浦和 2-2 神戸
負けなくて良かったという安堵感以上に、リーグ優勝を狙うためには最下位に引き分けているようではだめだ、ましてやこんなゲーム内容ではどうしようもない、そんな暗澹たる思いのほうが重く圧し掛かった家路でした。
前半の内容は寂しい限りでした。なんとしても勝ち点が欲しい神戸は平瀬を前線に残して後はベタ引き状態でしたが、レッズはこの布陣を前にほとんど有効な手立てが打てません。サイド攻撃も不発、有効なミドルシュートも不発、セットプレーも不発。ボールはキープしているのですが、総じてゴールへ向かう勢いが感じられない45分だったと思います。
がらっとメンバーが変わった神戸でしたが、やろうとしていることははっきりしていました。ベタ引きで守りに守って、攻撃はイヴォを起点にレッズの右サイドをしつこく崩すだけ。あとは三浦のセットプレー頼みなんですが、2つしかない攻撃パターンを2つとも喰らうようではいけません。
1失点目は直接的には内舘がイヴォに交わされてエリアに侵入された時点で勝負ありでしたが、その前にも2度ばかり危ない場面を作られていました。この辺は内舘の守備もなんですが、それ以上に今日はいつも以上に三都主の守備が緩慢なのが気になりました。立ち上がり早々にバックチャージを受けたのがパフォーマンスに影響(それにしてもこれを流しながら、後半ファウルを取りまくった主審の基準のブレっぷりには参った)したのかもしれませんが、前半だけで交代を命じられたのはやむを得ないと思います。
2失点目の三浦のFKはその妙技を褒めるべきでしょうが、その前の岡野のファウルも不用意でした。
ただでさえ得点力に問題を抱える現在のレッズが2回も先行されながら最後に追いついたのは進歩といえば進歩なんですが、今日は得点機が乏しすぎました。「数多くの得点機を決められなかった」がこのところのギドの口癖ですが、今日はそんな誤魔化しは効きません。
パスを繋いで右の岡野を走らせ、岡野のクロスにポンテ&永井が飛び込んで永井がヘッドで決める。この1点目だけは夢を見させてくれましたが、後は終始へろへろ。最後のポンテ同点弾は神戸の凡ミス様々というべきでしょう。前半の閉塞感を岡野&暢久同時投入で一気に打開しようとしたのが十分理解できますし、事実後半の立ち上がりはよかったのですが、後半も半ばを過ぎると運動量が落ちてボールを拾えなくなって再びぐだぐだに回帰。神戸は中断期間中徹底的に走りこみをやったそうですが、確かにその効果はあったようです。
ボランチへ投入された暢久ですが、結果から見れば失敗でしょう。酒井のままでも大差なかったかもしれませんが、今日の中盤の展開力のないこと。長谷部不在を痛感させられます。後半30分くらいから闘莉王がパワープレーで前に上がってきますが、闘莉王が中盤で岡野にスルーパスを出すなどゲームメーカーまがいのことをしてみたり、機を見てやや無謀ながらもミドルを撃ってみたりするのを見ると、後ろから見ていてさぞ歯がゆい思いをしていたんでしょう。
マリッチの件も語りたいとこですが、それは心を鬼にしてビデオ見てからにしたほうが良いかも。
P.S.
今季駒場でリーグ戦を勝っていませんが、なんか今日の試合を見て、もはや駒場はホームではないという気がしました。たぶん反論が多々あるかと思いますが、「駒場では絶対勝ちに行く」という気迫が感じられない試合内容、ソールドアウトでありながら空席の目立つスタジアム、そして座席番号を確認してしまった自分。そんなことが積み重なって・・・
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