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2006.04.18

ダブル解任!

小野 剛監督 辞任のお知らせ(広島公式)

 磐田戦の大敗を受けて広島・小野監督が辞任。

 広島がJ2に落ちた03年に監督就任。綺麗なサッカーをやろうとして一時苦戦したものの、1年でJ1復帰。 「J2落ちしたチームを3年後にJ1で優勝争いをさせる」との3ヵ年計画を掲げ、その公約どおり05年は前半まで上位に顔を出していました。

 基本的には個人技に頼ることなく、システマティックなサッカーを見せる。サイドへ大きく展開してからのクロス攻撃が得意。03年に久保を放出して以来FW不足に苦しみ続けたが、05年に獲得した佐藤寿人が広島のスタイルに嵌って大活躍。

 06年には佐藤寿とは全く持ち味の異なるFWウェズレイを補強し、いよいよ本格的に優勝争い参入かと思ったんですけどね・・・

 中盤をフラット4に代えようとしたが、これが機能せず。運悪いことにリーグ序盤で鹿島・浦和・G大阪・川崎と上位陣に当たり続けてボロボロにやられ、さらにチームの主軸である森崎和が不振と悪材料が重なり、第8節まで勝ち星なしでついに解任。

 輝かしいというほどじゃないけど、決して悪いとはいえない3年間の実績がわずか2ヶ月でパー。監督とは辛い職業ですなぁ。

監督交代のお知らせ(C大阪公式)

 驚くべきことにセレッソの小林監督も同日解任。小林監督は大分のJ1昇格に貢献。04年途中にセレッソの監督に就任し、かろうじて降格を回避。翌05はセレッソをリーグ優勝寸前のところまで押し上げた実績の持ち主。基本的に守備力強化に手腕を持ち、決して無能ではないのだが、これまた第8節までわずか1勝と成果を上げられずにあえなく解任。 「ザルッソ」と揶揄されたセレッソの守備を昨年飛躍的に改善した手腕は評価されて然るべきですが、その守備が崩壊したことが監督交代の引き金となってしまいました。

 今年の不振は傍目から見る限り、中盤のメンバーが入れ替わり、その穴埋めの最適解を探しあぐねているうちにチームのバランスが崩れたことにあるようです。チーム作りに時間かかり過ぎという非はありますが、そもそも中盤の有力選手流出を招いたのは監督のせいではなく(ファビーニョは致し方ないとしても久藤・布部の流出はね)、こちらは単に成績不振のスケープゴートにされたような・・・

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