福岡国体:フッくん
北海道国体「フロンティ」(画像確認できず)に続いて登場するのが1990年福岡国体の「フッくん」である。フッくんというと反射的に「すっしっ食いネェ!!!」と歌ってしまいかねないところだが、もちろんそのフッくんとは何の関係もない。
京都「未来くん」のパクリ疑惑が濃厚な純和風デザインだが、未来くんは牛若丸をイメージしているのに対し、こちらは「とびうめ国体」のキャッチフレーズから察するに菅原道真公か。
あまりにもひねりのないデザインのせいか、その一生は短かったようで、今年福岡で開催される「国民文化祭」では新キャラ「飛梅丸」にあっさり取って代わられているのが残念だ。
だがその「飛梅丸」も梅そのまんまで何のひねりもない。一本気な博多っ子。こういうマスコットものは苦手なのか。
P.S.
こういうマスコットものを研究していると必然的にぶち当たるのが、みうらじゅん氏の「ゆるキャラ大図鑑」である。青山の本屋で見かけたので参考文献として買ってしまった。1980円也。
ゆるキャラであるかどうかはともかく、こういう自治体関連マスコットの誕生、活動、そして消滅といった一個体のヒストリカル分析や、全国に拡散してゆく過程、あるいはマスコットの分類といったものは十分学問的な考察対象になると思うのだが、卒論のテーマが決まっていない学生諸君、どうだろうか?
| 固定リンク