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2006.05.10

ブルガリア戦補遺

「難点はいくつも挙げることができる。・・・だからといって、悲観的になっても何の得もない。前向きになって試合を振り返る必要がある。確かなのは攻めのリズム、多彩さ、滑らかさという点では今年最高のできだったということだ。」

 日経の吉田氏は半ば無理やりではありますが、今日の朝刊で前向きにブルガリア戦を評価していました。凄い!凄すぎる! まるで降格争いをしているチームのサポのようです!そんなサポなら誰でもそういう精神を身につけていることでしょう。 レッズサポもかつてはそうでした。

 でもさ、曲がりなりにもグループリーグ突破を目指している日本代表なんでしょう。ちょっと志が低すぎるような・・・

 後半すっかり足の止まったブルガリア相手に1点しか取れなかったことはそんなに問題じゃないでしょう。どーせ本番はFW&MFは大きく面子が変わることですし。ましてやこの試合でFWの誰それがアピールできたとか、小野が復調してきたとかいうのは本選を戦う上で些細なことです。

 それよりも代表レギュラーで臨んだ守備陣が不安定さを露呈したのは大問題でしょうに。「日本の守備は4バックより3バックのほうが安定感あり」という定説が崩壊し、どう転んでもダメになりつつあるんですよ。

・3バックでは対処が難しい3トップ気味の相手にWBの裏をしっかり突かれていきなり失点。
・1対1の地上戦で急速に劣化しつつある中澤
・川口と宮本の連携ミスであわやオウンゴール
・ハイボールをファンブルする川口
・そして極め付きが最後のFK・・・

 FWの人材不足で攻撃にあまり期待ができない日本としては、まずは守ってセットプレーで1点取って逃げ切るというトホホな勝ち方が最も現実的なんですが、肝心の守りがやばい状態ではどうしようもありませんね。とりわけ中澤がやばいのは年初の代表戦やJリーグを見ていれば気づくはずなんですが、爺古は何を見ているんだか。

 スコットランド戦は守備陣の控え(楢崎・坪井・茂庭・駒野)もテストしておいたほうがいんじゃないかな。このままじゃ本番は目も当てられないような惨事になるような予感が充満しています。今日のブルガリアよりははるかに良いコンディションでやってくるであろうスコットランドを完封できるかどうかが最大の見所だと思います。

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