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2006.05.23

【録画観戦記】東電 0-1 浦和

 遅ればせながらMXテレビで中継された「マリーゼvsレッズ」の録画を見ました。

 浦和はどうやら怪我人続出で、残念なことに党首はベンチにもいませんでした。

 DFは左から、岩倉・田代・森本・木原の4バック。全体のフォーメーションはテレビではよくわからないのですが、前線は北本の1トップ。中盤は高橋の1ボランチ+前に柳田・安藤、WG気味に左に松田、右に若林がいるという4-5-1みたいな感じでしょうか。

 基本戦術はサイド攻撃。個人技に長けた柳田・安藤が中央で相手を引きつけている間に、空いたサイドのスペースへ両WGや北本が入るという感じでしょうか。またマリーゼの2トップに対しこちらは4バックで構えているので、必然的に余ったSB(特に木原)が攻撃参加する機会も多くなります。また中盤の底では高橋がしっかりバランスを取っています。

 そしてサイドを崩しておいて、中へ飛び込んでくる安藤や柳田に合わせるというところでしょうか。この日唯一の得点となった「右からの若林のクロス→ファーで北本が折り返し→中央で安藤がダイレクトシュート!」というのがおそらく浦和の狙いとする得点パターンなんでしょう。

 試合結果は1-0でしたが、内容は昨年マリーゼに苦戦したのが嘘のように一方的なものでした。柳田の補強効果は絶大だったようで、総じて個人技に勝る浦和は中盤を完全に支配。マリーゼは最終ラインで苦し紛れにボールを蹴りだすのが精一杯で、そのルーズボールを浦和がまた拾って波状攻撃を浴びせつづけます。柳田→安藤、木原→柳田のスルーパスでGKと1対1を作った場面、あるいはこぼれ球を松田がどフリーでシュートを放った場面等があり、追加点が入っていれば楽勝だったと思います。

 新チームの初戦なので両WGや北本がそれほど機能せず、攻撃はもっぱら柳田・安藤任せになっている感じも否めないような気もしますが、その辺は今後に期待しましょう。

 DFラインを上げて中盤で相手を絡め取ることができていたので、マリーゼの2トップに良い形でボールが渡ることはほとんどなし。後半30分くらいから疲れのためか、あるいは若林と松田が相次いで負傷退場したことが起因してか、やや押し込まれてしまいましたが、昨年のように足が止まりまくって一方的に相手の攻勢を許すほどにはなりませんでした。

 また昨年ボコボコにやられたセットプレーも、そもそも相手にFK・CKを与えること自体が少なかったので、浦和DF陣に高さがないという欠点を露呈することはあまりありませんでした(それでも後半1回ほぼフリーでヘディングシュートを撃たれていますが・・・)。結局ピンチらしいピンチは前後半2回ずつくらいでしょうか。この日山郷に代わって小金丸がGKに入りましたが、前半DFラインとの連携が怪しかったくらいで大過はありませんでした。

P.S.

 解説の原博実。案の定女子サッカーに関する予備知識は皆無のようで、コメントは専ら個人技に関するものに終始。柳田を知らないのには唖然としました。

 また東電提供のマリーゼ戦中継で解説に呼ばれたということに配慮してか、コメント・解説はマリーゼ中心でしたが、大して誉めるところがないチームをむりやり誉めるのには結構苦労されていたように思います。っちゅーか、4バック&攻撃的&サイド攻撃中心の浦和のサッカーってどう考えてもヒロミ大好きのサッカーやん・・・ 安藤のゴールの時は「良い時間帯に点が入りましたね!!!」とのど元まで出かかったに違いありません。

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