位勝ち:浦和 1-0 広島
ネネが開始早々に一発退場。ほぼ90分を10人で闘ったにも関わらず、危なげないといって差し支えない内容で勝利。リーグ最終戦を無事勝利で飾るとともに、ホームゲーム100勝、1ステージ最多勝ち点(37)、1ステージ最多得点(40)、そしてエメ得点王といろいろオマケがついた。相手と実力差はあるが、早々と退場者を出して難しくなった試合をきっちりとものにする。王者の風格がちょっとずつ身についてきたのだろう。
ネネのプレーは弁解しようがない。高く弾んだボールの処理を誤ったのも軽率だが、裏を取られてラグビー風にタックルをかましては一発退場もやむを得ない。清水戦での失点もそうだが、ネネはたまに安易なプレーをしてしまう。
だがネネの退場も今日は大勢に影響なし。ネネの退場後レッズは平川・暢久を下げて4バックで乗り切った。チアゴは高さはあるがスピードがないので闘莉王・アルパイにとっては組しやすい相手。2列目の飛び出しで裏を取られることもなく、至って無難に守りきった。後半半ばにラインが下がってしまって広島の攻勢に晒され、CKを折り返されてゴール正面の至近距離からシュートを撃たれたが、これは山岸がファインセーブ。広島の得点機はこれだけ。ビックアーチで闘った時はもっと積極的にサイドを崩して良質のクロスをバンバン上げていたと記憶しているが、いつの間にこんなヘタレなチームになってしまったのだろうか?
今日のアルパイの出来は秀逸。コンディションを崩して以降やや精彩を欠いた時期もあったが、今日は相手の前に出る積極的な守備が光った。もちろんそのまま攻撃の起点に。
中盤に長谷部・啓太、前にエメ・達也・永井と4-2-3みたいな妙な形だが、達也や永井は積極的に守備に駆け回るので、守っている分にはさほど数的不利は感じることない。
ただ攻めるとなると話は別。数的有利にも関わらず守備的に構える広島相手に前の3人だけで攻めるのはさすがに辛かった。今日もセットプレーの出来は今三つくらい。1点取れれば御の字と思っていたが、セットプレー崩れ(というにはあまりに時間が経っているのだが(笑))で前線に残っていた闘莉王が良い仕事をしてくれた。どう見てもセンターフォワードの位置取りなんだが(笑)
先制してからはカウンターで何度かチャンスを生み出したが、今日は永井も達也もシュートに積極性を欠き、どうもエメに頼ってしまうような場面が多いのが気になった。ネネがCS第1戦に出場できないのに加え、啓太負傷退場というアクシデントもあり、手放しでは喜べない試合だったが、数的不利をものともせず、終始主導権を握ったまま勝ちきるというのはなかなかできないことだと思う。
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