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2006.09.05

貨幣博物館とサッカーミュージアム

 試合のない週末、皆さんいかがお過ごしでしょうか? とりわけ万人単位で暇をもてあましていると思われる赤サポの方々w

 先日ワシは懸案となっていた博物館を2つ巡って参りました。

 一つ目は日銀の「貨幣博物館」。 

 文字通り日本の貨幣を取り扱った博物館ですが、当初から日銀が収集したわけではなくて、太平洋戦争の末期に貨幣収集界の第一人者と言われた田中啓文氏の収集品「銭幣館コレクション」を譲り受けたのがこの博物館の発祥とのこと。貨幣の展示に重点を置いてはいますが、パネル類で貨幣政策が経済に与えた影響(江戸幕府の貨幣改鋳とか幕末の金流出とか金本位制とか新円切り替えとか)も略記されています。

 日本の貨幣史で常々珍妙に思うのは、物流が盛んになって貨幣需要が増してきた鎌倉~室町期に日本国内で公の貨幣が鋳造されず、中国から貨幣を輸入していること。奈良~平安中期に「和同開珎」を始めとする皇朝十二銭が発行されましたが、大量の貨幣を必要とするほど経済が発達していなかったのに加え、改鋳を重ねて貨幣の信用が失墜してしまって貨幣鋳造停止に至ったようです。その後長らく中央政府の手による貨幣が鋳造されなかったのは、その力の無さゆえなんでしょう。現代でも自国通貨に信用が無いのでドルを国内決済に利用している国があるくらいですから、世界史的に見ても外国通貨が国内で流通するというのはよくあることななんでしょうな(自信なし)。

 もう時期はずれになってしまいましたが、

・特別展示「FIFA ワールドカップ サッカー大会参加国のお金大集合」
・テーマ展示「お金でめぐるドイツのまち -第一次大戦頃の各地の紙幣-」(その2)

をやっておりました。欧州は英国や北欧・スイスあたりを除いてほとんどユーロに統一されてしまったのでその分見所が少なく、特別展示はやや企画倒れかも。コートジボアールとかトーゴとか西アフリカ諸国はCFAフランという共通通貨を使っていることは初めて知りました。紙幣の肖像ってその国の代表人物を採用しているはずですが、残念ながらほとんどわかりませんでした(^^; イランのホメイニ師くらいですかね、すぐに判るのは。

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 この博物館の最大の特徴は、入り口が重厚かつ物々しくて非常に入りづらいことかもしれませんw

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 2つ目に訪れたのは「サッカーミュージアム」。日銀からぷらぷら歩いて出かけたのですが、裏通りに面した変なところに建ってますね。本郷界隈は幾度と無く歩いているはずなんですが、この通りは初めて来たような気がします。

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 1Fは無料でバーチャルスタジアムが鑑賞可能。ワシが見た時はドイツ大会の日本戦ハイライトをやっていました。ピッチ全体が視野に収まるというのはリアルでは相当上方から見ないとありえないはずなので結構新鮮。でも改めてドイツ大会での日本の闘いぶりを振り返るとやっぱり点の取られ方がマヌケ過ぎ。おまけにQBKの場面ではおもっきし声を出して笑ってしまいました(周りはしーーーんとしてましたが(^^;)

 B1Fはグッズショップと日本サッカー殿堂。B2Fのみ有料のフロアで、日本サッカーの歴史をパネルで概説したり、大画面で有名選手のプレーを堪能できたりしますが、まぁ500円がいいところですね。大原で収録された永井の映像。永井がこちらへ向かってドリブルで突進してくる場面でハァハァしてしまう婦女子的にはお買い得かも(^^;

 むしろ無料ゾーンのサッカー殿堂が結構面白いのですが、戦前に活躍された方が多いので殿堂の解説だけじゃ正直よくわからないのが残念。日韓大会の思い出なんてもうお腹一杯なので、日本サッカーの歴史をこうしたミュージアムできちんと取り扱って欲しいと思います。ずいぶん金をかけた割には薄っぺらだというのがこのミュージアム全体の第一印象。開館してそれほど時が経っているわけではないので収蔵物が少ないのは致し方ないと思います。しかし、

・日本サッカーの誕生
・ベルリンの奇跡
・戦後の復興
・メキシコ銅メダル
・苦闘する日本サッカー
・Jリーグ誕生
・W杯初出場

とぱっと考えただけでも、日本サッカーの歴史を語る材料はごろごろしています。これらに関する解説・資料展示だけでもフロアが一杯になっちゃうんじゃないかと考えるのは妄想のしすぎなんでしょうか。戦前の日本サッカー史なんか語りだしたら、日本統治下にあった韓国との関係をスルーできないので少々大変かもしれませんが。

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