【TV観戦】日本 2-0 トリニダード・トバコ
日本代表親善試合の名を借りた浦和レッズの強化試合になってしまいましたが、やればできるやん、お前ら!!
ポンポンと2点を先行した前半20分の間にこの日の日本代表の良さが詰まっていました。
・複数の選手が連動して動く
・後ろの選手が積極的にオーバーラップ
・素早い攻守の切り替え
・ワンタッチ、ツータッチでの軽快なパス回し
これまで浦和があんまり出来ていなかったプレーが随所に見られたように思いました。個人技に頼らず、豊富な運動量をベースに頭を使って相手の嫌なところ嫌なところへ人が動き、ボールも動く。攻撃に失敗すれば素早く帰陣。常に数的有利を確保してボールを絡め取る。さすがに今日は短い時間しかできませんでしたが、千葉テイストなサッカーが確実に浦和に植えつけられています!!!
2点目の駒野の縦パスを信じて三都主が飛び出すなんて浦和じゃあんまり見られないですからね。今日はなんといっても三都主の日。FKを決めるのは当たり前。アジアレベルでしか通用しないドリブル突破は影を潜め、玉離れが早くなっただけでなく、アーリークロスを上げたり、果ては必要に応じて左サイドを離れて中央に進出したりとまさにニュー三都主。つい先日まで全く得意ではないSBに起用されて言われなき非難にさらされていた三都主。オシムはその三都主の可能性を信じていたのでしょうか。
早々と2点先制してからは急速にまったりモード。なんだか1点リードした後の浦和みたいになってしまいます。この辺が浦和主体にチームを組んだ時の問題点なのかも(^^?
ハーフタイムにオシムに叱責されたのか、後半もう一度ペースを上げては見ましたが追加点はならず。右を崩して田中隼からのラストパスを受けた達也。これは決めたかった・・・ またシュートには至りませんでしたが長谷部の縦パスに反応した山瀬の飛び出しや素早いパス交換からの中村直のミドルシュートなど、そこそこ見せ場も作りましたが・・・ 後半35分を回ると全般にバテバテになってフェードアウト。これが止むを得ないですね。
攻撃陣では我那覇だけが全くいいところがありませんでした。前線で簡単にボールを失ってしまう場面が多く、極論すれば日本の攻撃の終点となっていました。期待していたのですが、残念ながらジュニーニョがいてナンボの選手なのでしょうか。イエメン戦では間違いなく巻が起用されることでしょうし、我那覇に代えて佐藤寿が投入されて同型2トップになったほうが得点の気配が感じられただけに我那覇の地位はものすごく後退したようにも思いました。
守備陣は駒野・闘莉王・坪井・田中隼の4バック。前半は田中隼が積極的に前に出ていたので、事実上啓太が下がってDFラインに加わる時間帯が長かったような・・・ これが簡単にできるのは浦和で守備陣を固めているがゆえ。啓太は最後まで走りまくっていましたが、浦和と全く同じ役回りでオシムのやり方には馴染みやすいのでしょう。トリニダード・トバコの面子の程度、あるいはコンディションの程はよくわかりませんが、全く危なげなく完封。闘莉王はおそらく初体験の4バック。それが真価を問われる場面は先送りになってしまいました。
前任者が豪華メンバーを揃えながらジャマイカに対して「なんだかなぁ」な勝利引き分けを掴むのが精一杯だったのに対し、オシムは駒落ちながらジャマイカとほぼ同レベルと目される相手に対し、先行きに期待が持てる内容で勝てたのは本当に嬉しい。でも日本の良さが出た時間はそれほど長くはなく、可能性はあるにせよ、選手間の相互理解を深めてゆくにはまだまだ時間がかかるんやろうな・・・ それがこの試合の総括でしょうか。
P.S.
それにしても負傷退場の坪井。歩いて引き上げていましたが大丈夫かなぁ・・・
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