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2005.06.04

ナビスコ予選:大宮 1-3 浦和

17-06-04OHMIYA2

 力の差を存分に見せつけての完勝でした。

 前半に3点を挙げた上に、後半早々トニーニョが退場になったため気の緩みがあったのでしょう。後半は多少ぐだぐたになってしまい、さらに数々の得点機を決めることもできなかった点では反省点もなくはないのですが、所詮昇格初年でしかないチームを危なげなく一蹴したといってもいいでしょう。後半半ば以降は雷雨のため双方注意力が散漫になってパスミスが相次ぎ、この辺はあまり参考になりません。

 今日も啓太のミドルが炸裂。HSV戦でも良いシュートを一発撃っていますが、啓太は明らかに何かを掴んでいます。これでカウンターやセットプレーで1点をもぎ取って逃げ切りたいアルジャジーラのゲームプランは崩壊。実に有意義な先制点でした。

 今日のレッズで特筆すべきなのはFW陣の守備意識でしょう。アルパイが出場停止で新人の近藤が先発。そしてその近藤も早々と負傷退場してしまい、南が突然の出場とDF陣に不安を抱える中、前の選手の危機感もいやがうえにも高まったのでしょうか。達也はもちろんエメもいつになく守備に走り回ってしましたし、普段守備をさぼりがちな永井さえも最終ラインまで駆け戻る姿が見られました。また長谷部の貢献も見逃せません。

 前線からのチェーシングと中盤でのプレッシング。高い守備意識がアルジャジーラの凡ミスを呼び込み、前半は山のようにチャンスを生み出します。アルジャジーラの中盤やDF陣は個人能力に問題があり、プレッシングに耐えられません。GK荒谷がやばいことは一目瞭然で、エメはCKで徹底的にGKを狙っていました。

 アルジャジーラは4-3-2-1なんでしょうか。前半はこれがほとんど機能せず、逆にレッズに中盤を好き放題やられる始末で、作戦負けといってもいいでしょう。なんか伝統の中盤フラットな4-4-2のほうが良いサッカーをしていたような感じがします。

 ただ後半レッズのDFラインが引いてしまい、数的優位にも関わらずクリスティアンのポストプレーや中盤のパス回しを許してしまったあたりはいただけません。失点自体はDFにあたってコースが変わる不運なものでしたが、早かれ遅かれ失点は免れなかったと思います。中盤を締める趣旨で長谷部→酒井、永井→岡野の交代は妥当。

 突然出場の南。サテライトで失望を禁じえないプレーを山のように見てきただけにかなり不安だったのですが、今日は及第点でしょう。今日は終始セーフティーなプレーを心がけていましたし、相手もスピードがなくて助かったような気もしますが、運良く掴んだチャンスを最大限に生かしたといっていいでしょう。

 逆に長期離脱になるかもしれない近藤は非常に気の毒ですが、このあたりトップ定着に必要な運というものが近藤にはなかったのかもしれません。かつてスタメンのチャンスを得ながら負傷退場してしまった早川のことが脳裏を過ぎりました。

P.S.

 今日のMOM=さいたま木の家

17-06-04OHMIYA1

 風で旗竿に絡みついてしまいましたが、レッズのLフラッグが2本揺れています。よくやった(^^)v

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