アルビサポ雑感
行きのSR車内でたまたま隣になったアルビサポのご夫婦としばし歓談しながらスタジアム入り。
新潟は噂どおり恐るべき動員力を発揮して、アウェーゴール裏はオーロラビジョンを超え、8割方アルビサポで埋め尽くされた。ホームゲームでの動員力に関してはいまさらいうまでもない。下手をすると3万人前後しか入らないことがあるレッズに引き換え、新潟はどんな試合でも4万人の大入りだ。
だが、どうもアルビサポというのはレッズサポというか、なんらかのチームをサポートする人々とはかなり次元が違うところにいるようだ。勝って笑い、負けて泣き、不甲斐ないプレーには憤りを覚え、フットボールの試合内容に、そしてその結果に一喜一憂しながら日々を過ごす、まさに"Football is my life"な一般のサポーターとは明らかに異次元の空間に彼らはいるようだ。
チームがどんなに情けない状態に置かれようがお構いなしに淡々と声援を送る。これ以上ないしょぼいオウンゴールで事実上敗戦を決定付けられたとしても罵声一つ飛ばない。
おそらく大半のアルビサポにとって、アルビの試合を見るというのは高校野球で地元校を応援するのと極めて近い感覚なんだろう。確かに高校野球には罵声はない。ボロ負けしてもファンの目は常に温かい。
またあるいは日帰り温泉の大広間で湯上りにカラオケに興じるのと相通じるところがあるのかもしれない。気心の知れた仲間と朝早くから集まって、一日中飲み食いして、歌い明かして、サバサバと家路に着く。
声が出てないとか、状況に応じたコールが出来ないとか、そもそもバリエーションがないとか、昨日のアルビサポには批判も多いようだが、我々レッズサポと同次元で彼らを語ることにそもそも無理があるように思う。
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