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2006.03.05

【観戦記】G大阪 1-1 浦和

18-03-04GOSAKA1

 ギドはこの試合を引き分けでよしと考えていたのだろう。ゼロックス杯は勝ちに行ったのに対し、リーグ初戦は強豪相手にアウェーで引分けで十分と考えたのだろう。無理やりそう前向きに解釈して慰めにするしかない。そんな試合だった。

 敷衍すればゼロックス杯は小なりといえどもタイトルなので合流まもない主力=日本代表組を積極的に登用して、積極的にタイトルを狙いにいった。この起用だけでもやや無理があるのだが、ボスニアとの一戦で代表組はさらに疲労を重ね、それでもなおリーグ戦で代表組をスタメンに起用したのは、目先の勝ち点に拘らずに代表組との連携強化を図りにいったものとしか思えない。

 この試合伸二、長谷部そして三都主は案の定疲労の色が濃く、次第に中盤の優位を失いつつあるにも関わらず、最後まで交代させなかったのは勝ち点1で甘受して連携強化を優先させたものなのだろう。勝ちに行くなら三都主→相馬の交代があっただろうし、また伸二か長谷部のどちらかを下げて右WBに永井or平川or岡野を投入して中盤を再活性化させつつ、右からの圧力を強める手もあったはずだ。

 ハナから引分け狙いと考えれば、不可解なワシントン→永井の交代はワシントンのコンディションが未だ十分ではないことに配慮して無理をさせなかったものとして納得できる。最終盤のポンテ→内舘に至っては、多少ポンテが相手との接触で痛んだとはいえ、どう見ても引き分け狙いの采配である。

 この試合を悪く言えば、ゼロックス杯の負けを教訓にしてそれなりに手を打ってきたガンバと、自然体というか無為無策というか、まぁそんな感じで試合に臨んできた浦和が対峙した結果、前回の1-3が1-1に縮まったといったところか。それでも負けなくなったのだから浦和も強くなったものである。

 スタメンがスタメンなので時間が経つにつれてコンディションの差が明らかになるのは明白だっただけに、開始早々の先制点はありがたかった。暢久が右サイドを駆け上がっていとも簡単にクロスを上げ、これをまたいとも簡単にワシントンがヘッドで決める。真にあっけない先制点であった。伸二やポンテの視野の広さを活かして大きなサイドチェンジを交えながら、なおも浦和は何度かガンバ陣内に攻め込むが、攻勢は次第にフェードアウト。頼みのセットプレーも今日は火を吹かず(三都主がお疲れのせいか、CK・FKは全てポンテが蹴っていたような・・・)。選手のコンビネーションはやはり良いとは言いがたく、またそれ以上にゼロックス杯と比べて選手の動きは格段に悪い。このため次第に流れはガンバへ。

 ガンバはゼロックス杯の教訓を活かして、右WBの寺田と明神CB構想を諦め、家長-山口-シジクレイ-加地の4バックへ変更(明神はボランチへ)。前線のメンバーに変更はなかったが、マグノアウベスへのフォローが早くなり、マグノアウベスが前線で孤立することは少なくなったように思えた。実際マグノアウベスの際どいシュートを浴びる回数も増えた。

 またガンバはゼロックス杯と比べてサイド攻撃の意識が高くなり、サイドから浦和DFの裏を突こうとする狙いがはっきり見て取れた。このあたり、個人能力が高いがゆえにコンビネーションプレーがツボに嵌った時の破壊力は凄まじいが、今一つ攻撃パターンがはっきりせず、「まぁその辺は選手諸君でひとつよろしく頼むよ」的な現在の浦和の攻撃と対照的である。

 ただガンバのサイド攻撃も肝心の中への折り返しを闘莉王を中心にことごとく浦和DF陣がカットし、裏へ抜け出そうとするところは坪井や堀之内が寸でのところで止めていたので、この日もなんとか浦和が逃げ切れるように思ったのだが、さすがに相手はディフェンディング・チャンピオン。そうは問屋が卸さない。中盤のプレスが緩くなったところで右サイドを上がってきたどフリーの加地にクロスを送られ、それを加地に見事に決められてしまった。加地ってこんなに上手かったっけ?とこのプレーだけは改めて驚嘆。

 同点に追いつかれたところでギドがどう動くか注目していたところ、ギドの采配はなんとワシントン→永井。ゼロックス杯で全く機能しないことが証明済みの永井の1トップはこの日もやっぱりさしたる効果を見せず。但し、後半30分を過ぎていたこともあって両チームの中盤がスカスカになって殴り合いの様相を見せたのは永井にとって不幸中の幸いか。

 啓太のミドルシュートがGKを掠めてポストを直撃。跳ね返りに長谷部が滑り込むという絶好機が生じたが、これをなんと長谷部が高々と打ち上げてしまい、結果からすればこの瞬間に浦和の勝利は潰えた。

 相馬、黒部といった新戦力を試しての引き分けならまぁ仕方ないかなとも思うが、代表組と一緒にピッチに立った時間が増えたのが唯一の収穫ともいえる引き分けというのは不完全燃焼感が否めない。強豪相手のアウェーでの勝ち点1は悪くはないはずなのだが、事前の期待が大きかっただけになんとなく釈然としないままの帰路となった。

*後日録画見て適宜修正予定。

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