【感想】6/26 W杯第18日目
<イタリア 1-0 オーストラリア>
トッティ王子、強烈にプレッシャーのかかる中でPKをきっちり決めてイタリア辛勝。
数々の修羅場をくぐっているでしょうから、案外本人はしれっとしているのかもしれませんが、それでもさすが王子。怖くてPKを見られなかったブッフォンのほうが自然な気がします。
試合は主審がやらずもがなの演出をしたような・・・ マテラッツィの一発退場はいくらなんでも可哀想。最後のPKも切り返しに引っかかってこけた豪DFに、グロッソが勝手につまづいてこけたようにも見えるので、審判によってはPKを取らないどころかグロッソのシミュレーションを取るかもしれません。
戦前の予想に反して、オーストラリアは前半からイタリアと五分に渡り合っており、11対11でそのまま見たかった試合でした。
一人減ってからのイタリアの堅守はさすが。負傷でネスタを欠き、その控えのマテラッツィを退場で失っても、なおオーストラリアの猛攻をしぶとく凌ぎ切り、ワンチャンスに賭けるのはイタリアのお家芸。最後の最後で多少人数をかけて攻めに転じて、PKをもぎとってしまうんですから、いやはや恐るべし。楽じゃないけれども、結果だけは出すのもイタリアの伝統芸。
逆にいえばオーストラリアはパス回しがそれほど上手くないので、数的有利をそれほど生かせなかったのが響きました。しかし、ビドゥカをターゲットとした手数をかけない攻撃は十二分にイタリアを苦しめ、決勝T進出が運や偶然によるものではないところを見せてくれました。南アフリカ大会・アジア予選では強大な敵となって日本の前に立ちふさがることは間違いありません。
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