北陸2006(2)-富山ライトレール
順番は前後しますが、今回の北陸旅行はラーメンを食いに行くのが主眼ではありません。
っちゅーか、前半は専ら鉄旅です。レッズの試合のない間の暇ネタとして逐次アップしてゆきますので、お暇な方はしばらくの間お付き合い願います(さすがにこのシリーズになるとアクセス数が2/3くらいまで落ち込みますなぁ・・・)。
今回の第一目標は4月に富山港線から転換したばかりの「富山ライトレール(愛称:ポートラム)」の試乗です。この転換は、もともと富山駅から北へ向けて工場・住宅が渾然一体とした運河沿いの一帯を走っていた富山港線が、富山駅付近の立体化に伴い北陸本線と切り離されることになったのが契機。
赤字線を切り離したいJRと、市街空洞化対策の一環として富山港線の活性化を図りたい地元の利害が一致して、この手の話としては例外的に迅速に話が進んだようです。
富山駅は改造工事の真っ最中で、駅の北側は更地になっており、北口駅舎はプレハブ風。もともと富山駅北口は早くから北陸電力のビルが建っていたくらいで、他は何にもなかったように記憶していますが、最近急速にオフィスビルが林立するようになったようです(その一方、古くからの市街である駅南の空洞化が顕著なのですが)。
ライトレール富山駅北口のホームは2面3線の実に質素なもの。日中は15分間隔なのでこんなもんでしょう。
地元企業が出している広告類が実に垢抜けています。上の写真は富山名物「ますのすし」。黒々としているのは押し寿司の重石。
こちらは富山伝統の薬屋の広告。
こちらは越中中島駅の名所案内。もともと何もなさげなところなので、作成には苦心の跡が見受けられます。
白いボディが眩しいライトレール。新潟トランシス製が独ボンバルディアのライセンスを導入して生産。全部で7編成7色あるとのことですが、地元の高校生の応募により富山ライトレールにはキャラクターまで出来ています。
椅子は背もたれが独立型。
手すりに「止まります」のボタン。富山ライトレールはGKデザインという会社がトータルデザインしているとのこと。
富山駅北口から奥田中学校前までは道路上に軌道を敷設。その後は終点岩瀬浜まで従来の富山港線の上を走ります。旧富山港線上を走るほうがジョイントのガタンゴトンで乗りごごちが悪くなるのはちょっと妙な感じ。
駅舎はライトレール化に伴ってほぼ新設。ライトレール導入に伴い、ホームを下げないといけない関係でそうなったのでしょうか。旧駅舎は東岩瀬でボロボロになったそれを見かけたくらいでした。ホームは片面や島式ではなく、上下線のホームを対面・千鳥式に配置したものがほとんどでしょうか(上写真参照:越中中島駅)。
駅には跳ね上げ式の椅子。重量感に満ち溢れ、どう見てもフクアリの椅子より立派です。これなら赤サポも安心です(^^? なお椅子の上には寄進者と思しきプレートが貼ってありますが、地元企業だけではなく、個人の名も見られるところに感銘を受けました。
競輪ファンもライトレールの大切なお客さんです。競輪場ゲートの茶色い鳥は「雷鳥」でしょうか?
終点岩瀬浜はもともと全く何もなかったと記憶していますが、ここもフィーダーバスの待ち合わせ場所を兼ねたちょっとした公園風に整備されていました。
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