【感想】6/21 W杯第13日目
<ポルトガル 2-1 メキシコ>
既にグループリーグ通過を決めているポルトガルはパレイラ、C・ロナウド、デコ等主力を温存。方やグループリーグ突破を確実なものにするためには負けられないメキシコ。インセンティブの差があってか、終始メキシコが攻勢をかける試合内容になりましたが結果はポルトガルの勝利。
主力を温存して試合に臨むのは良いのですが、その結果エクアドルのように大敗してしまうと往々にして良い流れを失ってしまいがちなもの。その意味ではきっちり勝ってリーグ戦を終えられたのはポルトガルにとって悪かろうはずがないのですが、メキシコに退場者が出たにも関わらず、その後の逃げ切り方があまりにも稚拙。リスクを負って攻める必然性はないのでゆったりをボールを繋ごうとするのは良いのですが、途中でミスが頻発し、人数が少ないメキシコの逆襲を許す始末。単に選手層が薄いのか、日頃一緒にやっていないメンバーなので連携が良くないのか、その辺の事情はわかりませんが、これでは決勝トーナメントで先へ進むのは難しいでしょう。
メキシコは立ち上がりから怒涛の攻勢を仕掛けますが、先制したのはポルトガル。カウンター気味に攻めて、最初のチャンスを得点に結びつけました。さらにCK時にマルケスの露骨なハンドでPKを得て追加点。気持ちが前のめりなのは判りますが、キャプテンがあまりにもくだらないハンドでPKを与えてはいけません。
メキシコもセットプレーで1点返し、後半にはPKを得て同点のチャンスを掴みますが、これをブラーボが枠外へ外してしまって同点ならず。解説@東京の宮沢ミッシェルが「PKを得た時点でメキシコ喜びすぎ」と評していましたが確かにそのような・・・
さらにペレスがシミュレーションを取られてこの日2枚目のイエローで退場。シミュレーションは厳しい判定のように思いましたが、その他のところでもシミュレーション臭いプレーを繰り返していたのかも・・・ 数的不利にも関わらずその後もメキシコは攻め続けましたが追いつけず。但し、アンゴラがイランと引き分けたため、この試合に敗れたにも関わらず結果的にメキシコもグループリーグ突破。メンタルにムラがある感が拭えませんが、メキシコの思い切りの良いサッカーには結構好感が持てました。
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<オランダ 0-0 アルゼンチン>
既に決勝トーナメント突破を決めているチーム同士の対決。共にイエローを一枚もらっている選手を中心に主力を温存。オランダはロッベン、ファン・ブロンクホルスト、ファン・ボンメル等が不在。アルゼンチンはクレスポ、サビオラ、ソリン等が不在。
ゲーム開始直後のアルゼンチンは引き気味の構えで、前線にテベス&メッシを残してカウンター狙い。ボールを支配するオランダがこれといったチャンスを作り出せないでいるうちに、次第にゲームの主導権はアルゼンチンに移り、前に出てきたアルゼンチンが中盤を支配。テベス、ロドリゲス、リケルメと惜しいシュートを放ちますが得点ならず。
後半はこの日全く仕事ができなかった(そもそも良いボールも来ていないのですが)馬を早々と下げ、さらにファン・ペルシも下げてから多少オランダもボールが回るようになって形勢は五分五分に復しましたが、決定機を作るまでには至らず。方やアルゼンチンも後半25分からメッシ、リケルメを相次いで下げてクルス、アイマールを投入しましたが、こちらもチャンスらしいチャンスは大して作れず。
共にリスクを犯してまで勝ちたいという執念はないようで、後半30分くらいからは得点の気配が消えうせてそのままスコアレスドロー。当方少々飽きてしまって新聞をパラパラめくりながらの観戦となってしまいました。
ロッベンを欠くオランダの攻撃力というか構成力がガクンと落ちるのに対し、アルゼンチンが代わって投入されるFWがテベス、メッシと若いながらも実力差揃い。その差が出たのかスコアレスドローながらややアルゼンチンぺースで試合は進み、グループリーグ首位通過も決まってアルゼンチンのほうが収穫大でしょう。
オランダも「死のグループ」を難なく通過はしましたが、3戦とも煮え切らない内容。ポルトガル戦はやはりロッベンの出来如何かと。
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