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2005.05.29

ナ杯:浦和 1-0 神戸

 神戸の堅い守備網をなかなか打破できず、引分けやむなしと思われた試合終了直前にエメルソンがゴール。

 長谷部のパスが出てくるのを信じてDFの裏へ走りこんだ岡野。その思いに応えるかのようにドンピシャリのスルーパスを送る長谷部。鋭いクロスをファーに流れながらきっちり合わせたエメルソン。実に美しいゴールシーンでした。

 残念ながらそれ以外はなかなか良い形でゴールに迫れませんでした。一応素早いパス回しを交えながら相手を崩す意図が窺われ、総じて内容はイマイチでしたがドリブルで仕掛けまくって潰され続けていた頃の閉塞感に比べれば格段にマシ。浦和の不甲斐なさを責めるより神戸の守備意識の高さを誉めたほうが良い試合でした。

 前節新潟のプレスがゆるゆるだったのに対し、神戸は中盤しかり、エリア周辺しかり、ファウル覚悟で厳しく止めに来たので、そう簡単にはパスが回りません。前半こそエメ&達也のコンビでの崩しが見られましたが、時間が経つにつれて全体に運動量が落ち、スペースへの走りこみが少なくなったのは残念。そもそもサイドをあまり使わせてもらえなかったのも苦戦の原因でしょうか(もっとも最後の最後でサイド攻撃が活きたわけですが)。

 戦況が膠着状態に陥っているにも関わらず、後半30分過ぎまで選手交代はなし。最後の最後に岡野が良い仕事をしましたが、サブの選手達には不満が残ったと思います。

 セットプレーはアルパイが大活躍。アレックスよりはエメのCKのほうが可能性を感じさせるのは不思議(逆にミスキックでカウンターを喰らう場面もありましたが・・・)ですが、今日はなんとかアルパイに点を取らせてやりたかったところ。

 攻撃のほうはパッとしませんでしたが、守備のほうは万全に近いといってもいいでしょう。レッズの右サイドでは暢久とホージェルが潰しあっているせいか神戸の攻撃は左サイドに偏っていました。後半40分頃には後ろから藪田に抜け出されてどフリーでシュートを打たれポストに助けられる場面もありましたが、それ以外は神戸FW陣がしょぼすぎて大事には至らず。神戸の攻撃力の乏しさは目を覆いたくなくものがありますが、形が全く出来ていないわけではないので、FWに大物を据えれば苦境を脱するかもしれません。

 決して誉められた試合ではありませんが、予選リーグ勝ち抜きへ向けて大きく前進。次節アルパイが出られませんが、いよいよ近藤の出番でしょうか?

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