ギド続投?
J1首位の浦和のギド・ブッフバルト監督(45)が来季も続投することが13日、決定的となった。過去2シーズンでタイトルを手中に収めてきた指揮官は、今季もチーム史上初のリーグ年間王座獲得に絶好の位置に付けるなど、絶大な功績を残している。指揮官の残留確定で足元を固めた“赤い悪魔”が優勝へ向けて突っ走る。
浦和を常勝軍団に成長させたブッフバルト監督の続投が決定的になった。浦和幹部はこの日、「この成績で、来季監督を代える理由や必要性はない。ブッフバルト監督には欧州のクラブからの監督就任要請の話も届いていない」と説明した。
ブッフバルト監督はすでに来季出場権を得ているアジアチャンピオンズリーグ制覇に向け、フロント側と補強点などの構想について継続的な話し合いを進めている。クラブ側との1年間の契約更新は来月以降となる見込みだ。04年1月の監督就任以来、チーム史上最長の4シーズン目という長期政権に突入することになる。
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観測記事に対してあれこれ噛み付くのもどうかと思いますが、正直がっかり。
確かに結果を出してはいるのですが、あれだけの戦力を抱えていれば僭越ながらJ制覇は当たり前なんじゃないでしょうか? でも今年の試合内容はその戦力格差にふさわしいものとはとても言えないでしょう。勝ち点獲得に汲々とするあまり守備偏重に陥った、エンターテーメント性のかけらもないサッカーを見続けるのは少々辛いものがあります。
またリーグ制覇に次ぐ今年の課題として、来年のACLを睨んだ選手層拡充があったはずですが、こちらのほうは残念ながらあまり上手くいっていません。「スタメン固定」と批判されるほど、他チームと比べてスタメンが固定されているわけではないというのが浦和の実情です。しかし、それはたまたまワシントン・ポンテ・伸二と中軸選手の負傷離脱が相次いだやむをえない処置に過ぎず、選手のコンディションを考慮して、あるいは相手に応じた戦術的意図を持ってスタメンを入れ替えるといった試合は非常に少なかったように思います。あえて言えば暢久をしばらくスタメンから外したくらいでしょうか。相馬・酒井・黒部といった他チームならスタメンを確保できそうな選手の活用は相変わらず下手です。来年ACLとリーグを併行して闘うことができるかどうかという観点で見ればギドには大きな疑問符が付きます。
細貝を筆頭に若手の育成に失敗したことについてはギドの責務であるかどうか疑わしいので、ここではあえて問いません。
岡田元マリノス監督の例を見てもわかるように、長期政権によるマンネリ化も避けがたいところ。内容の乏しさを常々指摘されながら目先の結果に囚われて監督をずるずる続投させた結果、取り返しのつかない事態に陥ってしまった某国代表を反面教師としてほしいものです。
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