オッサン、南紀を行く(4)
ボロ電車に揺られて、橋杭岩や海を見ながら新宮へ向かいます。ボロ電車の網棚にむりやり取り付けられたクーラーからは水滴がポタリポタリ。老体に潮風は堪えるようです。
新宮駅の改札口はなぜか市役所やショッピングセンターのある街の中心部に背を向けて建っています。っていうか自動車社会になって、国道の走る駅裏のほうに街の中心が移ったのでしょう。駅前は「徐福公園」があるくらいで、これといった店もなく閑散としています。
新宮には本宮、那智とともに熊野三山の一つ「熊野速玉神社」がありますが、これも駅裏。踏み切りを渡り、虫食い状態の商店街を抜けて神社へ行ってみました。ご存知かと思いますがJFAのシンボルである三本足のカラス、いわゆる「八咫烏(やたがらす)」は熊野の神様の使いで、熊野とサッカーには浅からぬ縁があります。
さぞかし熊野速玉神社にはサッカー関連のお守り・お札・爺古除け等のグッズが溢れているものと思い込んで出かけてみたのですが、これが意に反してそれらしいものは全くありません。お守り売り場には八咫烏のぬいぐるみが一つぶら下がっているだけ。ちょっと趣味が悪いですが、絵馬を見ても「サッカーがうまくなりますように」という願掛けは見当たりません。
野球王国和歌山にサッカーグッズを探しに行ったオッサンが浅はかでした。
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