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2005.12.25

川崎戦補遺

17-12-25kawasaki1

 いまさらながらなんですが、天皇杯川崎戦の感想を雑感風に追記しておきます。

・川崎はジュニーニョ不在。前の3人はJ1でも上位クラスの破壊力がありますが、それもジュニーニョあってのことでしかないのを露呈した感じ。前半は細貝を狙い撃ちして何度かチャンスを作りはしましたが、なかなか枠内シュートを撃つまでには至らなかった辺りにジュニーニョ不在の大きさを感じたりします。

・で、その狙い撃ちにあった細貝。右サイドで援護するのが岡野ですから気の毒としかいいようがありません。さすがに危機を感じたのか、前半は長谷部がかなり下がってディフェンスに奮闘する場面が目立ちました。ただボールを持って上がってゆくと細貝の動きが俄然活き活き(笑)。森退場の後は細貝にかかるプレッシャーは皆無に近くなりましたが、攻撃参加は自重して日向ぼっこ。川崎の強力攻撃陣相手にある程度手ごたえを掴んだはず?の彼が、能力が格段に落ちる大宮相手に好プレーを連発してくれることを願って止みません。

・前半のレッズの攻撃は瓦斯戦@愛媛のことを思えば格段にマシでしたが、サイドを崩しても中央に人は少なく、川崎DF陣に簡単に跳ね返されます。中央からミドルを放っても川崎の人垣に跳ね返されるばかり。セットプレーも闘莉王不在のため高さが足りず、あれこれ工夫はしてみるものの、あまり点が入る気がしません。

・森退場。既にご承知かと思いますが、度重なるラフプレーで仙台をシーズン中に解雇された前歴のある選手です。2枚目のイエローはやや厳しい判定だったかもしれませんが、1枚目と同質のファウルなので軽率の謗りは免れません。さすがに川崎サポも森を擁護する声はないようです。

・森退場でゲームのバランスは大きく崩れ、浦和が圧倒的に中盤を支配。左右から良質のクロスを放り込みまくって何度もチャンスを作りますが、寸でのところでマリッチに合わない場面が目立ちます。

・だがポンテのCKをマリッチがヘッドで叩き込んでようやく先制。そこまで集中力を切らさずに守りきっていた川崎DF陣がマリッチのマークを簡単に外してしまったのは実に不可解。このあたりがマリッチの上手さなのでしょうか。

・後半マルクスも下げてしまった川崎はカウンターに活路を見出すしかなくなったのですが、組織的な攻撃が出来なくなってフッキが何度も坪井相手に単騎勝負を挑むものの全く通用せず。フッキじゃJ1に復帰できなかったな。クソ寒い中1点取られてからやる気もなくしたのか、川崎の選手達はボールを追うことすら止めてしまいます。あれじゃ川崎サポが可哀想。

・浦和も浦和で余裕でボール回し。両者1-0でゲームを終えようとしているかのような展開になってしまいましたが、セットプレー崩れで残っていた堀之内が岡野のクロスをヘッドで叩き込んで追加点。闘莉王ばりの凄いダイビングヘッドでした。ホ・リ・ノ・ウ・チ! ホ・リ・ノ・ウ・チ! 

・引退する相馬とマッチアップの岡野。何度も長い距離を走らされ、最後はへろへろになって自陣深くでボールを見失うお笑い場面もありましたが、誠にご苦労様でした。クロスの精度は高く、また浮き球で相手を交わそうとする驚きの場面もあり、まだまだ現役でやれそう。負傷の永井や平川もうかうかできません。でも29日に試合があることだし、暢久を右に回して酒井なり、赤星なりを投入して岡野を休ませるのが定石だと思いますが。

・最後はレッズイレブンが"Merry Christmas"の横断幕を持って場内を周回。これで目がうるうるになった婦女子が多数だとかw

(J's Goal より相馬選手のコメント)
Q:試合後に岡野選手と話してたのは
「『お疲れ様』(岡野)
『相変わらず早いね』(相馬)
『前半走りすぎですよ。こっちもアップアップでしたよ』(岡野)という話をしていました」

 短い会話ながら、百戦錬磨のプロ同士が万感の思いを込めているのでしょう。川崎サポから「教授」というニックネームで愛されていた相馬。残念ながら浦和には今も昔もこういう「頭脳派」と評される選手がいません。お疲れ様でした。今後広く日本サッカー界の発展に寄与してくれるものと期待しております。

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