新潟 0-4 浦和
実力差がそのままスコアに出た試合でした。
心配された暴風雪はどこへやら。時折風雨が激しくなる程度で試合・観戦には特段の支障はなし。ただ寒いことは寒いので浦和各選手の動きぶりが気になったのですが、これも全くの杞憂に終わりました。むしろ終始動きが悪かったのは新潟。新潟も特段寒さに慣れているわけではないようで、その動きの差がスコアにモロに出たような印象を受けました。
試合そのものは、結果からすれば序盤のセットプレーで得た2得点で事実上決してしまったようなものです。FKを弾いたところを後ろから走ってきた堀之内に蹴りこまれた1点目はまだしも2点目はまずいでしょう、木寺さん。マリッチが一瞬影になったのでしょうけれど、あの距離のFKでボールに触れないのはちょっとなぁ・・・
これで新潟ゴール裏は一気に(´・ω・`)ショボーン
そこまで露骨に(´・ω・`)ショボーンとしなくてもwww
新潟は残念ながら「3ブラジル人と愉快な仲間達」でしかないわけで、手数をかけずに前の3人にボールを渡して決定力のあるエジミウソンになんとかしてもらうのが常套手段。今季埼スタで先制されたパターンがその典型なわけですが、2点も先行されて愉快な仲間達が前に出てこざるを得なくなるとお話になりません。新潟の中盤は個人能力が低いので、浦和の激しいプレスを交わすことができません。まごまごしているうちに浦和に囲まれ、ミスパスを繰り返すどころか、まま浦和にボールをプレゼントする始末。下手な上に動きも鈍いようではどうしようもありません。
なんとかブラジル人にボールを渡しても、そこには浦和のDF陣がどっしりと控えていて、無理なミドルシュートを放つのが精一杯。
反町は後半頭から上野を入れてきましたがこれまた不発。どうも反町はそもそもこのゲームを勝つ気があったのかどうか疑わしく、今季限りで退団する選手の温情起用・温情交代があったようです。結局決定機らしい決定機は(オフサイド臭いけど)上野が浦和の左サイドに抜け出てクロス→エジミウソンのヘッドだけでしょう。頼みのリマのFKも終盤に惜しいのが一発あっただけ。
新潟の出来があんまりだったので却って浦和を褒めるのは難しいものですが、このクソ寒い中運動量で新潟を完全に凌駕したのには正直感動しました。ギドは負傷明けの永井をできるだけ使いたくなかったのでしょうか、岡野は後半へろへろになってしまって気の毒でしたが、厳しい日程良い仕事をしてくれました。前半30分あたりから後半3点目を取るくらいまでややスローダウンして新潟にボールを持たれる時間があったくらいで、守備に関しては完璧な出来。今季リーグ最小失点は伊達ではありません。
ただ攻撃に関しては相手のレベルを考えれば決定機が少なかったように思います。早めに2点先制したのであえて無理しなかったといえばそれまでですが、前半は岡野のクロスをマリッチがヒールで合わせようとした場面くらいでしょうか。それでも相手のサイドの守備が甘々なので右サイドを中心に形は作りましたし、時間が経つにつれて相手の薄いところへボールを振ることによってより簡単に相手を崩せるようになったのは良かったかなと思います。
3点目はDFを背にボールのコースを変えたマリッチの技ありゴールですが、その前にボールが経由したアレックス、ポンテ、岡野がいずれもノープレッシャー。4点目に至ってはクロスを上げた永井もどフリーなら、ゴール前に佇んでいる暢久もどフリーという、新潟の守備はなんか昔の浦和を見るような惨状でしたが、これはなるべくしてなったことかなと。
惜しくもシュートはポストを直撃しましたが、エリア内で相手を軽く交わしたポンテ。今日の入場料の半分はこれに払ったようなものでしょう。準優勝賞金1億円はそのままポンテにお願いします。
難を挙げるとやっぱりマリッチはあんまりポストプレーが上手くなくて、叩いたボールが相手に渡ってしまうことが多いようです。もうリーグ戦も終わってしまって今更手遅れですが、このあたりをどうにかしないと上位チーム相手にはしんどいでしょう。
惜しくも優勝は逃したものの、リーグ最終戦を快勝して帰りの新幹線はそれなりに愉快。今季の総括はまた日を改めて記します。
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