引き続き「腐臭」について
昨日は要点しか書けなかったが、引き続き「腐臭」について考えてみたい。
匿名掲示板では「サッカーを愛するのと同じ気持ちで平和活動をしていく事のどこが問題なのか逆に聞きたい」 なんて意見が出ているけれども、これを問題と思っていないことが問題なのだ。
どの状態をもって「平和」と考えるのか。それ自体が人によって考え方が異なったりする(宗教戦争がその典型)。
さらに到達目標たる「平和」の概念が同じだとしても、その実現プロセスはそれこそ人によって千差万別だ。
悲しいことにサポーティングのあり方を巡って分裂応援しているチームすらある中、浦和レッズは埼玉スタジアムを埋め尽くす動員力を誇りつつも、なんとか統制の取れたサポーティングを保っている。
年齢、性別、職業、出自、社会的地位、そして政治的思想。その他もろもろの違いを乗り越えてスタジアムに集う人々が一体となれるのは、ひとえに「皆浦和レッズが好き」だからだ。本音はいろいろあるかもしれないが、皆小異を捨てて大同につき、なんとかスタジアムの雰囲気を壊さずにいるのだ。
だが、過剰席取りだの、抽選だの、地蔵だのといったある意味些細な諸問題で見え隠れするように、その絆は案外はかなくて脆いものかもしれないのだ。
だから、スタジアムに集う人々をつなぐか弱い絆を壊す糸口となりうるものを(個々人の思想・信条はともかく)スタジアムに持ち込むのは勘弁して欲しい。そして社会的に影響力のあるマスコミの方が、その動きを積極的に評価するような発言をするのはさらに問題が大きいといわざるをえない。
浦和レッズの名を借りての政治的活動全般、特にスタジアム内及びその周辺での運動自粛を強く求める。
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