世代:浦和 3-2 磐田
後半10分から20分にかけて訪れた数々のチャンスをきっちり決めていれば楽勝だったに違いない。ここで突き放せば前ががりになったジュビロに大差をつけて勝つこともできたはずだ。
しかし、この時間帯で決めきれず、しかも福西退場で数的有利になったにも関わらず、後半36分に同点に追いつかれる。従来のレッズであれば負けていた試合だろう。レッズの必勝パターンというのはあまり思いつかないが、必敗パターンなら山のようにある。決めるべき時に決められない展開はそのうちの一つだし、数的有利を得て前がかりになってカウンターに沈むというのもよくある負けパターンだ。
2002年ファーストステージ第8節。やはり数的有利を得ながら、延長前半に福西のロングパス一本でやられた試合が脳裏をよぎる。暢久はそんなことはちっとも覚えていないだろうが(←引き合いに出してゴメン(^^;)、ベテランの内舘はそんな試合をちょっと思い出していたかどうか。
内舘がどう思っていたかどうかはともかく、そんな負け犬根性に染まっているのは、もうオッサンだけかもしれない。自分たちのサッカーをしていれば必ず勝つ。相手がジュビロだろうがマリノスだろうが、勝つのは常に我々だ。そう信じて闘っている選手がレッズの大勢なのだ。そしてそんなレッズ新世代の旗手、長谷部誠が苦しかった試合を決めてくれた。さほど大きくもない長谷部の背中が今日ほど神々しく見えた日もない。
磐田に引導を渡したといい切ってしまうにはちょっと物足りないが、Jリーグの覇権交代を印象付けるには十分なゲームだったのではないか。
P.S.
これでもかこれでもかとレッズFW陣の標的になった菊池。ズコズコにやられたと思っただろうか。思ったよりやれたと思っただろうか。そしてイエロー覚悟のファウルでしかレッズを止められなくなった諸先輩方を見てどう思っただろうか。菊池が日本を代表するプレーヤーになれるかどうか、レッズ戦は君にとっての関門であり続けるだろう。一種の通過儀礼といっても差し支えない。成年男子になる儀式として割礼を行う部族もあるらしいが、菊池も一皮剥けるためにこの辺で一つ割礼でも(笑)
P.S.2
アレックスvs西は共に守備に不安を抱える者同士の闘いで、終始殴り合いの様相を呈していて結構見ごたえがあった。2失点ともアレックスのサイドをやられているので、この闘いはアレの負けというのが妥当なところだが、守備に目をつぶれば今日のアレはマシなほうだったと思う。失点覚悟で積極的に前へ行かせる。これがアレの正しい使い方なのだろう。
| 固定リンク