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2005.07.14

壊滅:柏 3-0 浦和

 残念ながらお話にならない試合でした。セレッソ戦が今季最悪の試合と思っていましたが、それよりさらに悪い試合を見るハメになるとは夢にも思いませんでした。

 浦和や柏の戦術がどうとか、ある選手の働きがどうとか、選手起用あるいは選手交代がどうとか、はたまた集中力や気合といったメンタル面がどうとか、この日の負けの前にはそんなことは瑣末なことのように思えます。

 とにかく動けません。

 柏は雨の大阪から移動して来て中2日。方や浦和は移動なしの中3日。それでなくてもこの連戦で移動がほとんどなく、他チームからすれば「買収したのか!」と難癖をつけたくなるようなスケジュールを組んでもらいながらこの有様。これでは勝てません。

 この日は中盤が崩壊。パスやクロスの出所を押さえられず、どフリーで再三エリア内にボールを送られては、いくら都築が好セーブを連発しても失点は時間の問題だったでしょう。前半相手のセットプレーが続いた時間帯がありましたが、ここでこぼれ玉を立て続けに拾われたのが今日の大敗を暗示していたような気もします。終わってみれば、ですけどね。

 前半の半ば以降はカウンター狙いに徹していた柏ですが、先制以降は引くどころか不甲斐ない浦和の動きを見透かしてか、積極的に前からプレスをかけてきます。これで浦和は攻守にわたって動きを封じ込められました。岡野、酒井投入は妥当と思いますが、全く流れを変えることができないまま、いいところなく完敗。

 前線の動きが乏しいためパスの出し所に困り、なんとか前に出したところを柏に狙われて逆襲をくらうことしばしば。達也へ当てる縦パスは柏守備網にことごとく狙われていたように思えますが、そこしか出すところがないんでしょう。この日良かったのは前半の終了間際、平川を中心に右サイドが活性化した5分間くらい。あとはどうにもこうにもメロメロ。

 連戦になると急速に消耗してしまうのはGWの連戦でも見受けられたところ。前から中盤にかけては非常に運動量を必要とするサッカーをしているので消耗は致し方ないところもありますが、スタメンを固定しているのが消耗に輪をかけているような気もします。そしてさらにいえば、タイキャンプが流れてしまったことでシーズン前の体力作りに失敗したのではという疑念も拭えません。

 もっとも試合終了後の選手コメントを読むと、チーム内の意思統一がないというか、方向性がバラバラとか、なんか迷いが蔓延している感じで、それが選手の動きを鈍くしているようにも思えます。となると、動きの鈍さについてはフィジカルコンディションのみに責めを期してしまうのは的外れで、より病巣は深刻になってしまいます。

 うだうだクダを巻いているうちに広島戦がやってきます。動けないのはすぐに修正が効かないでしょうし、こんな試合を見た後ですから絶対勝てとは申しません。明日への希望を抱かせるような試合をお願いします。

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