大和ミュージアム
尾道のロケセットはあんまりな出来でしたが、気を取り直して翌日これまた話題の「大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)」へ行って来ました。
午後は試合なので、早めに見て回ろうと開門前にミュージアムへ出かけたのですが、驚いたことにミュージアム入口前には相当数の方が列を成していました。出来て半年しか経っておらず、開館ブームの真っ最中なんでしょうか。
観光バスでやってくる団体さんも少ないようですが、3連休を利用してやってきた小グループや個人のほうがむしろ多い感じ。チケットの券売機が2つしかないのがネックになっており、入口の混雑は開館から時間が経っても一向に解消される気配はありませんでした。
入口の混雑を抜けると、いきなり当館最大の売り物である大和の1/10模型。1/10とはいえデカい。模型とはいえ巨大戦艦が忠実に再現されていることから来る凄みはハリボテの大和じゃ敵いっこないですね。
何分でかいので全景が収まる撮影スポットは限られるよう。ちょっと切れてスマン。
あんまり大和ばかり見ていても仕方ないので展示室へ進みます。1Fは呉海軍工廠の歴史及び大和の生涯、さらに大和建造に生かされたテクノロジーの数々の紹介が中心ですが、ビデオやパネル類が非常に多く、じっくり見ていると半日ではとても足りません。太平洋戦史は既知のことばかりなので割愛しましたが、呉海軍工廠の歴史は知らないことが多く実に興味深かったです。大和に注ぎ込まれたテクノロジーが現代にどう生かされているかをしつこく解説しているのが気になりますが、本ミュージアム建設にあたってそれなりの気遣いが必要だったのでしょう。
1F展示室を出ると人間魚雷「回天」や特殊潜航艇「海龍」等。零式艦上戦闘機の展示にやや違和感がありますが、隣町の広に航空機関連の広海軍工廠があった関係。呉海軍工廠が潜水艦の一大生産拠点だったにも関わらず、それに関する資料展示が少ない感じがしますが、それはマニアックな注文でしょうな(^^;
あとは廊下をぐるぐるっと回って大和を上から見学。3Fにも展示室がありますが、半分は子供の遊び場みたいなもので見る価値なし。この資料館で残念なのは、呉がいまなお現役の軍港であり、ミュージアム前に広がる港湾には護衛艦がプカプカしているにも関わらず、呉の街で巨大な存在である海上自衛隊についてスペースを割いていないことでしょう。
但し、3、4F共々事実上のデッドスペースとなっており、将来日本屈指の海軍系資料館として拡充する余地が十二分にあります。市の予算でできることは限られているでしょうから、是非とも海上自衛隊のバックアップに期待したいところであります。
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