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2004.09.16

「シャッチー」と「キビタン」

 愛知はこれしかないのか???

 1994年愛知国体のマスコットは予想通りというか定番というか、またしてもシャチホコだった。名前は「シャッチー」。お城の上に乗っかっているシャチホコを妙な按配にデフォルメしてあるが、はっきりいって分厚い唇が恐い。ちなみに名古屋市交通局のマスコット(これもシャチホコ)の名は「ハッチー」である。

 シャチといえば「シャチホコ」という発想を脱し、動物のシャチのほうへ持っていったグランパスはつくづく偉いと思う(それがゆえに地元の人気が伸び悩んでいるという見方も出来るが・・・)。

 すっかり頭が固くなってしまって新たな発想が浮かばない愛知県とは違い、1995年福島国体のマスコット「キビタン」は実に斬新的である。「吉備団子は岡山じゃないのか?」というツッコミを受けそうなネーミングであるが、その名は県鳥「キビタキ」に由来するらしい。といわれても「キビタキ」自体がよくわからないのだが、割とどこにでもいる鳥のようで、特に福島ゆかりというわけではなさそうだ。

 で、キビタンであるが、キビタキの黄色を引き継いでいるだけでもはや鳥だかなんだかよくわからない姿に成り果てているが、言い換えれば国体マスコット史上初の抽象画風マスコットともいえるのではないか。また「○○タン」系ネーミングのはしりでもあり、、国体マスコット史のエポックメーキング的存在なのかもしれない。

 丸っこいデザインが子供の目を惹いたせいか、その後も人気は衰えなかったようで、「うつくしま未来博」「うつくしまねんりんピック2002」でもそのままマスコットに採用され、その合間に嫁はんまでもらって2児を設けるに至っている。

 「すだちくん」と双璧をなす国体マスコットの成功例のようにも見えるが、残念ながら「キビタン」は「すだちくん」と違ってローカル色がないのが致命的。福島県のアピールにはほとんど寄与しない点が惜しまれる。

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