最終便の離発着が終わった後。残念。
四角なのですり鉢状というのは変だが、半地下型の変わった構造になっている(水はけの具合は不明)。スタンドはそこそこ傾斜もあり、また高さもある程度確保しているので、見やすさでは2万人規模のスタジアムの中では国内屈指。但し、新しいスタジアムには珍しいことに屋根がほとんどない(メインスタンドにちょこっと屋根が付いているが、ここだけ妙に市原臨海に似ている)ので、その点は仙台や鳥栖に遠く及ばない。屋根どころか、通路とかコンコースといったものもなく、雷雨に見舞われた観客が身を隠せるような場所はほとんどないというのがこのスタジアムの最大の欠点。もちろんカンカン照りの時も難儀だ。
椅子は背もたれ付きの固定式だがカップホルダーはない。ゴール裏上段は立見席になっていて手すりが付いている。バックスタンドでの観戦だったが、終始イカ焼のような臭いが漂ってくるのが気になった。オーロラビジョンがアウェー側ゴール裏にあるが、他のスタジアムのそれと比べるとかなり小さい。
またこのスタジアムで目立つのは、バックスタンドに覆いかぶさるかのように取り付けられた照明だろう。ちょっと見るとバックスタンドに屋根を付けようとしたが、予算がなくなって止めてしまったかのような按配に見えるが、隣に空港があるので高い照明塔を立てようにも立てられず、仕方なくこういう形になったのだろう。半地下型のスタジアムもおそらく同様の理由によるもので、普通にスタジアムを作るとやはり離発着の邪魔になるから半地下にしたのだろう。
だが翻って考えると、土地なんて他所にいくらでも余っているところ(^^)なのに、なんでよりによってそんな建築条件の厳しい土地にスタジアムを作ろうとしたのだろうかという疑問がフツフツと沸いてくる。たぶん松本空港滑走路拡張の際に、地元への見返りとして無理やり作ったんだろうな・・・普通にスタジアム作るより金かかったんだろうな・・・と考えるとなんだかやるせない気分に。
(2004.7.24 観戦&記 雷雨のため写真はあまり取れず、残念)
*当日アルウインへ行かれた方、体験談等コメントしていただくと助かります。今なら浦和御殿(本体)の「ごらんアウェー」に合わせて収録されるという特典が付いています。
*早速「レッズの片隅で」様からアルウィンの階段の「構造問題」について図解を頂いた。必見。
*red FAT absorbers様から車でのアクセスについてトラックバックを頂いています。
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