【TV観戦記】C大阪 1-6 G大阪
ガンバ恐るべしなのか、セレッソざるざるなのか。
フェルナンジーニョ&マグノアウベスのハットトリック。90分を通じてほぼ主導権を握り続け、後半はほぼ一方的にセレッソをタコ殴りにしての圧勝。浦和的には万博での引分けは大きいとの思いを新たにしました。
この日大活躍のフェルナンジーニョ。ガンバは開幕戦以来4-4-2を採用していますが、この成熟度は日に日に上がってきているようです。この日のフェルナンジーニョは下がってボールをこねる悪癖がすっかり影を潜めました。エリア付近で積極的に相手DFに勝負を仕掛けるようになり、対峙するブルーノ・クアドロスの対応もいかがなものかと思いますが、この勝負の姿勢が1点目に繋がります。
加地の負傷でやむなくガンバは3-5-2に変更しましたが、怪我の功名でしょうか、それまで鳴りを潜めるどころかセレッソに1点を返される遠因となった家長が途端に活気を取り戻し、左サイドをぶち破って低くて速いクロスを送り、それをフェルナンジーニョがちょこんと合わせて2点目。
3点目は柳本がヘッドでGKに返そうとしたところを二川に掻っ攫われるというまぬけなもの。
これでセレッソの集中が切れたのか、後はガンバのカウンターを食らい放題。それまで良い形でボールを受けながらシュートが決まらなかったマグノアウベスが、気が楽になってすっかり覚醒してしまい、パン・パン・パンと立て続けに3ゴール。セレッソは寝た子を起こしてしまったようです。それまでのマグノアウベスは絶対的なゴールゲッターとしてゴール前に君臨する大分時代のイメージから打って変わって、下がってボールを叩いたり、必要時には守備にまで加わるなど、すっかり駒の一つに成り下がってしまったような感があったのですが・・・
セレッソは引いて守ってはいるのですが、プレスが緩いためにガンバの前4人及び機を見て上がってくる加地・家長の動きを全く捕まえきれず、好きなようにパスを繋がれていました。セレッソの好機の芽を摘む働きをしている明神の名がしばしば聞かれたのに対し、セレッソのボランチ河村の名がほとんど呼ばれなかったあたりにこの日の惨敗の鍵があるのかもしれません。また右WBのピンゴの守備に難があることは小林監督も認めているようです。
セレッソ得意の1トップの西澤に当ててからの攻撃も前半20分過ぎから前半終了くらいに機能しただけで、あとはそもそもトップにまともなボールが入らないという惨状。3失点してから2トップに変えましたが、何の効果もありませんでした。
今日の試合を見た限り、浦和的には早めにセレッソと当たるのは幸い以外の何物でもありません。ただ今日のセレッソが壊滅したのはガンバの良質の動きがあったがゆえで、今の緩慢な浦和の動き出しでは人数をかけたセレッソ守備陣に四苦八苦する可能性もあります。何事も侮るべからず。
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