【ろ】論より証拠
(原解釈)
あれこれシステムをいじくるのはいいが、さっぱり結果が出ないのを嘆いた言葉。ケッペル時代はまさに監督の試行錯誤に費やされた1年だった。
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浦和は3-5-2がベースになって久しい。オフトやギドはオプションとして3-4-2-1を採用することもある。ただオフトは機能しようがしまいが、一度決めたフォーメーションに固執する傾向があるのに対し、ギドは結構試行錯誤を繰り返す。
就任1年目のファーストステージは迷いに迷って、練習でもやったことのない4バックへの変更をゲーム中に試みて自爆したこともあった。結局レッズ伝統の3-5-2に回帰したわけだが、山瀬を失うと共に再度迷走の領域に入り、その迷いはポンテ獲得まで続いた。
ただケッペル時代と比べればレッズの選手のレベルが格段に上がり、少々のシステム変更はなんとかこなせる分、ギドの試行錯誤はチームに致命的なダメージを与えずに済んでいる。ちなみにギドの試行錯誤は専ら自チーム本位で、相手の戦術に合わせてこちらの出方を変えるという他律的なことはほとんどやらないという特徴がある。
選手層の薄いチームにギドは向かないだろうと、ちょっと思う。
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