【わ】割れ鍋にとじ蓋
(原解釈)
エメルソン加入時にはトゥットと「夢の2トップ結成」と思っていたが、どうやらそうでもなさそうだ。両者ともスピードがあり、スペースがあるほうが活きるタイプである。しかも共に独力突破が好き。エメルソンのほうがテクニックに優れ、トゥットのほうがフィジカルに勝る等多少の違いはあるが、基本的には同タイプ。これほど噛み合わせの悪い2トップもないだろう。オフト監督下では仕方なくトゥットがポストプレーまがいの仕事をしているが、なんとなくサラリーマンの悲哀を感じさせるものがある。
今のレッズの資金力ではなんでもできる超一流選手を獲得することは難しい。「キープはできるがシュート精度を欠く」とか「スピードしかない」とか「得点力は高いが運動量に乏しい」とか、総合力はないが一芸に秀でた選手をうまく組みあわせられるのがフロントの眼力であり監督の力量だと思うのだが。
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【へ】【る】の項と解説がかぶるので詳細は省くが、「異なるタイプのFWを組み合わて使う」というのは未だ浦和がなし得ていない課題の一つである。06年加入のワシントン・黒部は達也・永井といったレッズ伝統のスピード系FWとは全く異なったタイプであり、それをどう融合させるかが06年の最大の見物である。
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