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2006.06.15

【感想】6/14 W杯第6日目

<スペイン 4-0 ウクライナ>

 H組では最も注目度の高い試合でしたが、思いもよらない大差となってしまいました。
 前半の早い時間帯にCKとFKでスペインが2点先行。ビジャのFKが壁に当たって入ってしまったのはウクライナにとって不運でした。

 さらに後半早々フェルナンド・トーレスがDFライン中央を破って突進したところを、ウクライナのDFが倒してしまって一発レッド&PK。悪質とは言いがたいだけに一発レッド&PKの両罰は非常に厳しく、PKのみが妥当なところだと思いますが、そのPKをビジャがきっちり決めて3点差。ウクライナは前半のオフサイドの判定を含め、やや不利な判定に泣かされた感がありました。

 これでゲームの趨勢は決定。スペインはビジャに代えて故障明けのラウルを投入する余裕も見せつつ、なおも手を抜くことなく攻勢を仕掛け、何度かビッグチャンスを得た後にフェルナンド・トーレスが4点目。最後尾でボールを奪ったプジョールが突然突進を始め、最後は最前線でポスト役もこなして、中央に落としたところをフェルナンド・トーレスが決めるという、驚嘆すべきなのか笑うべきなのかなんだかよくわからない展開でしたが、良いものを見せてもらいました。

 ウクライナはカウンターが狙いだったはずですが、早い時間帯に先制されたのが響いてあまり良い形を作れず、前半はサイドからの放り込みに終始。数的不利となった後半はスペインのミスに乗じて攻勢を仕掛けるだけで精一杯でした。また守っては中盤のプレスが甘く、割と楽にスペインのボール回しを許しているのが気になりました。

 フェルナンド・トーレスにはほっぺの渦巻きがよく似合う(暢久風)。

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<ドイツ 1-0 ポーランド>

 90分を通じて緊張感漂う良いゲームでした。

 前半は双方中盤で凌ぎあい。ドイツは左サイドからラーム→クローゼ、ラーム→ポドルスキーと2回決定機を掴むものの得点はならず。ポーランドはドイツDFラインの裏を狙う攻撃を繰り出すものの、こちらは決定機にまで至らず。

 後半はポーランドの中盤でのプレスが効かなくなってドイツがはっきりと優勢に。さらにポーランドが一人退場者を出してからは、ドイツは左右からのサイド攻撃で何度もチャンスを演出。

 ポーランド守備陣は集中を切らさず、GKの奮戦も手伝ってなんとかスコアレスドローに持ち込めると思われたのですが、ロスタイムに入ってドイツ右サイドのオドンコールのクロスをノイビルに決められて善戦むなしく勝ち点奪取はならず。

 オドンコールとノイビルは共に後半途中からの投入。ドイツの執拗なサイド攻撃と選手交代の妙が光りました。

 ポーランドは結局ドイツの中盤に最後まで苦しめられ、ドイツDFラインの裏を狙う形ができませんでした。退場者が出なくても堅守で勝ち点1を取るのが精一杯だったでしょうが、その勝ち点1すらも許さないのがドイツの執念なのかもしれません。

 ノイビルは出たばかりなのに、表情がやたら疲れている。家庭に問題があるのか、副業がうまくいかないのかw

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