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2006.08.31

アジアカップ中東遠征メンバー決定

日本代表中東遠征(AFCアジアカップ2007予選)メンバー(9/3対サウジアラビア代表@ジェッタ、9/6対イエメン戦@サナア)

【選 手】
GK 23 川口 能活 ジュビロ磐田
   43 山岸 範宏 浦和レッズ
   44 西川 周作 大分トリニータ

DF 14 三都主 アレサンドロ 浦和レッズ
   20 坪井 慶介 浦和レッズ
   21 加地  亮 ガンバ大阪
   45 田中 マルクス 闘莉王 浦和レッズ
   31 駒野 友一 サンフレッチェ広島

MF 50 中村 直志 名古屋グランパスエイト
   51 羽生 直剛 ジェフユナイテッド千葉
   4 遠藤 保仁 ガンバ大阪
   52 二川 孝広 ガンバ大阪
   55 鈴木 啓太 浦和レッズ
   30 阿部 勇樹 ジェフユナイテッド千葉
   56 山瀬 功治 横浜F・マリノス
   58 田中 隼磨 横浜F・マリノス
   59 小林 大悟 大宮アルディージャ
   35 長谷部 誠 浦和レッズ
   71 伊野波 雅彦 FC東京
   72 梅崎 司 大分トリニータ

FW 36 巻 誠一郎 ジェフユナイテッド千葉
   65 我那覇 和樹 川崎フロンターレ
   37 佐藤 寿人 サンフレッチェ広島
   38 田中 達也 浦和レッズ

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昨日の奮闘ぶりを見れば、大分から梅崎・西川の選出は当然でしょう。実際はトリトバ戦での青山選出同様、U-19&五輪世代へ向けてのメッセージという意味合いが強いのでしょうが。

佐藤勇人が怪我で外れて二川を選出。タイプは違いますがこれも至極妥当。坂田の落選は負傷か何かでしょうか?

イエメン戦ではベンチに入れなかった小林大も見捨てられることなく晴れて再選。

F東京から伊野波が選ばれているのが驚きなくらい。五輪組からの抜擢というよりは、かつてのロサンゼルス栗原選出同様、「どんな凡庸な選手にもチャンスはある」というオシム流のメッセージなんでしょうな(^^?

予想通りトリトバ戦・イエメン戦の選考メンバーを大きくいじることなく、いたって妥当なものに落ち着きました。準備期間が少ないのでどう考えてもそうならざるを得ませんが。

鹿はまたも選出ゼロ。実に清清しい。

へろへろの浦和から7人選出されるのはある意味驚きなんですがね・・・ 正直長谷部はやばいと思っていました。

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2006.08.30

【TV観戦記】大分 2-1 浦和

 スコアは1点差でしたが、どこからどう見ても完敗。後半は一応押し込んだ形となり、なんとかワシントンが1点返しましたがそれはシトンの個人技があってのこと。結局大分の守備陣を組織的に崩すことはほとんどできませんでした。長谷部が右サイドを崩して小野がエリア内からシュートを撃った(しかし枠外)のが惜しかったくらいでしょう。

 この試合のポイントは前半でした。真夏の4連戦の最後。遠隔地。しかも蒸し暑いことで知られる九石ドームで、よりによって屋根を閉めての試合。大分の選手も辛そうでしたが、前半の浦和は案の定全く動けませんでした。

 人も動かなければボールも動かない惨状。攻めては中盤を全く作ることが出来ず、達也を走らせるのがせいぜい。それもオフサイドに掛かりまくって前半はシュートゼロ。守っては大分より一歩出足が遅くて相手の攻撃を中盤で寸断できず、サイドからチャンスを作られてしまいます。快速の松橋への対応に苦しみ、カウンターを食らって早々と失点。その後も決定機こそ中央で松橋にどフリーでヘッドを打たれただけに留まりましたが、サイドから良いクロスを上げられたり、中央へ折り返されてフリーに近い形でミドルシュートを打たれたりと全くいいところなし。

 先制されて我に返ったのかどうかは定かでありませんが、ギドは後半の頭から相馬を投入。結果的に相馬の出来も良いとは言いがたかったのですが、前半の惨状は連戦にも関わらずスタメンを固定し続けてきた弊害がモロに出たとしか言いようがありません。ここ2戦後半に入ってから足が止まるという形でその弊害が見え隠れしていました。ただ相手の力のなさにも助けられてなんとか勝ち点を拾い続けてきましたが、やはり中位クラスのチームにはごまかしが効かず、いわば必然的な敗戦を喫する羽目に。やがてこの日が来ると誰もが薄々感じていた無残な敗戦の日がついに来てしまいました。

 後半は前がかりになって攻勢をかけたものの平川や交代投入の相馬にいいところがなく、サイドを崩せないために引き気味の大分に対しチャンスらしいチャンスは作れず、逆に大分に追加点を許してしまいます。テレビ画面ではよくわからなかったのですが、啓太が負傷で倒れているうちに、あれよあれよという間に大分の逆襲を食らったようで、まさに新潟戦の二の舞(ギドは試合後のコメントでお決まりの審判批判を展開していますが、お門違いもいいところですね)

 その後も前がかりになって攻め続ける浦和は何度も大分のカウンターを食らいまくり。合計2失点で済んだのは運が良かったというか、へろへろになった大分に助けられたというか。山岸には今日も何度か救ってもらいましたが、ああいうDFラインの裏にでっかいスペースができてしまった時のカバーは巧いとは言い難いような・・・ 

 永井を早くから準備していたので、相手を全く交わすことが出来ない平川を代えると思ったのですが、ギドは何を思ったか啓太に代えて永井を投入。永井を2列目に置き、伸二は後方からのパス出しに専念させる狙いのように伺えましたが、前がやたら渋滞しただけでさしたる効果はなし。後半30分になってようやく平川を岡野に代え、長谷部のドリブルも絡んで右サイドがやや活性化しましたが時既に遅し。セットプレーも精度を欠き、最後の破れかぶれのパワープレーでチャンスを作るのがやっと。とても首位のチームとは思えないお寒い内容で試合終了。

 選手の至らぬところを監督が埋める大分。監督の至らぬところを選手が埋める浦和。シャムスカ就任以来わずか1年で物凄くチーム力の差が縮まったことを如実に表した試合でした。

 既に実績のある高松はもちろんのこと、ここ1年で急激に覚醒した松橋、伸び盛りの梅崎・高橋、見事に再生なった根本、そしてそれらの攻撃陣を中盤で泥臭く支えるトゥーリオ・エジミウソンの両外国人。そして最後尾にはおそらく明日の日本を担うであろう西川。運動量の多い大分といえども最後は動けなくなってしまいましたが、実に良いチームになりました。

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燃え尽き症候群~浦和の呪い

|-`)o0 今年ホームで浦和相手にムキになって闘うと、その後ロクなことがない。

と一応大分に伝えておきます。以下その例。

<新潟>

新潟 2-1 浦和

新潟 0-4 大分
新潟 0-1 鹿島
新潟 0-2 横浜M
新潟 1-2 千葉

<甲府>

甲府 1-1 浦和

甲府 1-5 名古屋
甲府 0-4 清水

<鹿島>

鹿島 2-2 浦和

鹿島 1-2 甲府
鹿島 0-2 広島

比較的マシと思われる清水も

<清水>

清水 2-1 浦和

清水 1-1 川崎
ナ清水 1-2 新潟

(ナは「ナビスコ予選」。たぶんこの負けが予選敗退の主因でしょう・・・)

傷が浅い千葉ですら

<千葉>

千葉 2-0 浦和

千葉 1-1 横浜M
ナ千葉 0-1 清水
ナ千葉 0-0 新潟

ちなみに、埼スタで浦和に善戦しようものなら

<名古屋>

名古屋 0-0 浦和

名古屋 1-1 京都
ナ名古屋 1-1 C大阪
名古屋 1-2 新潟
名古屋 0-2 川崎
ナ名古屋 1-1 甲府
名古屋 1-2 F東京
名古屋 1-1 横浜M
名古屋 2-2 磐田
ナ名古屋 1-2 大宮
ナ名古屋 1-1 C大阪
ナ名古屋 1-2 磐田
名古屋 2-3 広島
名古屋 1-5 G大阪

と大変なことになってしまいます。

 駒場では大分に危うく負けるところだったけど、むしろ大分は命拾いしたと思ってくださいな(^^?

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2006.08.29

ごらんアウェー:C大阪2006(2)

 一応大阪在住経験がそこそこあるので、あんまり大阪の観光地っぽいところとか、ガイドブックに載っているような店って行く気にならんのですわ。

 だからといって昼飯を

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こんな格好で済ませてしまうのもいかがなものかと思いますが、「なんとかリャンガー!」とか厨房へ向けての叫び声を聞くとちょっとした郷愁に浸れるのが、ついついこういう所へ足を向けてしまう所以なのかもしれません。

 最初の目標は「司馬遼太郎記念館」。

 司馬遼太郎の自宅とそれに敷設した記念館からなっていますが、著書で司馬氏自らが自嘲気味に書いておられるように、確かに東大阪らしい雑然とした街の一角に記念館は建っています。

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 最寄り駅は近鉄奈良線の八戸ノ里(やえのさと)駅。各駅停車しか停まらないので、小さな駅舎があるだけの駅かと思っていたのですが、近鉄奈良線もこの辺はまだ高架で、しかも待避線付きの堂々たる駅でした(^^;

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 記念館入り口。暑い最中に案内に立っておられるのはボランティアでしょうか?

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 司馬氏自宅の書斎。外から眺めるだけですが、書棚には未完に終わった「濃尾参州記」の執筆の際に参考にした資料類等をそのまま置いてあるそうです。

 安藤忠雄氏設計の記念館。この記念館は非常に奇抜で、展示品・作品解説に類するものはほとんどありません。ビデオでの解説が少々。この日はたまたま「竜馬が行く」の企画展をやっていましたが、それでもそれに裂いたスペースは些細なものです。

 記念館にあるのはただただ蔵書の山、山、山。壁面にびっしり。しかも3階くらいにまで達しようかと思われる天井まで高々と飾られた蔵書の数々を見ながら、司馬氏、あるいはその作品、さらには自分自身について思索を深めてもらうというのがこの記念館の狙いのようです。

 真に興味深い記念館でしたが、その性格上リピーターが見込みづらいでしょうから記念館の運営は苦労が多いことでしょう。館の運営は専らボランティアに委ねられているように見受けられましたが、妙に出しゃばることなく、常に控えめでいて肝心なところはフォローに走り、その立ち振る舞いは頭が下がる思いがしました。

 次の目標は「大阪歴史博物館」。ここに来るのは2度目です。

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 いったん10Fまで上がって各フロアを見学しながら順次下へ降りてゆくシステム。季節柄夏休みの自由研究と思しきテンパッた子供が目立ちましたw 10Fは難波京、9Fは中世~江戸期、7Fは大正末期~昭和初期の大阪を紹介しています(8Fは考古学の体験コーナー)。

 前に来た時も思ったのですが、この博物館って江戸東京博物館を意識したように見受けられるのですが、江戸東京博物館と比べると非常に安っぽいのが残念です。10Fの難波京紹介で金を使い果たしたのか、7・9Fは実物展示が少なく、9Fはパネル展示だらけ。7Fはなんか公費で「ナンジャタウン」を拵えたような按配。さらにいえば8Fは事実上デッドスペースです。

 その安っぽさは東京と大阪の財政力の差なのかもしれませんし、それ以上に江戸東京博がバブル期に建設されたのに対し、大阪歴博はバブルがはじけ飛んで府の財政難が表沙汰になってから建設されたという時期の差が大きいのかもしれません。江戸~東京よりも歴史が古い大坂~大阪の歴史博物館が江戸東京よりもかなりしょぼいっちゅーのは非常に寂しい話で、金のかけどころを誤った大阪府政の罪深さを思わずにはいられません。

 なおこの日は6Fで特別展として「アンコールワット展」が開催されており、それでなんとか満足できましたが・・・

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 翌日は朝からNGK(なんばグランド花月)を観劇。オール阪神・巨人や桂文珍といった大御所に加え、ベテランのWヤング、さらにケツカッチンや桂小枝といった若干若いところも出演して大いに笑わせてもらいましたが、残念だったのは西川のりお。明らかにコンディション不良で、声出てません。なんか帰り際もしんどそうでしたし、朝一の公演は無理なんじゃないでしょうか?オール阪神・巨人のように大御所であっても第一線でバリバリやっているコンビと比べると力のなさは隠しようがありませんでした。

 吉本新喜劇は長らく見ない間に知らん人だらけに。でもあんまり芸風は変わっていないので、良くも悪くも安心して楽しめます。

 夏休みなので観客は明らかに地方から来た方が多いようで、しかも子供が多くてやや落ち着きがない雰囲気。後ろに座っていた女の子が文珍の繰り出す小ネタが全然理解できないようで、いちいち親に何が面白いのか聞いて回るのには参りました。観客には明らかな赤サポもちらほら。

 小枝「お客さん、どちらから?」
 客「埼玉!」
 小枝「ほー、埼玉から。これはわざわざ遠いところから笑うだけのために。埼玉ってよほど面白いことがないのでしょうか?」

とツッコまれていたのは赤サポなんでしょうか(^^?(女の子のようでしたが)

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2006.08.28

ごらんアウェー:C大阪2006(1)

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 セレッソサポは少ない。半端じゃなく少ない。

 チーム状態がアレなので致し方ない面もありますが、とにかく少ない。

 試合開始前に横歩きしながら気勢を上げていましたが、ブロック内だけじゃなくてサイドスタンド中歩き回っても文句が出ないんじゃないかと思われるほど少ない。

 しかもその数少ないサポが遠目には3つほどのグループに分かれているように見えるのですが、実際のところはどうなんでしょう?

 セレッソの試合運営はあまり変わり映えがありません。浦和のように全くといっていいほど何もしないので変わりようがないクラブもありますが(^^;

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 試合開始前の練習をトラックで見学。

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 長らくこの歌を試合開始前に流していますが、FC東京の「ユルネバ」は勿論のこと、オリジナル曲である「Allez Oh TRINITA!」を流している大分と比べても定着しているとは言いがたいような・・・

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 試合内容とは無関係にノーテンキに進行するハーフタイム企画。

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 現在のセレッソで最も仕事をしていると思われるのはロビー君。ハーフタイムには客席に入り込んで踊っとったし、試合のない日は街へ繰り出してPRに努めているようです。この日は消防署へお出かけ。

 なお大阪市消防局は森島選手を起用して「放火あかん」のポスターを作っています。大阪府警の「痴漢あかん」のパクリでしょうが、間違いなく長居では

 「セレッソあかん」

とツッコまれていることでしょう。

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 試合終了後の挨拶。浦和と同じでまずは南側スタンドへ挨拶に向かうようです。もちろんロビー君も出動。しかし、不甲斐ない試合の後で、バックスタンドを含め圧倒的に浦和を応援する人が多い南側に挨拶するのは辛いやろうなぁ・・・

P.S.

 バックスタンド(SB)で観戦していて感じたのですが、レッズのレプリカ・Tシャツを着ているにも関わらず、後半頭に名波を応援する方が結構いるのに驚きました。話を聞いてみると要は近畿一円さらには西日本各地から、基本スタンスとしてはレッズを見に来たのだがサポというわけでもない一般のサッカーファンが夏休みを利用して長居に詰め掛けていたようです。

 こういう方々がアウェーゴール裏ではなくバックスタンドで観戦しておられるのは非常に好ましい傾向ですね。

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2006.08.27

【観戦記】C大阪 1-2 浦和

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 相手がとんでもなく弱い場合の試合評価は実に難しいものです。

 まさか浦和より動きが悪いチームがこの世に存在するとは思ってもみませんでした。セレッソの守備はただ人数がいるだけでどう守るのか意思統一が全くなされていないように見受けられます。浦和サイドから見れば、大原練習場に突き刺さっている人形相手に攻撃練習しているようなもので、前節から運動量が増えたようには思えないのにダイレクトパスが回ること、回ること。大久保退場後はその傾向が一層強まります。

 あれだけカウンターチャンスを貰い、パス回しでサイドを崩したのですから、本来であれば5点くらい取ってゲームを終わらせなければいけないはずですが、残念ながらこの日はシュート精度が悪くて2点どまり。後半30分以降は小野負傷等やむを得ない事情があったにせよ、選手交代でどんどん流れが悪くなってしまい、さらに長谷部が負傷でピッチ外に出ている時に藤本の破れかぶれのミドルシュートがネットに突き刺さってしまいました。2点リードしながら追加点が取れず、逆に劣勢の相手に1点返されるというのは非常に嫌なものですが、そこは百戦錬磨(?)の浦和。不恰好ながらもなんとか逃げ切って勝ち点3を獲得しました。

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 今日の立ち上がりはあまり褒められたものではありません。ワシントン出場停止で永井を投入しての2トップでしたが、サイドから縦パスを入れて両FWやアレックスにセレッソの3バックの横を突かせる狙いが見受けられましたが、やはり疲労のせいか各選手の動きは良好とは言いがたく、立ち上がりのチャンスは永井がDFラインの裏に抜け出しかかった1回だけ。

 しかし、セレッソの攻撃はそれ以上にお粗末。パス回しでサイドを崩して、サイドから西澤へ向けてクロスを入れるのが基本パターンだと思いましたが、それじゃ闘莉王に跳ね返されるだけ。だいたい浦和相手にスピードがなく手数がかかる攻撃をやっていてはなかなか点は入りません。

 昨年のセレッソは西澤のポストプレーを基点に2列目を突っ込ませるのが基本で、これが浦和相手に面白いように嵌ったのですが、今はそもそも西澤にボールを入れる選手がいないのでしょうか。西澤・古橋・大久保・森島と攻撃のタレントは揃っているのですが、彼らはいずれも使われるタイプで使う選手がいない。名波の補強は理にかなっていますが、時既に遅しか・・・

 セレッソのしょぼい攻撃を凌いでいるうちに、浦和が先制点。サイドをアレ&小野のパス交換で崩してサイドからクロス。達也にはヒットしなかったものの、なぜか攻撃参加していた堀之内がきっちり詰めて先制。堀之内の攻撃参加はそんなに手数が多いわけではありませんが、相手がしょぼいと思い切って上がれるのでしょう。実に良い働きでした。

 先制で余裕の出た浦和はその後セレッソに対しカウンターを仕掛けまくり。しかし、最前線で走りまくる達也へのフォローが遅く、フォローの人数も少ないためにカウンターは名ばかりというか、単なる達也の個人技頼みとなり、結局スローダウンを余儀なくされてパス回しによる遅攻に推移してしまう場面が目立ちました。しかしセレッソの守備は文字通りザルッソなのでそれでもなんとか達也・永井・伸二とフィニッシュに辿りつくことは出来ましたが、シュートは枠を捉えきれず。

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 90分動けないと伝えられる名波を後半頭から投入するのは監督の当初作戦通りなのでしょう。1点ビハインドのセレッソがどう局面を打開してくるか興味津々でしたが、愚かにも大久保が堀之内を後ろから露骨に削ってに対する肘打ちで後半5分に早々と一発退場。さすがはセレッソの退場王。大久保の退場癖はスペインでなんら矯正されることなく、日本に戻ってきたようです。

 これで名波投入によるセレッソ反撃シナリオも崩壊し、あとは浦和の虐殺劇を待つばかりだったはずですが、疲労のためか、あるいは楽勝気分がそうさせるのか、浦和は圧倒的に攻め込みながらもシュートまで持ってゆけない。ようやく追加点が入ったのは後半20分過ぎ。CKを繋いで、最後はファーで永井がヘッド! なんか数的優位を生かしたパス回しによる崩しとは何の関係もない形で追加点が決まってしまうのですから、皮肉なものです。

 やや時間帯は遅かったものの追加点が入って本来ならこれで楽勝のはずですが、意外なことにこの試合はそこからもつれ出します。

 平川に代えて暢久を投入したのがケチのつき始め。確かに平川の疲労は著しいのですが、代わって入った暢久もぴりっとせず、得意なはずの守備で存在感を出すことができません。前節に続き失態続きの暢久。

 そして好事魔多しというべきか、小野がこの日2度目となるゲーム中の負傷で退場(小野が傷んでいる時にセレッソサポから盛大な「潰せ!」コール。そっちはチームが潰れかかってるのに何いうてんねん!)してギドはやむを得ず内舘を投入。内舘は彼なりによく頑張ってそのまま浦和が難なく逃げ切るかと思ったのですが、ギドはさらに達也に代えて黒部を投入。達也は消耗が激しい上に何度も削られていたので交代そのものは妥当と思いますが、投入したのは黒部。昨年まで在籍していたセレッソ。しかも実に不誠実な形で捨てられたセレッソを見返して来いとのギドの温情投入だったのかどうかは定かでありませんが、結果からすればこれは大失敗でした。

 要するに他の選手が黒部をどう使うのかはっきりしない上、セレッソのパワープレーに晒されて中盤を含めて運動量の激減した浦和守備陣はずるずる下がり、黒部までボールを出す余裕がなくなってしまいました。たまに訪れる反撃は永井のカウンターのみで、黒部は完全に宙に浮いた形に。せめて黒部が前線で激しくチェーシングしてくれればまだいいのですが、それも中途半端。

 そうこうしているうちに長谷部が負傷で外へ出ている間に藤本にミドルシュートを決められてしまい、今節も無失点ならず。この時間帯、浦和はベタ引きになってしまい、しかも浦和の左サイドに流れた名波にノープレッシャーでパス出しを許した時点で勝負ありでしょう。

 最後の10分。セレッソが柿本を投入してパワープレーに転じてからは苦戦しました。中盤の動きが悪く、DFラインを押し上げられないためでしょうね。もう山岸様々。2度ばかりキックミスがありましたが、今は山岸を拝むしかありません。

 大久保の退場がなく、さらに早めにセレッソが割り切って簡単な攻めに転じていれば勝機はあったと思います。しかし、その勝機を自ら逃してしまうのが現在の順位に至る所以ではないでしょうか。

 点差は付きませんでしたが、セレッソは埼スタでの一戦よりも守備を中心に一段と弱体化したように感じました。福岡ほどあからさまに酷くはなっていませんが、早期監督交代が裏目に出ているような気がします。慌てて大久保を呼び戻した上に、名波を獲得。特に後者は実に良い補強だと思いますが、明確な戦術なしに選手補強でなんとかしようとするのはさすがに無理があるかと。

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2006.08.26

(メモ)C大阪1―2浦和

(スタメン)
ワシントン出場停止で永井が2トップの一角に。あとはお馴染みの面々。
サブも代わり映えなし

セレッソ名波はベンチスタート。

主審長田

バックスタンドのトイレすべて使用不能らしいorz

(前半)
左アレ突破から細かく崩して、シュートのこぼれを堀ノ内が押し込んで先制。
あとはカウンター主体に好機を作るも追加点ならず。
セレッソ攻守に話にならない。浦和より動けないチームってなんなんだ?

(後半)
頭から名波投入するも、大久保が早々と退場。数的優位を生かして攻めまくったが、追加点はCKから永井のヘッドのみ

長谷部負傷中にミドルを食らってゲームはややこしくなったが、不恰好ながら逃げ切り。
黒部温情投入は仇となったか。

セレッソ、戦術に迷いが感じられるな。

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【本】「着ぐるみマスコットぞろぞろ」

「着ぐるみマスコットぞろぞろ!In 英国フットボール」(アルマジロひだか 著)

 もうあちこちで紹介されていると思いますが、フットボールの周辺を扱った書籍としては久々に大笑いさせていただきました。

 着ぐるみは「クラブに傾倒しすぎているファン代表」みたいなものだったのだ。

 これに尽きますね、この本の面白さは。

 日本じゃありえないブサイクな着ぐるみ。脱力感あふれる着ぐるみ。審判にレッドカードを貰う着ぐるみ。頭を盗られてしまう着ぐるみ。選手よりFKが巧い着ぐるみ。

 ちなみに着ぐるみは「どんなスポーツ選手よりも負傷率が高い」そうです。視界が悪いのでいろんなアクシデントがあります。当然といえば当然ですね。

 この本はあくまでも着ぐるみの面白さを追求したものなので、プレミアの各チームを網羅しているわけではなく、むしろプロリーグ以下のチームを積極的に取り上げています。従って英国に土地勘がある人じゃないとこの本の本当の面白さは判らないのかもしれません。まぁ土地勘がなくても十分楽しめますが。

 ウチの珍獣のあり方について随分考えさせられます。

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2006.08.25

観客動員を考える(ホーム9節終了時)

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 平日埼スタ開催となった新潟戦の入場者数は34,417名。弊ブログでは3万強を予想していましたが、予想よりはやや多かったようです。

・浦和にとって新潟は魅力の無い対戦相手
・新潟サポの平日来訪はさほど多くなく、休日の不人気クラブor遠方クラブのビジターとほぼ同等。

といった条件を割り引かないといけないとしても、平日の観客動員力は新潟に遠く及ばないことが実証されたのが残念です。 埼玉県民は都内への通勤・通学者が多く、平日は埼スタへ来るのが難しい人が少なくないのがその主因なのでしょう。

 で、この3万4千名を今後の平日埼スタ開催を考える上でどう評価するか。

 先の2つの悪条件を考えれば上出来だと思いますよ。昨今の駒場の惨状を見るにつけ、3万4千の実績を踏まえて平日の埼スタ開催をいたずらに忌避する理由はもはやないと考えます。

少なくとも

・夏休み
・人気チーム(新潟、F東京、横浜M) or 強豪チーム(鹿島、川崎、清水、磐田、G大阪)が対戦相手

という条件が揃えば、平日埼スタ開催でなんら差し支えないと思います。 逆に夏休み以外だと学生や子供連れの観客が減ることが予想されるので、埼スタ開催は難しいかもしれません。

 ただ今後埼スタ平日開催に踏み切るとしてもアッパーを空ける必要はないですね。アッパーなしで出来上がり4万人。シーチケの席割に影響が出ますが、平日のみ指定席の位置が違うくらいは許容しうる問題じゃないかな?

 もっともクソ暑い時期に平日を含めた連戦を組むほうがどうにかしているわけで、そういう意味ではできれば最初で最後の平日埼スタ開催であってほしいところです。

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2006.08.24

【観戦記】浦和 3-1 新潟

 やはり代表組を大量に抱えたまま夏の連戦を闘うのは非常にきつい。

 相対的に動きが良い前半のうちに勝負を決めておけば楽な試合になるはずでしたが、チャンスを決めきれないどころかマヌケな形で先に失点。なんとか前半のうちに逆転したものの、後半の浦和は危惧したとおり全く動けなくなり、新潟に幾多のチャンスを与えてしまいました。

 それでも山岸がナイスセーブを連発してなんとか無失点に抑え、最後はワシントンがダメを押して、終わってみればスコアは3-1の快勝。内容的には良い時間帯と悪い時間帯の差がでかく、「相手が新潟で助かった」ような気もしますが、もはや夏季の連戦に内容を求めるのは酷でしょう。きっちりホームで勝ち点3を取り、かつ2つも得失点差を稼いだのですから良しとぜざるを得ません。

 立ち上がりは鹿島戦同様非常に良かったのですが、シュートまで至らないうちに残念ながら先に失点。失点は何だったのでしょうか? 平川が倒れて、新潟ボールで試合開始。浦和は新潟がボールを返してくれるものと思ったのでしょうか、なぜか全員の足が止まってしまい、必然的にマークはずれまくって、あれよあれよという間にエジミウソンに真ん中から撃たれてしまいます。ギドが激怒しているところから察して、何か浦和にも言い分があるのでしょうが、セルフジャッジあるいは集中を欠いたことに伴う凡ミスとしか言いようがありません。清水戦@エコパでの失点を思い起こさせるマヌケな失点でした。

 これで新潟はベタ引き状態になってしまい浦和は攻め倦むかと思ったのですが、エリア内に進入してきた闘莉王がDFともつれ合うようにして倒れ、高山主審はいきなりPKを宣告。ワシントンがPKをきっちり決めて同点。浦和的にはこのPKはありがたいのですが、それ以上にPKに相応しい場面があったような気もしますし、なんか平川の一件を穴埋めしたかのようなPKでした(録画を見ると、千葉が随分遅れてボールとは何の関係もなく闘莉王に当たりに行っているので、他のプレーとのバランス感覚はともかく、このプレーだけを取り出せばPKやむなしです)

 早めに同点に追いつき、浦和はさらに猛攻を仕掛けます(見返すと猛攻というほどのもんじゃないな)。時にフリーのサイドを使い、時にワシントンのポストプレー、時に伸二を中心にダイレクトプレーの連続で新潟を揺さぶり、時に新潟DFラインの背後へ達也を走らせて見る。多彩な攻めを繰り出してアウェーではクソ弱いことで知られる新潟を虐殺するかと思われたのですが、達也やアレの疲労は深刻でもう一歩足が出なかったし、他の選手とのコンビネーションが合わなかったして、結局追加点はワシントンの1点どまり。

 しかし、山岸→達也→ワシントン→小野シュート!→こぼれたところをワシントン!という2点目は、3人の関係が鹿島戦よりも若干成熟が進んだことを感じさせると同時に、小野のシュート意欲が高まったことがチームの得点アップに繋がることを示したものでもありました。

 本来なら浦和がリードした時点でこの試合は終わり。後は前に出てこざるを得なくなった新潟をカウンターで虐殺して浦和祭りというが定番のはずですが、残念ながら浦和の消耗は著しく、そうは楽な試合にはなりませんでした。浦和は安易な逃げ切り策を取らず、なおも追加点を取る姿勢を見せていましたが、主として長谷部や平川の消耗のため前半と比べて攻めのスピード・厚みを欠くようになりました。達也やワシントンがきわどいシュートを放つものの枠を捉えきれず。

 後半なかなか追加点が取れなかったのは別に構わないのですが、いただけないのは攻勢に出たはいいがシュートで終われずにカウンターを食らう場面が増えたこと。セットプレーの失敗からカウンターを食らうなんて最悪ですね。アレックスと長谷部が動けないために浦和の左サイドがボコボコにやられました。新潟の一人がアレと対峙し、その外を一人がオーバーラップして浦和の左サイドを崩すといった場面が何度も見受けられました。

 闘莉王は後半も積極的に攻撃参加し、最後の最後でそれがダメ押し点に結びつきましたが、そこまでリスクをかけるべきだったかどうかはなはだ疑問。時間が経つにつれて運動量の差が顕著になり、カウンターを食らいやすくなるのは当然で、今日の試合運びとしてはあまり褒められたものではありません。

 後半13分頃にはCKからきわどいシュートを立て続けに浴びたものの、そこは山岸がファインセーブ。

 ギドはさすがに危機感を覚えたのか、後半25分には伸二に代えて暢久を投入。たぶん暢久の運動量を生かして中盤の守備を引き締める狙いだったと思いますが、結果的にこの投入は大失敗。暢久は相手のレベルに合わせてしまう悪癖が炸裂して、集中を欠いたというか、ぼんやりしているというか、見るに耐えない凡プレー続出。ギドはさらに長谷部に代えて内舘を入れて守備固めに走ったものの、依然ぴりっとしたところは見られないままゲーム進行。

 さらに疲労著しい平川と達也のどちらを代えるかと思って見ていたのですが、ギドは達也の交代を選択して永井を投入。やっとこれで新潟の攻勢も沈静化。最後の最後で永井→闘莉王→ワシントンでダメ押し。この得点の前にエリア近くでFKがあり、闘莉王はその流れで最前線に残っていたのですが、鹿島戦に続き闘莉王&ワシントンの絡みで得点。闘莉王のパスをエリア内でワシントンがエリア内で受け、巧みな球捌きでGKを翻弄してのシュート!!! これは絶品でした。

 ただ非常にもったいないことにワシントンは副審に異議を唱えすぎて次節出場停止。この日の審判は主審・副審とも滅茶苦茶でワシントンが怒り心頭に発するのもわからなくもありませんが、避けられる被イエローだけに惜しまれる行為でした。

P.S. 

 新潟サポのブログ等を拝見すると、善戦を評価する声が過半。

 実際その通りと思うけれども、善戦と勝利との間にはとんでもない差があることを思い知るにはもうちょっと月日や経験が必要なんでしょうなぁ・・・

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2006.08.23

(メモ)浦和3−1新潟

(スタメン)またしてもいつも通り。サブは酒井→黒部。主審高山

(前半)立ち上がりは良かったが、平川負傷時に集中を欠き失点。しかし闘莉王が謎のPKを得て早い時間帯に同点。

伸二シュートのこぼれをワシントンがけり込んで逆転。DF陣もへろへろ。

主審、副審とも怪しい。

(後半)やはり後半は全く動けない。決定機を決められず苦戦。

逆にカウンターを浴び、左サイドを崩され、さらにセットプレーでやられかったが、そこは山岸が神掛かった。

最後はエリア内でワシントンの個人技でダメ押し。

しかし副審に文句いいすぎてワシントン次節出場停止はもったいない。

暢久は何しに来たのだ?

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観客動員を考える(ホーム8節終了時点)

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 FC東京戦の観客数は50,195名。

 試合開始前に猛烈な雷雨があり、山手線等が止まるという悪条件下。おそらく当日券はほとんど売れず、チケを買ったが来場しなかった方も多数出たと思われるにも関わらずよく入りました。埼スタの観客数はアウェー側の入りに多少左右されるところがあって、FC東京はコンスタントに入りが見込めるありがたいお客さんです(コンスタントに勝ち点3も見込めますしw)

 本日の新潟戦は珍しく平日埼スタ開催。夏休み期間中とはいえ平日ですから新潟サポといえどもさほどの来場は見込めず、駒場開催でも十分だと思いますが、ビッグスワンで最大限にビジター席を確保していただいたことへの返礼なんでしょう(^^?

 シーチケや埼スタセット券から相当の死に券が出るでしょうから、チケットの売れ行きから観客数を推定するのは困難。出来上がり3万強といったところでしょうか(それだと平日の観客動員力は新潟に及ばないということになりますが)。今後通年埼スタ開催を検討するうえで本日の観客数は気になるところです。

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2006.08.22

【観戦記】東京V 4-1 柏

 東京Vの断末魔を見届けるはずが、図らずも柏の脆さを確認することに。

 何試合も柏の試合を見ている方ならまた違った印象をお持ちかもしれませんが、今日久しぶりに(ちばぎんカップ以来w)見た感じでは、柏って要するに「3外国人の個人技と、せいぜい李を加えた4人のパスワークで好き勝手やってるだけやん」という印象を持ちました。

 それでもその破壊力は相当なものがあって、立ち上がり10分は東京DF陣を翻弄していたのですがチャンスを決められず、逆に一瞬の隙を付かれて立て続けに2失点。柏ってJ2上位4チームの中では最も失点が多く、こういう失点もさもありなんでしょうな。

 2点先制した東京Vはラインを押し上げてコンパクトな陣形で柏を封じ込め、前半はそのまま終了。

 後半柏はさらに前がかりになって攻勢をかけますが、これまたカウンターの餌食となってさらに2失点。東京Vのラインも下がってぐだぐだになりましたが、柏は反撃も1得点に留まりなんらいいところなく試合終了。

 柏の3外国人とも持ちすぎの癖があるようで、それでいて個人技はJ1では微妙なレベル(特にポンテの元同僚は悲しいなぁ・・・)。横浜Cや神戸、仙台との相対的な力関係が全然わからないのでこのだけ試合で昇格云々を判断できませんが、彼らに頼り切ったゲームやっているようじゃJ1に上がってもしんどいんじゃないかな。

 昇格争いは最後までもつれてこそナンボ。柏がJ2生活をエンジョイしているうちに、3位の神戸が迫ってきた。もうゲーフラ祭りやっている場合じゃないんじゃないの???

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ごらんアウェー:鹿島2006(2)

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 試合開始前にスタジアム近くの露店を冷やかしてみましたが、この日は近隣の花火大会と重なってしまったせいか鹿国名物の海産物が見当たらず、品揃えが貧相な感じがしました。

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 今回はバック2Fで観戦

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 しかお達はバックスタンド入り口で働いています。うちのニートも見習え!!

 しかし、この日の6ゲートはうぃあーバックスタンド組の利用が非常に多く、当然ながら(?)うぃあーのクソ餓鬼はしかおに容赦ない攻撃を浴びせかけます(コラコラ)。

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 鹿島名物の売店群。大手外食産業の参入を排し、地元商店が中心の構成。ローカル色溢れる売店の数々に「はるばる来た甲斐があった」と感慨を深くしてしまいます。

 あっという間に売切れてしまうことで悪名高いアウェーゴール裏の食事情しか知らない方には信じがたいかもしれませんが、鹿国売店の人々は極めてフレンドリーです。ただよく言えば懇切丁寧、悪く言えば手際が悪いのは困り者。いつもならスタジアムも閑散としてますし、早い時間からやってくる人も少ないのでそれで差し支えないのでしょうが・・・

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その屋号はなんとかならなかったのか・・・

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 この日は「いばらき 夏の味と技の物産展」

 鹿島といえば「もつ煮」が有名ですが、いくら有名とはいえこのクソ暑い中もつ煮しか思い浮かばないのは頭が劣っていると言われても仕方ありません。

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 この日最大の当たりは「五浦ハム焼」(400円)。

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 でかい!とにかくでかい!まさにアメリカンサイズ。塩・コショウの味付けがちょっと濃いなとは思いましたが、それは北関東ゆえ致し方なし。ビールのアテにぴったりの逸品でした。

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 しかし、これだけでは少々物足りないのでやっぱりもつ煮を食べてしまいます。ああ、ワシも劣っているなぁ・・・

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 浦和の”Go REDS Go"にあたる番組。

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 ビーチサンダルのセールスだと思いますが、どう見ても地元の○くざが押し売りに来たようにしか見えません・・・

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 流している側も空気を察したのか、すかさずあややのCMに切り替えて口直し。

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 チケット完売にも関わらず、スタジアムには広大な空席が。入場者数はキャパを大幅に下回りました。花火大会でシーチケ客に相当欠席者が出たのかもしれませんが、いただけない運営です。

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2006.08.21

ごらんアウェー:鹿島2006(1)

 年に一度の国際試合。

 どうも鹿国の人々が試合前に何かやるらしいとの噂が流れていたのですが・・・

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 いつもの鹿国3点セットです。

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 光が反射してよく見えませんが、バックスタンド近くで盛大にバルサンが!!!

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 こちらもいつもの鹿国2点セット。最近人手不足が続いているせいか、上の旗がなかなか綺麗に広がりません。2階でモクモクと煙が上がっています。

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 いまや日本国では国賊扱いの御仁も鹿国では未だ神様。しかし無人のピッチへ向けて次から次へと鹿国国旗を広げてどうするんでしょうね?

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 今後は1階でバルサン。

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 最後は少量の紙ふぶきがダラダラと撒かれ、一連のパフォーマンスに鹿国国民一同ご満悦。

 いつものこととはいえ、あまりの意味不明さに思わず( ゚д゚)ポカーン

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2006.08.20

【TV観戦記】千葉 3-4 FC東京

 瓦斯、GJ!!!

 やっぱり瓦斯の能力ではポゼッションサッカーは無理で、縦に速いサッカーのほうが向いているということなんでしょうな。決勝点となった徳永の縦へのドリブル→低いクロスを阿部!というのは原東京そのもの。まぁ、その原東京も末期は完全に研究されて行き詰まったわけですから、もう一歩前に行くためには原東京そのものじゃ駄目なんでしょうが、最悪期を脱するには原点回帰もやむなしでしょうな。

 千葉は立て続けに2点を取った最初の10分は圧巻でしたが、やはりA3以来続く激闘が祟ってか、凡ミスが多かったように思います。トップにボールが入った時の周囲のフォローの速さや数の多さは目を見張るものがあるのですが、シュートまで持ってゆけずに凡ミスのような形でボールを失い、瓦斯のカウンターを食らう場面が非常に多いように思いました。この辺が千葉の限界なんでしょう。千葉の攻撃が嵌った時は3点目の羽生のゴールのように素晴らしいものが見れるのですが・・・


 千葉は浦和よりも格段に組織化されているのですが、いかんせん選手が下手。スローダウンを余儀なくされた時の手詰まり感は著しく、さらに前がかりにも関わらず安易にボールを失いがちなので、今日の瓦斯のように運動量やスピードのあるチームは基本的に苦手(浦和はエメルソン離脱後、そのどちらもなかったので千葉が苦手でしたorz)。

 オシムの代表監督就任に伴い千葉勢の大量召集を予想・期待する声が高まっていますが、勘違いも甚だしい。所詮Jリーグでは優勝争いには絡まず、5位程度をキープするのが精一杯のチームなんです、千葉は。オシムの指導に代表選手が慣れるに従って千葉勢は削減され、最終的に阿部とせいぜい羽生しか代表に残らないんじゃないかな? 結局オシムは浦和の選手で千葉のサッカーをやりたいんでしょうな、とまた他サポの反感を買いやすい妄想を抱いてみたりします(^^;

 小オシムはホームで勝っていないのか。ぼちぼち犬サポのバッシングが始まっているかな?

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鹿島戦補遺

・アウェーなのにいきなり赤サポを背後から抜くところから中継を始めるNHK-BS。またしても隠れ赤サポの仕業www

・泉アナは浦和戦中継の経験がないのでしょうか? CK時に浦和がコーナーに二人が並ぶのが泉アナには物珍しかったようです。また最前線でチェーシングするワシントンを啓太と間違えるのはいかがなものかと。浦和でしつこくチェースするのは啓太しか知らんのかよwww

・この試合の最大の収穫は、主審柏原に対し退場者が出なかっただけでなく、被イエローもワシントン1枚で済んだこと。ワシントンは笛が鳴った後にボールを外へ蹴りだしてしまったものだからイエローは致し方ない。エリア付近での鹿島のファウル紛いを取ってもらえずにやや苛立っていた様子だったが、柏原に対して異議は逆効果。この辺は昨年の乱戦を経験していないのが仇になったのかも。他のメンバーは概ね冷静に対処していましたが、アレックスだけはどうしようもないなぁ・・・

 結局この日の柏原はパスコースを遮断するという暴挙があったくらいで概ね平穏。先の家本@新潟といい、悪名の高い主審を無事にやり過ごすことが出来たのはリーグ戦を闘う上で大いに意義がありました。

 しかし昨年大荒れになったこの対戦、しかも同じ鹿スタでわざわざ昨年同様柏原を持ってくるJリーグって「何か」を期待しているとしか思えませんなぁ・・・

・内田篤人。センスがあるのは良くわかった。アレックスとの1対1によく耐え、好機を見て積極的に攻撃も仕掛けた。でもスローインで遅延行為はいただけない。しかもそれでイエローをもらって次節出場停止。さすが鹿の申し子だけあって、くだらないことまでしっかり継承。それとも日頃経験したことのない鹿スタでの大ブーイングにびびったのかな? メンタルに問題があるようなら是非浦和で治療しましょうw

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【観戦記】鹿島2-2浦和

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 試合内容で完敗しながらも、闘莉王を最前線に上げたパワープレー=闘莉王大作戦が奏功し、昨年に続き2点のビハインドを追いついての引き分け。またしてもアウェーで勝てなかったのは残念ですが、衰えたりとはいえ強敵鹿島にアウェーで引き分けたのはリーグ戦を闘う上で極めて貴重。勝利に等しい引き分けといって差し支えないでしょう。勝ったガンバに首位を明け渡してしまいましたが、最終節にホームガンバ戦を残しているため勝ち点差はあってないようなもの。今節の苦戦を十二分に反省して次節に繋げていければ何の問題もありません。繋げて行ければですがorz

 後半代表選手を多く抱える浦和の運動量が落ちるのは判りきっているので前半が勝負だったのですが、ここを鹿島に上手く凌がれました。早い時間に失点して大敗を喫した埼スタでの一戦を教訓にしたのか、鹿島はホームにも関わらずやや引き気味といっても差し支えない守備重視の構えでスタート。そのため浦和がボールを支配する時間こそ長かったのですが、チャンスはワシントンの前にこぼれ玉が転がった1回きり。

 ようやく復帰したワシントンの状態はやはり今一つ。しり上がりに良くなっては来ましたが前線でのポストプレーや反転してからのシュートも好調時にほど遠い出来。達也に至っては完全に疲弊していて、ドリブルに切れがない。おまけにドイツ合宿では良好と伝えられたワシントンと達也の関係もとても良好とはいいがたく、お互いが単独で仕事をしている感じ。2ヶ月近くも一緒にやってないとこんなもんですかね。

 しかし鹿島のチャンスも僅少で、ミネイロがサイドに流れて中央への折り返しをファビオサントスがポスト直撃弾を放つビッグチャンスがあったくらい。浦和の中盤を突破できず、パスミスも相次いで前半は双方手詰まり気味。スコアレスで折り返すかと思ったのですが、小笠原のCKをミネイロが難しい角度で決めて鹿島先制。この時浦和のマークは完全にずれ、慌ててミネイロに付いたのが平川ではやられてしまうのも道理。

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 前半に点を取っておかないと辛い浦和が逆に先制されたのは痛恨としかいいようがなく、後半は頭からリスクを犯して積極的に前に出てはみましたが、結局アレが単調にクロスを放り込むばかりで全く得点の気配は漂わず。この日のアレックスは代表効果がすっかり消えうせ、数的有利の鹿島守備陣に対し単騎勝負を挑みながら結局単純にクロスを上げるだけ。そして鹿島CBに簡単に跳ね返されるの繰り返し。

 前半攻守ともに良いところがないどころか、集中力を欠いているとしかいいようがない凡ミスを連発した長谷部を後半10分で暢久に代えたのは良策でした。しかし、その暢久も攻撃にはさして絡むことなく、これじゃ浦和が点を取る可能性よりも鹿島のカウンターを食らう可能性のほうが大きいなと思いながら見ていたのですが、やはり案の定。

 攻撃参加していた闘莉王が危険な位置でボールを失ったことを契機に(? 録画で振り返ったら闘莉王がボールを失ったのはだいぶ前の話で、直接の原因は暢久?のやる気なさげなクロスが相手に当たってカウンターを食らっている・・・)、よりによって柳沢にゴールを許してしまいます。まぁ後半はサイドを攪乱され、中央に折り返されを繰り返しやられていましたから、遅かれ早かれ失点は避けられなかったでしょう。柳沢はそこまでDFラインの裏でボールをもらう素晴らしい動きを何度も見せていたのですが、シュート意欲の乏しさも相変わらずだっただけに悔しい失点。

 試合の流れ、内容から見てこれで万事休すかと思ったのですが、すぐさま伸二が1点を返したのが効きました。達也が右からドリブルを仕掛け、ワシントンが中央でポスト。落としたところを小野がボレー。この日唯一といっていい2トップが機能した場面が得点に結びつく。このコンビが熟成してくれば恐るべき威力があることを予感させる素晴らしいゴールでした。

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 しかし、まだ1点ビハインド。浦和は闘莉王が積極的に攻撃参加し全体に前がかりになるのはいいのですが、選手の足は止まりがちで攻撃に厚みがなく、しかもいったんボールを失うともうメロメロ。おそらくここで鹿島が一気に攻勢をかければ浦和はひとたまりもなかったと思います。ところが驚くべきことに鹿島は執拗に時間稼ぎを繰り返し、ボールキープに走る等明らかに守りに入る姿勢。往年の鹿島ならそれでまんまと逃げ切ってしまうのでしょうが、それができないのが今日の鹿島。浦和が後半動けなくなるのは致し方ありませんが、鹿島の運動量もほめられたものではなく、それじゃオシムからお声が掛からないのは当然でしょう。

 そんな鹿島の退嬰策に助けられ、組織力はボロボロですが個人能力に勝る浦和がその個人頼みの最たるもの=闘莉王大作戦を炸裂させてなんとか同点に追いついて試合終了。内容はなきに等しいですが、アウェーで貴重な勝ち点1を奪うことができました。闘莉王&ワシントンの2トップを日本人CBが完封するのは至難の業でしょうなw

 ワシントンの同点ゴールは、右サイドにいたアレックスが懸命に本山を追いかけて自陣深いところでボールを奪ったことから始まったもの。この日あまりいいところのなかったアレックスですが、こんなところで地味に良い仕事をしています。右サイドにポツンと立つどフリー永井へ冷静にボールを送った暢久。新井場の寄せもあんまりですが、素晴らしいクロスを供給した永井。最後の最後で良い仕事が続きました。

 この試合の勝ち点1は貴重とはいえ、今後疲労の目立つ代表組を抱えたまま夏の連戦(しかもなぜか遠距離アウェーが多い)をどう闘うのか、誰もが心配に思う課題を改めて考えさせられる試合でした。後半30分から達也・平川に代えて永井・相馬を投入しワシントンの1トップに伸二・アレの2シャドー(しかも闘莉王の乱入付き)。永井が右、相馬が左の超攻撃的布陣。でも最後に大きな仕事をした永井はともかく、この日の相馬はやや空回り気味。ギドもさぞ頭が痛いことでしょう。

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2006.08.19

(メモ)鹿島2-2 浦和

内容は完敗に近いが、闘莉王大作戦が炸裂してなんとか引き分け。

鹿島が動けない浦和に対し積極的に三点目を取りに来たら簡単に負けてたな。

浦和を恐れるようになった鹿島の退嬰策に助けられた。

不振の長谷部を早めに代えたギド。次のスタメンに変化はあるのか?

代表効果は一試合で消失。まるでイエメン戦でジーコサッカーに逆戻りした代表の如し。

それでも負けないのは何より良かった。ガンバに首位を譲ったが、ガンバとの勝ち点差はあって無いようなもの。この苦戦を次節に生かせれば問題なし。

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飛騨旅行記(3)

 ちょっと間が空きましたが、前回の続きです。

 高山散策でかいた汗を流しに下呂温泉へ向かいます。といっても盛夏なので温泉に入ったところで新たに汗をかくだけに終わってしまうのはミエミエなんですけどね。高山って著名な観光地の割にはホテルが少ないように思います。観光客は近隣の下呂温泉に泊まってしまうためでしょうか。

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 高山本線ではボロ気動車が健在。といってもエンジンを替えてパワーアップしているようではありますが。

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 下呂着。下呂駅は温泉街とは川を挟んで、しかも温泉街に背を向ける格好で建っています。

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 下呂温泉近隣を流れる飛騨川。この川の眺めが下呂温泉有名ホテルの売りになっています。

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 ご多分にもれず大型ホテルの目立つ下呂ですが、温泉街の散策を楽しめるようにとの試みが散見されます。足湯があちこちにあるのはその表れかと。

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 下呂にはいくつか外湯がありますが、温泉街の中心部に近い「白鷺乃湯」に入ってみました。ここに来たのは2回目ですが、この品の悪いラブホテル風の概観はどうも馴染めませんね。玄関先に足湯があり、日が落ちる前なら風呂に入らずに足湯で十分かもしれません。入浴料300円。さらにロッカーが有料で100円取られます。脱衣所は2Fで、浴場は1F。狭い敷地を有効活用したのでしょうけれど、階段を登ってまた降りる按配となり、あまり感心はできません。湯はアルカリ性単純温泉。安価な外湯だけれども風呂から飛騨川の流れを堪能できるあたりは秀逸といっていいでしょう。

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 湯上りにビールを一杯引っ掛けながら温泉街を散策。

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 夕暮れ迫る下呂の街。温泉街に泊まると高くつくので、高山本線でもうちょっと足を進めます(^^;

(続く)

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2006.08.18

サプライズがサプライズ

永井も入った浦和候補10人…パスポート番号照会

 16日のイエメン戦で日本代表に大量7選手を輩出した浦和に、新たに3選手が登録されていたことが17日、分かった。関係者によると、協会はチーム側にFW永井雄一郎(27)のパスポート番号通達を要求。復調傾向のMF小野伸二(26)、右肩負傷から回復中のGK都築龍太(27)もすでに登録済みで、浦和勢は4分の1にあたる10選手が、オシム体制を支配することになった。

 浦和“七人の侍”のうち、闘莉王、坪井、鈴木、田中達、三都主の5選手がイエメン戦で先発。その前に登録された40人の中に、実際に招集された22選手からもれた浦和勢が3人含まれていたという。サプライズは永井だ。オシム監督がスタンドで視察に訪れた7月14日の川崎戦で途中出場ながら、鮮やかなゴールでアピール。協会側がさっそく動いた(後略)

(2006年8月18日06時04分  スポーツ報知)

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|-`).。oO 永井は元日本代表。どこがサプライズやねん・・・

 しかも栄光のナイジェリア組やで。

 もっとも最近の永井は好調時にほど遠く、決して得意ではない1.5列目をやらされていつうちに妙にパス出しの快感を覚えてしまって、FWとしては使い物にならないような気がするので、そういう意味ではサプライズなんですが。

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2006.08.17

【TV観戦記】日本 2-0 イエメン

「ローマは一日にしてならず」

というか

「まるで浦和」

というのがイエメン戦の総括でしょうか。ベタ引きの相手に苦戦し、闘莉王が最前線に上がりっぱなしでなんとか局面を打開しようと努めるその姿は、調子が悪い時の浦和そのもの。

「オシムよ、それじゃギド並み」

 トリニダード・トバコ戦とは打って変わって、スピードと連動性を全面に押し出したオシムサッカーらしさはすっかり影を潜め、なんか個々人が適宜がんばってまーす的な悪い浦和っぽさが色濃くなってしまった残念な試合でした。クラブでは対極的といってもいいほど違うサッカーをやっている浦和と千葉を融合させるのは大変そうですね。

 トリニダード・トバコ戦から

・我那覇→巻
・山瀬→遠藤
・長谷部→阿部
・田中隼→加地

とメンバーを変更。机上論としては全く妥当だと思いますが、実際のパフォーマンスは却って劣化。浦和関係者を2名外したため連動性が損なわれたんでしょうな。アレックスが前半積極的にポジションチェンジを仕掛けるのはいいのですが、本職ではないポジションを任された遠藤との関係は良好とはいい難く、結果的にアレックスが空回り。

 それがチームに与えた影響は軽微なもので、より重症だったのはチームのへっぴり腰加減。相手が極端に引いて守っているのに両SBの攻撃参加がイマイチ機能せず、前半の苦戦の一因に。両SBとも高めの位置取りを取って一応攻撃に絡んでいるのですが、単調なクロスを上げるだけに終始。駒野・加地とも個人技でゴリゴリ突破するタイプじゃないし、さらにアレックスや遠藤らと連動してサイドを崩す動きもあまりなかったような・・・後半頭から駒野に代えて羽生を投入したのは至極当然でしょう。羽生は中盤でボールを引き出す役回りでしょうか。

 また阿部も守備は啓太に任せてがんがん前に出てくれば良いのにこれまた及び腰。先制点を挙げたので帳消しになってしまうのかもしれませんが、阿部のパフォーマンスにはかなりがっかりさせられました。闘莉王が上がって阿部が3バックの一角に。得点時の動きは赤サポ的には「ホ・リ・ノウチ!ホ・リ・ノウチ!」やね。FKを蹴らなかったのはたぶん後々のことを考えてオシムが隠したのでは。

 我那覇に代えて巻をスタメンに据えたのは良い選択でした。達也との関係は巻のほうが間違いなく良い。ハイボールにはことごとく競り勝つ巻。しかし、巻は巻であってワシントンではないのであった(つД`) あれだけ完璧に競り勝っているのにヘディングシュートがことごとく枠に飛ばないって・・・ たぶん「そこでなんで○を使わないんだ!!!」とテレビ越しに巻へ罵声を浴びせる赤サポ多数と思われ・・・ 後半半ばから闘莉王が攻撃参加してきたため、巻の存在感は急速にフェードアウト。

 達也はスペースがなくて終始苦戦。クロスバー直撃のシュートが惜しかったくらいで、後半はむしろファウルをもらう役になってしまいました。前半の絶好機を外しちゃいかんわな。

 坪井は90分足が攣らなかったのが収穫。

 啓太、またしてもこの試合の裏MOMでしょう。

 そんなところでしょうか、この試合は。

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2006.08.16

【観戦記】埼玉 5-0 群馬

 FC東京戦の前に国体の女子サッカー(第61回国民体育大会・関東ブロック大会:埼玉vs群馬)を見てきました。

 競技経験皆無で、かつ日頃はプロスポーツ観戦ばかりという者にとって国体というのは高速道路だとかダムだとかの延長線上にあるような気がしてならないのですが、アマチュア選手がほとんどの女子サッカー界において国体は相当高いステータスを持っているようです。

※この辺の事情については 中倉一志:女子サッカー界三冠の一つ、「国体」の意義(スポーツナビ 2005年09月21日) に詳しいのでそちらに譲ります。

 国体の出場資格には色々と縛りがあるようですが、その最たるものが「プロ選手は出場できない」こと。従って浦和の場合山郷・安藤・柳田の3選手が出場できません。

 安藤・柳田両選手が出場できないということは

  「党首がついにトップ下で出るということではないか!」

その妄想が生涯初の国体(しかもその予選)観戦に出かける最大かつ唯一の誘因でありました、ハイ(^^;

 大会会場は栃木総合運動公園。なんでまたそんな遠いところでやるんでしょうか・・・

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 国体は都道府県単位でチームが組成されますが、そこに単一のクラブチームを送るか、あるいは各クラブ選抜を送るかは県によって対応に違いがあるようです。埼玉の場合はL1のレッズレディースだけではなく、L2にいるAS狭山からも選手を選んでいます。

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 京浜東北線→東武野田線→東武日光線→東武宇都宮線と乗り継いで競技場最寄の西川田駅下車。東武宇都宮線での途中下車はこれまた生涯初。

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  栃木総合運動公園は国体用に作られたものなので、陸上競技場だとか野球場だとかがごちゃごちゃ併設されているためかなり広く、おまけに悪いことにサッカー場は駅から最も遠いところにありました。しかもサッカー場も複数面あるので、肝心の埼玉県女子の試合会場がどこにあるのかよくわかりません!

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 ようやく試合会場を見つけ出し、レディースのコールリーダーに挨拶して待つことしばし。ようやく出場メンバーが発表されましたが、なんと

 党首はスタメンどころかサブにもいない!!!

 今日は全国的に天候が不安定で、この日は昼間から雷がゴロゴロ。その中を押して党活動に出てきたわけですが、その甲斐もなく党首不在。この時点で観戦意欲は70%くらい失われましたが、プロ3人不在でどこまでやれるか一応見届けることにしました。主力どころでは他に松田・笠島がいません。

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<スタメン>

   北本  若林
     保坂
  伊藤舞  木原
     高橋
岩倉 森本  田代 山本
     小金丸

 佐藤舞選手は狭山所属。

 なにせグラウンドレベルでの観戦なので前のほうは多少間違いがあるかもしれません。立ち上がりこそ前線に1トップをポツンと置いて守備を固める群馬を崩せず苦戦しましたが、前半15分くらいから群馬の運動量が落ちてサイドを簡単に攻略できるようになり、その後は一方的な埼玉ペース。運動量に勝るのは埼玉の特徴なので当たり前といえば当たり前ですが、1対1でもまず負けることがありません。

 ただサイドを崩すところまでは行くのですが、その後の詰めが甘い。北本を除けば前の選手はチビッ子ばかりなので、ハイクロスではシュートまで持ってゆけず、低いクロスはシュートに持ち込む前に群馬DFに潰されてしまいます。ミドルシュートを撃ってはみてもシュートに力がないので簡単にキーパーがキャッチ。そういう時こそ北本の出番のはずですが、あんまりポジショニングが良くないですね。欲しいところには絶対にいません。

 本来は北本が中央、保坂が左の3トップなのかもしれませんが、北本は左に流れてチャンスメークに走る傾向があるようで、保坂は必然的に真ん中に入るケースが増えます。でもそれだけとサイドからのボールで相手を崩すのは難しいんじゃないかなぁ・・・

 前半唯一の得点は、珍しく右から切り込んだ北本のクロスをファーサイドの伊藤舞が押し込んだもの。もっともこれはその前に相手GKのミスが絡んでいます。

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 ハーフタイムの交代はなし。後半は前半にまして埼玉が一方的に攻める形となり、後半15分あたりに左から岩倉が切り込んでのクロスをファーに詰めていた保坂が押し込んで2点目。得点パターンは1点と全く同じ。

 これで事実上勝負がついたせいか、永井監督は一気に選手を2人交代(若林→中池、山本→伊藤知)。フォーメーションはこんな感じ。

   中池  北本
     保坂
  岩倉   伊藤舞  
     高橋
伊藤知 森本 田代 木原
     小金丸

 さらに25分頃には保坂→笠井、小金丸→大谷(狭山所属)と代え(国体って35分ハーフなのにも驚きましたが、選手交代は何人まで可能なのでしょうか???)、笠井はボランチに入り岩倉が前目にポジションを取って4-3-3のような形になったかと思いますがこの辺は定かでありません(^^?

 もうこの頃には群馬の足は完全に止まってしまい、左サイドを中心に猛攻を仕掛けて後方からまるで山瀬を思い出させるようなステップで飛び込んできた伊藤舞がこの日2点目のゴール。伊藤舞は狭山所属で浦和勢と練習する機会が少ないせいか、他の選手とパス交換をしながらチャンスメークする場面は少なく、この日のサイド攻撃は伊藤舞のいないサイドに偏っていました。しかし個人的なセンスは非凡なものがあるのでしょう。ファーサイドへの飛び込みは2得点ともお見事でした。

 逆に力の劣る相手に対し、今一ついいところのなかった北本。しかしロスタイムに入って中央でボールを受けて反転シュート! さらに右サイドから切り込んで角度のないところをシュート!と帳尻を合わせるかのように立て続けに2ゴールを上げました。 っちゅーか、レッズの中ではシュートの威力はダントツなんだからもっと早い時間に撃てよ・・・

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 結果は5-0と実力通りの結果になりましたが、もう少し強い相手になると中盤のタレント不足が露呈して、サイドを崩すところまでいけないかもしれません。

(翌日は神奈川に勝って無事国体本戦に進んだとのこと。おめー)

P.S.

 

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埼玉のユニフォームはPUMA。青いラインが入っているため、ちょっと鹿臭い・・・

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2006.08.15

ごらんアウェー:仙台2006

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 七夕祭りが終わったばかりの仙台。クリスロード→マーブルロード→ぶらむどーむ一番丁→一番町買物公園と歩いてみました。

 昨年来た時は商店街は楽天色がずいぶん強かったような気がしましたが、今年はそれほどの印象はなし。上2つは「クリスロード」のアーケードにに下がっていたもの。

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 毎回「牛タン」というのも芸がないので、今回は「かき徳」でかき徳定食(1600円)を賞味。カキフライの他に、カキ豆腐やカキ時雨煮、カキのり、いわなの一夜干といったところが付いてきます。腹が減っていたので焦って写真を撮る前にソースをかけてしまいました(^^;

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「かき徳」ってもともとは三越の対面の「かき徳ビル」に入っていたはずですが、「かき徳」は知らぬ間に裏通りに移転し、かき徳ビルには牛タンの「利久」等が入居。不吉なものを感じさせます。

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 あまりにも暇だったので、北仙台まで歩いてみました。北仙台駅はちょっと洋風な小じゃれた駅舎。

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 ユアスタ到着!

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 浦和の天敵、試合前のアトラクション。今回もこれにやられたのか・・・

 J1復帰に備えて仙台も着々と浦和対策を強化しているようです。

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 選手入場時も執拗に浦和を攻撃。

 で、その甲斐あってか試合は仙台の完勝。試合終了後も延々と凱歌を唱和していましたし、ブログ等を拝見しても喜びの様子がビンビンに伝わってきますが、

 高卒1~2年目がほとんどのチームに勝って、おまえらそんなに嬉しいか???

と負け惜しみを言っておきます。

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 負けた試合は速攻で帰るのが吉。仙台は駅弁が充実していますが、お気に入りの「紅鮭はらこめし」(NRE 1,000円)を買い込んで新幹線で一人反省会。

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2006.08.14

【観戦記】サテライト仙台 2-0 浦和

<スタメン>

  セル  小池
    赤星
坂本      大山
  中村  西澤
 ネネ 細貝 新井
    加藤

後半25分頃:セル→ユースの選手(No.41)

*近藤はサブ登録でしたが、ピッチには入らずに別メニュー調整でした。

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 B・ミュンヘン戦で一応実戦復帰を果たしたネネがサテライトにも登場。これがこの日最大の見所ですが、可もなく不可もなしといったところでしょうか。一応90分仕事はしましたので、次節からベンチ入りを果たすかもしれません。ただトップで出場するにはサテライトでは群を抜いた存在感みたいなものが不可欠。今日見た限りではネネはそこまでには至っておらず、控えがいいところかと。ハイボールの競り合い然り、思い切りの良い攻め上がり然り、高精度のロングフィード然り、どれも「おおっ」というところまでは行きません。

 たまにバリバリのトップの選手がサテライトに出てくると、全然オーラが違うんですよね。昨年(?)の闘莉王なんか前半でお役御免が知らされていることもあって、守備から攻撃からやりたい放題でシュート撃ちまくり。啓太だと一人で中盤を守っていたりします。そんなオーラがこの日のネネにはありませんでした。ただ如何せん代表組の疲労は著しく、もともと相対的に層の薄いポジションなのでベンチ入りは果たすことでしょう。

 あとはほとんど収穫がありません。最もトップに近いと思われていたセルは全く良いところなし。もともと歳の割りに体がごついのですが、この日は単に太っただけじゃないかと思われるほど動きにキレがありません。持ちすぎ癖はいいとしても、ほとんどDFを交わせずボールを取られてばかり。後半25分頃突然ユニフォームを脱いでピッチを後にしてしまいましたが、ピッチ内で怪我をした様子はなく、現地ではセル退出の事情は全く判らず。代わりにユースの選手が投入されたのでセルが一発レッドをもらったわけでもありません。

 キャプテンの細貝。細貝個人としては頑張っているし、ボールを奪って攻めあがる時はわくわくするものがあるのですが、やはりトップへ上げるに値するほどの存在感がない。キャプテンの声が出ないのはトップ譲りでしょうか。

 遠征帯同を果たすようになった西澤。何度かトップ出場経験があるセル・細貝に次いで、現時点でギドが西澤を評価するだけのことはあります。今日も積極的に前に出てがんがんミドルシュートを放っていました(っちゅーか、それ以外の選手が撃たなすぎ。ミドルシュートは西澤の仕事かよっちゅー感じ)。如何せん1年目なので体が細く、守備に多くを期待できないのがトップに上がる際のネックになりますが先行き楽しみです。

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 赤星はあんまり変わっていないかな。ワンタッチでボールを叩けた時はそれなりの仕事をしますし、トリッキーな技も持っているのですが、相手にきっちりマークされた時にボールを簡単に失いすぎ。ただ従前よりはパスを出した後の動きは良くなったようです。

 小池・坂本といった新人はやはりフィジカルが弱くてなかなか1対1で勝てないのが泣き所。大山はフィジカルはそれなりにできているのですが、どうもプレーが淡白。中村はほとんど目立たず、目だったと思ったら自分の凡ミスだったという散々な出来。新井は前半仙台のFWチアゴにかなりやられていましたが、トップ出場経験のない選手の中では最も気迫に満ち溢れたプレーをしていたと思います。もっともややプレースタイルが荒くてイエローを一枚貰ってしまいましたが。

 加藤は2失点はやむなしか。可もなく不可もなし。

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 試合は前半は完全に仙台ペース。仙台は昨日試合があったのでこの日のメンバーは正真正銘のサテライトのはずですが、なぜかFWチアゴがいますし、浦和と比べて全体にオッサン臭いのが特徴。GKは高桑。

 浦和は概して中盤から前が弱く、中村(?)がボールを奪われてカウンターを食らって失点。さらにFKをファーの選手に押しこまれてさらに追加点を許します。後半になって仙台は引いてカウンター狙いに切り替えたためか、浦和は中盤でボールを持てるようになり、見かけ上は積極的に攻勢に転じたかようにも思いましたが、浦和の攻めが遅くてシュートは放つものの決定機には至らず。仙台の中盤もミスが多いのですが、それに乗じて一気にシュートまで持ってゆくことが出来ません。いったんスローダウンしてサイドに振ったりするうちに、仙台が帰陣してしまいます。サイドからアーリー気味にクロスを入れてもFWがターゲットになりえないため効果薄。まぁ攻守とも負けるべくして負けた感じです。

 負けは致し方ないのですが、チームに元気がないというか、多くの選手にアグレッシブな姿勢が見受けられないのは非常に残念でした。

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2006.08.13

イエメン戦メンバー

|-`).。oO オシムがいった「90分走れない選手」とは栗原だったのか・・・

 というネタはさておき、前回の選考で最大の謎だった通称「ロサンゼルス」こと栗原選手はやはり落選。オシムもたまには見誤るということなのか、それとも「凡庸な選手でも代表入りすることもあるので、一層精進せよ!」ということを全Jリーガーに伝えたいオシム流のメッセージなのか。

 負傷の今野とU-21の青山が外れ、ガンバから遠藤・加地、千葉から巻・阿部・佐藤・羽生を追加。運動量で選べば必然的にそうなりますね。浦和7人衆は幸か不幸か落選者なし。

 CBの追加がなかったのは意外で、オシムはもう闘莉王&坪井で心中なのでしょうか? 鹿島から選出がないのはそのスタイルからすれば当然でしょう。

 トリニダード・トバコのスタメンから

田中隼→加地
長谷部→阿部
山瀬→羽生
我那覇→巻

 という感じですかね、イエメン戦は。鈴木→遠藤もありかも。

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日本代表メンバー AFCアジアカップ2007予選(対 イエメン代表、8/16@新潟スタジアム) [ JFA

GK 川口 能活 ジュビロ磐田
  山岸 範宏 浦和レッズ

DF 三都主 アレサンドロ 浦和レッズ
  坪井 慶介 浦和レッズ
  加地  亮 ガンバ大阪
  田中 マルクス 闘莉王 浦和レッズ
  駒野 友一 サンフレッチェ広島

MF 中村 直志 名古屋グランパスエイト
  羽生 直剛 ジェフユナイテッド千葉
  遠藤 保仁 ガンバ大阪
  鈴木 啓太 浦和レッズ
  阿部 勇樹 ジェフユナイテッド千葉
  山瀬 功治 横浜F・マリノス
  佐藤 勇人 ジェフユナイテッド千葉
  田中 隼磨 横浜F・マリノス
  小林 大悟 大宮アルディージャ
  長谷部 誠 浦和レッズ

FW 巻 誠一郎 ジェフユナイテッド千葉
  我那覇 和樹 川崎フロンターレ
  佐藤 寿人 サンフレッチェ広島
  田中 達也 浦和レッズ
  坂田 大輔 横浜F・マリノス

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【観戦記】浦和 4-0 FC東京

 「FC東京は短期間でよくもここまで弱くなれるもんだな」というのがこの試合の率直な感想。結果は4-0の大勝&快勝ながら、相手があまりにも弱すぎて今日の浦和は良かったのか悪かったのかなんだか判然としないまま試合が終了してしまいました。

 今年ナビスコでFC東京と2度闘っているわけですが、駒場での一戦は決定力で浦和が勝っただけでFC東京にチャンスがなかったわけではありませんし、味スタでの一戦は結果は引き分けながらもこちらがグダグダで東京ペースの試合。従って浦和はFC東京に今年負けなしとはいえ、リーグ戦の順位ほど力の差はないと見るのが妥当と思いましたが、その後FC東京が迷走を続けるうちに実力差が完全についてしまったようです。

 FC東京は新加入のワシントンが来日直後にも関わらずいきなりJリーグデビューで1トップ。しかもいつの間にやら伝統の4バックを捨てて3バックを採用し、3-6-1の形。しかしこれが全くといっていいほど機能しません。

 左WBには伊野波。こんなポジションもこなせる器用な選手なんだなと思って見ていたのですが、何のことはないただの素人でした。そしてその後ろは増島www もうこのサイドは段ボールが2枚並んでいるようなもので、守りにも何にもなっていません。案の定小野→平川のパスで何度もこのサイドが破られ、平川のクロスを達也がヘッドで逸らし、ファーにいた伸二が落ち着いて決めて浦和が早々と先制。伊野波が退場した後半は茂庭が右に出ていましたが、最初からそうしたほうがマシだったような・・・

 FC東京の問題は左サイドだけではなく、両ボランチも機能不全。相変わらず運動量が多いとは言いがたい伸二ですが、その伸二が古典的なゲームメーカー然と自由自在にパスを供給。FC東京にとって今野は代えが効かない存在なのでしょうか。ボランチの片方を努めている梶山。これがU-21代表なのは謎ですね。

 FC東京の問題は守備だけに留まらず、攻撃も実にお粗末。あんなに遅い攻めをしていたら絶対浦和は崩せません。意図が感じられないパス回し。緩慢な動き。ポゼッションを指向しているのはわかりますが、点を取りに行く意識が全然感じられません。しかも縦にボールを入れたところをことごとく狙われて、そこからカウンターを仕掛けられる始末。

 さらに偽ワシントンをスタメン起用してみたものの、当然ながらコンビネーションもへったくれもなく、おまけに真性ワシントンと違って独力で点を取る能力はないようで単にFC東京の病状を悪化させただけのような働きぶり。偽シトン目がけて放り込んだところで、その先に何があるではなし。

 前半は石川がそこそこがんばっていましたが、サイドを突破したところでこれまたその先には何もなし。

 長谷部が絶好機をものにしていれば前半で試合が終わったと思いますが、それを決めきれずに後半へ。後半の浦和はなんともぴりっとしない立ち上がりで闘莉王らDF陣に軽率なミスが目立ちましたが、双方まったりとしているうちに追いかけっこに負けた伊野波が後ろから平川を押して2枚目のイエローで退場。

 FC東京はこれで集中が途切れたようで、その直後に左サイドでどフリーになっていたアレックスがそのまま中央に切り込んで右足でシュート! アレは元々ハーフライン近くにいたのですが、エリア近くに来るまで誰もチェックに行かないのには大笑いしましたし、アレは右足で撃ってこないと思いこんでいるようで、交わされたジャーン以下東京守備陣がシュートコースを空けたままなのには失笑を禁じえませんでした。失点直後に土肥激怒!そりゃそうでしょう。

 後は浦和がやりたい放題。FC東京は反撃の意欲も体力もないのか、ただ立ち尽くすだけ。負けているのに随分遅い時間になって阿部・川口を投入する迷采配www 最後はなんかルーカスだけが一人守備で(!)気を吐いているだけのようであり、誠に気の毒でした。

 浦和も代表組を中心に疲れているので無理には攻めずに後方でパス回しをしている時間が長かったのですが、時折スピードアップするとそれだけでもうFC東京はメロメロ。永井に代わって投入された暢久のクロスを達也がヘッドで折り返して、中央にはなんとアレックスが詰めて3点目(この辺にアレがいること自体が代表効果なんでしょうかね?)。さらに終了間際にはカウンターで達也が4点目。

 ギドは代表組の交代はアレックス→相馬だけで、後は全員90分出場という酷使っぷりでしたが、今日の試合内容なら後半半ば以降はほとんど負荷になっていないような気がします。闘莉王だけはかなり疲労が溜まっているようですが・・・ 啓太はもう走らなくても良い局面でも最後まで走っちゃいますし・・・ アレックスも前半はお疲れモードで後半早い時間に代えられるかと思ったのですが、なんだかんだと点を取るので結局後半30分頃まで出場。この辺は甲府戦とそっくりですね。

 アレに代わって投入された相馬は張り切りすぎてまたもやイエローを頂戴し、その後は意気消沈。この日は啓太を休ませるかと思ったのですが、ギドは伸二に代えて岡野。その岡野は2列目に入りましたが、岡野をそんな後ろから走らせてもねぇ・・・

 ポンテのみならずワシントンの戦列復帰もが遅れるという非常事態ながら、相手に恵まれて大勝で乗り越えることができたのは浦和にとって幸いでした。

 試合終了後、茂庭は泣いていたのかなぁ・・・ 平川を煽ったはいいが、その平川にぶち抜かれていたし・・・ しかも泣いた茂庭はチームメイトから捨て置かれたままで、坪井らに慰められる始末。茂庭、もうそんなチームはいいから浦和に来い!!ウチはサテライトのDFが不足していますから。

P.S.

 ギドはついに達也の1トップを放棄して永井との2トップ(3-5-2)。ワ級復帰を念頭においた布陣なんでしょうけど、永井はここでもイマイチ機能せず。ワ級が復帰した後はベンチに入れるかどうかすら心配な状態・・・

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2006.08.12

(メモ)浦和4-0 F東京

(スタメン)やはりワシントンは欠場。
暢久に代えて永井が入った他は甲府戦と同じ。代表組はもちろん全員出場だorz

主審奧谷

(前半)
平川のクロスを達也がヘッドで逸らし、ファーにいた伸二が落ち着いてゴール。
達也・永井の2トップ。東京は伸二を捕まえられず、伸二やりたい放題。
達也・長谷部が絶好機を逃して追加点ならず。

(後半)
集中を欠いたようなプレーが散見される立ち上がりだったが、伊野波が二枚目のイエローで退場。東京が集中を切らせたところで左でフリーのアレが中央に切り込んで右足でゴール!

これで東京はぷっつりいったようで、後は浦和祭り。
東京が弱すぎて浦和の変化を知る上では参考にならず。

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飛騨旅行記(2)

 高山といえば「ラーメン」。甲府の「ほうとう」に続き、このクソ暑い時にクソ熱いものしか思い浮かばないのは頭が劣っているゆえ勘弁してやってください。

 実際高山を散策してみるとラーメン屋が多いんですね。「中華そば」と称している店が目立ちますが、人口比で見ればラーメン屋の数は喜多方に次ぐくらい多いかもしれません。ただ残念ながらラーメン処としての知名度は喜多方に遠く及びませんが。

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 まず入ったのは弥生橋のたもと、京風にいえば弥生橋西詰にある「やよいそば」。カウンターとテーブル席が3つくらいあるだけの地元向け風の店です。まだ開店してさほど時間も経っていないせいか、店はオバハンが一人で切り盛りしていました。

 中華そば(並)を注文。650円也。客がまだ少ないこともあってラーメンはあっという間に出来上がります。

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 極細の縮れ麺にメンマと脂身の少ないチャーシューが2切れ。スープは見た目は濃い色をしていますが、非常にあっさりとした味わい。もちろん完飲です。昔風といってしまえばそれまでですが、癖がなくて誰にでも受け入れられる仕上がりになっています。

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 麺が極細ということもあってか量的にはやや物足りず、高山の街を散策しているうちに小腹が空いてきたので、もう一軒ラーメン屋を攻めてみました。今度は鍛冶橋西詰にある「鍛冶橋」です。

 外装・内装ともやや派手で都内のラーメン屋風であり、県外資本が参加しているのかもしれません。中華そば(並)を注文。ここも650円也。カウンター席以外にテーブル席が多くあるようですが、店内が細かく仕切られているのでテーブルの数まではわかりませんでした。

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 もともと供食能力が乏しいのか、あるいはたまたま入ったタイミングが悪かったのか、かなり待たされました。ラーメンその内容・出来は「やよいそば」と大差ありませんが、チャーシューが1枚になった代わりにゆで卵が半個とちょっと寂しい感じも。もっともラーメンの出来自体は悪くありません。

 この店の致命的欠点は店員教育。供食係が出来上がったラーメンにれんげと海苔を乗せているのですが、ラーメンができる前海苔をお盆の上に直接置いて待っているとはなんたることでしょう。結構繁盛しているようで学生風のバイトが多数働いていましたが、食べ物屋としての基本的な心構えが全くなっていません。失格です。

(続)

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2006.08.11

飛騨旅行記(1)

 サッカーのない週末は旅行に限ります。

 今回訪れたのは高山。高山は以前にも行ったような気がするのですが、残念ながらちゃんとした記録を取って置かなかったばかりに記憶があいまいになってしまい、今回再訪することとした次第。

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 ワイドビューひだ。「南紀」には何回か乗っていますが、「ひだ」に乗るのは初めてのような気がします。外観は登場時とさして代わり映えがありませんが、乗ってみると座席はやや色あせており、全体に少々くたびれてきた感じがしました。でもJR倒壊は在来線のことなんか全く気にも留めていませんorz

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 高山駅。それほど大きな駅でもないのに改札口と出札口を分けています。団体さんの乗降が多いせいでしょうかね。

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 高山の楽しみといえば古い町並みの散策。駅から東へ徒歩10分ほど。宮川に架かる橋を渡った辺りにある上三之町を核とする「三町伝統的建造物群保存地区」がその代表です。夏休みとあって多くの観光客が散策に繰り出していました。

 確かにものの見事に古い町並みの保存・再現には成功しているんですけれど、そのほとんどが土産物屋・飲食店・工芸品店なので、なんか落ち着きがないというか、街全体が作り物臭いというか、いうなればこの地区が「一大テーマパーク」になってしまったような感じがするんですね。恐らくこの辺りは好き嫌いが分かれるところだと思います。

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 ただ高山は思いの他広くて、倉敷の美観地区のように「これで終わりかよ!!!」ではありません。「三町」から北へ進んだ「下二之町」あたりの伝統的建造物群になると一般の家屋が増え、逆に観光客の数は少なくなるので、落ち着いた街歩きを楽しみたい方はこちらのほうをお勧めします。

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 午前中は宮川沿いに朝市も。もっとも出かけたのは正午前だったので、閉店準備をしているところが結構ありました。っちゅーか、そんなに遅くまでやっていたら朝市じゃないような・・・

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 最後はお約束の「高山陣屋」。全国に唯一現存する郡代・代官所として知られています。陣屋は平屋とはいえかなり広く、かつ複雑な構造になっているので迷子が出るかもしれません。

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こちらは大広間

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こちらは御白洲

 併設の御蔵では高山の歴史を簡単に解説していますが、豊かな土地柄とは言い難いためか、江戸期と明治初期の二度に渡って大騒動が起きているんようです。江戸期の騒動は検地に反対したり、郡代の不正を幕府に強訴したりとまぁありがちなものです。

 ところが、明治期のそれは性急な改革を図った県知事に対して反改革派が一揆を起こし、県知事を追い出してしまったもの。これも江戸期のお家騒動によくあるパターンではありますが・・・ こういうローカルな歴史に触れるのは旅の楽しみの一つでもあります。

(続)

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非情の指令

オシム 13日代表発表即集合、練習(スポニチ)

 
 またもオシムサプライズだ。16日のアジア杯予選イエメン戦の日本代表メンバーは、13日に発表即、集合、練習という異例のスケジュールとなることが10日、決まった。12日のJリーグを視察してからメンバーを選出するというイビチャ・オシム監督(65)の意向を受けてのものだが、合宿地は新潟で、しかも、お盆の時期に重なっている。選手は帰省ラッシュに巻き込まれながら集まり、いきなり練習することになった。

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|-`)o0 するとGK西川@大分はA代表に呼ばれないのかな?

駅探で調べると大分からの移動はこんな感じ。

●大分
| △6:21発
|    バス1時間0分
| △7:21着
○大分空港
|  8:00発
|    ANA182便55分
| △8:55着
○大阪空港
|  10:20発
|    JAC2243便1時間5分
| △11:25着
○新潟空港
| △11:45発
|    バス25分
| △12:10着
■新潟

文中にあるようにちょうどお盆の時期だ。飛行機の席が空いてないことも十分考えられる。
仕方ないので、新幹線・自由席で移動すると

●大分
|  6:00発
|    ソニック2号(自由席)1時間29分
|  7:29着
○小倉(福岡)
|  8:06発
|    のぞみ8号(自由席)5時間0分
|  13:06着
○東京
|  13:12発
|    Maxとき365号(自由席)2時間4分
|  15:16着
■新潟

|-`)o0 よかったな、夕方からの練習には間に合いそうだ・・・

 しかし、オシムの下で働くスタッフは辛い日々が続いていることは想像に難くありません。

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2006.08.10

やっぱりそうだったのか・・・

【キリンチャレンジカップ2006:日本代表 vs トリニダード・トバゴ代表】記者会見でのオシム監督(日本代表)コメント [ J's GOAL ]

●オシム監督(日本代表):

Q:3日間という短期間で今日の結果を得たことは満足ですか?もし不満な点があったらそれも教えてください。

「3日間ではなくて6日間のトレーニングだったら6点とって勝ったと言うことなんでしょうか?それは大変難しいですよね。そう簡単なものではありません。今日は私が予想していなかった嬉しい誤算がありました。日本の皆さんが本当にサッカーが好きなんだと言うことを満員のスタジアムをみて実感しました。今日の試合は私にとっては重要だったわけですが、サッカー協会に対しても、選手に対しても、Jリーグに対しても私の果たすべき責任は大きいと思っています。責任の重さは感じていましたが、満員のスタジアムを見てこの人たちをガッカリさせることがあってはならないと改めて感じました。

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|-`).。oO それは「やっぱり浦和の監督じゃないとやる気がしねぇー」ということですか???

まぁ、そんな妄想はさておき、

「しかし私にとって気がかりなことがあったのは、サッカーとは試合時間が90分だということです。今日の出場選手の中では90分を走ることができない選手がいました。それは今日呼んだ選手だけではなくて、Jリーグでも少なくないと感じています。」

ここでいう「90分を走ることができない選手」って誰のことか気になりますね? それは、

・さしたる見せ場もなくピッチを後にした我那覇かもしれないし、
・随所で良い飛び出しを見せてはいたものの、やはり故障明けでコンディションが十分ではない山瀬かもしれないし、
・後方から絶妙なパスを供給してチャンスを演出してはいたものの、クラブでのプレー同様消えてしまう時間もまた多い長谷部かもしれないし、
・最初の13人に選ばれながら追加徴集組の山瀬にスタメンを奪われた小林大なのかもしれない。

あるいは特定の選手を指しているわけじゃなくて、前半半ば以降急速に消耗してしまい、後半相次いで選手を交代させても間欠泉の如くたまにしか良い形を作ることができなかったチーム全体のことを指しているのかもしれません。

さらにいえばこのクソ暑い中、90分走ることなんてドダイ無理でスローダウンする時間帯があってもいいことなんて百も承知の上で、「代表に選ばれたかったら走れ!!!」ということをJリーガー全員へ伝えたかったのかもしれません。

誠にオシムらしい苦言だとは思いますが、昨日の試合で啓太だけは合格点を上げてもいいですよね!

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2006.08.09

【TV観戦】日本 2-0 トリニダード・トバコ

 日本代表親善試合の名を借りた浦和レッズの強化試合になってしまいましたが、やればできるやん、お前ら!!

 ポンポンと2点を先行した前半20分の間にこの日の日本代表の良さが詰まっていました。

・複数の選手が連動して動く
・後ろの選手が積極的にオーバーラップ
・素早い攻守の切り替え
・ワンタッチ、ツータッチでの軽快なパス回し

 これまで浦和があんまり出来ていなかったプレーが随所に見られたように思いました。個人技に頼らず、豊富な運動量をベースに頭を使って相手の嫌なところ嫌なところへ人が動き、ボールも動く。攻撃に失敗すれば素早く帰陣。常に数的有利を確保してボールを絡め取る。さすがに今日は短い時間しかできませんでしたが、千葉テイストなサッカーが確実に浦和に植えつけられています!!!

 2点目の駒野の縦パスを信じて三都主が飛び出すなんて浦和じゃあんまり見られないですからね。今日はなんといっても三都主の日。FKを決めるのは当たり前。アジアレベルでしか通用しないドリブル突破は影を潜め、玉離れが早くなっただけでなく、アーリークロスを上げたり、果ては必要に応じて左サイドを離れて中央に進出したりとまさにニュー三都主。つい先日まで全く得意ではないSBに起用されて言われなき非難にさらされていた三都主。オシムはその三都主の可能性を信じていたのでしょうか。

 早々と2点先制してからは急速にまったりモード。なんだか1点リードした後の浦和みたいになってしまいます。この辺が浦和主体にチームを組んだ時の問題点なのかも(^^?

 ハーフタイムにオシムに叱責されたのか、後半もう一度ペースを上げては見ましたが追加点はならず。右を崩して田中隼からのラストパスを受けた達也。これは決めたかった・・・ またシュートには至りませんでしたが長谷部の縦パスに反応した山瀬の飛び出しや素早いパス交換からの中村直のミドルシュートなど、そこそこ見せ場も作りましたが・・・ 後半35分を回ると全般にバテバテになってフェードアウト。これが止むを得ないですね。

 攻撃陣では我那覇だけが全くいいところがありませんでした。前線で簡単にボールを失ってしまう場面が多く、極論すれば日本の攻撃の終点となっていました。期待していたのですが、残念ながらジュニーニョがいてナンボの選手なのでしょうか。イエメン戦では間違いなく巻が起用されることでしょうし、我那覇に代えて佐藤寿が投入されて同型2トップになったほうが得点の気配が感じられただけに我那覇の地位はものすごく後退したようにも思いました。

 守備陣は駒野・闘莉王・坪井・田中隼の4バック。前半は田中隼が積極的に前に出ていたので、事実上啓太が下がってDFラインに加わる時間帯が長かったような・・・ これが簡単にできるのは浦和で守備陣を固めているがゆえ。啓太は最後まで走りまくっていましたが、浦和と全く同じ役回りでオシムのやり方には馴染みやすいのでしょう。トリニダード・トバコの面子の程度、あるいはコンディションの程はよくわかりませんが、全く危なげなく完封。闘莉王はおそらく初体験の4バック。それが真価を問われる場面は先送りになってしまいました。

 前任者が豪華メンバーを揃えながらジャマイカに対して「なんだかなぁ」な勝利引き分けを掴むのが精一杯だったのに対し、オシムは駒落ちながらジャマイカとほぼ同レベルと目される相手に対し、先行きに期待が持てる内容で勝てたのは本当に嬉しい。でも日本の良さが出た時間はそれほど長くはなく、可能性はあるにせよ、選手間の相互理解を深めてゆくにはまだまだ時間がかかるんやろうな・・・ それがこの試合の総括でしょうか。

P.S.

 それにしても負傷退場の坪井。歩いて引き上げていましたが大丈夫かなぁ・・・

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オシム会見に笑う

【KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2006】オシム監督試合前日記者会見コメント [ J's GOAL ]

●オシム監督(日本代表)

Q:キャプテンは誰かということに国民の関心が高いが、どうなんでしょう?

「どうして気になるのですか? 私もキャプテンは大事だと思っています。でもスポンサーの力やマスコミでキャプテンが選ばれるわけではない。スポンサーやマスコミに都合がいい人がキャプテンになることを希望していることは多いが、時にその見栄えのいいキャプテンは役に立たないこともあります。今はこの人がキャプテンだろうという雰囲気が出てくることを期待しています。キャプテンは育てられるものではなく、持って生まれた特徴のある人。キャプテンとして生まれる、そういう人がキャプテンです。(後略)」

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 この受け答えに限らず、今回のオシム会見には抱腹絶倒させられました。取り様によっては、というよりどこをどう見ても前監督のやり方への批判がてんこ盛り。実に痛快です。

 上記Q&Aでは誰もがあの方のことを思い浮かべていることでしょう。私はあの方は立ち振る舞いを見る限り「キャプテンとして生まれた人」だと思います。ただそれ以前に個人能力が代表選手の水準に達していなかったのではないかと。

 なおスポーツ紙の見出しにはいずれも「負けていい」という大見出しが躍っています。オシムは「この試合は結果よりも内容が大事だ」ということを繰り返し言っているに過ぎないのに、なんでこうなっちゃうんでしょうかね?

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2006.08.08

【TV観戦】U-21中国 0-2 日本

 中国のほうは全然わからないのですが、日本は千葉・G大阪勢+平山抜きの1.5軍な陣容。そしてもちろん反町監督は初采配。それらを考えればアウェーで2-0の勝利という結果は高く評価していいと思いますが、内容は可もなく不可もなくといったところでしょうか。もちろん若いチームなので勝って自信をつけるのがチーム力向上の早道かもしれません。

 前半は中国にペースを握られたもののなんとか無失点で凌ぎ、中国の運動量が落ちた後半に盛り返して2得点。全体的な印象としてはずいぶんサイドをやられ、中国に決定力があれば負けていても全然不思議はなかったと思います。ただ中国相手なら走り負けることはないようで、それを確認できたのがこの試合の一番の収穫だったように思いました。

 システムは浦和と同じ3-6-1。中核的なメンバーを何人か欠いているせいか、傍目には不可解な布陣が散見されましたが、その最たるものが苔口の1トップ。タイプ的には豊田が最も1トップ向きで、次いで磐田で一応1トップをやっていたカレン。ウィンガータイプで最も1トップに不向きなのが苔口。でも反町の目からすれば3人とも1トップには不向きなんでしょう。よりによって苔口を1トップに入れた意図はよくわかりません。案の定苔口は前線でタメを作るような仕事は全くできませんでしたが、反町はそんなことはハナから期待してもいないのでしょう。

 サイドからGKとDFの間に早いボールを入れて俊足の苔口に拾わせるような狙いが前半散見されましたが、これもほとんど機能せず。結局前半の攻撃は全くいいところなし。まぁこのシステムの1トップはいずれ平山頼みでしょうから、今は機能しようがしまいがどうでもいいのかも。

 先制点となった「梶山が高い位置でタメを作る→サイドに枝村が飛び出してクロス→ファーに本田が飛び込んでヘディングシュート」という一連の流れをホントはもうちょっと数多くやりたかったんでしょうなぁ・・・

 もっともいくら前半押され気味だったとはいえ後半の早い時間帯に日本が数少ないチャンスを決めたのがこの試合のポイント。後は運動量が落ちた中国に対しカウンターで追加点を狙いながら中国の攻撃をいなして危なげなく試合終了。この辺りはちょっと頼もしげ。

 増田の追加点は中国DFの飛び込みが早すぎて増田に簡単に交わされたところで勝負あり。増田は中央に飛び込んでくる選手を探すも加勢なく、やむなく(?)シュートを放ったのがものの見事に決まりました。

 3バックは増嶋-伊野波-青山直。本職は青山直だけで、伊野波は元々ボランチだし、増嶋は4バックが得意で3バックの左ストッパーをやっている記憶なんてほとんどありません。この日は決定的に破綻することはありませんでしたが、印象というか安定感としてはやっぱり青山直が図抜けているような・・・(と思っていたら、翌日いきなりA代表に召集)。たぶん増嶋は後々水本にスタメンを譲ることになるかと。伊野波も致命的なぶっこ抜かれを犯しているのでポジションは全然安泰じゃないし。

 この日よろしくなかったのは両WB。前半は両サイドをズコズコにやられました。本田圭はおそらく家長の代わりに入っているだけなので仕方ないですし、後半は得点に絡んだのでまだいいのですが、本職に近い中村はいただけません。共に寄せが甘くてクロスを簡単に上げさせたり、中村のほうはスコンと突破を許したりと散々。幸い中国に決定力がなく、また西川の好セーブに助けられて無失点で切り抜けることができましたが、あまり誉められた出来ではありません。逆にGK西川はA代表で経験を積ませても良いレベルでしょう。

 あと目についたのは青山敏の負傷で前半半ばに投入された本田拓。法大の学生ですが、突然やってきたチャンスを生かすべく積極果敢にガツガツやってました。負傷した青山敏には気の毒ですが、本田拓が個人レベルではこの日最大の収穫ではないかと。本田拓と飛び出しに秀でた枝村のコンビは結構ハマる気がします。

 面子的に試運転を域を出ない一戦でしたが、このチームが今後どう成長してゆくのか楽しみと思わせてくれる試合内容ではありました。ただ赤サポ的には浦和からの選出ゼロというのは寂しいですね。FWとDFの人材不足は明らかなので、細貝はもちろん、場合によってはセルの帰化でいきなり五輪代表入りというのがあってもなんらおかしくないような気がします。

P.S.

この日のMOMは担架係だったことはいうまでもありません。今回は中国の担架係が自国の選手を落としてしまったわけですが、新手の「アウェーの洗礼」として注意が必要ですw

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人徳 あるいは信頼と実績

腸炎の三都主強行出場、オシム監督一喝

腸炎で別メニューだったMF三都主が、後半11分から、いきなりピッチに入った。練習試合に出場する予定はなかったが、オシム監督から「サッカー選手に、頭痛とか腹痛は病気じゃない」と一喝され、強行出場した。前日(5日)までの2日間、水以外は口にできず、この日になってようやく少量の食事ができるようになったが、新しい指揮官には通用しなかった。

(出所:日刊スポーツ 2006年8月7日8時20分)

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|-`).。oO 同じことをラモスが言ったら、ラモスが袋叩きだろうな・・・

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2006.08.07

ごらんアウェー:甲府2006(4・了)

これまでに拾い切れなかったネタを掲げて、この項の〆といたします。

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最初はこんなにあった緩衝帯ですが・・・

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最後はこんな感じに。しかも仕切りはロープしかないので、緩衝帯の意味まったくなし。よく見ると甲府サイドに赤レプリカの人が座っていたります。

こういう時のためにアクリル板ですよ、甲府さん!!!

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この裏切り者!!!

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なんかハングルみたいに見えるのですが、なんと読むのが正しいのでしょうか?

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謎の祝辞

レッズ公式サイトより

ブッフバルト監督:

日本代表選手がチームから多く出るのは良いこと。チームの状態が良い証だ。今は代表関係者と良いコンタクトが取れており、選手の状況などをよく把握してくれている。
スケジュールはハードになるが、良い選手だから代表に選ばれた訳で、1~2週間はきついだろうが、
レッズとしてはいかに回復させるかを考えていきたい。

|-`)o0 まさかそれは代表組の体力回復に努め、その結果如何に関わらず毎試合代表組をスタメン起用するという意味じゃねぇだろうな・・・

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2006.08.06

ごらんアウェー:甲府2006(3)

ようやく入場開始。

後援会会員が先に入場。これがめちゃめちゃ多い!!!びっくりするくらい多い。メインスタンドの観客の半分くらいは後援会会員じゃないかと思うほど多い。浦和戦ということでワラワラ沸いてきたのでしょうし、今年はJ1昇格初年度の効果もあるけれど、これ見ると平均観客数で大宮や京都に抜かれる心配はまずないでしょう。っちゅーか、今後J2に転げ落ちてもしばらくはJ2では観客数が多いほうに入るような気がします。

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先頭の集団が暴れたりするわけじゃないんですが(^^; 20人くらいに区切りながら入場。たぶん人雪崩を心配しているんでしょうが、そこまで慎重にやりながら手荷物検査がないって・・・

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試合前にはサッカー教室。キャンペーンガールみたいなのがサッカー教室に加わっているというのは異様な光景。

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ヴァンフォーレクイーンの踊り。

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ヴァン君も場内をウロウロ(写真はハーフタイムのもの)。わざわざビジター席にやってくるあたりが昇格初年を感じさせます。この調子で2年も働けば、ウチのニート夫妻の総稼働時間を抜くことは間違いなし。

甲府のイベントもここまでは許しましょう。

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練習終了後にもう一発仕掛けがあるとは思いませんでした。甲府の秘密兵器=「甲府商業高等学校ソングリーダー部」 浦和は今回これにやられました。

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ポンポンで作るV!F!V!F!

甲府サポの声が小さいとダメだしをする甲府商のコールリーダー。なおもV!(V!)F!(F!)

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「ありがとうございましたぁー」でやれやれやっと終わったかと思ったのですが、これは単なる前フリでそれから本格的な踊りが延々と・・・ もうキックオフの時間まで数分もないっちゅーねん。

さしもの赤サポも只々見守るばかり。普段なら絶対にコールを被せにいくところなんですが、高校生相手だとやりにくかったんでしょうか、それともあまりにも意外な展開に気勢を殺がれたのでしょうか・・・

どいつもこいつもあらゆる手段を講じて浦和に必死で立ち向かってきます。 浦和はグランパス君やパルちゃんのようなゆるキャラに弱いのは良く知られていますが、こういう試合開始直前の催し物にも弱いですね。

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代表追加選出!

◇追加招集選手                           

DF 栗原 勇蔵 横浜F・マリノス
MF 中村 直志 名古屋グランパスエイト
MF 鈴木 啓太  浦和レッズ
MF 山瀬 功治 横浜F・マリノス
FW 坂田 大輔 横浜F・マリノス

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 例によって試合のない週は泊りがけで旅行していたせいで完全に出遅れました。啓太代表選出おめでとう!!!

 川崎戦で「全員連れてゆきたい」とオシムが中村GMに語ったというのは強ち嘘じゃなかったんだ。

 あの試合で退場になった暢久、その後パフォーマンスが改善しない伸二、そしておそらく4バックでやるから堀之内がアウト。そんなところじゃないかな。あっ、平川はやっぱ「バカサイド」じゃオシムサッカーは無理ということなのかなぁ(^^????

 ロサンゼルスの選出は全く理解不能だけど、鞠からの選出が増えたのはチームのポテンシャルを考えれば当然でしょう。山瀬復活。あの人間力が切り捨てた啓太と山瀬をオシムが拾ったというのは何か偶然じゃないような気もします。

 逆に川崎からの選出が結局我那覇だけなのは、オシムには外国人選手に頼る割合が高いチームと思われているんでしょうな。

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2006.08.05

新生日本代表発表

ホンマ久々にウキウキですな。

マンネリと沈滞が支配した悪夢の4年間が終わって歩みを新たにする日本代表。

そりゃこの4年間が日本サッカー界に与えたダメージは並大抵のものではなく、久々にまともな監督が来たからと言って戦績や試合内容が格段に良くなる保障なんてどこにもない。名将オシムが即効性のある秘策を持っているわけでもなんでもない。

日本で何年も過ごしていて大方の選手の特性を把握しているとはいえ、最初の1年はチーム作りに呻吟するかもしれない。きついトレーニングで選手を壊し、クラブとの軋轢が生じることもあるでしょう。

であったとしても、「先行き期待が持てる」というのは実に心地いいものだ。

暗黒の日は終わった。たとえその光は弱弱しくとも、日はまた昇ってきたのだ。

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●キリンチャレンジカップ2006
8月9日(水)19:20/国立
日本代表 vs トリニダード・トバゴ代表

GK 川口 能活/ジュビロ磐田
GK 山岸 範宏/浦和レッズ
DF 三都主アレサンドロ/浦和レッズ
DF 坪井 慶介/浦和レッズ
DF 田中 隼磨/横浜F・マリノス
DF 田中 マルクス闘莉王/浦和レッズ
DF 駒野 友一/サンフレッチェ広島
MF 今野 泰幸/FC東京
MF 長谷部 誠/浦和レッズ
MF 小林 大悟/大宮アルディージャ
FW 我那覇 和樹/川崎フロンターレ
FW 佐藤 寿人/サンフレッチェ広島
FW 田中 達也/浦和レッズ

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オシムのチーム作りの方針が全く分からない(練習時間に制約のある代表ではジェフがモデルになるとは限らないし・・・)段階で、選出された選手について誰がサプライズだとか、誰がおかしいとかあれこれコメントするのは僭越至極。人それぞれ脳内妄想な代表像があって、それと今回の選考を照らし合わせてあーだーこうだというのは楽しいけれども、今回だけは割愛します。

浦和祭りなのは正直嬉しいけどね(^^)v

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2006.08.04

ごらんアウェー:甲府2006(2)

壮大な前フリはここまでにして、ようやく甲府駅到着。

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駅周辺はビジターを暖かく歓迎!! 当たり前ですが、ダンマク等は相手チームのところだけ張り替えて使いまわしですが。

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 今回はヴァンフォーレ色のバスでした。公式サイトではスタジアム行きのシャトルバスの運行は14:30からとなっていますが、赤サポ中心に客の出足が早いのを見て取ってか、実際はそれよりも早い時間帯からシャトルバスを出していたようです。この辺の臨機応変な対応はGJ!! 私は14:05発のバスに乗りました。もっともバスは発車寸前までエンジンをかけないので中は蒸し風呂状態。これがアウェーの洗礼一発目。

 渋滞は全くなく20分足らずでスタジアム到着。今回はメインスタンドで観戦。

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 今回大好評だったらしい桃の販売。私は甘ったるいものは苦手なのでパスしました・・・

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 有志が氷を用意してきた模様。「はくばく禁止」の文字が見えます。

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 「いつの時代やねん!!」とツッコミを入れたくなる無料フェイスペインティングはともかく、ゲーフラ作成コーナーは結構赤サポのウケを取っていたようです。

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 商工会議所(?)が出している着ぐるみ。甲府のマスコットはこれでええやんwww

 小瀬には指定席というものがありません。メインスタンド(S席)も全てゾーン指定。そのため甲府サポは赤サポ並みに早くからスタジアムにやってきて行列を作る習慣を持っている模様。そのせいか、係員の列整理も比較的手馴れているとの評判でした。もっともS席の待機列には木陰がなく、これがきつい。

(まだまだ続きます)

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2006.08.03

A3見てきました!

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やっぱり他にも見に行ってる方がいらっしゃったんですね。

「赤人閑居して不善をなす」(=暇な赤サポは碌なことをしない)

何せ平日のアウェー、しかもかなり遠方のスタジアムでも朝から行列を作ってしまう赤サポですから、都心のないナイトゲームで何の心理的負担もなく試合をまったりと眺めるなんてまぁ当たり前と言えば当たり前なんですが。

試合のほうは一杯やりながら見ていた上に、試合が終わって赤サポ同士でまた飲みに行ってしまって脳細胞が壊滅したためあんまり覚えていませんが、脳細胞の敗残兵どもをかき集めて雑感を箇条書き風に。

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・試合を見たのはG大阪×大連実徳の後半から。この時既に2-0だったのですが、後半からガンバは加地・二川を投入してほぼベストメンバーに(フェルナンジーニョがいないくらい。ツネ様はいないほうがベストメンバーですな(^^?)。

・大連はGKのキックミスからマグノに3点目を献上。これで勝負あったと思ったのですが、ガンバは後半20分あたりからバッタリと足が止まってしまい、2点を返されてしまいます。

・ガンバは陣形をコンパクトにして中盤でボールをカットできているうちはいいんですが、(もともとやや前がかりなせいもありますが)足が止まって中盤でのプレスが効かなくなってボランチとDFの間に敵に入られるようになるとめちゃ脆いっちゅー感じ。シジクレイはハイボールは強いけどスピードがないから3バックの間に走りこんでくる選手なんか捕まえられないし。

・中盤のプレスがかからない状態でのDFラインの脆さはどこでもそうだと思いますが、浦和が最終ラインでかろうじて防ぎまくるのを見慣れてしまうと余計そう思います。もっとも今の浦和は逆に中盤が弱すぎなんですがorz

・大連の選手はテクニックはないのですが、やっぱゴツいです。疲れ始めるとパス回しで相手を翻弄というのができなくなり、がつがつ当たられると嫌ですね。

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・っちゅーことでガンバの良い場面はあんまり見ることなく、試合終了。アウェー側ゴール裏にちょこっと大連サポがいましたが、試合終了後は結構満足げでした。

・で、次はウルサン×千葉。千葉はストヤノフが欠場し、さらに山岸・坂本・ハースといったところを温存した1.5軍の陣容。

・でも悔しいことに、面子が落ちても千葉のサッカーって変わんないんだよな。不動の1トップがいなくなると別のサッカーをし始めるどこかのチームとは大違いorz よく走って、しかもその動きが実に効果的。本来のポジションとは関係なく、その場その場に応じてしかるべき選手が嫌なところへ走ってくる。

・だいたいFWじゃない選手(佐藤勇人)が前線で潰れて、後ろから2列目(羽生)が突っ込んできた3点目なんて浦和じゃありえねーーー すげーーー これだけでこの日は来た甲斐がありました。

・クロスにちょこっと足を出した2点目はいかにも巻のゴール。でもDFの裏へ抜け出してGKと1対1になったのにシュートがとんでもないところへ飛んでしまうのもまた巻らしい。

・ただそんな凄いチームなのにJリーグでは中位にいるというのはそれなりに理由があるわけで、要するに尻が軽くてカウンターを食らいやすい。おまけに下手なので結構イージーミスがあり、スピードのあるFWに一発で持っていかれることがある。逆にいえば千葉の攻守の切り替えは非常に早いので、相手にスピードがないと守備が破綻する可能性が少ないという感じか。

・この日は前半カウンターから右サイドを破られて2失点。中央への折り返しをウルサンのFWは冷静に決めてきます。1失点目はDFが相手のフェイントに引っかかってしまいましたが、ストヤノフだったら防げたかも・・・

・しかし、ウルサンは良かったのは前半まで。後半はすっかり足が止まってしまい、千葉の独壇場に。ここでボコボコ点が入るようになればワンランク上がるんでしょうけどね。

・韓国のチームが体力負けするなんて驚き以外の何物でもありませんが、コンディションが良くないのか、国家代表じゃないとこんなものなのか・・・ 大連と比べるとフィジカルにも目を瞠るものはありませんでしたし。通称「なべやかん」ことイ・チョンスはやっぱ巧かったです。

・誰がどう見ても千葉の楽勝ペースだったのですが、終了間際に主審が怪しげなPKをウルサンに与えて場内騒然(というほど観客はいませんが)。しかしそれをGK立石がきっちり弾いてジェフの選手&サポ一同安堵。主審は中国の方でしたが、なんか笛がアウェー寄りっぽかったなぁ・・・

・で、もう試合は決まってしまったようなものなのですが、1点差なのにジェフはロスタイムでもフツーに攻撃を仕掛けてきます。コーナー付近でキープなんて全然しない。キープできる選手がいないのでそうしているのか、そういうポリシーなのかはわかりませんが、動かないと死んでしまうマグロを髣髴させます。

・千葉のゴール裏って野次ラーとか指示ラーがいないのには感心。ぼそぼそマニアックに戦況を語り合っている人々はいましたが。

・知らん間に「アッコちゃん」が復活してた。巻のコールは「情熱の花」(by ザ・ピーナッツ)なんだ・・・ でも千葉って短調のコールが非常に多いような気がする。この日は出なかったけどストヤノフのコールなんかロシア民謡みたいやん。そんなことはどーでもいいですな、スイマセン。

・たまたま共に3-2というスコアになりましたが、ガンバはまさに辛勝。ジェフは点差以上の楽勝というのが総括でしょうか。心底ジェフのサッカーはオモロイ。しかもおまけにガンバも半分見れて1,500円っちゅーのは安いなぁ・・・

・でもA3ってホンマ注目度低いですな。初年度はマツダが冠スポンサーになっていましたが何時の間にか撤退してしまい、競技場の看板を見てもスポンサー集めに苦労している姿がありあり。

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・入場者数も11,000人ほど。それでも思った以上にジェフサポが来ていてアウェーゴール裏やバックスタンドの前段が結構埋まっていました。

・しかし浦和が出ればそんな事態は一変する!!!と妄想を豪語してまた嫌われるんやろうなorz

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2006.08.02

ごらんアウェー:甲府2006(1)

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 新宿9:30発の特急「かいじ」で出発! 甲府だとほとんどの方がマイカーorツアーバス利用のようで、赤サポの姿はちらほらといった程度でした。

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 まっすぐスタジアムに向かわないのは弊ブログのお約束。

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 「小作」(石和駅前通り店)です。開店してからそれほど時間も経っていないので、駐車場は閑散。店内には赤サポがちらほらいる程度。

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 このクソ暑いのに、クソ熱いものを頼んでしまう。山梨といえば「ほうとう」しか思いつかない、ああ劣頭・・・  豚肉ほうとう1,300円也。大好きなほうとうですが、やっぱり夏に食うもんじゃないですね。またなんか煮込み加減がイマイチだったような気がしました。小作には「冷やしほうとう」に相当する「おざら」というメニューもあるので、そっちにしても良かったのですが、過去実食したところイマイチだったんだよなぁ・・・

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 店を出る頃にはうぃあーな人々がぞろぞろと・・・ 店内はたちまち赤サポまみれ。おそらく山梨各地の「小作」はこんな光景になっていたことでしょう。

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 飯も食ったし、風呂にでも入るか!!! っちゅーことで石和温泉へ。

 石和は大型ホテルが多く、しかも単純泉のところがほとんどなので、立ち寄り湯としてはもう一つ触手が伸びないところですが、旅館「深雪温泉」様は加熱・加水・循環をしない完全放流式&自家源泉『完熟の湯』100%かけ流しが自慢。風呂は内湯と露天風呂(といっても雨でも入れるように大きな屋根が付いていますが)の二つ。石和の中では小ぶりな宿ですが、風呂は文句ありません。2つの源泉を混ぜて利用しています。湯は弱アルカリ性でほんのり硫黄の臭いがしました。

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 幸いなことにここは赤サポゼロ。遠征先で赤サポのいないところでくつろぐって結構贅沢な気分(^^;

 入浴料1,000円。休憩室は特にありませんのでご注意。

(この項続く)

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2006.08.01

さいたまシティーカップ-バイエルンM戦

テレ玉で録画観戦。

放映時間が2時間15分とちょこっと長いのを不思議に思っていたのですが、OB戦もハイライトでやってくれたんですね。さすがテレ玉、視聴者のツボを押さえている! 社長が走っているのを見てもう大爆笑!!! この中に混じると西野の動きにキレがあるように見えて仕方がないw もう大宮戦の生中継なんて止めて、このOB戦を録画中継したほうが視聴率取れるのにね・・・

自宅で一杯やりながら見てて、最後のほうは意識が飛びそうになったんですが(^^; とりとめもなく雑感を。

・達也&闘莉王といった怪我持ちの欠場は当然として、長谷部は変に活躍してバイエルンMに目を付けられるのが嫌で隠したんでしょうかね?

・頭部負傷の三都主は包帯なしで出場。怪我しているのを悟られるのが嫌で包帯を外したそうなんですが・・・ 三都主はあまりコンディションが良くなくても試合に出たがるからなぁ・・・ 浦和移籍後もしばらくはそんな感じだった。

・最も休息が必要と思われる啓太が出場。いくら花試合とはいえ啓太がいないと浦和は試合にならないためでしょうか? その代わりといっては何ですがウッチ-がベンチにも入っていないのは何ででしょうかね?

・この日のスタメンで一番嬉しかったのはネネ。長いリハビリを経てようやく戻ってきました。この日は無難なプレーに終始したけど、出場停止者や怪我人が増えがちなリーグ終盤戦にはベンチ入りできるレベルになってもらいたいものです。川崎戦@ナビスコの出来を見ると、やはりツボ・闘・ホリの控えがいきなりウッチーというのは少々辛くなってきました。

・試合のほうは両者のコンディションがアレなので、全体にマッタリモード。浦和が動かないのは仕様通りですが、バイエルンMも大して動きませんでしたね。前半20分くらいまではバイエルンMは様子見。その後はややペースを上げてポドルスキーやシュバインシュタイガー、マカーイが際どいシュートを放つ場面がありましたが得点はならず。浦和は日頃よりもセットプレーの守備が甘いような気がしましたが、闘莉王がいないとこんなもんなんでしょうか?

・伸二がDFを交わして曲げたミドルシュートはポスト直撃! これが浦和前半の最大の見せ場。相手のプレスが緩いとさすが!と思わせるプレーをする。相手のプレスが緩いと。

・後半のバイエルンMはほとんど見るところなし。サンタクルスってホンマしょーもない選手になっちゃったなぁ・・・

・浦和は後半GKを代えて、さらに西澤・相馬を投入。ユース上がりの新人西澤はついに遠征帯同を果たすレベルになり、大分戦ではついにベンチ入り。今のところ今年最大の成長株なんでしょう。この日もミドルシュートを一本披露。相手の出来がアレだったので、肝心の守備のほうは手ごたえを感じるまでには至らなかったと思いますが、これからが楽しみな選手です。

・そしてこの日最大の働きを示したのはなんといっても相馬。もうどこからどう見てもやる気満々!!! 2度にわたって交代出場寸前まで行きながら結局試合に出られなかった甲府戦での憤りをバイエルンMに叩きつけているのがありあり。対面のアリ・カリミを再三チンチンにし、とうとうカリミはイエローをもらう始末。「馬鹿だけどいつでもガチンコ。ボールをもらったらとりあえずドリブルだぜぇー」っちゅーのはホント赤サポは好きですねぇ。岡野→平川→相馬と続くバカサイドの系譜。たぶんC・ロナウドも継いでくれることでしょうw

・で、その相馬。ゲームに入った時はなんと2列目。伸二との交代なので当然といえば当然ですが、案の定機能せず(ほとんど1トップの黒部を見てないかも?)、知らん間に三都主とポジションチェンジして左WBに入るようになってようやく形になったかな。相馬がボランチとして起用された川崎戦以来、ギドは相馬と三都主の併用に何か手ごたえを感じているのでしょうか? 左サイドを2人のコンビネ-ションで攻めまくって、中央にワシントンと闘莉王。もうロスタイムの破れかぶれな姿が目に浮かびます。

・ところが得点はその左サイドではなく、岡野がいた右サイド。岡野はなんと90分出場したわけですが、試合終了間際にシュバインシュタイガーをぶっちぎって敵陣深く侵入。クロスを黒部がヘッドで合わせて、これが決勝点。MOMは黒部になったけれども、9割方岡野の得点。たぶん賞金は野人組にごっそりたかられるハメになったと思われ・・・

・で、その黒部ですが、ギドが1トップで使いたがらないのはわかるような気がします。周囲のフォローが少ないのは気の毒ですが、黒部に当ててもキープしてくれない・・・ そうこうしているうちに浦和は黒部を組み立てに使わずにサイドを縦に攻めるようになってしまいました。

・近藤も久々に出場。ネネ共々控えの薄いポジションなので頑張れ!

・赤星、小池、大山は出場機会なし。大山は岡野の代わりに出ると思ったんですけどね。赤星は試合終了後なんかいかにも面白くなさそうな顔で歩いてたな。そりゃ今の2列目はどう見てもボロボロ&ヘロヘロで、控え一番手のセルも怪我してて、それでもベンチにすら入れないって精神的に堪えると思うけど・・・

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