« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »

2006.07.31

観客動員を考える(ホーム7節終了時点)

Kyaku0607

 大分戦はわずか16,040人

 チケットは瞬間蒸発しているのにキャパの1/4近くに相当する約5,000が空席。平日とはいえ悲惨なものです。心なしか大分戦の駒場はいつになく静かだったような気さえしました。

 シーチケを増やしてから顕著になった駒場の死にチケ問題。

 非常に残念なことですが、死にチケ問題に対してクラブがこれといった有効な対策が見出せずにこの駒場の惨状が続く見込みであれば、平日も埼スタ開催にしたほうがマシではないでしょうか。

 埼スタはいかんせんアクセスが悪いのが難ですが、チケットが入手できなくて駒場に入れないファン・サポーターが多数いる一方、その駒場は空席が目立つというのは看過し得ない大問題でしょう。

 8月のホーム新潟戦は平日にも関わらず埼スタで開催されますが、平日埼スタ開催での動員力や土日開催とは違う運営上の注意点を探る上で重要なテストになることでしょう。浦和にとって新潟は対戦相手として不人気の部類に入り、新潟サポといえども平日は多くの来場は見込めないでしょうから、夏休み期間中とはいえ観客数はおそらく埼スタ開催では最低水準=3万人前半がいいところかもしれません。

 駒場の惨状をどうするのか、新社長の手腕が問われるところです。

|

2006.07.30

【TV観戦】日本 2-3 北朝鮮

スコア上は0-3から追い上げながらも1点及ばず惜敗という形にも見えますが、内容的には完敗に近かったように思いました。審判への暴行含めいろいろと北朝鮮の御乱行のあった後なので、AFCは「北朝鮮を勝たせようとしない『何か』」を発動させるのではないかと期待したのですが(^^;「何か」らしき所業は全くありませんでした。

体格に勝る相手に対してサイドからのシンプルな攻めを徹底できず、中央でごてごてと手数をかけては分厚い守備網に阻まれ続けたあたりは豪州戦とそっくり。ロスタイムに入った2点目のような形がもっと欲しかったところです。後半投入した大谷をアクシデントでもないのに途中で下げざるを得なくなったベンチワークの拙さが勝機を遠ざけたようにも思いました。

立ち上がりこそ日本ペースだったものの、守備陣のお粗末なプレーも加わって前半に立て続けに3点を奪われ、この時点で事実上勝負あり。ここぞという場で北朝鮮と日本のFWの力の差がはっきりと出てしまいました。

大野・永里の2トップでスタートしましたが、この組み合わせってどうなんでしょう?残念ながら二人とも闘っている感じがしないんですよね。後半荒川が投入されて、ようやく前線で体を張るプレーヤーが出てきたなと思いましたが、いつまでも荒川に頼っているわけにもいかないし、とりわけ若い永里には奮起してもらいたいところです。このチームはアテネ組からの若返りに重点を置いているように見受けられますが、若返ることと闘う姿勢がなくなることと本来何の関係もないはずで非常に残念です。

幸いW杯出場はこれで潰えたわけではなく、中北米3位のチームとのプレーオフが待っています。勝ち負けはともかく、納得できる内容の闘いを見せて欲しいところです。

|

【観戦記】甲府 1-1 浦和

180729kofu1

 大分戦後半の惨状を見れば、無策のまま試合に臨めば大分同様運動量が多いことで知られる甲府に苦戦することは十二分に予想されたこと。今節は負けなくて本当に良かったと心底祝賀を述べたくもなります。

 ここ2戦浦和を救ってくれた達也が4戦目にしてついに完全に消耗。甲府DFを振り切れるだけの切れもなく、ロングフィードに対する反応も今一つ。頼みの綱といって良い達也がビジュを始めとする甲府DF陣に封殺されてしまったため、三都主が同点弾を叩き込んだのが精一杯で勝ちきることはできませんでしたが、それで御の字でしょう。シュート数・決定機共に甲府のほうが上。またしても山岸に助けてもらったような試合でした。

180729kofu3

 夏のサッカーは(別に夏のサッカーに限ったことではないかもしれませんが)動けない者負け。今節も運動量の差が如実に出てしまいました。前半の甲府はやや様子見に徹していたようでしたが、それでも攻守の切り替えの速さは圧倒的で、浦和のセットプレーは甲府のカウンターのチャンスとなることもしばしばでした。

 さらに後半開始早々からは鬼プレスをかけ始めて中盤で浦和を圧倒。ついに浦和のミスを誘って甲府の左サイドからのクロスを逆サイドの藤田が合わせて先制します。甲府の攻撃はボールを奪った後の素早い好守の切り替えからサイドへ展開するという一パターンしかないのですが、それがものの見事に嵌ってしまいました。

 失点場面は堀之内のフィードが直接甲府に渡ってしまったのが契機になっていましたが、後半立ち上がりから失点に至るまで中盤でパスミスが続出し、出足の鋭さでも完敗していたので失点はいわば必然の産物。堀之内個人の責めに帰しても仕方ありません。

 但し後半も30分近くになるとさすがの甲府も運動量が落ち、右から長谷部を経由して左でフリーになっていた三都主がDFを一人前に置いて同点ゴール! 同じような形は前半から何度もあったのですが、三都主は甲府のプレス網の前になすすべなし。唯一のゴールを決めたので全てが帳消しになったような気もしますが、今日もあまり良い出来とは思えず、頭部負傷後も三都主を引っ張ったベンチワークには疑問を抱かずにはいられません。

180729kofu2

 どこをどう見ても甲府ペースの試合。動けない選手がピッチにゴロゴロしている様をギドはどう見ているのでしょう? 暢久の出場停止が明けた今節は川崎戦と同じメンバーがスタメン。大方の選手が疲労困憊なことは大分戦で明らかにも関わらず、お馴染みのメンバーに拘る理由は全く不可解。厳しいフィジカルトレーニングを積んだと言われるドイツ合宿の成果は全く表れず、個々の運動量で大分や甲府に完敗。浦和の選手は少々テクニックがあったところで厳しいプレスに晒されてしまうと何もできず、常に数的不利な中でボールをキープしながら立ち止まって考えている姿が目立ちました。

 合宿の失敗はもう終わったことなので今更責めないとしても、甲府に対して明らかに勝っているバックアップメンバーの力をどうして有効に使おうとしないのでしょうか? 相馬しかり、酒井しかり、内舘しかり、共に100%の状態でのスキルはレギュラーに劣っているかもしれませんが、疲労蓄積で満足に動けないレギュラーよりは格段にマシなパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?序盤に散見された凡ミスで明らかなように、甲府の選手達は上手くありません。でも動けるという一点をもってそのパフォーマンスは浦和を凌駕していました。浦和はなぜ動ける選手を起用しないのでしょうか?

 伸二→永井、平川→黒部の交代は動けない選手の交代という意味で理解できるのですが、結果はいたって不芳。暢久→内舘で長谷部を前に上げて、おおっと思わせましたが時既に遅く、ロスタイムはむしろ甲府に押される始末。

 永井は前節に続きダメダメでした。結果からすれば伸二→内舘で長谷部を早く前に上げたほうが良かったかもしれませんし、前半唯一気を吐きながらも後半はへろへろになった平川は岡野と代えたほうがよかったかも。

 さらにシュートゼロで何のインパクトもないまま試合を終えた黒部。スーパーサブ的な働きが苦手なのは明らかで残り15分での投入は気の毒ではありますが、今節の出来ではギドの信頼を得るのは難しいかと。黒部はポストプレーで周りを生かすチームの潤滑油としては期待できるけれども、独力で点を取りに行く能力はないから長い時間使わんとしんどいでしょう。達也のクロスをヘッドで黒部がヘッドで折り返し、闘莉王が突っ込んだ場面(残念ながらシミュレーションを取られてしまいましたが)なんかと見ていると、黒部を頭から使えよとつい思ってしまいます。

180729kofu4

 G大阪・川崎と揃って引き分けたためダメージは最小限で済みましたが、ギドの器量に大きな疑問を投げかける一戦でした。8月にも鹿島→新潟→C大阪→大分と平日2試合・アウェー3試合の厳しい4連戦がありますが、ギドは同じような過ちを犯してしまうのでしょうか?

P.S.

 最後に投入された堀井は鳴尾(元新潟)と並んで浦和に滅法強かったことを大木監督は知っていたのでしょうか???

 それはともかく、勝ちきれなかったとはいえ朝早くから小瀬に詰めかけた甲府サポには十二分に満足できたゲームだったでしょう。下位チームの中では圧倒的に娯楽性のある試合内容。J1残留を願わずにいられません。

|

2006.07.29

PLAYBACK KOFU2000

 浦和が2000年に小瀬を訪れた時の様子を簡単に写真で振り返っておきます。

・メインスタンド

Kofu3

・バックスタンド

Kofu4

・アウェーゴール裏

Kofu1

・祝連敗脱出のダンマクの前でくつろぐ家族連れ

Kofu2

・うぃあーな人々

Kofu5

 この頃は浦和といえどもゴール裏を埋め尽くすには至らず、芝生がはっきりと見えます。

 経営危機を乗り越えて着々と地歩を固め、劇的な形でついにJ1昇格を勝ち取り、昇格後も攻撃的な姿勢を捨てない甲府。

 6年ぶりの闘いはいかに相成るでしょうか。

 

|

2006.07.28

ごらんアウェー:小瀬2006(予習編)

 小瀬に行くのは初めての方が多いと思いますので、予習のために甲府のJ開幕戦「甲府vs清水」を見に行った時の様子を掲げておきます。
2006-03-05kofuaway1

2006-03-05kofuaway2

 浦和J2時代にはほとんど見かけなかったヴァンフォーレを応援する旗の数々。J1昇格効果たるや恐るべし。

2006-03-05kofuaway3

2006-03-05kofuaway4

 新潟同様、アウェーサポへのもてなしの心が厚いのが甲府の特徴。

 小瀬競技場へのバスは甲府駅前から発着。キックオフ1時間40分前の11:20分発のバスに乗ったが、行きは全く渋滞なく20分で到着。350円也。

2006-03-05kofuaway5

 乗ったのは山梨交通の標準色。

2006-03-05kofuaway6

2006-03-05kofuaway7

 でもヴァンフォーレカラーのバスもウロウロしています。

2006-03-05kofuaway8

 国際興業系のバス会社なので見慣れた色のバスも・・・orz

 定期バスと競技場直行の臨時バスとでは小瀬の乗降場が違うのに注意。実際問題としては定期バスに乗ることはほとんどないと思いますが。

2006-03-05kofuaway9

「富士の国」って、取りようによっては清水に喧嘩を売っているような・・・

2006-03-05kofuaway10

 来たー、小瀬競技場。

2006-03-05kofuaway11

 でもこの対戦になんで機動隊導入なんでしょう?この辺が運営の不慣れを感じさせます。

2006-03-05kofuaway12

 細々としたスポンサーの数々。

2006-03-05kofuaway13

 手荷物検査は一切ありません。実に牧歌的な運営。

2006-03-05kofuaway14

 一昔前の国体会場そのもの。メインスタンドに形ばかりの屋根があるだけ。椅子はベンチシート。サイドスタンドはメイン・バックとは独立しています。なんか見たことあるなと思ったのですが、昨日行った万博がこれとそっくりなんですね。この手の競技場の常としてトイレが少ない。女性は特に注意。

2006-03-05kofuaway15

 アウェーゴール裏には赤と橙しか出ない旧式の電光掲示板。自分でN0.12を紹介するのはちょっとかっこ悪い。

2006-03-05kofuaway20

 スタンドへの出入り口が狭くて少々イライラします。

2006-03-05kofuaway16

 ゴール裏のダンマクが広告と渾然一体となっているのがこのスタジアムの最大の特徴かも。なけなしのスポンサーをかき集めた結果なので、くれぐれもその上にダンマクを被せたりしないようにな(特に赤の諸君)

 なお担架に広告が入っているのは珍しくありませんが、甲府はキックオフ前に担架隊が広告面をスタンドに見せながら場内を周回します! スポンサーへの配慮、恐るべし。

2006-03-05kofuaway17

 まだ改修工事が終わっていなかったのか、この日は上部スタンド閉鎖。

2006-03-05kofuaway18

 日本航空高校のダンスチーム。ゲーム前はメインスタンド向き、ハーフタイムにはJ1では珍しいことにバックスタンドへ向けて踊ってくれます。

 手作り感はいいのですが、プロサッカーの興業なんだから衣装はなんとかなりませんかねか? それじゃ体育着そのものやで!

2006-03-05kofuaway19

 野球場でよく見かけるビールサーバー隊がいます。このあたりがなんとなく長閑。

2006-03-05kofuaway21

 久しぶりに見た甲府サポへの感想ですが、

・甲冑武者や騎馬軍団がいたり、ほら貝が鳴り響いたりしないどころか、「風林火山」の幟も見えず、「武田菱」のビックフラッグが出るわけでもありません。もちろんバレー選手の影武者が現れて、相手を混乱させることなんてあるわけがない。

・都築コールとそっくりのコールが!

・「もみの木、もみの木、いつも緑よ」のメロディーと同じヴァンフォーレコールがあった他、それなりにオリジナリティーを出しているのは判ったが、いずれも単調であまり印象に残りませんでした。

・それ以上に青・赤は隣のFC東京とまるっきり一緒なので、あまり印象がよくありません。青ベースに赤・白のチェック柄というクロアチアっぽいデザインを生かして、FC東京と積極的に差別化を図ったほうがいいように思いますが・・・

・ここも青・赤の傘が・・・

といったところか。

 ちなみに後ろに座っていた清水サポのオッサンが甲府のコールを歌えるのにはワロタw 甲府の苦しい時代を清水が助けたという経緯もあるし、選手どころか監督まで相互に行き来しているくらいなので、暇な時は甲府の試合を見に来る人が少なくないのかも。

2006-03-05kofuaway22

 帰りのバス運営は浦和J2時代より格段に手際よくなっておりました。少しずつ客足が伸びるにつれて山梨交通もノウハウを蓄えたのでしょう。行きよりはやや渋滞があったものの、30分ほどで甲府駅着。清水サポが甲府駅にそこそこいるのには驚きましたが、首都圏在住の清水サポなのか、あるいは身延線でトロトロやってきたのでしょうか・・・

|

2006.07.27

大分戦補遺

・昨年埼スタで闘った時はシャムスカ就任直後。シャムスカ色を出すもへったくれもなかったはずなので、事実上シャムスカ大分と闘うのは今回が初戦だったわけですが、めちゃめちゃ良いチームになっていました。浦和は新潟戦と同じようなへたれっぷりだったわけですが、相手としての強さや可能性という点では新潟より大分のほうがはるかに上。フィニッシュに難があるので勝ちきれないけれども見ている分には十分楽しめるサッカーをしていると思いました。

・大分の次節は川崎戦。なぜか「修羅場」に数えてもらえない大分ですが、川崎は大分を侮りすぎですな(埼玉新聞も「取りこぼし」という認識をしているダメダメっぷりですが)。大分は堅守&カウンター戦術で十二分に川崎に勝てると思います。ジュニーニョに不用意にスペースを与えない。「戦術はエメルソン」だった浦和が苦められたやり方を徹底すれば勝てないにしても負けることはないでしょう。

・高松を久しぶりに見ましたが、完全にディフェンシブFWになっていました。組織の役割どころだから仕方ないけど、セレッソの西澤みたいに前線でデンと体張らずに、前から積極的にチェイシングかけて中盤でポストをこなしている感じ。決して悪い選手じゃないけど、点を取る役割期待を担っていない現状では大金叩いて買う選手じゃないですな、こりゃ。大分に残って正解。っちゅーか、もう売り時逃しちゃいました・・・ そうこうしているうちに肉離れ(?)で退場。合掌。代わって出てきたラファエルのコンディションが上がってきたら、高松の使われ方が変わるのかも知れませんが・・・

|

2006.07.26

【観戦記】浦和 1-0 大分

 引分けどころか敗色すら漂う厳しいゲームをよく拾いました。やはり60分近く10人で闘った川崎戦で選手は消耗していたのでしょう。危うく昨年の二の舞になるところをよく勝ちました。長いリーグ戦ではこういう試合で勝ち点3を取るのが重要。そう考えて慰めにするしかありませんね。

 試合内容は悲惨だった新潟戦と大差ないといって差し支えありません。90分を通じてゲームはほぼ大分ペース。但し残念ながら新潟と違って大分にはゲームを決めるべき選手がいませんでした。大分にマグノアウベスが健在だったら間違いなく負けていたことでしょう。

 逆に浦和は良い流れを掴めないまま90分を終える可能性も高かったのですが、一瞬の隙をついてゲームを決める選手=田中達也がいたのが幸いしました。そして見事なスルーパスでアシストしたのはなんと内舘。意外といってはウッチーに失礼ですが、控え選手の差も多少勝敗に影響したかもしれません。

 浦和の立ち上がりは悪くはなく、達也・小野・平川がパス交換で右サイドから攻撃する意図が窺われました。しかしこれが15分くらいでフェードアウトするともういけません。攻撃は徹頭徹尾達也頼み。

 達也が下がってきてボールを中盤に叩く → 中盤の選手がDFラインの裏に達也を走らせる → 達也ボールを受けるもフォローがなく、角度のないところから仕方なくシュート!

 前半はこれの繰り返し。最初から最後まで全部達也。これじゃ達也は億単位でサラリーを貰わないと割に合いません。とにかく達也へのフォローがなかった。伸二はまだ多少その意識があるのですが、永井は攻守にわたって90分間ほとんど機能せず。その永井と中断開け後あまりコンディションが良くないように見える三都主が前半チームの足を引っ張っていたように思いました。

 セットプレー崩れか何かでたまたま前線に残っていた闘莉王にボールが渡り、その闘莉王が達也にボールを流すのが一番得点の臭いがするっていうのが、今の浦和に何が足りないのかを如実に示しているような気がします。

 足元から足元へチンタラボールを繋ぐだけで浦和の攻撃もなかなか様になりませんが、大分も前半やや自重気味。ボールを奪って素早く前線に送ってサイドに開いた選手を走らせる意図は見えましたが、チャンスは根本や高橋に裏へ抜け出されたのがあったくらい。

 事前情報では運動量豊富との話でしたが、高松が前から積極的にディフェンスしてくるのが目立つ程度で、それほど激しくプレスを掛けてくる訳でもなく、大分の前半はバランスを保って0-0で凌ぐことを目標にしていたように思いました。そしてその目標が完遂されたんですから浦和のほうが手数は多いとしても大分ペースといって差し支えないと思います。

 浦和は後半頭から三都主に代えて相馬を投入。攻撃に冴えがないだけではなく、再三三都主の裏を狙われていたので妥当な交代でしょう。っていうか、このくそ暑い中の連戦で3戦とも三都主先発というほうが疑問ですが、ギドにしては早めの見切りでした。

 ただこの交代は残念ながらさほど効果がありませんでした。浦和の運動量は後半に入って激減。もともと遅い攻守の切り替えはさらに遅くなり、達也の孤立は深まるばかり。

「いつ見ても波乱万丈」というのは浦和の歴史そのものですが、運動量が少なくて「いつ見ても数的不利」というのはいったいどういうことなのでしょうか?

 永井は本来そんなに動かないわけではないのですが、この日はホント試合開始当初から体重そう。伸二のほうがまだ格段マシと思えるほどでしたが、ギドは永井&伸二の「不動の2シャドー」をそのまま放置するほど愚かではなく、内舘を投入して長谷部を前に上げます。下げたのが相対的にマシと思われた伸二だったのは意外でしたが、川崎戦で90分出ていることを考慮したものでしょうか?

 試合を決めるスルーパスを出したのが前に出た長谷部ではなく内舘だったというのは驚愕すべき事態でしたが、結果的にこの采配が奏効。あとはへろへろになった達也を下げて酒井を投入し、不恰好ながらもなんとか逃げ切り。永井は1トップになってから最後の気力を振り絞って動きがよくなった気もしましたが、カウンターからビッグチャンスで失速・・・今日は最後まで永井の日ではありませんでした。

 一方後半勝負をかけてきた大分は運動量を上げて中盤でボールを拾い捲って前半からの狙いである浦和のWBの裏狙いを徹底してやってきました。シャムスカの特徴は相手の嫌がることを徹底してやるところにあるのでしょうか。

 浦和は平川が完全に疲労してしまい、後半投入された相馬もやはり守備がそれほど得意でないこともあって、梅崎・松橋・高橋といったところを十分に捕まえられません。そのため最終ラインでかろうじて跳ね返す場面が長く続きましたが、この浦和の最終ラインでの「板子一枚での防ぎ」を破れるだけの選手が大分にはいないのが幸い。

 中盤から右にかけて啓太、左で坪井、中央で闘莉王が奮戦し、さらに山岸の再三の好セーブにも救われてなんとか無失点で切り抜けての辛勝。

 くそ暑い中での連戦に内容を求めるのが無理なのかもしれませんが、1トップへのフォローの遅さはかねてから指摘されているところでもあり、選手起用も含め疑問符だらけ。それでも負けるよりは良かったというのが総括でしょうか。

|

歴史は繰り返すのか?

 「良い内容が長続きしない」のは浦和の伝統。

 さすがに今は一応リーグ優勝を狙えるチームになったので良い内容の試合が一試合で終わってしまうことは少なくなりましたが、それでも時折かつての悪癖が顔を覗かせることがあります。

 思い起こせば昨年のホーム大分戦。柏原主審が闘莉王を退場処分に付し、浦和は数的不利に追い込まれながらも2点ビハインドを跳ね返して勝ちに等しい引分けに持ち込んだアウェー鹿島戦の後、大分にいいところなく敗戦。

 大分は成績不振で監督が交代したばかり。今日は楽勝だろうとの根拠のない楽観論がスタジアムを包み、観客数が少なかった(35,198人)こともあいまってなんとなくマッタリした雰囲気のまま選手もサポーターも試合に入ってしまい、終わってみればスコアは1-2ながらも内容はほぼ完敗。全くといってもいいほど走れなかったのが印象に残っています。

 奇しくも強敵相手に10人で良い内容で勝った後に迎える今年のホーム大分戦。中3日とスケジュールは極めてタイトで、疲労困憊で動けずという点では前回の轍を踏んでしまう可能性も無きにしも非ずですが、幸いなことに今回は駒場での試合。精鋭が集うスタジアムが選手達を大きく後押ししてくれることでしょう。

 大分は経営難のためマグノアウベスと吉田を手放し、代わって獲得した新外国人オズマールが機能しないまま退団するという大きなビハインドを背負いながらも、降格に絡むどころか今や上位を窺う勢い。やはりシャムスカ恐るべしとしかいいようがありません。さすが人間「力」よりシャムス「力」。

 しかし、敵将に力量があるほうが、妙になめた態度で浦和が試合に臨むことがなくて却って好都合かもしれません。好勝負を期待しましょう。

P.S.

 本題に何の関係もありませんが、浦和J2時代に一世を風靡した「鳥日新聞」が復活しているのを知って嬉しゅーございました。

|

2006.07.25

さいたまシティカップOB戦

 何を今更感のある話題で恐縮です。

 「現役戦よりもOB戦のほうが面白そうだ!!!」という観測も流れていたバイエルンMとの親善試合ですが、予想に反しバイエルンMは現役戦に結構なメンバーを揃えてきたのに対し、OB戦のほうは浦和側がイマイチです(バイエルンMのOBのほうは凄いのか凄くないのか全然わかりません。ベッケンバウアーとかミュラーとかマテウスとかはいませんが。)

 半分以上が現在のレッズのスタッフ。ペトロやバインがやってきた福田引退試合の「レッズ歴代選抜」と比べると手頃なところで間に合わせました!という感が拭えません。GGRでは水内や福永が残念がっていましたが、福田すら出ないとは全く持って残念。

 ペトロが張り切りすぎて、思わずルンメニゲ会長を削ってしまう場面を期待していたのですが、ちょっと思い入れが沸かない陣容で残念です。杉山と伸康が笑いを取りにくるのだけは確かでしょうけど。

----------------------------

<参考>福田引退試合「レッズ歴代選抜」出場メンバー

 GK田北雄気→45分:土田尚史→82分:西部洋平
 DF田口禎則→29分:西野努、ブッフバルト、井原正巳→56分:堀孝史
 MF渡辺隆正、広瀬治→68分:河合竜二、ペトロヴィッチ、城定信次
   ウーベ・バイン→82分:岩瀬健
 FW岡野雅行、福田正博→73分:池田伸康

|

2006.07.24

ごらんアウェー:川崎2006

この日はSS席で観戦。

ネタらしいネタもないのですが、

・SS席なのにゲートからスタジアムを半周させられる。自由席よりSS席のほうが遠いってありえねー
・SS席なのに、Jリーグや球団旗を掲げるワイヤーが眼前にあって邪魔
・スタジアム内外はケータイが異常に繋がりにくい

これらを「等々力三悪」として記録しておきます。

なお、SS席はクッションと団扇をレンタルしてくれます。

|

2006.07.23

【観戦記】川崎 0-2 浦和

 完勝。しかも暢久退場で数的不利に陥りながらの完勝でした。

 前節無様な敗戦を喫したばかり。ナビスコ杯で苦杯を舐めた川崎にワシントンを欠く浦和は引分けで御の字と思って等々力へ向ったのですが思いもよらぬ結果に。この二日間の鬱々が一気に吹き飛びました。

 「聞いて極楽 見て地獄」

 「アウェーで良い試合をしたと聞いてホームの試合を見に行ったらとんでもない惨敗だった」というのはかつての浦和ではよくあった話。チーム状態の不安定さにかけては右に出るものがなかった(←自慢してどうする!!!)のですが、今節に関して言えばその不安定さが良い方に転んだといっていいのかもしれません。

 新潟戦との差異は一目瞭然。中盤が機能すれば浦和は強い。それだけです。

 長谷部が戻ってボランチに入り、伸二は永井に代わって2列目に。長谷部は啓太と良い連携を保ちながらボールを追い、伸二はやはり運動量が多いとは言いがたいのですが彼なりに動く。これで中盤の守備は一気に改善。川崎の強力FW陣へのボール供給を寸断できたのが今日の勝因の一つでした。

 さらにナビスコ杯と違ってDFに坪井がいるのが効きました。ナビスコ杯ではスピードのある川崎FW陣が浦和守備網をズタズタに切り裂いたわけですが、坪井がいるとジュニーニョも我那覇も何もできません。我那覇はシュートゼロ。ジュニーニョも3本のシュートはすべて枠外。坪井一人で3人くらい防いでいる感すらありました。

 加えて闘莉王。川崎が苦し紛れに放り込んでくるハイクロスは全部闘莉王がカット。まさに鉄壁。数的不利に陥って闘莉王の攻撃参加ができなくなったのが却って守備強化に奏効したのかもしれません。

 7月としては割りと涼し目だったことも幸いして、暢久退場後も運動量はほとんど落ちず、結局のところ川崎に与えたチャンスは松下のポスト直撃シュートと中村のミドルシュートだけでしょうか。この日は守備に見所が多かったように思いました。

 立ち上がりはまさに一進一退。守備こそ見違えるように改善されたものの、攻守の切り替えの遅さは相変わらず。1トップだと中盤でボールを奪っても攻め手の数が少なく、WBやボランチが上がってきて浦和が攻勢をかける頃には川崎の守備網はすっかり出来上がってしまいます。

 試合開始前の練習でやっていたように、サイドから低くて速いボールを入れようとする意図も窺えましたがこれも不発。ギリギリの勝負になりそうだなと思っていたところで、一気に局面を打開してくれたのは達也でした。攻撃参加してきた闘莉王のパスを受けて前を向いた達也が3人のDFを前に置きながらシュート! やや遠目からのシュートでしたが、米山の詰めが甘くてシュートコースが空いたところに思い切りよく放ったのがものの見事に決まりました。寺田が負傷して米山がDFに入っているわけですが、「(相対的にいえば)空中戦には強いが地上戦には弱い」川崎DF陣の特性は大して変わっていないようです。

 先制してしまえばゲームは浦和のもの。暢久退場で浦和は堅守&カウンターに徹するしかなくなりましたが、その狙い通りに終盤に永井が追加点。川崎は接触転倒した選手に気を取られて足が止まったように見受けられましたが、その隙に浦和は3対2でカウンター。達也に代わって投入された永井はGKにぶつけることなくきっちり決めてくれました。

 その前にも平川が2度ばかり決定機を作っているので2-0のスコアは試合内容通りといっていいでしょう。マルコンの守備が下手なのはナビスコ杯で実証済み。平川vsマルコンの対決はいつも攻め合いの様相を呈しますが、平川がタックルに来たマルコンを交わして縦に抜ける場面もあり、今日はやや平川優勢だったでしょうか。

 この試合はベンチワークも完璧。守備固めといっていい長谷部→内舘の交代(その直後内舘が左サイドを駆け上がって相手を交わしに行くのには参りましたが・・・)。平川がマルコンを交わしにいって3度ばかり立て続けに失敗し、最後は足が攣ってしまった時点ですかさず相馬を投入(内舘が右SBへ入り、相馬がボランチ)。最後は疲労困憊の達也に代えて永井。全く問題ありません。

 守らないといけない局面で相馬と三都主を併用するとは今季初には考えられなかった布陣ですが、相馬はいつの間にかギドの評価を著しく上げているようです(逆に言えば酒井の立場が辛くなった・・・)。

 川崎は前半中盤を制圧され、暢久退場後はスペースを消されて全くいいところなし。運動量で浦和を凌駕したとも言いがたく、早めの選手交代もさしたる効果がなく、手詰まり感が漂うまま試合終了。正直なんでこのチームが首位にいるのか不可思議に思えて仕方ありませんでした。マギヌンがフィットしていないのも大きいのでしょうが、この内容なら今季のチーム目標通りベスト4入りが精一杯のところでしょう。

P.S.

 浦和とは極めて相性が悪いことで知られる柏原主審。浦和嫌いは相変わらずでした。暢久への2枚目のイエローは肘が入っているようにも見えるので致し方ないとしても、達也へのファウルをほとんど取らないのには参りました。

 今日は川崎に勝ったことよりも柏原に勝ったような気さえしました。

|

2006.07.22

ごらんアウェー:新潟2006(2)

 先に話題に掲げたビッグスワンの食事情を確認してきました。

 現地に行かれた方は周知のことと思いますが、ビジターエリアは2つ売店があります(たぶん最大限にビジターエリアを広げてもらえる浦和戦だけと思いますが)。

 バックスタンドに近いほうの売店はこんな感じ。

180719niigata3

180719niigata4

 全く持って旧態依然。巻物が散見されるので、「寿司の福神」が運営している売店なのでしょう。

 ところがメインスタンド寄りの売店は

180719niigata5

 こちらは「大助」が運営している売店。アルビ公式サイトに表示されている「さけ・いくら丼」だけではなく、「海老チリソース丼」「もち豚カツ丼」と魅惑の品々。

 そしてなんとメニューに「新潟名物 へぎそば」も!!!

 確かに品揃えは大幅に改善されていることは確認できましたが、量のほうはどうだったのでしょうか?スーパーの釣り広告のごとく、行ってみたら早々と売り切れていたのではあまり意味がありません。

 早めにスタジアム入りして実食された方がいらっしゃるようでしたら、コメントお願いします。

|

2006.07.21

ごらんアウェー:新潟2006-イタリアン

 試合のほうは「達也復帰」以外全く得るところがありませんでしたが、そんな中でもしっかりネタを掴んで帰るのが遠距離アウェーの極意です。

 「変わるビッグスワンの食事情」の項で若干前フリをしておきましたが、今回のお題は新潟の誇るB級グルメ「イタリアン」。

 試食に出かけたのは新潟駅から比較的近い「みかづき・万代シティー店」。ばかでかいバスターミナルの2階に店舗を構えております。店の外観を写真に収めてくるのを忘れてしまいましたが、どこからどう見てもありきたりのファーストフード店。夕方近くの店内は女子高生らを中心に賑わっており、挙動不審な19歳の女子高生は店に馴染みまくっていましたが、そんなことは気にせずにイタリアンを注文。

 たった310円。しかも期間限定ながらクーポンを利用するとなんと230円!! いろいろなバリエーションがあるようですが、初手はベーシックな品から入るのがB級グルメ界の王道です。

 たまたまオーダーが重なったのかもしれませんが、5分ほど待たされ、ようやく出てきたのはこれ。

180719italian

 ネーミングと相まって一見パスタのように見えますが、実態としては焼きそばに近いといったほうがいいでしょう。具にバラ肉がなく、もやしがやたら目立つ焼きそばにスーパーで2人前100円くらいで売っているミートソースをぶっかけたような感じと思っていただければ結構です。至ってチープな味わい。但し麺は一般の焼きそばよりもやや太めです。

 まぁ学生はいかにも好きそうだなという気はしますし、小腹が空いたときにはよさそうにも思いますが、わざわざ食いに行くようなものではありませんね。最近そんなんばっかりですが(^^;

 ビッグスワンでの販売の模様は確認できず。

|

2006.07.20

【観戦記】新潟 2-1 浦和

180719niigata2

 お話になりませんでした。新潟が強かったというよりは浦和が弱すぎました。大怪我から復帰してきた達也が90分出場。それだけがこの試合の収穫ですね。

 前半30分くらいまでの動けなさっぷりはいったい何だったのでしょう。まるで合宿直後の疲労溜まりまくり状態で試合に臨んだかのような感さえありました。久々の遠距離アウェー。しかも酒の旨い新潟で昨夜は遅くまでドンチャン騒ぎでもしていたのでしょうか。フィジカル強化を中心としたはずのドイツ合宿の成果は全く見受けられませんでした。

 新潟は前半に勝負をかけてきました。エジミウソンをロングパスで走らせる策は大して奏功しませんでしたが、中盤で組み立てながらのサイド攻撃は浦和のプレスの甘さも手伝って有効に機能し、その一つが先制点に結びつきました。エジミウソンのシュートは誰かに当たって軌道が変わったという運も味方したように思いましたが、新潟の狙いが嵌ったことには違いありません。逆サイドに振ってどフリーの状態でボールを受けた場面も散見されましたが、それが得点に至らないあたりが新潟の実力なんでしょうが、そういう形を作らせてしまう浦和も相当情けない。

 浦和はとにかく動けない。新潟の中盤でのプレスに苦しみ、動かない選手間で足元から足元へちんたらパスを回すだけ。達也をDFライン裏へ走らせようとする意図は時折垣間見られましたが、さすがに達也の状態は完璧とはいえず、いったんDFの裏を取ったかのように見えてもシュートには至らず。そしてあろうことか中盤でパスミスを犯しては新潟の逆襲を食らう。とにかく中盤の不出来がこの日の全てでした。

 前半30分くらいからようやく浦和も目が覚め、右サイドを中心に何度かチャンスメーク。さらに40分くらいからは早々と闘莉王を前線に上げてパワープレー。

180719niigata1

 後半も一方的に攻勢を仕掛けましたが、点を取ったのは後半ほとんどチャンスのなかった新潟。ショートコーナーっぽい形からずいぶん遠い位置からシルビーニョが撃ったシュートがなんと浦和のゴールネットを揺らしてしまいます。現地では何が起こったのかさっぱりわからなかったのですが、TVニュースで振り返ると明らかに浦和のクリアミスでした・・・orz

(注:録画で確認したら、この2点目は実にクソのような失点。ショートコーナーを受けたシルビーニョに対して浦和は誰も詰めておらず、元々壁の位置にいた啓太が仕方なくシルビーニョに詰めるも時すでに遅し。この時の啓太は「誰も行かねぇのかよー!!!」という表情で後ろを振り返っています。シルビーニョのシュートはかなり強引でしたが、それがなんと永井と闘莉王の間をすり抜けてゴール! 両者棒立ち・・・ 2重の凡ミスによる失点でした。これでは勝てないのも当たり前です)

 浦和は攻めてはいるんですが、残念ながら得点の臭いはあまり漂ってきません。怪我明けの達也を1トップで酷使する意図はいったい何だったのでしょう。スタメン発表時には永井との2トップだと思ったのですが、蓋を開けてみればなんと達也は1トップ。まだ完全とは言いがたい達也は常時3人くらいに囲まれながら孤軍奮闘するもシュートは1本だけ。かねてから1トップへのフォローの遅さが指摘され続けているのに、その問題は全く解消されず。このあたりも中断期間中何をしていたのでしょうか。

 また後半は何度もサイドからクロスを上げてみましたが、そこはワシントン不在の影響がモロに出てしまいました。平川に代えて投入された黒部も相手に脅威を与えるには至らず、終盤に闘莉王が攻撃参加してきてようやくサイド攻撃が形になるという按配でしたが、それでも流れの中から点が入る気配はあまりなく、結局得点は暢久のFK(録画で確認したらコメントいただいたように確かにFKではありませんでした。ただリスタート直後で新潟は誰も暢久に詰めておらず、事実上FKみたいなものですね)による1点どまり。シュートは撃ちまくったが相手GKの好守に阻まれての敗戦ならまだ気が休まるのですが、この日の浦和はそこまで至っていないので敗戦が堪えます。エリア周辺で体を張って耐えに耐える新潟をミドルシュートで崩すという策もなく、中断明け初戦は実に不甲斐ない出来に。誰もが薄々感じていたこと-ワシントン頼みの糞サッカー-が、ワシントン負傷で一気に露になってしまいました。

 伸二の動けなさっぷりとミスの多さは致命的。三都主もFK以外はほとんど良いところがありませんでした。ポンテも長谷部もいない状態では伸二を使わざるを得ないというのは判りますが、コンディション不良が伝えられた三都主のスタメン起用には大いに疑問を感じました。伸二に代わって後半30分過ぎから投入された相馬。何度か左に流れてチャンスを作ろうとしていましたが、その動きを見るとなおさらそう思わざると得ません。

 達也に1トップはまだ荷が重いと思われる状態で次節はどう闘うのか。中盤の動けない・動かない選手たちをどうするのか。次節は長谷部が戻ってくるとはいえ難しい闘いであることに違いはありません。

P.S.

 家本主審に対しイエローを一枚も貰わなかったのも収穫といっていいでしょう。というか、この日の家本は流すべき場面を止めてしまう場面が何度かあったくらいで、あとはいたってフツーの判定ぶりでした。上川主審を見て何か感じ入るところがあったのでしょうか?

|

2006.07.19

(メモ)新潟2 ‐1浦和

(スタメン)事前予想どおり、達也・永井の2トップ&暢久トップ下。新潟はシルビーニョ出場。

主審家本

(前半)ぼやっとした立ちあがり。浦和の左サイドを崩され、中央からシュートを食らう。
30分くらいから浦和の目も醒め、達也にDFライン裏を突かせようとするが不発。40分には闘莉王を上げてパワープレー。
しかし伸二のパスミス続発には参る。

(後半)一方的に攻めたが、ミドルシュートを食らって2点差。
相手の隙を突いてFKで一点返しただけ。
サイド攻撃はワシントンがいないと可能性を感じないな。負けるべくして負けた。
次節伸二スタメンやばいんじゃない?

|

新潟着

新潟着

ホーム側出足遅し。っちゅーか、浦和早すぎw

|

オシム氏、Jリーグ秋開幕を要望 

オシム氏、Jリーグ秋開幕を要望 

オシム氏は18日の会談の中で、リーグ戦開催時期の変更を要望した。Jリーグが3月から年末にかけて開催されるのに対し、欧州リーグは主に8月から翌年の6月にかけて行われる。オシム氏は海外移籍や気候の問題などを理由に挙げ、川淵キャプテンに対して「(シーズンを)欧州に合わせるのが一番だ」と提言。特に気候に関しては「6月から8月の暑い時期にサッカーをやるのは難しい」と話していた。Jリーグなどでも以前から話し合われている議題だが、雪国における積雪の問題などもあり、実現には至っていない。だが一方で、気象条件の厳しい欧州北部でも同様のシーズンで行っており、日本での開催も不可能ではなさそうだ。

(2006年7月19日06時03分  スポーツ報知)

-----------------------------------------------

 文中に指摘があるように、札幌・山形・新潟と降雪地を抱える日本が秋開幕へ移行するのは容易なことではありません。欧州はそもそも雪が日本ほど降りませんが、ブンデスリーガ等では厳寒期にウィンターブレークを設けています。むりやり秋開幕に移行すると、雪国の各チームは冬季アウェーゲームだらけになることは必至でしょう。また日本のスタジアムは冬場吹きっ晒しになるところが少なくなく、冬季の観客はそれほど期待できないかもしれません。

 かなり難儀な話だとは思いますが、秋開幕が検討の俎上に載る自体は歓迎すべきことでしょう。

|

2006.07.18

変わるビッグスワンの食事情

 何かと評判の悪いビッグスワン・ビジターエリアの食事情。

170611aniigata1

170611aniigata2

 新潟の方々は(サポートぶりも含めて)概して温厚・温和。貧相な食事情にもおそらく悪意はないのでしょうが、メニューは貧弱。しかもその貧弱な品々もあっという間に売切れてしまいます(写真は昨年6月ナビスコ杯@ビッグスワン)。

 ホーム側の食事情はどうだったのか定かでありませんが、幸いなことに今季ビッグスワンの飲食売店が大きく変わりました。

 これを見る限り、Sスタンド1層目(=ビジターエリア)にも「さけいくら丼」という新潟らしいものが置かれるようになったようで、あとは量の確保をよろしくお願いしたいところです。

 浦和といえども平日ともなると一昨年・昨年のリーグ戦と比べれば頭数はぐっと減るのは間違いありません。しかし、レッズサポは「おまえら平日から何をやっとるんだ???」と訝しくなるほど早くからわらわらやってきて列を作りはじめます。この習性(?)が知られていないばかりに、早々と飲食類が売り切れてしまってトラブルの種となっているようです。くれぐれも飲食類は早めに量を確保しておかれたいものです。

 ところで、ビッグスワン売店改良の目玉商品といえばみかづきの「イタリアン」。新潟B級グルメのエース格です。スタジアム外にあるのでレッズサポも買えるのですが、どうもスタジアムに着くとそんなことはすっかり忘れて待機列を探してしまうのでつい忘れてしまうんですよね、こういうネタを(´・ω・`)ショボーン

|

2006.07.17

すぎっち

 試合のない3連休を使って秋田に行って来ました。本ネタはおいおい紹介することとして、来年は秋田で国体が開催されるようです。

 国体といえば、お約束はマスコット。

180716sugicci1

180716sugicci2

 マスコット名「すぎっち」。まぁ確かに杉は秋田の名産ですが、マスコットに仕立て上げるには相当無理があったようです。国体終了とともに忘れられることは間違いありません。

 秋田といえばやっぱりこれじゃないでしょうか?

180716namahage

 これは秋田全県を代表するわけじゃなくて、男鹿半島固有だからっちゅーことでボツになったのかもしれませんが、ローカルキャラクターのインパクトでは全国トップレベルだけに惜しい。

 もっとも最近は秋田発・地産地消ヒーロー 「超神ネイガー」というのが全県的にバカウケしているようで、いざとなったら国体会場の至る所にこれを出没させれば済むようなwww

|

2006.07.16

オールスター2006

 毎年オールスターの週には泊りがけで旅行することにしています。

 大抵サッカー絡みでは行けないところに行くわけですが(本件はおいおい暇ネタとして披露します)、今年はあいにく行った先の天気が悪く、仕方なく早めに投宿してテレビで久しぶりにオールスターを見ました。前半20分くらいからでしたが。

 先入観がそうさせるのかもしれませんが、前半は酷かったですね。祭りは祭りらしく派手にやればいいのに、前目の選手が縮こまってどうする!! 中澤なり茂庭なり、最終ラインの選手が盛り上げ役を担っているっていったいどうなってんの? 

  EASTは後半巻や小林大吾(どフリーだと良いボール入れて来ますねぇ・・・ 大宮に置いておくのはもったいない)が入って、さらにバレーを入れて3トップしてから面白くなったけれども、WESTは90分を通じてさしたる見せ場なし。パウリーニョが一人でがんばってたくらいでしょうか(一人で空回りしている感もありましたが)。EASTはDFに代表3人そろえて、しかも3人とも割りと真面目に守備しているのでWESTは気の毒でした。坪井がちょろちょろ前に上がってくるのには大笑い。

 まぁ大体フェルナンジーニョなし、ジュニーニョなしじゃそもそも大した祭りになりませんわな(ワシントン、ポンテ、マグノアウベスの欠場は怪我だから仕方ないけどね)。Jリーグを代表する攻撃的な外国人選手がほとんど選出されず、代わって将来性はあるかもしれないけど現時点では祭りを演出する余裕のない若手選手がぞろぞろ名を連ねている時点で結果は目に見えています。逆にいくらなんでもお祭り男としていつまでもゴンに頼っているようでは・・・

 ピグシーやエメルソンが遊びまくっていた頃が懐かしいですな。

 マスコット祭りのほうはどうだったのでしょうか?

|

2006.07.15

なでしこリーグもオールスター戦?

なでしこもオールスター戦を実施(出所:日刊)

 日本女子サッカーリーグは14日、「モックなでしこリーグオールスター2006」を8月27日午後7時から東京・国立競技場で実施する、と発表した。対戦カードは、なでしこEAST(東京電力、浦和、日テレ、伊賀)-なでしこWEST(高槻、TASAKI、INAC、岡山湯郷)で日テレ松田岳夫監督がEAST、TASAKI仲井昇監督がWESTの指揮を執る。1チーム16人の構成で9人を両チーム監督、コーチの推薦で、7人は30日まで実施される同リーグ公式サイト(http://www.nadeshikoleague.jp)からのサポーター投票(1試合40分以上で今季4試合以上の出場が対象)で選出する。試合は90分で勝敗が決定しない場合でも延長戦、PK戦は行わない。入場券(一般前売り800円、同当日1000円、小中高生前売り300円、同当日500円)は15日から発売される。入場券に関する問い合わせは東京都サッカー協会 電話03・5772・5599(平日午前10時~午後5時)まで。

[2006年7月14日18時33分]

----------------------

 スポンサー様のご意向なんでしょうか? 

 Jリーグでもその存在が疑問視されて久しいオールスター戦。

 残念ながらリーグ内の実力差がかなりあって、「スター選手」が特定チームに偏在しており、日本代表がオールスターに等しいといって差し支えないなでしこリーグで、無理やり全チームから選手を選抜してオールスター戦を開催するのは大いに疑問です。

|

2006.07.14

ごめん、なかったことにして

 バイエルンMの来日予定メンバーが発表されています。

 まぁ通例であればこの時期に発表されるメンバー表なんて「チケット販促用チラシ」も同然で、実際の来日メンバーとは大きく乖離しているものですが、バイエルンMに限ってはそんないい加減はことはしない!との噂も。まだ埼スタのキャパの半分も売れていないチケがちょっとでも売れるといいですね(棒読み)。

 もっともそもそも月末の平日という鬼門としか言い様のない日に試合を組んだ時点で、売れないことはほぼ確定したようなものなんですが・・・

 そんなことはさておき、今オフにはこんな話題もありました。

 スポーツ報知の記事(リンク切れちゃった・・・)を再掲しておきます。

浦和が早くも来年のアジア制覇に動き出した。「アジアの強豪とアウエーでやらなければいけない。うちの選手はアウエーを経験したことがない」天皇杯制覇で来年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した浦和の犬飼基昭社長が19日に公約した。

 まずは昨年の世界クラブ選手権出場のエジプトの名門アル・アハリとの親善試合。W杯期間中の6月にドイツ合宿を行う浦和は、合宿終了時にエジプト遠征を計画中。ともに大手通信会社「ボーダフォン」を胸スポンサーとし、「赤い悪魔」の異名も共有する縁からボーダフォン杯としての開催を打診している。更に今夏アジア遠征を行い、強豪クラブと親善試合プランも進行中。「リーグ戦はもちろん、アジアも制し、世界クラブ選手権に出る」(犬飼氏)がキーワードとなる。

 アル・アハリとの親善試合は、ボーダフォン日本撤退の巻き添えを食ってあぼーんしたのが丸わかりなのでどーこーは申しませんが、後者のアジア遠征はどうなったのでしょう?

 バイエルンMとの親善試合がそれにとって代わってしまったのでしょうか?

 残念ながらナビスコ杯を逃してしまったので、その分日程が空いているはずですが、韓国や中国に乗り込んでゆくような話も聞きませんし。

 スタメン組と控え組の力量差も大して埋まらず、来年のACL対策は総じてあまり進んでいないというのが今年上半期の総括のように思いますが。

|

2006.07.13

FIFAランキングのツボ!

 納得感が高くなったと評判のFIFAランキングの算出方法が公開されています。

(出所)
http://www.fifa.com/en/mens/statistics/rank/procedures/0,2540,3,00.html

http://www.fifa.com/documents/tournaments/FIFA_WR_revision_E.pdf

<主な変更点>

・試合の重要性:親善試合とW杯のポイント格差を倍に引き上げ。

・採点期間:過去4年間かつ直近年の比率を引き上げ(従来は8年間かつ線形加重)

・ゴール数、ホーム/アウェイは考慮外とする

 従来方式からはっきり変更された点はこれだけ。試合結果、相手の強さ、地域の強さ、1年間で計算対象となる試合数といった項目は基準を明確にしただけで、新旧ランキングの変動にこれらがどう影響したのかはわかりません。

 但し、ご丁寧なことにANNEXにランキングの計算方法まで書いてあるので、どの項目がランクアップに効いてくるかははっきりとわかります。

要するに

  「重要な大会で強い相手に勝て!」

ということです。当たり前ですな。「地域の強さ」は大きなランクアップ阻害要因にはならないみたいです。

 日本がランキングを上げるためには親善試合っちゅーか、キリンなんとかで勝ってもあまり意味がない。W杯本戦で勝ち星を積み上げるのは非現実的なので、W杯アジア予選はもちろん、アジアカップが非常に重要になるんですな。それを制覇してコンフェデに出て一つでも勝ってボーナスポイントを稼ぐ。これですわ。

 アジアのW杯出場国で今回のランキングに差がついたのはアジアカップ@中国での成績を反映したものと考えれば納得が行きます。

(参考)
・日本:優勝
・イラン:3位
・韓国:決勝T1回戦敗退
・サウジ:グループリーグ敗退(しかも最下位)

 また「過去の栄光」は急速に剥落してゆくのにも注意が必要です。

|

2006.07.11

明日・明後日はお休みします

ココログメンテナンス実施について(7/11 14:00-7/13 14:00)

日頃よりココログをご利用いただき誠にありがとうございます。

現在ココログベーシック・プラス・プロにおいて、21時前後から翌1時台にかけて「ココログ管理画面へのアクセス/操作がしにくい」「トラックバック/コメントが受信しにくい」などの状況が断続的に発生しており、ご迷惑をおかけしています。大変申し訳ございません。

-------------------------------

しょっちゅう機能不全に陥るのに料金だけは一人前に取るココログ。

メンテナンスが予告時間内に終わったためしもない。

というわけで、明日・明後日はブログ更新しませんので予めご連絡申し上げます。

P.S.

ネタもないしちょうど良いと思っているのはナイショだ(^^;

|

2006.07.10

【感想】W杯 イタリア優勝

イタリア優勝。

終了間際にPKをもらって、数的不利を跳ね返してヒディンクを沈めたあの一戦でイタリアが優勝する予感がしたのですが、伝統的に苦手とするPK戦で勝ってしまうシナリオまでは思い浮かびませんでした。しかもPK戦は完勝。

マテラッツィがPKを与え、マテラッツィがヘッドで取り返し、マテラッツィが頭突きを食らい、マテラッツィがPKを決める。終わって見れば決勝戦はマテラッツィ祭り。ガットゥーゾ祭りというのも想像しにくいですが、マテラッツィ祭りっちゅーのもなんだかなぁという気もします。

前半はイタリア、後半は途中までフランスがボールを支配するものの、強固な守備陣を崩すには至らず。どちらも下手に攻めに打って出てカウンターを食らうのが怖かったのでしょう。しかも時間が経つにつれて両者へろへろになって後半30分過ぎくらいから全く得点の気配が見られないまま案の定PK戦突入。決勝戦らしく勝ちに拘った試合といってしまえばそれまでですが、どちらのチームにも思い入れのない者にとってはお世辞にも面白いとは言いがたいゲームでした。

プレスを避けてやや後方での配球に専念していた感のあったジダンが突然エリア内へ飛び出して放ったヘッド。あれが決まっていれば、予定調和的というか水戸黄門的というか、ジダンがまさに有終の美を飾っていたはずなのでしたが・・・

しかも、ジダンが有終の美を飾るどころか、マテラッツィに頭突きを見舞って一発退場という形で現役を終えるとは、まるでギャグ漫画。つまらない試合ながらもネタだけは歴史に残る按配になりました。

但し残り時間も少なかったためジダン退場は勝敗の大勢には影響なし。早々と3人を代え、最後はデルピエロまで投入したイタリアですが、後半以降のシュートはわずかに1本。
「攻撃的に変貌した」との前評判でしたが、試合を重ねるにつれて先祖がえり。内容にはがっかりで、これで八百長問題がうやむやになってしまっては割に合わん気もします。しかし、それでも他のチームと比べてこれといった穴がないことは確かで、その意味では優勝に値するといっていいでしょう。

フランスは決勝へ出てくるだけで精一杯。しかも途中でビエラを負傷で欠きながらPK戦までもつれこませることに成功したのだから十分健闘したといっていいでしょう。ただこの日はセットプレーで再三マークの甘さが垣間見られるというフランスらしくない一面もありましたし、もともとアンリの1トップでイタリア相手に勝ちきるのは難しかったともいえます。

|

2006.07.09

【本】プロスポーツクラブのマネジメント

武藤泰明著「プロスポーツクラブのマネジメント」

 大体においてファン・サポーターというのは贔屓のチームが負けると何がしかをやり玉に上げてウサを晴らしたがるものです(往々にして「自責」という方向へ向ってしまうレッズサポは極めて例外的でしょう)。

 チームへの思い入れが深くなると、特定の選手を敗因として責めたてるのは概して心苦しいもの(そうでない人もまた多いですが)。従って大抵の場合、敗戦の責任をかぶるのは監督やフロントとなります。

 監督であればその一挙手一投足が現場で観察され、あるいはメディアで報じられるため、いわば酒の肴としてネタに事欠くことはありません。

 ところが、フロントの場合はどうでしょう。「うちはフロントがダメだから」という話はよく耳にしますが、そもそもフロントとは一体何をやっているのか、またどうあるべきなのか、実はファン・サポーターはフロントについて戦力補強以外語るべき材料を持ち合わせていないのではないでしょうか?

 また阪神タイガース上場問題やマンU買収問題、あるいはJリーグでも散見される経営難問題のように、クラブ経営そのものがファン・サポーターの心理を揺るがすこともままあります。

 こうした問題意識から、フロントのお仕事を垣間見ると共にそのあるべき姿を考える足掛りとして標記本を読んでみました。この本は「JリーグGM講座」のテキストをもとに作成され、クラブのマネジメントに携わる方の参考をなるべく書かれたものです。

 コーポレートガバナンス・財務・組織論・マーケティングといった幅広い切り口でスポーツクラブのマネジメントを論じているので、取っ掛かりとしては良い本だと思います。

 ただ、過去に類例が少ないせいか、また出版されて日が浅くて内容がこなれていないせいか、スポーツクラブマネジメントのノウハウ本を指向したものなのか、あるいはスポーツクラブマネジメントを学際的に検討しようとしたものなのか、未整理の感が拭えませんでした。 大雑把に言えば第1章(法人格とガバナンス)と第2章(財務)は後者の色彩、それ以降は前者の色彩が強く出ているように思います。

 またコーポレートガバナンス・財務・組織論・マーケティング等々、いずれにおいても広く企業一般に適用される「総論」があって、これがスポーツクラブの場合どう適用・変容されるのかという論の進め方をしている箇所が多いにも関わらず、「総論」に関する参考文献を掲載していないのはテキストとしていかがなものかと思います。

 例えば第1章第2項(4)の「サポーター」の項で唐突に社会学的概念やマーケティング理論上の概念が登場しますが、それらに馴染みが無い人読者にとってはかなり難解な記述だと思います。

 多少の難はありますが、フロントの行動を注視してゆく上で、こういう本を通じて多少切り口の多様化・視座の拡張ができればよろしいのではないでしょうか。

|

2006.07.08

川口に浦和が!

 こちら様のご紹介で気づいたのですが、川口に浦和系の店ができるというのはガセじゃなかったんですね。

 オフィシャルグッズを置くくらいならレッズ直営店じゃないにしてもレッズ営業とは無関係なはずはありません。いよいよレッズ営業も近隣の巨大市場川口の本格開拓に乗り出したということなのかな?

 うちからは至近距離なので、オープンしましたら店内をレポートします。

|

2006.07.07

坪井、被弾!!!

サポーター投票ではDF部門で3位の岩政に大差をつけられていたので、坪井の選出は無いものと思い込んでいたのですが、

同一Jクラブから出場できる選手はサポーター投票選出選手、Jリーグ推薦選手合わせて3名まで。サポーター投票で4名以上となる場合は次の方法で3名を選出し、同ポジションの他Jクラブ選手の繰り上げ出場とする。
イ.ポジション別の得票数順位で上位3名を選出。
ロ.ポジション別の得票数順位が同じ場合は、得票数の多い選手を選出。

これに引っかかってしまったのですかね、DF部門4位の坪井が被弾してしまいました(久保も同じか)。

伸二共々怪我だけはないように、こんな試合はテキトーに流して浦和に帰還してください。お願いします。

|

出入り差し止め!

「GO!GO!大宮アルディージャ応援定期預金キャンペーン」実施のお知らせ (武蔵野銀行公式サイト)

株式会社武蔵野銀行(頭取三輪克明)では、平成18年7月から、サッカーJリーグチーム「大宮アルディージャ」のオフィシャルスポンサー契約にあたり、「GO!GO!大宮アルディージャ応援定期預金キャンペーン」実施いたしますので、お知らせします。

-----------------------------

|-`)o0 浦和レッズへの「埼玉りそな銀行」本体のパートナー参加は「埼玉縣信用金庫」様が先行しているので無理なんやろうな・・・

|

2006.07.06

【感想】7/5 W杯準決勝(2)

<ポルトガル 0-1 フランス>

 立ち上がりはポルトガルが積極的に攻勢に出て面白い試合になるかと思ったのですが、フランスがPKで先制した後はフランスの堅守の前にポルトガルは手も足も出ず完敗。一方フランスもカウンターで追加点を取りに行く姿勢も見受けられず、残念ながら双方大した見せ場のない凡戦になってしまいました。守備は堅いけれども攻撃力に乏しいチーム同士が決勝トーナメントで戦うとこうなってしまうのでしょうか。

 決勝点となったPK。確かにカルバリョの足はアンリに掛かっていてPKには違いないけれど、あれぐらいの接触ならPKを採らない主審もいるかもしれません。また笛がややフランス寄りのような気がしましたが、ポルトガルはオランダとの乱戦を筆頭にファウルが多くて審判団の心証を害していたのがその遠因になった可能性もあります。

 ポルトガルはポジションチェンジを交えながらC・ロナウドやフィーゴがサイドから中央へドリブルで仕掛けてゆくところまではいいのですが、そこから決定的なチャンスを作り出すところまでは行きません。この試合はデコが帰ってきたのですが、そのデコは立ち上がりに良い感じでボールに絡んだくらいで次第にマケレレに封殺される按配に。

 1点先制されてからは守るフランスを攻めあぐね、長時間数的有利だったにも関わらず1点も取れなかったイングランド戦と同じような膠着状態に陥ってしまいました。ポルトガルはFWがしょぼくて、引き気味の相手を打開するのに必要な「エリア内での橋頭堡」がいないのが辛いところ。

 パウレタを下げて三郎左を入れ、C・ロナウドの1トップ。イングランド戦で全く機能しないことが実証済みのこの布陣はこの日もやっぱり機能せず。永井の1トップそのまんまなんですな、これは。さすが永井の後継者=俺たちのC・ロナウド。

 さらにコスチーニャを下げてポスティガを入れて、あがきにあがいて見ましたが、ついにフランスゴールを割れず。C・ロナウドのFKをバルデズがファンブルし、フィーゴが詰めたのがこの日最初で最後のビッグチャンスだったかも。

 身長差があるためかCKは全くといっていいほどチャンスに結びつかず、GKリカルドまで前線に上げた最後のパワープレーも実らずにポルトガル敗退。先制点が入っていれば全く違った展開になったかもしれませんが、イングランド戦で露呈した得点力の弱さが決勝への道を阻んでしまったような気がします。

 勝ったフランスもシュートはわずかに6本。PKで1点を得た他はアンリが際どいシュートを一本撃ったくらいでしょうか。ブラジル戦と比べると全体に動きが緩慢。一点取った後は守りの意識が強くなり、さっさと陣形を整えてポルトガルの攻勢を凌いだ後もイタリアのような切れ味鋭いカウンターを繰り出す気配はありませんでした。ベテランが多く、しかもスタメンは比較的固定されているため、ここに来て連戦による疲労が出てきたのでしょうか。

 フランスが決勝に進出するのは完全に予想外でしたが、これはやはり出来すぎ。決勝戦でイタリアを破るにはこの日のようなせこい勝ち方、ないしPK戦しかないでしょうなぁ・・・

|

2006.07.05

レッズ改組(2006/07)

06.07.04  クラブ内の組織変更について(浦和公式サイト)

<1>アカデミーセンターの新設

 従来の強化・育成部を変更し、強化部は、トップチーム専属の担当セクションとする。Jリーグアカデミーの考えに基づいて、幼少時からのサッカー・スポーツの普及と選手の育成を密接にし、トップアスリート輩出のための環境整備をより推進していくため、普及部門と育成部門を統合したアカデミーセンターを新設致しました。

------------------------------

 組織図を見ると「レディース」は「トップチーム専属の担当セクション」である強化部の担当に残されています。レッズレディースの存在意義ないしその主眼がホームタウン及びその隣接地域における女子サッカー普及にあるならば、今回の改組に伴ってアカデミーセンターに移管されてもおかしくないでしょう。

 あえて「レディース」を強化部に残したのは、トップチームと併行して「レディース」を勝てるチームに改造しようというフロントの意思表示と解釈してよろしいのでしょうか?

|

【感想】7/4 W杯準決勝

<ドイツ 0-2 イタリア>

前半はややイタリアペース、後半はドイツペース。延長突入直後にイタリアが立て続けにビッグチャンスを得た後は一進一退でPK戦突入已む無しと思った矢先、イタリアがついに均衡を破って先制。

CK崩れでドイツの選手がぐちゃぐちゃ残っている中、スルーパスを通すピルロもピルロだが、それをGKレーマンがわずかに届かないところへ決めたのは何とグロッソ。ジラルディーノでもトッティでもデルピエロでもなくグロッソ。このあたりが勝敗の妙なんですかね・・・

さらに残り時間が少ないドイツの反撃を軽くいなして、カウンターで追加点を奪ってしまうあたりはイタリアのお家芸。延長に入ってから投入されたデルピエロがドイツにとどめを刺しました。

双方に何度か決定機がありましたが、それをなかなか生かすことが出来ず。総じて決勝トーナメントにありがちな守りあいの様相を呈し、勝負への執念が満ち満ちた好ゲームにはなりましたが、その反面エンターテイメント性に乏しく、結果が判った今となってはもう一度みたいとは思わないですね。

ドイツは敗れはしましたが僅差の内容。ただバラックが終始精細を欠いていたのと、オドンコール&シュバインシュタイガーを投入して勝負に出た肝心の後半にクローゼがヘロヘロになってしまったのが敗因といっていいでしょう。

イタリアは怪我人や出場停止が出たこともあって、控えGK以外の選手を全員起用したのに対し、ドイツはほぼ固定メンバー。戦いながら調子を上げられた点ではメンバー固定の良い面が出ましたが、準決勝でついに主力メンバーの疲労という負の面が出てしまいました。

またイタリアはトッティが機能していなくてもそれなりに戦えるのに対し、ドイツはバラックが本調子でないと実力ががた落ちになる嫌いがあったかと。ドイツはグループリーグでは組み合わせに恵まれ、決勝T1回戦もエクアドルとこれまた相手に恵まれて勝ち進んできました。しかし、続くアルゼンチンにはPK戦に持ち込むのが精一杯、さらにイタリアには不敗神話を誇るドルトムントで敗れ、結局強豪国相手では120分で勝つことは出来なかったのはバラックの不振と無縁ではないでしょう。

それでも本番前はイタリアに大敗し、日本にすら引き分けに持ち込むのがせいぜいだった惨状を思えば、立派にホスト国としての責任を果たしたといっていいのではないでしょうか。

P.S.

 クリンスマン監督に(・∀・)ニヤニヤ と笑いかける上川第4審。きっとお子さんたちも登校前に見ておるぞ。がんがれ!!

|

2006.07.04

ワシントン負傷

 第一報では「肉離れで全治3~4週間」らしい。

 「首位と僅差の2位」というまずまずの戦績でリーグ戦中断に入った浦和。

 これまでリーグ戦では永井が故障がちな程度で大きな怪我人はゼロ。さらにナビスコ予選期間中にポンテ・都築が負傷しましたが長期離脱には至らず。

 中断期間明けには達也やネネの復帰で戦力増すら見込めると予想していたのですが、世の中そうそううまく行くわけはありませんね。

 中断前、特にナビスコ予選&準々決勝での浦和のサッカーはワシントン頼みそのもの。左右からボールをワシントンに入れればワシントンがなんとかしてくれる。

 それで実際ワシントンがなんとかしてくれるのですから恐れ入るしかないのですが、2シャドーの運動量が少なく、ワシントンへのフォローが満足にできていないのは一目瞭然。そこを見透かされたのか、川崎戦@等々力ではワシントンを完全に封じ込められて完敗を喫しました。

 練習試合に復帰したとはいえ、達也に大きな期待を寄せるのはまだ酷でしょう。達也には終盤での活躍を期待することとしてとりあえずは黒部の1トップなのでしょうか。

 この日のために獲得したといっても差し支えない黒部。これまでギドの信頼を勝ち得たとは言いがたく、ナビスコでも出番の少なかった黒部ですが、来年浦和に完全移籍できるかどうかは7月の働きぶりにかかっています。

 そんな黒部を少々心もとなく思った2シャドーがどんどんエリア内に飛び出してゆくようになれば、まさに「災い転じて福と成す」なんですがね。

P.S.

 さらにポンテも3~4週間離脱か・・・(つД`)

|

中田英寿引退

 ブラジル戦終了後、代表引退は十分ありうるとは思っていましたが、まさか選手すら辞めてしまうとは・・・ 

 早くから海外進出を目指して語学の勉強に励んでいたり、ビジネスにも興味を示したりと先々を読んだ行動の目立つ、ある意味中田らしい引き際だとは思います。

 ボロボロになるまで現役に拘る選手も少なくない中、早期引退を決めた中田。

 出番を求めてローマからパルマへ移籍。その後いくつかのクラブを転々としましたが、時には本人のコンディションの問題だったり、時には監督の考えだったり、また時には高額の移籍金がネックになったりして、結局のところボローニャの一時期を除けば主力選手として期待されながらその期待に十二分に応えることが出来たとは言いがたく、年を追うごとに中田の活躍が耳目に上ることは少なくなってゆきました。

 日本代表では、何かと監督との確執が話題になったトルシエ時代はまだしも、ジーコ監督になってからは時にマスコミから「足枷」と蔑まれ、時に「チームから浮いている」と評される状態。チーム内での違和感はW杯本戦に突入してもさして修正されることなく、本戦では中田の孤軍奮闘だけが目立つ結果に。

 個人能力では日本選手の中では傑出し、ヨーロッパレベルでも見劣りはしないレベルにあった中田ではありましたが、その持てる力をここ数年クラブレベルにおいても代表においてもチームの力に昇華させることができなかった。それが引退の機を早めたのかもしれません。

 ともあれ、引退の真意は今は察する他ありません。長い時を経て、また中田が自ら語ってくれることでしょう。

 お疲れ様でした。

|

2006.07.03

【観戦記】浦和 2-1 INAC

180702inac1

 終了間際にPKを得て勝つには勝ちましたが、現時点で最下位のINACに大苦戦。ぐだぐだの内容に終始しました。初の埼スタで、トップの選手同様舞い上がってしまったのでしょうか? おまけに党首はベンチ入りもなし。これが苦戦の最大の原因かと(^^;

 フォーメーションはこんな感じ

   安藤  北本
     柳田
 木原      若林
     高橋
岩倉 田代  笠島 山本
     山郷

 負傷の笠島・山本が戻ってきてDFラインは徐々に本来の姿に戻りつつありますが、前線はいつの間にか3トップを止めて中盤ダイヤモンド型の4-4-2に。この日はこの布陣が全く機能しませんでした。

 INACは果敢にもラインを上げてコンパクトな陣形で立ち向かってきます。浦和はその狭いエリアの中でパスを回そうとしてはミスを繰り返すばかり。運動量でもINACに完敗し、前半はボールがさっぱり前に進まないという散々な出来に。深夜・早朝と全員テレビに噛り付いていたのではないかと訝しくなるほどでした。

 それでもゴールキックが簡単に北本に通り、それを難しい角度から北本が豪快に決めて先制。これでなんとか浦和が落ち着くかと思ったのですが、落ち着く間もなくINACに右サイドから素晴らしいシュートを決められて同点。山郷はクロスと思ったのかもしれませんが、ボールは山郷の頭上を越えてネットに吸い込まれてしまいました。

 後半は前半から飛ばし気味だったINACの運動量が落ちて浦和が優勢に転じ、時折カウンターを食らいながらも一方的に押し込む展開になりましたが、INACの守備陣を崩すには至らず。この日はとにかくサイド攻撃が左右とも不発。3トップだった時にはサイドから縦にボールを入れて相手DFラインの裏を突く攻撃がよく見られたものですが、この日はそういうパターンは数えるほど。

 後半20分にスピードのある松田を投入して事態打開を図っては見ましたが、松田のポジションが低くて(WGじゃなくてSHのまま)さしたる効果はなし。途中ポジション修正の指示があったのか、やっと相手DFラインと並ぶような高い位置取りになりはしましたが、その頃には既に残り時間10分くらいだったかと。結局組織的な攻撃はほとんど見られず、なんだかんだと攻撃は安藤頼みとなり、その安藤も厳しいマークにあって惜しいシュートが1本あったくらい。引分け濃厚の気配が漂いましたが、北本がDFラインの裏に抜けたところをDFが後ろから引っ掛けてしまってPKゲット。そのPKを安藤がなんなく決めて一応勝つには勝ちました。当然ながら安藤全く笑顔なし。

 聞くところに寄れば、ベレーザ戦に良い内容で引き分けた後、高槻・湯郷とやや力の劣る相手に対しアウェーでこの一戦と同じようなぐだぐだの試合を続けていた模様。強い相手に存外の結果を出してきたのが、却って慢心に繋がってしまったのかも。暑い時期で不憫ではありますが、立ち上がり早々運動量で相手に負けるというのは全く浦和らしくありません。

 ゲーム開始直後から体が重たげ。スピードがなく、運動量も乏しく、しかもポストプレーが大の苦手のモーやん(北本)ですが、終わって見れば1得点、1PK獲得とFWとしては文句のない働きをしています。

 |-`)o0 北本の尊敬する選手=ロナウド(たぶん)

|

2006.07.02

【感想】7/1 W杯第21日目

<イングランド 0-0(PK1-3) ポルトガル>

 後半17分にルーニーが一発退場。

 ポルトガルは数的有利を得て相手エリア周辺でボールを回し、何度もサイド攻撃を試み、きわどいミドルシュートを放ちはしたものの、延長戦に突入しても得点は奪えず。

 高さでイングランドに及ばないのとエリア内でポストプレーをこなせるFWがいないこと、それになんといってもデコを出場停止で欠いているのが響きました。

 こういう展開でPK戦にもつれこんでしまうと、往々にして数的有利なほうが勝ち運を見放されてしまうものですが、そこはGKリカルドが奮戦。ポルトガルが見事ベスト4進出を決めました。FC東京との04年ナビスコ決勝を思い起こさせる展開でしたが、結果だけは逆に。

 イングランドはこの日もルーニーの1トップ。序盤こそサイド攻撃や2列目の飛び出しといった形が見られたのですが、その後はやはりぐだぐだに。コンディションの悪いベッカムを後半7分に下げたあたりでそもそも勝ち目が薄くなっていたのですが、それでもPK戦にまで持ち込んだ粘りは大いに讃えるべきでしょう。ただ今大会を通じて大して良いサッカーができていないことを考えれば、ここでの敗退もまたやむを得ないものかと。

-------------------------------

<ブラジル 0-1 フランス>

 ブラジルが負ける時って、必ずといっていいほど不可解なものが付きまといます。

 パレイラ監督は何を思い立ったのか、この日はなんとロナウド、ロナウジーニョの2トップ。これが全く機能せず、ブラジルがリズムを掴めないでいるうちにフランス先制。

 これもFK時にこともあろうにファーにいたアンリをどフリーにしてしまうという、ありうべからざるブラジルのミス。

 ロナウド、アドリアーノの2トップに変更してブラジルは遅まきながら猛攻を仕掛けたものの、フランスの堅守に阻まれて試合終了。最初からこの2トップならおそらく全く違った試合展開になったであろうと思われただけに残念でなりません。

|

2006.07.01

小人閑居して不善を為す

Niku1

Niku2

 最近ネタに切れがない某氏の慰労を兼ね、シーズン再開までやることがない赤者が集って拙宅で肉祭り。

 相馬も顔負けの某氏の包丁捌きにはいつもながら感服。

 海外厨持参のビデオでユーべの試合をしばし鑑賞しながら、いつものことながら何の結論も何の成果物も無く、赤者の夜はふけてゆくのであった・・・orz

P.S.

 こともあろうにユーべの選手に対して、「こいつら上手ぇなぁ・・・」連発はいかがなものかと>某嬢

 

|

【感想】6/30 W杯第20日目

<ドイツ 1-1(PK4-2) アルゼンチン>

 これがドイツ伝統の勝負強さという奴なんでしょうか。両チームに多少の誤算・アクシデントがあり、延長戦まで闘ってどちらが優勢ともいえないままPK戦突入。レーマンが見事に2本セーブして、ドイツが準決勝進出。アルゼンチンも十二分にベスト4に残る力を持っていましたが、正GKアボンダンシエリの故障という不運もあって、ホスト国の壁に阻まれました。

 前半は中盤を中心とする守りあいの様相を呈して双方チャンスなく終了。後半の早い時間にCKからアジャラが先制してからゲームは一気に動きました。

 ドイツは両SH(シュナイダー→オドンコール、シュバインシュタイガー→ボロウスキ)と相次いで代え、フリングスやラームも加えて攻勢を強めます。一方アルゼンチンはなんとリケルメに代えてカンビアッソを投入。どう見ても1点を守りきる采配としか思えませんが、残念ながらその策は実らず、ドイツお得意のクロス攻撃からクローゼに同点ゴールを叩き込まれます。

 さらにクローゼに代えてノイビルを投入し、一気に勝負をつけにいったドイツですが、残念ながらバラックがゲーム途中に故障してしまい、事実上一人少ない闘いを強いられて突き放すことはできず。

 またアルゼンチンもリケルメ不在で攻撃パターンが変わってしまい、またクレスポに代わって半ばセットプレー防衛策として投入されたクルスもイマイチ機能せず。テベスを中心とするカウンターっぽい攻撃に活路を見出すしかなくなってしまいましたが、こちらもドイツDFの凡ミスを突いたビッグチャンスが一度あった程度。

 結局延長戦も双方攻めあぐねてPK戦突入。アルゼンチンにとって不運なことにここでGKの差が出てしまいました。レーマンは4本ともシュートコースのほうに飛んでおり、お見事としか言いようがありません。

P.S.

 PK戦が終わった後両チームもみ合いになりましたが、

  【PK戦0分】クフレ(即退場)

ってその絡みなんでしょうか(^^?

-------------------------------------

<イタリア 3-0 ウクライナ>

 早々とザンブロッタがミドルシュートを叩き込んでイタリア先制。

 堅守からカウンターを得意とするウクライナがイタリアに先制を許したのは致命的で、勝負の行方は半ば決したものと思い、その後はあまり真面目に見ませんでした。リードしたイタリアは陣形をしっかり整えて無理には攻めず、ウクライナはイタリアの堅陣を攻め倦むという想定通りの展開。

 ウクライナは後半10分くらいに立て続けに訪れた得点機を生かせず、逆に後半押され気味だったイタリアがショートコーナーからトニがヘッドで追加点。この辺がイタリアのイタリアたるところですね。

 これで勝負は完全に決してしまい、双方ややプレーが雑になったところで、イタリアの左サイド攻撃が実を結んでトニがさらに追加点。ウクライナもサイドから何度か形は作りましたが得点には至らず。

 イタリアはネスタ負傷、マテラッツイが出場停止でCBの控えなしという危機的状況をなんとか乗り切ったどころか無失点で完勝。攻撃的になったと言われながらも、やはり守備がベースのチームですね、イタリアは。

|

« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »