阪神タイガース上場問題に思ふ
議論がほとんどかみ合わないまま時間だけが過ぎているような気がしますが、要するに
①プロスポーツクラブは一般の会社と違って、株主・経営者・従業員等を差し置いてステークスホルダーとして顧客(ファン)の地位が突出しているのが特徴。
②従って「クラブ愛のない人物がクラブを乗っ取ってしまう可能性」は絶対に排除しなければならない
上場はクラブの資金調達力強化という点でメリットはある(財務内容の透明性強化も大事ですが、それに関心を持つファンは少ないでしょう・・・)が、②の可能性が強まるデメリットのほうが大きいので反対。
ただ「クラブ愛」とは何かがはっきりしない以上、反対論拠としては感情論に過ぎない感じもします。さらにいえば近鉄やフリューゲルスのようにファンをないがしろにしたまま、親会社の都合でクラブが潰される例もあるので、「クラブ愛のない人物がクラブを支配する」問題は上場とは無関係で、ファンがクラブの資本を出し合って一定の発言権を持つ仕組みにしないと解決しないかも。
・「八百長の温床」(←敗退行為で短期的に儲けられても、長期的には企業価値の毀損以外の何者でもないのに)
・「金儲けの具にするな!」(←今でも金儲けの具やん)
・「公共財を上場するな」(←電力・ガス・鉄道等は立派な上場会社ですが)
とか、何を言っているのかよくわからない上場反対意見が渦巻く中、近い将来ではないにせよJリーグで最も上場可能性が高い浦和レッズの一サポとしても今回の騒動は関心を持って見ております。
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