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2006.06.30

リスクマネジメント

世の中面白いもので、

プライオリティの高い試合には全て結果を残しているという事実を、直視すべきである。
結果を見る限り、ジーコを辞めさせる機会は、なかったのだ。

(中略)

ただ、その後4年間は、組織的に間違った判断は下していないことを忘れてはならない。
協会は、組織として有効に働いている。

という見方もあるようです。

 内容はともかく、結果を出している人を辞めさせるというのは情において心苦しいものですし、辞めさせる理屈付けも難しいものです。

 しかし、ビジネスの世界では「プロセスは少々いかがわしいが、結果を出しているからまぁいいか・・・」と放任したあげく、後々重大な法令違反が露見したり、大損失を被ったりすることがままあります。「組織としてのリスクマネジメントができてない」というやつですね。従ってプロセスチェックを怠っちゃいかんのですよ。

(補足)

 定量基準による評価は明快ではありますし、試合結果のみならずそれ以外のものを定量化して評価に加える工夫があってよいとは思いますが、定性的なものを「不明確」という単純な理由で評価基準から外すのは安易に過ぎる、あるいは難しい課題を避けて通っているだけではないかと。

 協会はどういう判断のもとで4年も無能監督を放置したのかはわかりませんが、ジーコを強力に推す方に対して「結果が出ている」というただその一点だけで誰も物申すことができなかったとすれば、それは組織として体をなしていないと見るのがフツーではないでしょうか。

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