オッサン、南紀を行く(3)
白浜は城崎や有馬と並んで関西では規模の大きい温泉地ですが、大規模ホテルばかりが目立ち、温泉の中心であるはずの「崎の湯」あたりには食堂とかお土産屋とか温泉街にありがちな類の店があまりありません(あってもなんか潰れてるみたいな・・・)。
ちょっと飯でも食いながら一休みしたかったのですが、あまり適当なところがなく、仕方なく(?)「崎の湯」からさほど離れていない「牟婁の湯」へ向かいます。
「牟婁の湯」は戸口をくぐると真正面に番台がある昔ながらの外湯(公衆浴場)です。湯船が2つあり、一つは「崎の湯」と同じ「みさき湯」を源泉とする透明な湯。もう一つは「まぶ湯」を源泉とする少し赤茶けた湯です。ちょっと熱めでしたが、代わる代わる入って湯の違いを楽しんでみるのもいいでしょう。ここも300円也。
駅周辺へ戻って飲み食い&一休みした後、さらに紀州路を下ります。今日の宿泊地は新宮。特急でそのまま新宮まで行くのも芸がないので、串本でドン行に乗り換えてみました。
串本駅にはクリーム色のボディーに朱色の帯を巻いたくたびれた電車が2両ぽつんと停まっています。和歌山線や桜井線でよく見かける「105系」という奴です。紀勢線から急行型電車がなくなったのは聞いていましたが、その後釜がコイツですか・・・
和歌山線の105系はもともと常磐線緩行の電車を改造したもの。まさに「第二の職場」として紀ノ川や飛鳥三山を眺めながらのんびり過ごしつつ、おいおいお迎えが来るのを待つはずだったでしょうに、何の因果があって潮風吹き荒ぶ過酷な環境に連れて来られたのでしょうか。
たぶん紀勢線のワンマン化がそのきっかけとは思いますが、「先方のたっての願いで」とか「君の能力を遺憾なく発揮してもらおうと思って」とか適当に言いくるめられて左遷させられてしまうサラリーマンの悲哀を見るような気がします。
*この辺オッサンがええ加減なこと書いているので、鉄な方のコメントお願いします。
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