北陸2006(6・了)-ハントンライス
北陸遠征二日目は金沢へ行ってまいりました。
といっても
とか
とか
とか
とかの紹介を弊ブログに期待する人はほとんどいないでしょうから、そんなもんは全部割愛します。
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郷土色がほとんどないにも関わらず、その土地にしかない料理というものが全国に散在していますが、金沢の「ハントンライス」もその一つです。金沢の洋食屋ならどこにでもあるというわけではなさそうですが、金沢以外ではまず見かけることのない謎の洋食です。
今回試食したのは「グリルオーツカ」。香林坊109の裏の路地に建っていますが、店の構えは洋食屋というよりは民家を改造した大衆食堂といったほうが近いかと。
従ってテーブルもこんな感じです。
客は男女とも学生風の方がほとんどでした。ガイドブック片手の観光客も多いようです。
ハントンライス(大)を注文。680+120=800円也。別にハントンライス専門店というわけではなく、カレーだとかピラフだとか他のメニューもあるのですが、ほとんどの客がハントンライスを注文していました。海老ハントンも人気のようです。
で、出てきたのがこれ。
ケチャップライスを薄焼き卵が包んで、さらに上にケチャップとタルタルソースがかかり、限りなくオムライスですね。オムライスと違うのは具(?)として白身魚とか海老のフライが4切れほど乗っかっていることくらい。
量ははっきりいって多いです。野菜類が全くないこともあって、どうしても最後は単調な味わいに飽きてしまいます。店の方の話では、お客さんを見て大盛りは勧めないこともあるそうです(ワシはかなり心配されたとのこと(^^;)。見た目通りの学生向きの食べ物ですが、似たような系統の長崎「トルコライス」と比べると脂分が相対的に少ない分、オッサンにも優しいかと。ネタとして食べておく分には「大」を頼む必要は全くないというのが今回の教訓でした。
観光ガイドブックにも紹介されているようですが、初めて金沢を訪れるような人が食べるものではないことは確かですね。
「ハントン」の語源ははっきりしません。そういえば昔は土曜が休みだったな(それは「半ドン」)とか、上海とか四川とか北京とかもあるな(それは「広東」)とか、そういうボケはさておき、「ハン」はハンガリー料理の「ハン」、「トン」はフランス語で「マグロ」という意味だとの説もありますが、これでは唐突にハンガリーが登場する理由がわからないので説明としてはやや不十分。
「ハントンライス」の内容は店によって多様とのことなので、次は別の店で試食してみたいと思います。
(参考)
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