飛騨旅行記(2)
高山といえば「ラーメン」。甲府の「ほうとう」に続き、このクソ暑い時にクソ熱いものしか思い浮かばないのは頭が劣っているゆえ勘弁してやってください。
実際高山を散策してみるとラーメン屋が多いんですね。「中華そば」と称している店が目立ちますが、人口比で見ればラーメン屋の数は喜多方に次ぐくらい多いかもしれません。ただ残念ながらラーメン処としての知名度は喜多方に遠く及びませんが。
まず入ったのは弥生橋のたもと、京風にいえば弥生橋西詰にある「やよいそば」。カウンターとテーブル席が3つくらいあるだけの地元向け風の店です。まだ開店してさほど時間も経っていないせいか、店はオバハンが一人で切り盛りしていました。
中華そば(並)を注文。650円也。客がまだ少ないこともあってラーメンはあっという間に出来上がります。
極細の縮れ麺にメンマと脂身の少ないチャーシューが2切れ。スープは見た目は濃い色をしていますが、非常にあっさりとした味わい。もちろん完飲です。昔風といってしまえばそれまでですが、癖がなくて誰にでも受け入れられる仕上がりになっています。
麺が極細ということもあってか量的にはやや物足りず、高山の街を散策しているうちに小腹が空いてきたので、もう一軒ラーメン屋を攻めてみました。今度は鍛冶橋西詰にある「鍛冶橋」です。
外装・内装ともやや派手で都内のラーメン屋風であり、県外資本が参加しているのかもしれません。中華そば(並)を注文。ここも650円也。カウンター席以外にテーブル席が多くあるようですが、店内が細かく仕切られているのでテーブルの数まではわかりませんでした。
もともと供食能力が乏しいのか、あるいはたまたま入ったタイミングが悪かったのか、かなり待たされました。ラーメンその内容・出来は「やよいそば」と大差ありませんが、チャーシューが1枚になった代わりにゆで卵が半個とちょっと寂しい感じも。もっともラーメンの出来自体は悪くありません。
この店の致命的欠点は店員教育。供食係が出来上がったラーメンにれんげと海苔を乗せているのですが、ラーメンができる前海苔をお盆の上に直接置いて待っているとはなんたることでしょう。結構繁盛しているようで学生風のバイトが多数働いていましたが、食べ物屋としての基本的な心構えが全くなっていません。失格です。
(続)
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