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2006.06.13

【感想】6/12 W杯第4日目

<アメリカ 0-3 チェコ>

・1トップにボールが入った後のフォローの早さ
・思い切りの良い2列目からの飛び出し
・小気味良いパスワークでの崩し
・機を見てSBも攻撃参加
・ボールを奪われた後の切り替えも早い。前線でプレスを掛けると同時に守備陣は素早く帰陣して不用意に相手にスペースを与えず
・そしてどこにでもいるネドベド

 非常に良いものを見せてもらいました。正しい1トップの使い方と攻守の切り替えの早さは浦和が是非とも見習わなければならないところであります。

 ロングパスを受けて右サイドでフリーになったグリゲラのクロスを受けてコレルがヘッド!

 エリア前中央でどフリーになったロシツキのミドルシュート!

 ネドベドのスルーパスを受けてDF4人を置き去りにしながら冷静に決めたロシツキの3点目。

 3つとも違う得点パターンで、しかもそれぞれに美しさがありました。

 アメリカは前線でボールが収まらず、中で良い形でボールを捌けず、結局サイドからの放り込みに頼るばかり。決定機らしい決定機は前半にレイナのミドルシュートがポストを直撃したのと、後半半ばに左サイドを崩してクロスを送った場面だけでしょうか。チェコ守備陣の前に手も足も出ずといった印象。先取点を取っていればまた別の展開があったかもしれませんが、結果からすれば早々とチェコに先制を許したのが致命傷になってしまいました。

 コレルの負傷退場は非常に残念。

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<イタリア 2-0 ガーナ>

 ガーナは前半に先制できなかったのが痛かったな。

 前半のイタリアはトッティがほとんど守備をしないのと、ダイヤモンド型中盤の底がピルロということで中盤の守備がやや甘いように思いました。そこでガーナは細かくパスを繋ぎながら分厚い攻めを見せたのですが、ラストパス&クロスの精度・シュートの精度を欠いて得点ならず。良い形まではいってもイタリアの誇る両CB-カンナバーロ&ネスタの壁を崩せません。

 方やイタリアは縦パス主体の手数をかけない攻めで何度も敵陣に迫り、CKの山を得ます。そして前半終了間際に目先を代えてショートコーナーからピルロのミドルシュートが炸裂!前の試合のロシツキといい、あの距離でプレスがないととんでもないシュートを撃たれるな、今大会は。

 往時と違ってやや攻撃的になったとはいえ、先制した後のイタリアはやっぱりイタリアらしさを前面に出した仕様に。そしてこれが実に強い。負傷したトッティを鴨葱に代えて布陣もボックス型に代えたリッピ采配。運動量の多い鴨葱の投入が実によく効いてイタリアの中盤が締まり、ガーナは前半ほど良い形ができなくなってしまいます。

 そしてイタリアはカウンター気味の速い攻撃を繰り出して何回かビッグチャンスを掴み、最後の最後でクフォーのバックパスのミスを突いてイヤキンタが追加点。先制した後のゲーム運びの巧さはどこかのクソボケ爺に見習わせたいところです。

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