« 秋田麺巡り(1) | トップページ | 【TV観戦記】G大阪 3-1 C大阪 »

2006.09.09

【TV観戦記】横浜M 1-2 川崎

 監督が代わってマリノスの戦いぶりが楽しみだったのですが、やっぱり就任して大して日が経っていないのにチームが劇的に良くなるということなんてないですね。マリノスは勝者のマインドを完全に失っていて、一点先行されたらそのままズルズルいってしまうようです。

 マリノスは前半半ばまでは良いサッカーをしていました。ラインを積極的に押し上げてコンパクトな陣形を保ち、川崎の両ボランチ(中村・谷口)には厳しいプレスをかけて前から前からディフェンス。川崎対策としては前線への配球をカットするのが最も効果的で、立ち上がりのマリノスはそのお手本といっていいでしょう。そして高い位置でボールを奪ったら人数をかけてカウンター。そしてサイドからクロス攻撃。シュートはGK正面を突いたりして得点にはなりませんでしたが、攻撃の形もできていました。

 しかし、この良い流れが続かない。前半半ばを過ぎるとラインはズルズル下がり、中盤のプレスも緩慢になって、ゲームは一気に川崎ペースに。相手にスペースを与えずに引いて守りきるのも一策ですが、マリノスは全くボールを繋げなくなり、せっかくボールを奪っても前線に蹴りだすのが精一杯。おいおい、それじゃJ2下位並みやって。

 後半に多少修正が見られるかと思ったのですが、それを確認する暇もなくCKから失点。ファーにいたマルコンに付いていたのはちっちゃい奥。解説の原によれば、そのギャップを狙われていたとのことですが・・・ まぁたかだか一失点なのでマリノスがそこからどう反撃に出るのかと思ってみていたのですが、前がかりになるのは良いとしてもディフェンスが甘々になり、カウンターを食らってさらに失点。右WBの森へのプレスが全く無く、簡単にスルーパスを許してしまった時点で勝負あり。我那覇のスルーでジュニーニョが中央を独走したあたりはコンビネーションの熟成度の高さを感じさせてくれました。

 その後川崎は完全に引いて攻勢をかけてこないため、ボールは専らマリノスが支配する格好にはなりましたが、なんだか意図のはっきりしない攻撃がだらだらと続くだけ。しかもパスミスがやたら多い。大島・ハーフナーと長身選手を投入してみましたが、マリノス伝統の放り込みも不徹底。吉田の投入は全く効果なし。松田が再三攻撃参加していましたが、あれはボランチの河合がそういう仕事が不得手な以上仕方なくやっているんでしょうかね。

 CKを河合が決めてなんとか1点を返しはしましたが、他は大島がフリーでシュートを放ったのと、山瀬がエリア内に突っ込んだ場面くらいでしょうか、得点の臭いがあったのは。得点差は1点に留まりましたが、点差以上の実力差が感じられるマリノスの完敗でした。

 マルケスが帰国、マグロンが移籍と外国人選手を相次いで失ったマリノスですが、残るドゥドラも劣化が激しい様。来年は外国人総入れ替えでチームの建て直しを余儀なくされるかもしれません。経験の浅い水沼には難しい仕事になりそうですね。

|

« 秋田麺巡り(1) | トップページ | 【TV観戦記】G大阪 3-1 C大阪 »