耐える。
長谷部骨折。不幸は立て続けにやってくる。
ともすれば心によぎりがちな不安、言いようのない重苦しい気分を押し殺しながら、そして「今度こそ」と何の根拠もない淡い期待を胸に古ぼけたスタジアムへ向かう。長らく感じることのなかった、ともすれば忘れかけていたあの苦い記憶が蘇ってくる。
これでこそレッズだ。
いつも何がしかの問題を抱え、選手・スタッフの努力も虚しくこれといった成果を上げることがないレッズ。そんなレッズを見捨てることなく常に励まし、讃え、また時に野次り、怒鳴り、そして静観を決め込む浦和の人々。
そういう日常が帰ってきたのだ。
歯ごたえのない奴らを「一丁揉んでやろうか?」と軽い気持ちでスタジアムへ向かい、その思い通りに敵を粉砕する。そんな光景はレッズには似合わない。
苦しくなってからがレッズサポの醍醐味。
今年あたりからレッズを見始めた若いサポーターには良い経験の場なのではないだろうか。
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