仙台駅弁売り場の変容
仙台は東北の雄「伯養軒」と地元の有力業者「こばやし」が覇権を競う全国屈指の駅弁激戦地で、ハイレベルの駅弁を多数輩出していることで知られている。私は「こばやし」のトレードマークになっている某氏のイラストが暑苦しくて嫌なので専ら伯養軒を贔屓にしているのだが(^^; 先日久しぶりに仙台駅を訪れた時に駅弁売り場が激変しているのに気がついた。
もともと仙台駅新幹線ホームの駅弁売り場は件の2業者がさして広くも無いスペースをきっちり2等分して別々に営業していたはずだ。ところによって左右に分かれていたり、背中合わせになったりしていて、両者の微妙な関係を象徴するようで面白かったものだ。
それがいつの間にやら、両業者が合同の店舗を構えるようになっただけでなく、どうも駅弁販売自体をNREに委託しているようだ。最近は外で牛タンを食べてから新幹線に乗るのがほとんどで、駅弁屋を気に留めることすらなかったのでいつからこうなったのかわからないが、NREが駅弁に参入したのがそのきっかけになったのかも。
駅弁業者にすれば販売員の人件費節約効果が大きいのだろう。駅弁という名の割には駅での販売ウェイトは下がる一方という現実のもとでは、駅での販売コストを削減する動きに出るのは当然といえば当然なのだが、往時を知る者にとっては寂しい限りである。
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