ナビスコ予選:新潟 3-0 浦和
審判の判定基準のブレっぷりには参りましたが、アルパイの退場があろうとなかろうと、
1.怪我明けの闘莉王の出来は実戦レベルにほど遠かったこと
2.怪我持ちの平川を強行出場させたもののスピードがなくて簡単に新潟の突破を許したこと(さらに新潟の糞ファウルでやっぱり怪我・・・)
3.両ボランチを総とっかえしてみたものの、前半は共に腰が引け気味で中盤でプレスがかからず、前でボールを取る形が出来なかったこと
4.エメルソンが相手DFの注意を引き付けることで辛うじて機能している(それでも機能しないことのほうが多いのですが・・・)永井のトップ下が全く機能せず、これが3.と相まって不安要素満載のDF陣に負担をかけたこと(さらにいえば達也にも多大な負担となり、最後の最後でシュート精度を欠く一因に・・・)
こうしたマイナス要素が積み重なっては勝ち目の薄い試合だったと思います。もっとも90分を通じてみれば
1.闘莉王は後半持ち直して、彼にとってこのゲームは良いリハビリになったこと
3.後半は細貝が前目に出ることで俄然持ち直したこと
4.右サイドに岡野を投入してトップ下を暢久、さらに赤星に代えることでさらにバランスがよくなったこと
と敗因の解消を通じてそれなりに意味はあるゲームにはなったのではないでしょうか。
もっともそうした敗因が露呈する前に手を打てなかったのはギドのミス。ほかにDFがいないため闘莉王はやむを得ないにしても中盤の布陣は再考の余地があるでしょう。例えば頭から西谷(彼が90分持つとは考えにくいのですが、スタミナ切れ後には大山なり新井なりを入れればいいやん)、暢久トップ下、永井右WBのほうが多少マシなゲームが出来たのではないかと思います。
新戦力の評価という意味では、やはり細貝が抜けてました。前半やや消極的な戦いぶりで失望を禁じえなかったのですが、後半積極的に前に出るようになってボールに絡む回数も増え、パスセンスが活きるようにもなりました。
カニは攻撃の起点としてはそれなりに機能していましたが独力で局面を打開するだけの力はなく、さらに昨日の中盤の出来では能力をフルに発揮するのは難しく気の毒だったと思います。
サテライトでは主にボランチで起用されている赤星はやはりトップ下のほうが活きることを再確認。カウンターからのチャンスにパスやドリブルで何度も絡み、大いに見せ場を作りました。ただ残念ながら達也とのコンビネーションは無きに等しく、新潟ゴールを揺らすには至りませんでした。さらに厳しいことをいえば赤星にパス&ゴーの意識がやや薄く、これがトップへ上がるための最大のネックになるかと思います。
怪我の平川に代えて投入された西谷は前に出てナンボの選手なのに、よりによって左SBをやらされるハメになって非常に不憫でした。
「負け試合に得るものなし」という見方もできなくはないでしょうが、大幅にメンバーを落とし、かつ一人少ない浦和と後半互角にしか闘えなかった(驚くべきことにニッカン式スコアではボール支配率、シュート数ともレッズのほうが上なんですねぇ)新潟よりは収穫があったのではないかと思います。もっとも0-3というスコアの前には何の説得力もありませんが(苦笑)
次節リーグ戦では本来の力の差を見せつけるべく、選手・スタッフの奮起に期待したいところであります。
| 固定リンク