« スタジアム格付け | トップページ | 【観戦記】ナ杯:横浜M 1-2 浦和 »

2006.05.14

【録画観戦記】日本 0-0 スコットランド

 試合当日は諸般の事情(^^;で関西に出かけていたので、翌朝録画観戦。

 関西から試合情報を封鎖したまま帰ってくるのはちょっと難儀でしたが、録画を見終わってしまうとそんな苦労をしたのがバカバカしく思えてきました。

 スコットランドは5-4-1といっていいほどの守備的な陣形で、しかも前半はベタ引き。監督は中1日での試合ということで守備的にやらせたということをハーフタイムに語っていましたが、その通りの戦いぶり。攻撃は前半15分くらいまでサイドからの放り込みが散見された程度で、後はほぼ一方的に日本が攻勢をかけ続けました。

 点差をつけて勝たないといけない日本は4バックを選択しましたが、攻撃に迫力のないスコットランド相手にはこれで十分。加地・三都主の両SBは途中から共に上がりっぱなしで、事実上2バックでの戦い。

 サイドからのクロス、ミドルシュート、パス交換での中央突破と一応形は作りつづけ、前半30分あたりから決定機をいくつか生み出しましたが残念ながら得点はならず。サイドからの放り込みは体格に勝るスコットランド守備陣を脅かすには至りませんでしたが、前線で玉田が絡んで、その折りかえしを小笠原に打たせたり、小野に飛び込ませたりというパターンはまずまず効果的でした。っちゅーか、スコットランドの中盤はDFラインと渾然一体となってしまって、日本のパス回しを許しすぎだっちゅーねん・・・

 FWは怪我明けの久保と賞味期限切れの玉田。玉田は前半シュートゼロに終わったものの、まだ前線でのチャンスメーカーとしてそこそこ機能していましたが、久保のほうは何の役にも立たず。久保のところでボールが収まらないのがベタ引きの相手を崩せなかった主因でしょう。

 後半はスコットランドはサイドのケアを強めると同時に、中盤がDFラインと一体化する愚を避け、やや中盤でのプレスを強化する策を取ってきた為に、日本は前半ほどチャンスを作ることができなくなってしまいます。久保→巻の交代は妥当というか、頭からそれで行け!といいたくもなりますが、今日の巻は自分で点を取りに行こうとして何度もオフサイドに引っかかってしまい、結局この交代は不発に。いつものごとく前線での潰れ役に徹してもらわないとダメでしょう。

 遠藤→佐藤の交代もあまり効果なし。サイドからボールが入らなくなった状態で佐藤を入れても活きませんね。

 試合終了間際に相手エリア近くで2本FKを得ましたが、三都主のFKはいずれもGKに弾かれて得点ならず。終盤での異様な勝負強さが爺古日本の最大の長所でしたが、それも次第に薄れてきたようです。

 キリンカップでは2試合とも試合の主導権を握りながら得点はわずか1点に留まりました。ブルガリア戦の観戦記でも述べたように、本番では前の面子が大幅に変わるのでというのはそれ自体はさほど気にする必要がないと思います。ただ玉田なり久保なり爺古が軸と期待していたFWに現状では多くを期待できないということもはっきりしました。W杯メンバーにサプライズがないことはこれまでの爺古の思考回路からすれば明々白々ですが、久保&柳沢という怪我上がりを2人もW杯メンバーに選出するようであればお先真っ暗です。

 この日の課題だった守備はスコットランドが終始ベタ引き、かつカウンターも切れ味がなかったことが幸いして大過ない出来に。中澤がひじ打ちを食らって負傷退場するアクシデントがありましたが、結局ピンチらしいピンチは一度だけ-DFとボランチの間に入られ、パス交換で中央をぶち破られた時だけでしょうか。

 ただ中澤に代えて坪井を投入するというのはどうなんでしょうか。川口・坪井・宮本と高さがないプレーヤーが3人も守備陣中央にいるというのは。坪井投入後、なぜかスコットランドはハイクロスをほとんど上げてこなくなり、日本DF陣に高さがないという欠点が露呈することはありませんでしたが、テストの趣旨で茂庭を投入するのがより妥当でしょう。

|

« スタジアム格付け | トップページ | 【観戦記】ナ杯:横浜M 1-2 浦和 »