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2004.11.06

伏兵:浦和 2-1 清水

 打てども打てども入らない。ナビスコ決勝の再現とも思える時間帯が続いた。

 先制の後はベタ引きで守る清水。ゴール前に人数がいるけれども横浜や瓦斯ほど清水の守備は堅いとはいえず、レッズはサイドをえぐったり、細かいパス交換でエリア内に侵入したりと、形は作るもののなかなか決定的なチャンスは掴めない。CKも山のように得たけれども、どれもこれも精度が今一つ。

 エメに、そして達也に明らかに焦りの色が見られる。無理な体勢からシュートを放ってチャンスを潰す場面も少なくなかった。清水はセーフティーに蹴りだすだけでカウンターに持ち込まれる危険は少なく、落ち着いて相手の隙を突いてゆけば必ずゴールは生まれそうなものだが、選手たちにはナビスコのトラウマがあるのか、後半始まったばかりというのにゲーム運びにゆとりが感じられなかった。永井に代えて岡野を早めの時間帯に投入。何度か良いクロスを上げるものの、これも決定機までには至らず。

 どう見てもヤバい状況。それを救ったのは非常に意外なことに酒井だった。こぼれ玉をやぶれかぶれともいえる遠い位置から放った低い弾道のシュートは森岡に当たってコースを変え、ゴールネットに吸い込まれた。ナビスコ予選/市原戦の長谷部のヘディングゴールもそうだが、打てども打てども決まらない試合のゴールは得てして伏兵ともいえる選手が決める。

 この1点がレッズを勝利に導いたといってもいいだろう。勝利インタビューは決勝点を決めた闘莉王だったが、オッサンは酒井の同点ゴールのほうが圧倒的に価値が高いと思う。無得点の呪縛から解き放たれたレッズにとって逆転ゴールはいわば必然の産物だったのではないか。

 もっとも必然と言いきってしまってはギドに失礼だろう。酒井に次ぐ今日の殊勲は通称「カニ」こと横山だ。後半残り10分になって暢久に代えてカニ投入。位置はなんとトップ下だ。これまでリーグ戦はもちろんナビスコすら出場経験がない選手を、この大事な局面で投入するギドの大博打。だがこのカニが期待以上の働きを見せた。闘莉王の逆転ゴールはカニが落ち着いて折り返したところを押し込んだものだ。

 酒井といい、カニといい、そして闘莉王といい、今年獲得した選手が相次いでゴールに絡み、貴重な勝利をもぎ取ってくれる。次節名古屋戦に勝てば文句なく優勝。最後はできればアレックスに決めてもらいたい

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