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2006.08.14

【観戦記】サテライト仙台 2-0 浦和

<スタメン>

  セル  小池
    赤星
坂本      大山
  中村  西澤
 ネネ 細貝 新井
    加藤

後半25分頃:セル→ユースの選手(No.41)

*近藤はサブ登録でしたが、ピッチには入らずに別メニュー調整でした。

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 B・ミュンヘン戦で一応実戦復帰を果たしたネネがサテライトにも登場。これがこの日最大の見所ですが、可もなく不可もなしといったところでしょうか。一応90分仕事はしましたので、次節からベンチ入りを果たすかもしれません。ただトップで出場するにはサテライトでは群を抜いた存在感みたいなものが不可欠。今日見た限りではネネはそこまでには至っておらず、控えがいいところかと。ハイボールの競り合い然り、思い切りの良い攻め上がり然り、高精度のロングフィード然り、どれも「おおっ」というところまでは行きません。

 たまにバリバリのトップの選手がサテライトに出てくると、全然オーラが違うんですよね。昨年(?)の闘莉王なんか前半でお役御免が知らされていることもあって、守備から攻撃からやりたい放題でシュート撃ちまくり。啓太だと一人で中盤を守っていたりします。そんなオーラがこの日のネネにはありませんでした。ただ如何せん代表組の疲労は著しく、もともと相対的に層の薄いポジションなのでベンチ入りは果たすことでしょう。

 あとはほとんど収穫がありません。最もトップに近いと思われていたセルは全く良いところなし。もともと歳の割りに体がごついのですが、この日は単に太っただけじゃないかと思われるほど動きにキレがありません。持ちすぎ癖はいいとしても、ほとんどDFを交わせずボールを取られてばかり。後半25分頃突然ユニフォームを脱いでピッチを後にしてしまいましたが、ピッチ内で怪我をした様子はなく、現地ではセル退出の事情は全く判らず。代わりにユースの選手が投入されたのでセルが一発レッドをもらったわけでもありません。

 キャプテンの細貝。細貝個人としては頑張っているし、ボールを奪って攻めあがる時はわくわくするものがあるのですが、やはりトップへ上げるに値するほどの存在感がない。キャプテンの声が出ないのはトップ譲りでしょうか。

 遠征帯同を果たすようになった西澤。何度かトップ出場経験があるセル・細貝に次いで、現時点でギドが西澤を評価するだけのことはあります。今日も積極的に前に出てがんがんミドルシュートを放っていました(っちゅーか、それ以外の選手が撃たなすぎ。ミドルシュートは西澤の仕事かよっちゅー感じ)。如何せん1年目なので体が細く、守備に多くを期待できないのがトップに上がる際のネックになりますが先行き楽しみです。

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 赤星はあんまり変わっていないかな。ワンタッチでボールを叩けた時はそれなりの仕事をしますし、トリッキーな技も持っているのですが、相手にきっちりマークされた時にボールを簡単に失いすぎ。ただ従前よりはパスを出した後の動きは良くなったようです。

 小池・坂本といった新人はやはりフィジカルが弱くてなかなか1対1で勝てないのが泣き所。大山はフィジカルはそれなりにできているのですが、どうもプレーが淡白。中村はほとんど目立たず、目だったと思ったら自分の凡ミスだったという散々な出来。新井は前半仙台のFWチアゴにかなりやられていましたが、トップ出場経験のない選手の中では最も気迫に満ち溢れたプレーをしていたと思います。もっともややプレースタイルが荒くてイエローを一枚貰ってしまいましたが。

 加藤は2失点はやむなしか。可もなく不可もなし。

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 試合は前半は完全に仙台ペース。仙台は昨日試合があったのでこの日のメンバーは正真正銘のサテライトのはずですが、なぜかFWチアゴがいますし、浦和と比べて全体にオッサン臭いのが特徴。GKは高桑。

 浦和は概して中盤から前が弱く、中村(?)がボールを奪われてカウンターを食らって失点。さらにFKをファーの選手に押しこまれてさらに追加点を許します。後半になって仙台は引いてカウンター狙いに切り替えたためか、浦和は中盤でボールを持てるようになり、見かけ上は積極的に攻勢に転じたかようにも思いましたが、浦和の攻めが遅くてシュートは放つものの決定機には至らず。仙台の中盤もミスが多いのですが、それに乗じて一気にシュートまで持ってゆくことが出来ません。いったんスローダウンしてサイドに振ったりするうちに、仙台が帰陣してしまいます。サイドからアーリー気味にクロスを入れてもFWがターゲットになりえないため効果薄。まぁ攻守とも負けるべくして負けた感じです。

 負けは致し方ないのですが、チームに元気がないというか、多くの選手にアグレッシブな姿勢が見受けられないのは非常に残念でした。

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