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2006.08.16

【観戦記】埼玉 5-0 群馬

 FC東京戦の前に国体の女子サッカー(第61回国民体育大会・関東ブロック大会:埼玉vs群馬)を見てきました。

 競技経験皆無で、かつ日頃はプロスポーツ観戦ばかりという者にとって国体というのは高速道路だとかダムだとかの延長線上にあるような気がしてならないのですが、アマチュア選手がほとんどの女子サッカー界において国体は相当高いステータスを持っているようです。

※この辺の事情については 中倉一志:女子サッカー界三冠の一つ、「国体」の意義(スポーツナビ 2005年09月21日) に詳しいのでそちらに譲ります。

 国体の出場資格には色々と縛りがあるようですが、その最たるものが「プロ選手は出場できない」こと。従って浦和の場合山郷・安藤・柳田の3選手が出場できません。

 安藤・柳田両選手が出場できないということは

  「党首がついにトップ下で出るということではないか!」

その妄想が生涯初の国体(しかもその予選)観戦に出かける最大かつ唯一の誘因でありました、ハイ(^^;

 大会会場は栃木総合運動公園。なんでまたそんな遠いところでやるんでしょうか・・・

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 国体は都道府県単位でチームが組成されますが、そこに単一のクラブチームを送るか、あるいは各クラブ選抜を送るかは県によって対応に違いがあるようです。埼玉の場合はL1のレッズレディースだけではなく、L2にいるAS狭山からも選手を選んでいます。

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 京浜東北線→東武野田線→東武日光線→東武宇都宮線と乗り継いで競技場最寄の西川田駅下車。東武宇都宮線での途中下車はこれまた生涯初。

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  栃木総合運動公園は国体用に作られたものなので、陸上競技場だとか野球場だとかがごちゃごちゃ併設されているためかなり広く、おまけに悪いことにサッカー場は駅から最も遠いところにありました。しかもサッカー場も複数面あるので、肝心の埼玉県女子の試合会場がどこにあるのかよくわかりません!

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 ようやく試合会場を見つけ出し、レディースのコールリーダーに挨拶して待つことしばし。ようやく出場メンバーが発表されましたが、なんと

 党首はスタメンどころかサブにもいない!!!

 今日は全国的に天候が不安定で、この日は昼間から雷がゴロゴロ。その中を押して党活動に出てきたわけですが、その甲斐もなく党首不在。この時点で観戦意欲は70%くらい失われましたが、プロ3人不在でどこまでやれるか一応見届けることにしました。主力どころでは他に松田・笠島がいません。

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<スタメン>

   北本  若林
     保坂
  伊藤舞  木原
     高橋
岩倉 森本  田代 山本
     小金丸

 佐藤舞選手は狭山所属。

 なにせグラウンドレベルでの観戦なので前のほうは多少間違いがあるかもしれません。立ち上がりこそ前線に1トップをポツンと置いて守備を固める群馬を崩せず苦戦しましたが、前半15分くらいから群馬の運動量が落ちてサイドを簡単に攻略できるようになり、その後は一方的な埼玉ペース。運動量に勝るのは埼玉の特徴なので当たり前といえば当たり前ですが、1対1でもまず負けることがありません。

 ただサイドを崩すところまでは行くのですが、その後の詰めが甘い。北本を除けば前の選手はチビッ子ばかりなので、ハイクロスではシュートまで持ってゆけず、低いクロスはシュートに持ち込む前に群馬DFに潰されてしまいます。ミドルシュートを撃ってはみてもシュートに力がないので簡単にキーパーがキャッチ。そういう時こそ北本の出番のはずですが、あんまりポジショニングが良くないですね。欲しいところには絶対にいません。

 本来は北本が中央、保坂が左の3トップなのかもしれませんが、北本は左に流れてチャンスメークに走る傾向があるようで、保坂は必然的に真ん中に入るケースが増えます。でもそれだけとサイドからのボールで相手を崩すのは難しいんじゃないかなぁ・・・

 前半唯一の得点は、珍しく右から切り込んだ北本のクロスをファーサイドの伊藤舞が押し込んだもの。もっともこれはその前に相手GKのミスが絡んでいます。

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 ハーフタイムの交代はなし。後半は前半にまして埼玉が一方的に攻める形となり、後半15分あたりに左から岩倉が切り込んでのクロスをファーに詰めていた保坂が押し込んで2点目。得点パターンは1点と全く同じ。

 これで事実上勝負がついたせいか、永井監督は一気に選手を2人交代(若林→中池、山本→伊藤知)。フォーメーションはこんな感じ。

   中池  北本
     保坂
  岩倉   伊藤舞  
     高橋
伊藤知 森本 田代 木原
     小金丸

 さらに25分頃には保坂→笠井、小金丸→大谷(狭山所属)と代え(国体って35分ハーフなのにも驚きましたが、選手交代は何人まで可能なのでしょうか???)、笠井はボランチに入り岩倉が前目にポジションを取って4-3-3のような形になったかと思いますがこの辺は定かでありません(^^?

 もうこの頃には群馬の足は完全に止まってしまい、左サイドを中心に猛攻を仕掛けて後方からまるで山瀬を思い出させるようなステップで飛び込んできた伊藤舞がこの日2点目のゴール。伊藤舞は狭山所属で浦和勢と練習する機会が少ないせいか、他の選手とパス交換をしながらチャンスメークする場面は少なく、この日のサイド攻撃は伊藤舞のいないサイドに偏っていました。しかし個人的なセンスは非凡なものがあるのでしょう。ファーサイドへの飛び込みは2得点ともお見事でした。

 逆に力の劣る相手に対し、今一ついいところのなかった北本。しかしロスタイムに入って中央でボールを受けて反転シュート! さらに右サイドから切り込んで角度のないところをシュート!と帳尻を合わせるかのように立て続けに2ゴールを上げました。 っちゅーか、レッズの中ではシュートの威力はダントツなんだからもっと早い時間に撃てよ・・・

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 結果は5-0と実力通りの結果になりましたが、もう少し強い相手になると中盤のタレント不足が露呈して、サイドを崩すところまでいけないかもしれません。

(翌日は神奈川に勝って無事国体本戦に進んだとのこと。おめー)

P.S.

 

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埼玉のユニフォームはPUMA。青いラインが入っているため、ちょっと鹿臭い・・・

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